ね、あなた…死ぬのは、こわい?
概要
クラス:ヴァルキュリア
黒い牙に所属する女性。ソーニャの腹心。黒い牙の四牙(いわゆる幹部四天王)の一人。
四牙の他の3人がイベント等に大きく関わるのに対し、あまりストーリーでの絡みは多くないが、おそらく多くの人がリン編で最初に見掛けた黒い牙の幹部。二つ名は【蒼鴉】。
敵勢力の中でのお色気担当と言ってもいい事もあり人気は高いキャラと言えよう。
実際、ニンドリのエムブレム・ギルドでの好きな敵役人気投票では1位だった(ちなみに2位はリオン)。
人物
物腰は柔らかいが残忍な性格であり、微笑みながら人を平気で殺すのも厭わない。
美人なので仲間にしたいと思った人も多かったようだが、完全な悪女キャラなので残念ながらそれは叶わなかった。
また、主を絶対視するあまり、主以外の他者を見下している節もあるのも悪女らしいと言えよう。
出番
序盤に顔見せ程度の登場をし、中盤のヴァイダが登場するマップで、彼女に手柄を取られるのが気に食わないという理由でエリウッド達にアイテムをくれる。
その際「あの女竜騎士を必ず仕留めなさい」などと言い残すが、本当に倒してしまうと後々のマップでヴァイダを仲間にできなくなってしまうので罠である。
(……と言っても、この時のヴァイダは強烈な能力補正がかかっていて凄まじく強いので、倒そうと思っても易々と倒せるような相手ではないが。それも踏まえると相討ちを狙っていたのかもしれない)
索敵マップで尚かつサンダーストームを装備しているためプレイヤーを苦しませてくる……のだが、弾切れさせてしまうと放置される事もある。ただし放置した場合はクリア後にリムステラに始末され死亡する。
彼女を倒さず放置した時にのみ発生するシーンにおいては、「…覚悟はできています。失敗には死あるのみ」と潔く己への処断を受け入れている。他者のみならず自身にも厳しい人格の持ち主らしい。
しかし、「どうかその前にソーニャ様にご報告だけでも」と懇願したのはリムステラに一蹴されてしまったことで、哀しげにこの世を去る。
紛れもない悪党ではあれど、このような切ない顛末も「好きな敵役」としてトップだった一因なのかもしれない。
終章では他の黒い牙のメンバーと共にモルフとなって登場。
最強の理魔法「ギガスカリバー(海外版ではExcalibur、つまりエクスカリバー)」を使いエリウッド達に挑んでくる。
魔力と技と速さがカンストしており、魔道書が重いので攻速は落ちているが、ヴァルキュリアならではの攻撃範囲の広さには注意。
余談
配下にパラディンのマクシムがおり、ノーマルではなんてことない敵なのだが、ハードではチートすぎる能力になっているので注意。
ファイアーエムブレムヒーローズ
蒼鴉 ウルスラ
「私は【蒼鴉】のウルスラ…
あなたは、私が服従するにふさわしい
完璧な人かしら…?」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | ブラーウルフ+→蒼鴉の書(専用) |
奥義 | 爆雷 |
A | 鬼神の一撃3 |
C | 魔防の威嚇3 |
2017年3月から大英雄戦で登場。
ステータスは攻撃と速さと魔防がやや高い程度で他は低い。
当時は貴重な騎馬特攻の「ブラーウルフ」を所持している。自分から攻撃した時に攻撃が上がる「鬼神の一撃3」と相手の魔防を下げる「魔防の威嚇3」も習得できるので攻めに回ればとても強い。
反面HP防御は低水準なので物理主体の敵から一撃でも食らうと致命傷となってしまう。良くも悪くも原作のドSっぷりが再現されている。
本作の騎馬系ユニットは移動力が最大の代わりに能力が低い仕様のため使いにくいユニットが多い中、彼女は速さが高くスキル継承を使うことで殆どのキャラから追撃を受けない数値にまで伸びることに加え、「ブラーブレード」を継承させる事で本作でも屈指の超火力キャラに変貌することができ、闘技場やシナリオで縦横無尽の活躍が期待できる。勿論能力の底上げの為に☆5まで育てる価値も十分にアリ。
聖杯も登場したので10凸も夢ではない。ウルスラ様バンザイな召喚士は是非10凸を目指してみよう。実際、総選挙リンや総選挙ヴェロニカ、シグルド等の強力な騎馬ユニットに特効が刺さるので聖杯で交換できるユニットの中でも当時は限界突破の優先順位は高かった。
しかしインフレのせいで騎馬特攻が無くても火力が出る青属性の魔法が増えた事もあって使用率は激減してしまった。
2020年4月のアップデートで専用武器「蒼鴉の書」が登場。ブラーウルフ鍛+の上位互換の武器で特殊錬成効果はマシューと同じ敵が受けているデバフの合計値を攻撃に加算する。
これにより条件は必要になったが弱くさせた敵に攻撃が上がる個性を得た。そのためブラーウルフ鍛+で錬成する必要はなくなった。
