ガヴァドンとは、円谷プロの特撮番組『ウルトラマン』に登場した怪獣である。
概要
登場は第15話「恐怖の宇宙線」。
分類は「二次元怪獣」。
ムシバというあだ名の少年が、宇宙線研究所の近くにあった土管に書いた落書きがなにかしらの宇宙線を浴びて実体化した存在。
特に何をするわけでもなく、ただひたすらいびきをかいて寝ているだけという騒音問題に目をつぶれば、珍しく無害な怪獣である。
形態にAとBが存在し、Aがムシバ少年の落書きで、BはAの登場後にムシバ少年が友人らとともに手を加えたもので、ともに寝ているだけでなにもしない。原因は不明だが、夕方になると宇宙線の力が弱まるのか消えてしまう。
特に何もしないが、いびきのうるささと怪獣という存在ゆえに大人たちに疎まれることとなり、(ムラマツキャップノゴリオシモテツダッテ)結局退治されることとなる。
※Bは出現場所が東京の丸の内だったことから、ビジネスマンの邪魔になったのは確かで、そのせいで日本の経済力に影響が出てしまう・・・・・・って、たった数日オフィス街に怪獣が居座っただけで経済が傾くウルトラマン世界って・・・
あれ、でも毎週町を破壊されて経済がピンピンしてるって・・・・
あれ?
――おい、誰か説明しろ(汗)
ガヴァドンA
最初に登場した形態。
イルカのような流線形の生物で、見えないが一応は胴体の下に脚がある。
文字絵で「 (@、)>」と表せるシンプルなデザイン。
やることは寝るだけ。
この造形から、ウルトラ怪獣屈指の『萌え怪獣』に数えられ、彗星生物WoOのモデルにもなった。
ガヴァドンB
少年たちによってパワーアップした形態。
怪獣らしく厳つくなったが、やっぱり寝てるだけ。
ぶさかわいい。
Aに比べていつものウルトラ怪獣まんまのため、インパクトは薄い。
事の顛末
端的に言おう、『帰ってくれウルトラマン』である。
出生がただの落書きで、しかも子供たちの夢の具現体であることから、ウルトラマンがアウェー状態という前代未聞の回となった。
そもそも、退治に行く段階でイデ隊員が「落書きを消せばいいんじゃないか?」と原因分かっていたことからシンプルに解決しようとしたのに対して、ムラマツキャップが「つまらんことを考えないで明日に備えろ」とド正面から退治する気満々。どういうことなの・・・。
結局、ウルトラマンも「ガヴァドンを倒さないで!!」という子供たちの訴えを聞き入れ、7月7日の七夕に会えるよう、ガヴァドンを宇宙の星の一つとすることでかたが付いた。ただし、「七夕に雨が降ったら・・・?」というムシバ少年の冷静なツッコミには黙り込むしかなかった。