概念
プレイヤーが好きな名前を設定でき、デフォルト名はない。
公式サイトや雑誌のスクリーンショットでの名前が「コナミ」であったため、ファンからは「コナミ君」と呼ばれている(便宜上、記事内では「コナミ君」と表記)。
作中で一切セリフを発さず、キャラクターの背景に触れる描写もないため、一人称から性格までプレイヤーの脳内設定によって様々である。
シリーズ全てのコナミ君が同一人物というわけではないようで、ナンバリングタイトルでは1~3、4、5~6と3名のコナミ君が登場し、SPでは原作ごとにプレイするためそれぞれの原作世界の設定に合わせたコナミ君が登場するが、どの作品のコナミ君にも、
- 男性で赤い帽子を目深に被っている、所謂「目隠し主人公」
- 寝坊癖があり寝起きが悪く、パートナーが起こしに来る
- パートナーによっては善にも悪にもなる存在
といった共通点がある。
ただし各作品で、「タイムトラベル」「次元を超える」「記憶の改ざんを行う」といったトンデモ展開があるため、これらをつなぎ合わせて1~SPまで全て同一人物と見る事もできる。
タッグフォース(初代)~タッグフォース3でのコナミ君
遊戯王GXの舞台であるデュエルアカデミアに5月から転校生としてやってきたオシリスレッド1年生。
校章であるDAのマークが描かれた帽子を被っている。
十代たちの3人部屋と同じ間取りの部屋を1人で使っており、部屋の壁には「めざせデュエルキング」と書かれたポスターが貼ってある。
また、彼のベッドの下にはレイが赤面するような物を隠している。
容姿についてはカミューラからチェンジを言われたり、タニヤ、ももえにはあまり評価されていない一方で、アカデミア・イケメンコンテストに出場できる程であるため、それなりに悪くない模様。
デュエルの腕前(これに関してはプレイヤーにもよるが)はアカデミアでも屈指の実力でありクロノス先生に「シニョールコナミを倒せば生徒全員を掌握できる」と言わしめる程。
4以降に続投した古い学友たちには、「ドローパンが大好きな人」と認識されている。
トラブルメーカーらしく、翔が言うには「十代のアニキとコナミくんがいるからレッド寮は問題が絶えない」との事。
しかし明日香によると吹雪と似ているところがあるらしく、翔からも「十代のアニキみたいにかっこよくて吹雪さんみたいに優しい」と言われているシーンもある他、前述の古い学友たちの彼に対する評価も「儚さの中にたくましさと優しさを感じさせた人」「デュエルと相手に対するリスペクトを忘れない純粋な人物」「常に努力を惜しまない一生懸命なタッグパートナー」と、好意的なものばかりである。
だが最初に書いたようにパートナーによって善にも悪にもなる存在であり、十代たちや三沢と共に世界の危機を救うこともあれば、万丈目と共にアカデミアを乗っ取る為にデュエルしたり、ミスターTと共にダークネスの力で破滅をもたらそうとする事もある。
最後は十代たちと共にアカデミアを卒業。
その後の進路はパートナーによって様々である。
タッグフォース4でのコナミ君
遊戯王GXの舞台から数十年後の遊戯王5D'sの舞台で再び活躍する。
1~3までのコナミ君とは別人とされているが、続投組からは旧コナミ君に似てると言われたり、部屋には彼が被っていたDAロゴ入りの帽子があったりする。
外見的には旧コナミ君とほぼ同一人物であり、ミスティ曰く「弟のトビーにとてもよく似ている」。
具体的な場所は不明であるが、マンションの一室と思われる部屋に住んでいる。
基本的に鍵をかけておらず、しかも相変わらず寝起きも悪い為、しょっちゅう色んな人に勝手に出入りを繰り返されており、パートナーキャラが起こしに来るまで寝ていることもざらにある。
デュエルディスクは金色カラーで、D・ホイールも所持しているのだが、会話内の情報をまとめると「走っている時はサテライト中が震撼した」「夢に出てきそうなくらい壮絶」「宇宙にも行ける」と、相当凄まじいもののようである。
そのあまりに危険な性能から封印しているらしい。
今作のストーリーはダークシグナー編の為、シティとサテライトは分断されているのだが、普通に両方を行き来している(ちなみに遊星や鬼柳のストーリーの際にはサテライトの人間として扱われている)。
