Guardian
Of
Unity
Forerunner
機体データ
先行試作機 | 制式量産機 | |
---|---|---|
型式番号 | ZGMF-X2000 | ZGMF-2000 |
全高 | 19.20m | 19.20m |
重量 | 72.13t | 72.13t |
動力源 | バッテリー | バッテリー |
所属 | ザフト | ザフト |
パイロット | ハイネ・ヴェステンフルス | イザーク・ジュール、ザフト一般兵 |
概要
ザクシリーズやドムトルーパーと共にザフトの次期主力コンペティションに提出された機体の一つ。
機体名の「グフ」は「Guardian Of Unity Forerunner」(統一の守護たる先駆者)の略。
ユニウス条約で枷と成ったMS保有数の制限をクリアすべく、単機で性能向上を見込める換装システムも導入されているが、他の二機のウィザードシステムとはまた異なる換装システムが採用されている。
背部には固定式のフライトユニットを装備し、運動性においては前世代の制空戦闘MSであるディンと同等の飛行性能を有する。
しかし、ザフトでは全領域型MSで有ってもグゥルの支援による空中戦が行えた事や、既に別枠の新型航空型MSとしてバビが存在した事も有りスペックとしては過剰なものであった。
また、基本仕様機であるイグナイテッドは高機動と白兵戦を重視した汎用性の低い機体であった事も、先行して制式採用を勝ち得たザクシリーズと比較し普及兵器として見劣りする感は否めなかった為、次期主力コンペティションでは落選している。
ZGMF-X2000
先行試作機。裏を返せば単機性能はザクシリーズを凌駕する事は事実で有った為、FAITH隊員を始めとした限られたエースパイロットのみに支給された。
ZGMF-2000
制式量産機。戦争の長期化に伴ってザクの生産体制が限界を迎えていた事に加え、地球での戦闘が主流に成っていた事から先行試作機を基に量産機として追加生産されている。
カラーは青に統一されている。
ちなみにイザーク・ジュールも専用の白い本機を使用しており、ディアッカ・エルスマンと共に戦果を挙げた。
武装
M181SE ドラウプニル4連装ビームガン
両前腕に取り付けられた射撃兵器。
射程は短く威力も控えめだが、SEED時代で最も有用であるビームを断続的に連射出来る為、近距離では殆どのMSなら十分に撃墜可能。当たり所によっては戦艦をも沈められる。
対ビームシールド
打突用のトゲが付いた、耐ビームコーティングが施された専用の大型シールド。
セカンドシリーズのサーベルをも防ぎ切る。
MMI-558 テンペスト ビームソード
伸縮式の実体剣とビーム刃を併せ持つ双刃の近接兵器。普段はシールド内部に格納している。
対MSを想定し小型になっており、ビーム刃部分は高出力である為、すれ違いざまにMSを容易く切り裂く事が出来る。
デスティニーの「MMI-714 アロンダイト ビームソード」のビームソード要素は、このテンペストから引き継がれている。
MA-M757 スレイヤーウィップ
高周波振動を用いたムチ。見た目に反して用途の広い装備で、高周波振動によって赤熱化した状態で敵機に当てれば溶断する事も出来るし、巻き取って振動波を浴びせる事で内部メカの電送系を攪乱して破壊する事さえ可能。
当然、敵機の鹵獲にも重宝する。
M68 キャットゥス500mm無反動砲
戦艦や施設に対して使われる無反動砲(バズーカ砲とも)。
ジンに採用されてから、引っ張りだこなやつ。
不足している射撃能力を補う為に、抱えて出撃する場合もある。
四肢換装
ザクシリーズやドムトルーパーと同様に換装機構による単機性能の向上を目指しているが、グフシリーズは四肢を交換する事できめ細かい戦局に対応するコンセプトの特殊な換装システムを採用している。
しかし、ウィザードシステムに比べてコスト高として扱われており、基本仕様のイグナイテッドでほぼ固定されている。
なお、後継機として開発されたギャンシュトロームがザクシリーズと同様のバックパック換装を採用しており、同時期に開発されたゲルググメナースと装備を共用できる方向に変化した為、四肢換装の採用はグフシリーズのみとなっている。
一般機及びパーソナルカスタム
ZGMF-X2000
ハイネ仕様機
FAITH隊員ハイネ・ヴェステンフルスの専用機。カラーリングはオレンジ色。
ミネルバの新たな戦力として加えられ、多数の機体を撃破した。
しかし、介入してきたフリーダムによってビームソードを持った右腕を破壊されてしまい、そのフリーダムによって損傷を受け逆上したステラのガイアのビームブレイドで両断された。