2023年9月から神装英雄に選ばれた。彼女の雰囲気と合った悪夢の国スヴァルトアルフの衣装を身に纏っている。
また、能力の伸びが悪いと「役立たずは…死ぬべきね…」と渾身の自虐ネタを披露してくれる。原作を遊んだ後だと違和感があるかもしれないが、彼女はホーム画面でも自分の実力について「他の四牙と正面から戦えば最弱」と評価しており、客観的に自分を見ることができる思慮深い性格であることが分かる。
また、主人公については優れた指導者として忠誠を誓っており、中には「疲れているのならおやすみなさいな」と甘やかすような発言もある。
ちなみにフレンドへの挨拶は全キャラの中でもトップクラスに不穏な挨拶である。
夏日の蒼鴉 ウルスラ
「【黒い牙】の【四牙】の一人…ウルスラよ。
この格好…標的を油断させるには
うってつけね。」
属性 | 無 |
---|---|
兵種 | 暗器/騎馬 |
武器 | 貝殻のナイフ+ |
補助 | 攻撃速さの応援+ |
B | 守備魔防の大共謀3 |
C | 魔防の波・偶数3 |
2019年7月に登場した超英雄でウルスラ初。味方になるジャファルやニノを差し置いて黒い牙のメンバーでは初の超英雄となった。
通常版とステータスを比べると攻撃はかなり上がった。
「貝殻のナイフ+」は敵が不利な状態異常(移動制限、デバフなど)を受けている時に戦闘中、攻撃速さ+5と状態異常の敵へ畳み掛ける性能。
そして目玉となるBスキルの「守備魔防の大共謀3」は応援スキルを使用した時かされた時、自分と味方の十字方向にいる敵は守備魔防-5かつキャンセル付与と共謀系スキルの上位互換となっている。
マップの位置取りが重要になってくるが、応援さえすれば発動するので普段から位置調整スキルばかり使っている召喚士もこれを機に応援スキルを使ってみると新しい戦略が生まれるかもしれない。
ウルスラとは別に応援スキルを持ったユニットをもう一体パーティに入れておくと発動させやすくなり、特に位置取りしやすい飛行タイプのユニットなら格段にスキルが扱いやすくなる。ウルスラの武器スキルとも噛み合っているので積極的に利用したい。
騎馬特攻と反撃出来ない近接武器に弱い点は通常版と同じだが無属性であるため、有利不利はないがレイヴン系の魔法に弱い部分が増えている。速さも中途半端で追撃されやすい点にも注意したい。
そもそも騎馬特攻持ちではなくなったので通常版とは違う立ち回りが必要になる。
同じ水着衣装の騎馬・暗器のライバルに水着スリーズと水着リンダがいる。
前者は飛空城で効果が発揮し、罠削除などのサポートに特化している。後者はスキルの継承次第で追撃が出来て攻め立て内蔵の武器を持ち、レイヴン系の魔法を無効にするスキルがある。差別化は可能である。
「陽の当たる場所は苦手」という彼女の水着姿に驚く召喚士は多かったが、本人曰く「こういう格好の方が暗殺には向いている」らしい(一方で日影を探している発言も見られるが…)。奥義使用時には周りにクラゲが舞っている。
イラストを担当した山田孝太郎氏は、「ちょっとお姉さん的な雰囲気、包容力や落ち着いた感じが出るように気をつけた」としており、「烈火プレイ時から魅力的なキャラだと思っていた」とウルスラを描けた喜びを語っている。
前半の水着のお色気枠の一つであったレーギャルンの攻撃絵並の露出の高さであるが、あちらのように修正は来なかったのでウルスラ様バンザイな召喚士もひと安心である。
なお、ソーニャについて言及する台詞がある。
後に原作で彼女の最期となる章での因縁深いキャラが全員クリスマス超英雄で実装。
ゼフィール暗殺未遂の関係者で一人だけ水着なのがネタにされる事もある。
高雅端麗の蒼鴉 ウルスラ
「私はウルスラ。
このとおり、魔道を学んでおります。
思し召しにかなえば幸いですわ。」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 魔宿す蒼鴉の水晶球(専用) |
奥義 | 月虹 |
B | 速さ魔防の封印3 |
C | 恐慌の幻煙4 |
2023年1月からの超英雄で約3年半ぶりの登場。
通常版とステータスを比べるとHP、攻撃、速さが高くなっているが魔防は下がっている。
専用武器はキラー武器効果に加えて、ターン開始時に自分のHPが25%以上の時は「移動可能な地形マスを平地マス扱いになる」「敵弱化ダメージ+」「攻め立て」付与。
もう一つはHP条件がそのままに戦闘中、攻撃速さ+6かつ追撃不可を無効。暗殺者らしく弱体化させたところに敵を仕留める編成でグレードアップ版の封印と恐慌の幻煙とは相性抜群。
弱点の騎馬特攻は一緒だがデバフを利用するユニットや見切り・パニック持ちではあまり活かせない。
