ピクシブ百科事典

ナノティラヌスの編集履歴

2013-11-26 22:54:50 バージョン

ナノティラヌス

なのてぃらぬす

比較的小型のティラノサウルスに近い恐竜。ティラノサウルスの幼体とすべきか議論が続いている

複雑な立ち位置

1946年、チャールズ・ギルモアによってゴルゴサウルス・ランセンシスとして記載された。論文の発表時にはギルモア本人が死去していたこともあり、その後は長らく収蔵庫で埃をかぶっていた。
しかし、1988年になってロバート・バッカーらが化石標本を再調査し、ナノティラヌス(元々は“クレヴェラノティラヌス”とするつもりだったらしい)という新属となった。この際、新属としての根拠の一つとなったのが頭蓋の癒合の具合である。頭蓋の癒合が進んでいた(と思われた)ことから、本種は成体でも5m程の恐竜と結論付けられた。

ところが近年この個体が若年個体だったとする論文が発表され、今度はティラノサウルスの幼体と判断する説が浮上した。当初バッカーらが考えていたほど模式標本の保存状態は良くなく(石膏で復元された部位がバッカーらの想定よりも多かった)、頭蓋の大部分は癒合していなかったのである。
また、最近になって発見された、「ジェーン」の愛称で呼ばれる全長7mの骨格も、ナノティラヌスにすべきかティラノサウルスの幼体とすべきかで論争が噴出した。(ジェーンにおいても成長は止まりきっていなかったのは確からしい)

これに対し歯の本数や形状、CTスキャンで復元した脳の構造などが異なるため、別種であるとする反論も生まれ、現在なお議論され続けている。
歯の本数に関しては、成長過程でその数が変化しなかった可能性がタルボサウルスの研究から指摘されており、注目されている。


生態(本種が独立種であるとした場合)

全長は7m強、「森林地域に適応すべく小型化した」と言われることが多いが、実際のところははっきりしない。頭部は比較的細身で、歯も他のティラノサウルス科の恐竜に比べ薄いため、比較的小型の獲物を捕食していたと考えられる。