最初に登場した先行試作機であり、当初はこの機体のみ型式番号がZGMF-X2000であった。
エルザ仕様機
『D ASTRAY B』出典。
傭兵エルザ・ヴァイスの専用機。
先行試作機の1機を何処からか調達して、独自の改修を施した機体。幾度かの戦闘で破損した箇所は、正規の部品が調達出来なかった為、独自のパーツで賄われている。
主な変更として、頭部アンテナが大型、両肩のスパイクアーマーも形状が変わりタックルした際にスパイクの先端が敵機に刺さり易く成っている。
ZGMF-2000
先行試作機を経て量産された機体。カラーリングは元祖グフを思わせるブルー。
アスラン・ザラがザフトを脱走する際に搭乗したが、直後にデスティニーとレジェンドの追撃を受け撃墜される。
オーブ連合首長国攻撃の際にユウナ・ロマ・セイランを押し潰したのもこの量産機(ただし墜落した機体だが)である。
キラが初搭乗だったとはいえ、何気にストライクフリーダムに唯一(スレイヤーウィップで)直撃を与えた機体でもある。
イザーク仕様機
『よくもまたおめおめとッ!!あんなところにィッ!!』
イザーク・ジュールがスラッシュザクファントムから乗り換えた新しい専用機。前機のザクファントムは水色だったが、今回は一般機が青系統で重複するのもあってか白に変更された。
レクイエムの中継コロニーである「グノー」、「フォーレ」の破壊に貢献し、最終戦ではエターナルの援護の為にラクス、アスラン達と共闘した。
ルドルフ仕様機
自称「麗雄(華麗なる英雄の略)」ことルドルフ・ヴィトゲンシュタイン専用機。
機体色は純金を使用したゴールドカラーで、費用はパイロットが全て負担している。
戦闘で破損した際には通常カラーのパーツを移植しているが、ルドルフ自身はちぐはぐな姿を見て不満をこぼしている。
派生機・バリエーション
グフクラッシャー
『DESTINY MSV』出典。
グフシリーズの特色である四肢換装形態の一つ。
イグナイテッドと同様に近接格闘を主眼としているが、彼方が機動戦闘型であるのに対し此方は閉鎖環境でのCQC戦に対応する。
グフクラッシャー改
『D ASTRAY B』出典。
傭兵エルザ・ヴァイスのグフクラッシャーをさらに四肢換装した形態。
グフイグナイテッドから、通算2回目の換装となる。
サーペントテールとの戦いで損壊した脚部を外し、足裏に5輪式のローラーを備えた専用脚部に換装、地上での移動速度が大幅に向上している。
これに加えて右足には左腕と同機能のインパクトバイス、左膝には刺突用の大型ランスを装備、より攻撃的な機体と化した。
ギャンシュトローム
世界平和監視機構コンパス専用機として開発されたグフシリーズの後継機。
詳細はギャンシュトロームを参照。
ガンプラ
ハイネ専用機、量産機、イザーク専用機の順にHG(1/144)で販売。コレクションモデルでは販売されなかった。
なおイザーク専用グフは、ディアッカ専用ザクファントムと同時期に発売された。
「1/144 HG グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)」は今後のシリーズでも使い回されていく事となるHG用の簡易台座付きの元祖だったりする。
ザクウォーリア同様肩の引き出し機構を有するためガンダムより高い可動性を持つ。
テンペストビームソードとスレイヤーウィップはクリアパーツで再現され、フライトユニットのウイング番部は強度確保のため鉄製シャフトが採用されている。
備考
元ネタは見てわかる通り、機動戦士ガンダムに登場したMSグフ。ハイネ役をつとめた西川貴教氏に対して福田氏が「じゃあ何乗りたいの?」と聞いたら「グフがいい」と返ってきたため登場することとなった。さらに、グフの登場決定を受けたキャラクターデザイン担当の平井久司氏から「ザク、グフ、ドムは1セットだからドムまで出さないと」と言われた結果、ドムトルーパーも登場することとなった。元々はサンライズの要望によるザクウォーリアのみだったことを考えると、『DESTINY』になって宇宙世紀オマージュのMSが数種登場したのは西川氏と平井氏の影響が大きい。
また、機体名は彼が担当した本作のオープニング曲『ignited-イグナイテッド-』から、カラーリングは彼の好きな色がオレンジだった為だと思われる。
関連動画
関連タグ
ニューミレニアムシリーズ ザクウォーリア ドムトルーパー ゲルググメナース ギャンシュトローム
グフ:こちらは重力化専用であるだけでなく、大気圏内の飛行能力もないが、派生機であるグフフライトタイプは短時間限定ながら飛行能力があり、RFグフはビーム兵器を使用し宇宙でも活動可能。