概要
第1世代から登場するNPCトレーナー。
トレーナーの使用ポケモンのレベルが上がってくる後半から頻繁に登場し、特にリーグ挑戦前の関門「チャンピオンロード」にいるのは殆どがこのトレーナーである。
男女2バージョンおり、両方ともバランス重視のポケモンでパーティーを構成してくる。
回復アイテムを使用することも多く(第4世代以降は使ってこない)、一般トレーナーの中では最強の実力者であり、賞金単価も高め。初めて戦うときには小細工技で悪戦苦闘した人間も多々。
中には負けても言い訳をしたり、負け惜しみを言うなどして敗北を認めようとしないなど、トレーナーとしてのプライドも相当に高い。
第4世代までは強いトレーナーの代名詞だったが、第5世代では上位の存在であるベテラントレーナーが増えたこと、格闘タイプの強化によるからておうの強さが目立つ様になったことなどからそのアイデンティティが揺らぐことに。
第6・7世代は、第5世代ほど強いからておう・ベテラントレーナーがいないことから相対的に地位を回復したが、チャンピオン防衛戦で本来弱い存在であるはずのたんぱんこぞうがチャンピオン級の強さで挑戦してくるなど、絶対に強い肩書きも絶対に弱い肩書きもない状態となっているため以前ほどのインパクトはなくなった。
なお、第8世代の『ソード・シールド』では登場していない。
終盤のジムリーダーを凌駕するほどの強さのトレーナーとしてはジムチャレンジャーがおり、彼らにその役割を譲っているといったところか。
各作品の特徴
第1世代
赤・緑・青・ピカチュウ
白い衣服で男性は短髪、女性はポニーテール。
何故かムチを持っている。
第2世代
金・銀・クリスタル
男性は白い髪でやや日焼けしたような肌色。親指を立てて爽やかそうな笑顔を浮かべている。
女性は黒髪のボブカットでカチューシャを着けている。
ここからFRLGまで男性はジャケットに長ズボン、女性は上着とスパッツというスタイルになり、GSCでは服の色は赤で白いラインが入っている。
第3世代
RSE
男女ともに黄緑色の髪。こちらは服がややオレンジがかった色でラインが黄色になっている。
FRLG
第1世代のデザインを基に、男女とも髪色が紫に、服は赤に白のラインが入ったものになった。ムチは持っていない。
第4世代
DPt・BDSP
男女ともに緑色の髪。服は上が赤茶、下が茶色のズボン、緑色のベルトとブーツ。
女性は茶色のタイツを着用。
男性と女性でタッグトレーナーとしても登場する。
防寒着を着ているタイプもおり、そちらは黒髪でボア付きのコートとズボン、ブーツという格好。寒いところにいるせいかエリートトレーナーにしては少しネガティブな面を見せるトレーナーも(特にBDSPで主人公に敗北した後の仕草)。
HGSS
リメイク元のGSCから随所にデザインの変更が見られる。
男性は黒髪でズボンが黒になり、肌は日焼けしていない。
女性はお団子ヘアで靴下がニーソックスになった。
また、どちらも相手を睨み付けているかのような表情になっている。
第5世代
BW・BW2
男女ともに水色の髪で、男性はショートヘア、女性は縦ロールのツインテール。
服はオレンジと黒を基調としたものになり、女性はミニのプリーツスカートと黒タイツを着用。
特に女性は歴代でもかなり特徴的なデザインとなっており、多くのプレーヤーのツボにヒットしたのかpixivではこの世代のエリートトレーナーの投稿数が多い。
また、『BW2』での戦闘前のアニメーションはドッターの並々ならぬ拘りが感じられる。
勝負以外にも度々出番があり、『BW』では女性主人公のみエリートトレーナーのナツキと一緒に観覧車に乗るイベントがあったり、『BW2』ではポケウッドの映画の一部にも登場したりする。
第5世代からは個体値を判定してくれる「ジャッジ」をけんきゅういんに代わって男性のエリートトレーナーが行うようになり、廃人御用達の人物にもなった。
