概要
ドラゴンクエストシリーズに登場する攻撃呪文。
『ドラゴンクエストⅢ』が初登場。ドラゴンクエストモンスターズシリーズやトルネコの大冒険シリーズ、ドラゴンクエストヒーローズシリーズ等の外伝作品にもたびたび登場し、知名度は高い。
ただし、ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅢ』の取扱説明書では敵の体を内部から破壊する呪文と解説されていて、電撃は関係なかった(後に発売された公式ガイドブックでは雷の呪文と解説され説明書の設定は早々に葬り去られた)。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』以降のドラゴンクエストモンスターズシリーズでは光で敵を浄化する呪文という設定になっている。…が、『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3』でふたたび電撃の呪文に戻った(光の呪文はギラ系が担当することになった)。
基本的に勇者だけが使えるデイン系の中位~上位呪文として扱われることが多いが、モンスターも使えたり勇者の職業を経験すれば使用可能と人物指定が無い作品もある。一方で、職業ごとの個性を優先したと思われる『ドラゴンクエストⅨ』では勇者の職業(に値する存在)もろとも未登場であった(「ギガスラッシュ」「ギガブレイク」は登場している)。
初登場の『ドラゴンクエストⅢ』と「ミナデイン」が無くなった『ドラゴンクエストⅧ』ではデイン系最強呪文である。
作品別
ドラゴンクエストⅢ
勇者がレベル41~43で習得する。消費MPは30で「ベホマズン」に次いで多い。敵全体に200前後のダメージを与えるという最強の攻撃呪文。耐性を持つモンスターは皆無であり、しかも単体最強呪文の「メラゾーマ」よりもダメージが出るという凄まじい威力を誇る。
ゲームボーイカラー版では、道具使用で職業に関係無く「ギガデイン」の効果を発揮するルビスの剣が入手できるが、そこに至るまでには物凄い苦行を経ねばならない。
ドラゴンクエストⅣ
勇者がレベル34で習得する。ダメージは据え置きなのに、覚えるレベルが10近く下がり、消費MP15と半減し、更に使いやすくなった。上位呪文の「ミナデイン」が登場したものの、使い勝手はお察しなのでこちらを連射することの方が多い。
ドラゴンクエストⅤ
主人公の息子がレベル34で習得する。消費MPもダメージも据え置きなのだが、なんと全体攻撃からグループ攻撃にダウンしてしまった。しかも勇者専用魔法ではなくなり、仲間モンスターのライオネックがLv20で習得する。
リメイク版では更にコロヒーローが最初から習得済。敵として出てきた場合も唱えてくるが、MPが足りず不発に終わる。プオーンもレベル65で習得する。
ドラゴンクエストⅥ
勇者が誰でも転職可能な職業となったことで、全ての仲間キャラクターが勇者(★4)で習得できるようになった。とはいえ、基本的には主人公が最初に覚えることが出来る。消費MPもダメージも範囲も『ドラゴンクエストⅤ』と同様。
しかし今作は特技偏重ゲーなので、勇者(★6)で習得することができる「ギガスラッシュ」に完全に割を食う形となる。何しろ消費MP20で、敵1グループに380前後という、倍近いダメージを与えることが出来てしまう。
しかもあちらもデイン系なので、使える相手まで丸被りという悲惨さ。更に勇者(★7)で同じくデイン系かつ、全体攻撃で250前後のダメージを与える「ジゴスパーク」まで覚えてしまう。消費MPこそ25と多いが、こちらも特技なので「マホカンタ」で反射されず、「マホトーン」で不発に終わることもない。
逆に呪文であるメリットとして、やまびこのぼうしに対応しているという点がある。まぁ最も早く覚えられる主人公が装備出来ないという致命的な欠点が存在するのだが。
ドラゴンクエストⅦ
前作同様、転職して誰でも習得可能になった。まぁ今作で転職可能な仲間は5人だけだが。勇者(★6)で習得できるようになった。主人公優遇という措置も無いため、習得タイミングが必然的に遅くなっている。
また、モンスター職のギガミュータント(★7)でも覚えるようになった。何故?
