概要
移動式クレーンのうち、動力車両と一体になったものの総称。
- ラフテレーンクレーン(ホイールクレーン、ラフターとも):走行部とクレーン操作の操縦席が一体となっている。公道走行可。
- トラッククレーン:平ボディトラックにキャビンごと移植したような外観。公道走行可。
- オールテレーンクレーン:トラッククレーンの大型版のような外観。公道走行可
- クローラークレーン:油圧ショベルのようなクローラー(キャタピラ)で走行。公道走行不可。
などがある。近年では平ボディトラックに『ユニック』で知られるクレーンアタッチメントを取り付けたものも、クレーン車の一つとみなされる事が多い。
クレーンの操作には「移動式クレーン運転士」免許(吊上げ荷重5t以上)・「小型移動式クレーン運転技能講習」修了証(吊上げ荷重1t以上5t未満)・「運転のための特別教育」修了証(吊上げ荷重500kg以上1t未満)が、車両そのものの運転には該当する自動車運転免許(中型、大型、大型特殊など)が必要となる。
pixiv内投稿イラストでは、ラフテレーンクレーンの比率が多め。
大まかな構造
全体
単刀直入に言うと、土台が自動車となっているクレーンである。ベース車両の上にクレーンアームやワイヤードラム、エンジンやキャビンなどが乗った構造となっている。
運転席
クレーン部を操作するためのものと、車両を走行させるためのものが分かれているものも一体となっているものそれぞれ存在する。
アーム(ジブ、ブーム)
荷物を引き上げるためのワイヤーをかける腕の部分。近年では入れ子構造のような『箱型』のジブを目にする機会が多いが、かつてはトラス構造のジブを積んだものも多かった。
尚、ブームは俗語でジブが正式名称らしい。
アウトリガー
アームを伸ばし、荷物を吊ることで重心が傾きやすく尚且つ、クレーン部の台座はアクスルとそれを連結するスプリングのみで支えられる状態となり、極めて転倒しやすいため『アウトリガー』とよばれる脚を出して作業する。アウトリガーの展開時は車をジャッキアップした時のように車輪が接地していない状態となる。最近の機種では、転倒防止のためアウトリガーを出していないと保安装置によって、電気的にクレーンの操作をカットする車種もある。
クレーン車に関連した特撮・アニメシリーズの乗り物・キャラクター
トランスフォーマーシリーズ
グレン(同上)
ほか多数
スーパー戦隊シリーズ
トリガーマシンクレーン(快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー)
勇者シリーズ
俺タワー
トラッククレーン→オールテレーンクレーン
ホイールクレーン→ラフテレーンクレーン
クローラクレーン→SHL(スーパーヘビーリフト)クローラクレーン
ジブクレーン→タワークレーン
関連タグ
操重車:鉄道におけるクレーン車