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概要

グレイプニル(XB-337 Gleipnir)とは、『エースコンバットX』に登場するレサス民主共和国軍が誇る超大型戦略飛行艇。しばしば「Airborne Fortress(空中要塞)」とも称される。

艦名は北欧神話に登場する「グレイプニル」に由来する。


レサス軍の最高司令官ディエゴ・ギャスパー・ナバロによる軍産複合体の広告塔的な要素を担った機体であり、将来的には量産化も計画されていた。


外観上の特徴は少なくとも6基のエンジンを一体化した高翼配置の主翼と水平尾翼上に配置された4枚の垂直尾翼。

光学迷彩システムを始めとする優れたステルス能力により、レーダーによる探知はおろか目視での確認も困難という高度な隠密性を誇る。


武装は後述の特殊兵装のほかに短射程SAMや機関銃を装備。機体は鈍重だが飛行の安定性に優れ、超大型機にもかかわらず短時間ならばかなり無理のある機動をしても安定した飛行が可能である。

もちろん可能というだけで本来は想定されていない機動である。

一方その巨体故に着陸に耐えられる滑走路が限られており、大型の河川や洋上に着水できる飛行艇としての能力も備わっている。


乗員は千数百名以上に及び、指揮官は機長ではなく艦長とされる。


特殊兵装

グレイプニルには以下の3つの特殊兵装が備わっている。


  • 光学迷彩

アクティブ式の再帰性投影技術の相対カメラ式で、機体表面を覆う映像表示素子にCCDなどの受光素子から送られた背景映像を投影することで背景と完全に同化させ、視認を困難にする。

この方法は本来ならば複数の角度から同時に目視されると見破られる欠点もあるが、表示素子の表面を角度によって映像が変わるプリズム結晶化セラミック製偏向レンズで覆うことで対応している。

しかしその分消費電力量が多く、また重量もかさむうえに戦闘による故障のしやすさなどの欠点も抱えている。

  • 衝撃波弾道弾

通称「SWBM:Shock Wave Ballistic Missile」。背面のサイロに搭載された特殊な燃料気化爆弾を弾頭にした弾道ミサイルで、大気を瞬間的に熱膨張させることで広範囲の航空機を圧力をもって粉砕する。

空域制圧を目的に開発されたため、燃料が水平方向に拡散するように指向性を持たせており、数10kmに及ぶ強力な衝撃波を発生させる。

しかし地表付近では威力が大きく減退し、山間部や渓谷でも衝撃波が阻害されるため威力は制限される。

燃料気化爆弾の原理を応用したグレイプニルの切り札。機体腹部の円盤状の部分から指向性を付けて噴霧した燃料に同じく円盤の中央に備えられた中間子ビーム砲で着火。SWBMと同等の威力の衝撃波を地表に叩き付ける。

直接噴霧するため効果範囲はSWBMに劣るが、噴霧する燃料の種類や混合比を自由に変更できるほか、ピンポイントな攻撃にも適している。

中間子ビーム砲そのものはあくまでショックカノンの着火用でしかないが、莫大な電力を消費するため使用する際には光学迷彩を解除しなければならない。

また機体の腹部に発射装置が備えられている関係上、本来ならば上に向かって攻撃することはできない…本来ならば。


これらの特殊装備の技術はレサスが開発した次世代攻撃機であるフェンリアにも応用されている。


戦歴

オーレリア侵攻の1週間前にナバロ司令官の采配でフランク・バーリントンが艦長に就任。

後述の準同型艦ガンドを喪失したとほぼ同時に実戦に投入。SWBMの威力を持ってオーレリア軍の航空戦力をことごとく粉砕し、また光学迷彩による神出鬼没ぶりからオーレリア軍の戦意を瞬く間に削いでいった。緒戦でのレサスの快進撃の原動力となり、オーレリア首都グリスウォールは無血開城を余儀なくされた。

侵攻開始から10日後、オーレリア南西部のオーブリー空軍基地への爆撃支援に投入。明らかに過剰な戦力だが重要な広告塔でもあるグレイプニルの活躍を望んだ軍上層部の意向があったとされる。しかしこれがグレイプニルの喪失、ひいてはレサス敗戦のもととなった。