そしてウルスラの中で耐久面は皆無で超火力を喰らえばほぼ一撃。再移動も所持していないので耐えられると標的になる。
カダインに魔道を学びに来たという設定であり、魔道の才にかけては黒い牙でも一頭地を抜くと自負しているらしい。相も変わらず不穏な物言いや尊大な言動が目立つ。
その一方で「言い訳などしません。結果が全てです。」と潔く自身の責を認めるような彼女なりのポリシーが窺える発言も見受けられる。
また、戦禍の連戦「黒い牙の娘たち」ではニノがソーニャの思想に疑問をぶつけて「このままでは一人ぼっちになってしまう」とウルスラの行く末を憂いたことに対して主であるソーニャが自分の全てと語る。
ニノの純真さを「甘ったるい考え」と嘲笑しつつも「でもあの召喚師は貴方の甘ったるい理想の方がお好みだと思うわ」と言い残して、彼女と訣別したのだった。
闇に舞う蒼鴉 ウルスラ
「私は【蒼鴉】のウルスラ…
私は価値ある存在…
それを…証明してあげるわ…」
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 魂なき鴉爪の書(専用) |
奥義 | 烈雷 |
A | 限界死線 |
B | 速さ魔防の遠影4 |
C | 守備魔防の紫煙3 |
2024年5月から登場。ネルガルによってモルフとして蘇った闇堕ち枠で初のレギュラー入り。
通常版とステータスを比べるとAスキル補正で攻撃速さは大幅上昇するが苦手な守備と魔防はさらに劣化してしまい、守備に至ってはたったの9と初の一桁。もちろん全英雄でワースト1位。
専用武器はキラー武器効果に加えて、ターン開始時に自分のHPが25%以上の時は奥義カウント-1となり、100%の場合は更に-1を追加して-2になる。
もう一つは同条件で自分と周囲2マス以内の味方に攻撃速さ+6かつ攻め立て付与。
さらにHP条件がそのままで戦闘中、攻撃速さ+6かつ速さの20%分、攻撃速さと与えるダメージが増加して追撃不可無効。HPが100%の時はキャンセル無効が追加。
死線の新たなグレードアップ版が登場。
攻撃速さが+8、守備魔防は-8に増減。新たに自軍及び敵軍ターン開始時に付与される攻撃速さのデバフとパニックを無効にする効果が追加。
ハイリスクハイリターンではあるが、デメリットをはね除けるようにもなった。
弱点は擁護できない圧倒的な紙耐久。
攻められるか耐えられてしまうと属性有利問わず一撃は避けられない。追撃を封じる手段を持っていないので絶対追撃にも弱い。騎馬特攻だと確実に仕留められる。
体力を100%維持する事を意識しないといけないので固定ダメージ系効果も天敵。
外見は、髪の色こそ生前と変わらないものの、瞳の色はモルフの特徴である金色に変わっている。
また、原作においてモルフと化したウルスラが言葉を話すことはなかったが、このバージョンでのウルスラは言葉を話す。
同様に言葉を話すモルフとして実装されたライナスやロイドがたどたどしい話し方なのに対して、ウルスラはその二人よりも生前に近い状態で流暢に話す(生前から少し生気が抜けたような感じ)。
そのセリフやボイスは、ソーニャへの慕情や依存が特に強く表れたものになっている。
実装と同時に開催されたイベント「想いを集めて 終末に繋がる門」にも登場。
イベント内ストーリーの設定では、召喚師によって召喚されたわけではなく、ネルガルに直接従う形で【竜の門】を通じてアスク王国へ強引に侵入したことになっている。
アスク王国に集う英雄たちが持つ良質な【エーギル】の収集を目的としており、その目的の邪魔となるアンナをネルガルの命令で誘拐する。
その後、生きたままアンナをモルフ化しようと試みるが失敗。更に、ヴェロニカの力によって【竜の門】が閉じ始めた為、やむなくネルガルと共に元のエレブ大陸へと帰って行った。
同イベントの個別ストーリーでは、アスク王国にてソーニャと再会。喜びも束の間、ソーニャから同大陸出身のエリウッドらの暗殺を命じられる。
ネルガルから与えられた力によって行く手を阻むレギンとフィヨルムを圧倒するが、皮肉にも標的であるエリウッドらの加勢によって形成が逆転してしまい、任務失敗。
そのまま何の成果もなしにソーニャの元に帰ってしまったウルスラ。原作のヴァイダのように、一回限りの失敗で用済みを示唆されてしまう。が、「私のお気に入り」と言うソーニャの言葉通り、ウルスラに対しては特別にもう一度チャンスを与えると言葉をかけられ、ウルスラは挽回を誓うのだった。
関連イラスト
関連タグ
エイリーク…同シリーズの中の人繋がり。
ドゥドゥー=モリナロ…主に絶対的忠誠を誓う者繋がり。こちらは無口にて大柄かつ物理特化で良心的(主に害が及ばぬ限りは)な男性とウルスラとは真逆。