複雑な立ち位置
発見時はゴルゴサウルスの一種とされていた。
しかしのちにロバート・バッカーらが化石標本を再調査し、その結果特有の構造が見られナノティラヌスと独立した種という扱いになる。この際、頭蓋の発達具合から成体と判断され、本種は成体でも5m程の恐竜と結論付けられた。
ところが近年この個体が若年個体だったとする論文が発表され、今度はティラノサウルスの幼生と判断する説が浮上した。
これに対し歯の本数や形状、CTスキャンで復元した脳の構造(ヒストリーチャンネルの番組内の解説)が異なるため、別種であるとする反論も生まれ、現在なお議論され続けている恐竜である。
生態(本種が独立種であるとした場合)
体長は5mほど、森林地域に適応すべく小型化したティラノサウルス科の恐竜。頭部は比較的細身で、歯も他のティラノサウルス化の恐竜に比べ薄いため、比較的小型の獲物を捕食していたと考えられる。