しかし相変わらずの特技優遇で、「ギガスラッシュ」の消費MPが15に減ったことで、更に使われない存在となってしまった。
一応今作もやまびこのぼうしで介護することは可能なのだが、入手出来るのが隠しボスすら倒した後という遅さでは話にならない。
リメイク版では、人間上級職で習得した呪文、特技はその職業でしか使えないというルールが存在するのだが、モンスター職で覚えると他の職業でも使えるため、勇者以外でも使える呪文となっている。また、習得が勇者(★5)と少しだけ早い。
…とはいえ、ギガミュータントはMP無消費の「かがやくいき」も使えるので、「やまびこのぼうし」を併用しないと厳しいのだが。一応すれちがい石版の登場により入手時期を大幅に早める事ができるようにはなっている。敵ではメガヒーローが使用してくる。
ドラゴンクエストⅧ
主人公の(ゆうきスキル100)で習得する。スキルを極振りしても、最速でレベル38。しかも消費MP15だが、消費MP半減効果が付くので実質消費MPは8。しかし、なんと初期威力が150に届かないという目を疑うダメージしか出ない。一応今作はかしこさに応じてダメージが上がるのだが、最高威力でもこれまでの作品と同等の200前後。どうしてこうなった。
しかも今作も「ギガスラッシュ」が立ちはだかり、あちらも「ギガデイン」と同時に習得するのだが、初期威力は150以上で、レベルが上がれば200以上のダメージになる。そして消費MPが2しか違わない。一応「ギガスラッシュ」は剣を装備する必要はあるものの、銅の剣でもこの威力が出るという。こちらも『ドラゴンクエストⅦ』より威力が大幅に落ちているが、さすがにこの差は酷い。
そのうえ、「ギガスラッシュ」は剣スキルとゆうきスキル両方を極めることで、「ギガブレイク」に進化するという追加要素まで存在する。
竜神王のつるぎを道具として使う事でも発動するため、そちらで使う機会の方がまだあるかも知れない。敵ではグレートジンガーが使用してくる。
ドラゴンクエストⅩ
勇者姫アンルシアが使用する。消費MPは当初は32もあり、ボス戦でMPが枯渇する原因となっていた。アップデートで20に減少。威力は400近く、従来作品の倍近いが、相手もタフになっているので高威力感は薄い。
また、通常攻撃が強いことからゴリラ姫と呼ばれるアンルシアにとっては、MPを使うより剣で殴った方が強いという致命的な欠点も存在する。
雑魚敵ではシルバーデビルやこうていタップが、ボスモンスターでは聖獣ダイキリンやブラバニクイーンも使用する。
また、エンドコンテンツではダークドレアムや海冥主メイヴが使用する。これらのボスの「ギガデイン」は想像を絶する威力が発生する。ダークドレアムのものは暴走すれば1500という絶対に耐えられないダメージが出る。海冥主メイヴに至っては100%暴走し、2999というカンストダメージを叩き出して来る。一応今作は戦闘中のデイン耐性を身につけることが出来るので半減くらいは容易には出来るようになっているが、それでも致死ダメージである。
ドラゴンクエストⅪ
主人公の(ゆうしゃスキル)で習得する。また、「ギガデイン」を習得することで、4人れんけい技の「ミナデイン」も使用可能になる。最初はスキルパネルに存在しないため、最短でもユグノア城跡での嘆きの戦士&バクーモス撃破後になる。ポイントを駆使すれば「ライデイン」より先に習得することも可能。
消費MPは48と激増。その代わり、威力も360前後と倍近くまで上昇している。更に攻撃魔力の上昇によって、最大でなんと720前後で更に倍のダメージを叩き出せるようになる。
しかし、「イオグランデ」や「マヒャデドス」も同等のダメージと同等の威力の上昇を見せるため、この呪文が特別強いという訳ではない。しかもグループ攻撃のこちらと違い、あちらは全体攻撃。
メディアミックス
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
勇者2人で使う「ダブルギガデイン」や、勇者3人で使う「トリプルギガデイン」が存在する。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
竜の騎士専用魔法であり、正当な竜の騎士であるバランのみが使用可能。「ギガデイン」を纏った魔法剣である「ギガブレイク」を使用する。
ダイは「ギガデイン」が使えないが、「ライデイン」を鞘で増幅して「ギガデイン」相当の威力を剣に纏わせることが可能。こちらは「ギガストラッシュ」を参照。
外部作品
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
ファイターパス(DLC)で参戦した勇者が使用する。剣に雷を落とし、周囲を薙ぎ払うように一閃させるワザになっている。このため『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』で描かれた魔法剣に近い扱いとなっている。