グレイプニルのSWBMはオーブリーに駐留するグリフィス隊のほとんどを撃破したが、偶然にも一部の機体がSWBM攻撃を免れていた。

このことからSWBMの地表付近への目標にはほぼ無力という弱点が露呈してしまう。

グレイプニルはオーレリア南端のターミナス島に拠点を移し、反攻作戦に移るオーレリア軍を攻撃するが、オーレリア軍の反撃を受けオーレリア南部のサンタエルバまで後退する。

ルート次第ではターミナス島でグレイプニルとオーレリア海軍が交戦。ショックカノンで艦隊に大打撃を与えるが、グリフィス1によってSWBMのサイロを破壊され後退を余儀なくされる。


サンタエルバでの戦闘ではルートごとに異なる動きを見せる。


グリフィス1がターミナス島でグレイプニルと交戦していない場合はSWBMが健在であり、光学迷彩だけでなくSWBMのサイロを破壊する必要がある。

そしてSWBMを破壊するとバーリントンは最後の賭けに出る。

なんと機体下部のショックカノンをサンタエルバの市街地に向けるべく、機体を45度近い高迎角まで引き起こした。

ショックカノンが撃ち込まれればサンタエルバの街は壊滅する。発射までの間にショックカノンの発射口を破壊する必要がある。


ターミナス島でグレイプニルと交戦している場合はSWBMのサイロをすでに破壊されており、最初のターゲットは光学迷彩だけとなる。

しかし光学迷彩を破壊後自衛用のSAMや機関銃を破壊すると、バーリントンはとんでもない行動に出る。


《奴を叩き落とせないのか!》

《通常兵器はつぶされている!もう無理だ!》

《――いや、近距離砲が…ショックカノンが残っている。これを何とかして奴に…。》

《何をするつもりです!?やめて下さい!》

《うるさい!このままやられるものか!》

《あの星のエンブレムに、ショックカノンを向けてやればいいんだろ!》

《無理です!機体がばらばらになってしまいます!

《邪魔するな!その手を離せ!このまま待っていてもやられるだけだ!》


《な、なんだ…。ウ…ウワーッ!》


《うそだろ…あんなデカいもんがひっくり返ったぞ!?》


なんと機体を上下反転させて頭上を飛ぶグリフィス1をショックカノンで撃墜しようとする。

短時間しか背面飛行できないのか一旦元に戻ることもあるが、すぐにまた背面飛行に戻ってショックカノンを乱射する。

こちらのルートでもショックカノンを破壊するとグレイプニルは沈黙する。


ショックカノンを破壊されたグレイプニルはサンタエルバの中央を流れるレナル河に墜落。河に落ちたことで街の被害は最小限にとどまったが、グレイプニルは乗員のほとんどが戦死。レナル河には折れて突き刺さったグレイプニルの翼が墓標のように残された。


ガンド

グレイプニルの準同型艦。建造順ではこちらの方が早くプロトタイプとされる。

機体構造はほぼ同じだが、光学迷彩とショックカノンは備えていない。


オーレリア侵攻の緒戦において頑強に抵抗するファルコ隊に対し、未完成状態ながらも出撃を強行。パターソン港からグリスウォールに向かうオーレリア軍艦隊にSWBMを撃ち込み壊滅的打撃を与えた。

艦隊の護衛に当たっていたファルコ隊はガンドと交戦。ガンドもまた2機のSu-37で構成されたキマイラ隊によって守られていたが、キマイラ隊ともどもファルコ隊に撃墜された。

結果的にガンドは喪失したものの、グリスウォールへの救援を絶った功績は大きく、続くグレイプニルの投入によりレサスはオーレリアの国土の約95%を手中に収めることになった。


難易度EASYではキマイラ隊を伴っていないが、難易度HARDではキマイラ隊のほかにさらに2機のSu-37を伴っている。


DLCとして配信されていたEXミッションでは異様な広範囲にミサイルと機関銃を撃ち込んでくるばかりか、グレイプニル譲りの尋常ならざる機動性でこちらを追撃してくる強敵として登場する。


関連タグ

架空機 空中要塞

エースコンバット

アイガイオン:『エースコンバット6』に登場する飛行艇タイプの空中要塞。地上への着陸能力を有するグレイプニルとは違い純然たる飛行艇。


外部リンク

空中要塞グレイプニル - Wikipedia

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