本項目では海上自衛隊が運用するイージスシステム搭載ミサイル護衛艦「あたご」について説明する。
※他の用例については「愛宕」の項目を参照。
イージス艦「あたご」
「こんごう」級を引き継ぐ新型イージス艦「あたご型」の1番艦である。
【船体・機関】
船体設計はステルス性が重視されており、艦上構造物の傾斜は最適化されている。
また、こんごう型護衛艦とは違い、ヘリコプター用の格納庫も備えている。
また、機関はゼネラル・エレクトリックLM2500を4基のシフト配置で2軸推進である。
【イージスシステム】
イージスシステムは最新のベースライン7で、こんごう型4隻よりもバージョンアップ
しているが、ミサイル防衛の能力は持っていない(ただし、BMD5.0に改修する計画が
あるため、将来的にはミサイル防衛能力を保持することとなる。)。
【SPY-1レーダー】
イージス艦の特徴ともいえる優秀なレーダーで艦上構造物に配置されている。
【VLS】
VLSはMk41を前方に64セル、後方に32セルとこんごう型とは逆転しているが、これは
ヘリコプター格納庫の配置を考慮した結果である。
【対潜戦闘システム】
対潜戦闘システムは原型のアーレイ・バーク級と同じSQS-89を搭載している。
【艦載砲システム】
あたご型では主砲をMk45mod4に換装しているが、CIWSは従来どおり
ファランクスを搭載している。
【電子戦システム】
電子戦システムとしてNOLQ-2Bを採用している。
また、パッシブECMのためにMk36を採用している。
【艦載機】
艦載ヘリコプターとしてSH-60J/Kを搭載可能なヘリコプター格納庫を
設けている。
関連タグ
あしがら:同型の2番艦。