以降のシリーズでも「ジャッジさせてくださいよ!」のセリフと共に男性エリートトレーナーが務めている。
第6世代
XY
男性は紫色のウエーブヘアにタイ付きの黒いブレザー風ジャケット。
女性は金髪のロングヘアに紫のヘアピンを着け、同じくブレザー風の上着とミニスカートを着用。
こちらも第5世代と並んで人気が高い。
アニポケ特別編「最強メガシンカ~actⅠ~」ではアヤカという名前で女性エリートトレーナーがアニメ出演を果たした。
さらに彼女は映画「破壊の繭とディアンシー」にも登場し、サトシと対戦し、しかも勝利している。
ちなみに、同作に登場するジーナとデクシオはエリートトレーナーと色違いの白い服を着ている。
ORAS
リメイク元のRSEからデザインがアレンジされ、ジャージ風の上着と白いシャツ、男性は半ズボン、女性はタイトスカートに変わった。
男女ペアでダブルバトルを仕掛けてくる際は肩書がエリートコンビになる。
また、新たに水上のエリートトレーナーもいる。姿は全く一緒だがジャージの下は水着らしい。場所的にこちらの「でんき」「くさ」パーティーを見透かしたような「じめん」「ほのお」タイプで攻めてくるため、想定外の苦戦を強いられることになる。
キンセツシティにはキンセツジムのジムリーダーテッセンの妻で、ニューキンセツについて語ってくれる女性エリートトレーナーがいる他、 こわいおねえさんと先輩後輩の関係の女性エリートトレーナーもいる。
ちなみにチャンピオンロードにいるエリートトレーナーのリョウヘイは、111番道路のカチヌキファミリーの長男である。
スーパーひみつきちでは自分の外見をエリートトレーナーに変えることが可能であり、早期から「ワンツーエクササイズ」で努力値を振ってくれるため非常に便利。
『ポケモンマスターズ』では、ORASの女性エリートトレーナーが登場している。
他のトレーナーたち同様、彼女もポケモンセンター(ホーム画面)に度々現れるのだが……
コクーンを連れたたんぱんこぞうとの会話では、「進化直前の 可能性が きれい」「羽化する 前の さなぎの 美しさ」と何やら力説し、コクーンは進化すると攻めるのが得意なポケモンになる、でも今の姿も可愛いと語っている。
……そして離れた場所で話を立ち聞きしていると、
などと聞こえてくる。ジュンサーさんこっちです
第7世代
サン・ムーン
アローラ地方は南の島であるためか、どちらも青系の衣装で涼しげかつスポーティーな格好。
女性は今までの気高い雰囲気を感じさせるものとは対照的なやや幼さを感じるデザインとなっている。
中には勝負を受ける条件に同じエリアのトレーナーを全員倒すことを挙げる者もおり、勝負でZ技を使用したり、勝利後に道具やわざマシンをくれることがある。
男性の方は妙に個性的なキャラが多く、中二病の気があったり、挨拶の言葉「アローラ」だけで会話をしたり、学生バイト口調だったりと様々。
恒例のジャッジさんについては会った当初は寝ぼけていてジャッジしてもらえない。ある条件を満たすと覚醒してパソコンでポケモンをジャッジできるようにしてくれるのだが、アップデートが終わると満足して消える。
『ポケモンGO』では彼らの衣装をアバターに着せられる(スーパーリーグでの累積勝利報酬)ほか、『ポケモンマスターズ』でもSMの男性エリートトレーナーが登場している。
男性は茶髪でベルト付きの青いジャケットとズボン。
女性は栗色のロングヘアで青いコート風ワンピースとブーツ。
同作には彼らと同グラフィックだが服が緑色のコーチトレーナーも登場する。
また、マスタートレーナーは服が赤になっている。
ポケモンスタジアムシリーズでは
ポケモンスタジアム2やポケモンスタジアム金銀では各カップの後半の相手として立ちはだかって来る。
いわば、『第1第2世代における開発スタッフからの挑戦状』と言える。
また金銀でのニックネームのカッコ良さには定評があり、真似して付ける人もいるとか。