曖昧さ回避
- ゲオルギイ・グルジェフ(1866年~1949年) 20世紀最大の神秘思想家ともただの怪人物とも
- 『人造人間ハカイダー』に登場するキャラクター。本稿で説明
演:本田恭章
「花がなぜ美しいかわかるか?それは、花が無抵抗だからだ。人民は花のようでなければならない。」
概要
ジーザスタウン元老院の総督。
口では平和と市民への愛を謳っているが実際は尊大で傲慢な性格の持ち主であり、市民のことも自分の意に従い続けるからこそ美しいと言って憚らない。(ぶっちゃけると「言うこと聞かないヤツは死ね」と言っているも同然)
自分の定めた平和や愛、秩序を逆らう者を捕らえて洗脳、あるいは抹殺によって成り立つ「偽りの平和」である。
ジーザスタウンの市民は彼の恐怖政治と偽りの平和によってほとんど受け入れている状態にあり、そのことを自分の成し遂げた成果として強い陶酔を覚えている。
支配力を更に強める為、人造人間『ハカイダー』を作らせたが、自我意識を持ってしまったため、廃棄処分を実行せざるを得なくなった。
ハカイダーの失敗を参考として、高性能人造人間『ミカエル』を作らせる。
ハカイダーがジーザスタウンに現れたため、ミカエルにハカイダーの経歴を明かし、抹殺するよう、命じる。
一見、大物に見えるが実態はミカエルの足下にも及ばない小物であり、自分の独裁政権がハカイダーに打ち砕かれた途端、恐怖に怯えるという情けない姿を晒している。
「私を殺す気か!? 無抵抗な生身の人間を!」
これまで多くの無抵抗な生身の人間を虐げておきながら自分を棚に上げた見苦しい自己弁護で命乞いするグルジェフの醜態に呆れたハカイダーからは「殺す価値など無い」と唾棄された。
しかし、一度は見逃されたグルジェフはたまたま近くに置いてあったミカエル戦車の銃器の一部分を拾い、立ち去ろうとするハカイダーに銃口を向けた。
上記の行動が原因で、ハカイダーは物凄いスピードでグルジェフに迫り寄り、腹にめがけてパンチを食らい、絶命した。
名前の由来は宗教用語の「グル」の意。
※以下、重大なネタバレを含みます。
「息子よ……久しぶりだな」
ゲーム『人造人間ハカイダー ラストジャッジメント』にて復活を遂げた。(CV:三木眞一郎)
映画版から10年経ったジーザスタウンの新たな支配者であった首領ギルがハカイダーに倒された直後に登場。
だが、そこに現われたグルジェフはハカイダーと同じ姿をしていた(色は青であるが)。
10年前に一度死亡した後、脳髄をハカイダータイプのボディに移植して復活、それと同時に自身の替え玉としてギルを作り上げたのだった。
10年ぶりに再会したハカイダーに対し、「過ぎたことはもう良い」と寛大な態度を取り、自分と共に世界を創造し直そうと提案。
案の定、ハカイダーからは拒絶されたため、最終決戦という形で戦闘開始。
ハカイダーと同型であるだけに戦闘シーンではハカイダーショットで攻撃していた。
人間だった頃と同じく尊大で余裕に満ちた口調で語っているが、実は一度自分を殺したハカイダーに対して強い憎悪を抱いている。
戦闘でハカイダーにその本心を見抜かれた途端に当初の余裕をかなぐり捨てて逆上、
「そうだ…その通りだ…! 憎しみをパワーに変えているから強いのだ!
殺してやる…! 痛かったぞ…苦しかったぞ…復讐してやるぅぅぅぅぅッ!!」
その怒りに呼応するかのごとく全身が青から赤へと変色した。
攻撃方法も変化しており、右腕の仕込み銃や分身攻撃を繰り出すようになる。
「憎い…! お前が憎いぃぃぃぃぃッ!!」
最後はハカイダーに敗北。呪詛の断末魔を上げながら二度目の死を迎えた。
関連タグ
ギルハカイダー・・・ゲーム版におけるグルジェフの元ネタ。
ノイーズン・・・平和の名のもとに人々を支配しようとした、ある意味グルジェフのスーパー戦隊版。
白倉伸一郎・・・プロット段階での名前はシラクラだったらしい。敏樹、何考えてたんだよ!