遊星たちとはオープニングのカード拾いの時が初対面のように描写されているが、鬼柳のストーリーでは遊星たちと共にチームサティスファクションとして活躍していたとされている。
アキルートでおじさんを失ったアキを救いダークシグナーとの戦いで悲しみにくれた彼女を自身の胸で泣かせてあげたり、龍可ルートでもう一人の兄として頼られるなど、シグナーたちにとって大事な存在である。
しかし今作でもやはり善にも悪にも染まる存在である為、ルドガールートではシグナーたちを裏切り彼らを倒し尽している(しかも龍可とのデュエル勝利後、逃げ出した龍可に「とどめを刺さないのか」ととんでもない質問をしているシーンすらある)。
このルートはシグナー組全員のストーリー後という時系列であったため、この展開へのショックの大きかったプレイヤーも多く、「(TF4ではシグナー全員にも嫌われている)瀬良あゆみのルートを経由したためでは?」という意見も出るほどだった。
タッグフォース5・6でのコナミ君
TF4のコナミ君とは別人物扱いのようで5のプロローグでは遊星達からは初対面の様な扱いを受けている。
藤原雪乃、原麗華の台詞からも別人とみられるが、一方鈴木泰斗やサージャント相川には同一人物とみなされている。
今回は、部屋の鍵をかけても侵入される。
このコナミ君もD・ホイールを所持しており、会話内でしか登場しなかった4とは違い実物が登場、遊星のシナリオでは一緒に空中走行をしている。
遊星をクリアマインド、ジャックをバーニングソウルの境地に導くキーパーソンとなり、謎のDホイーラーやシェリーにチェックされる。
また、プラシドのシナリオでは、イリアステルの育ての親で未来から来たデュエルロボという設定になっている(しかしこれがコナミ君の本当の正体とは限らない)。
さらに彼は赤き龍の痣やルーンの瞳と力がなくともアーククレイドルを見る事ができる。
頭も良く、麗華の抜き打ちテストをクリアしたり、遊星にホイールの改造の相談をされたり、アキに物理を教えたりもしている。
また会話とギャグのセンスはより上がり、大抵の人物を(レベルの低い)ダジャレで笑わせることが出来る。
ちなみに会話次第ではさりげなく雪乃の肉まんを鷲掴みしている。
1~3のGXシリーズもそうであったように、4~6の5D'sシリーズも作品が進むにつれて恋愛要素が強くなっており、6まで来ると今まで友情EDだった女性キャラとも恋愛色の濃いEDを迎えることが出来る。
そしてやはり善にも悪にもなる存在である為、チーム5D'sやチームラグナロクらと共にイリアステルに戦いを挑む、チームユニコーンやチーム太陽の一員となってWRDGの優勝を目指すこともあれば、イリアステル側について彼らの目的に協力してみたり、様々なモブキャラの1人を選んで作中の大会の優勝を目指している。
また、その本質からルドガーは「光でもなく闇でもない、モーメントのように純粋な力のような存在」、Z-ONEからは「ただデュエルさえ出来ればそれでいいという悪しき存在」と評されている。
TF4のルドガールートでスタッフも吹っ切れたのか、これ以降のコナミ君は「善にも悪にもなりうる純粋なデュエルマシーン」要素が増大していく。
激突!デュエルカーニバル!でのコナミ君
容姿はほぼ同一だが、タッグフォースシリーズと同一人物かどうかは明かされていない。
伝説のデュエリストを名乗りWDCに参加しており、無口なキャラが災いして主要キャラからは恐れられている。
Dr.フェイカー曰く、純粋無垢な存在であり、それ故に加担する相手によっては善にも悪にもなり得るという。
これは、タッグフォースシリーズでのコナミ君を意識した台詞とも取れる。
そして海美からは「一つの街を建て直し、世界を破滅から救った伝説のタッグデュエリスト」と明らかに5D`sを意識したエピソードが語られてる。
しかし、「一つの街を建て直し」というのはダークシグナー編後のサテライトの事だと思われるが、コナミ君がダークシグナー編の結末に関わったエピソードは無い。
タッグフォースSPでのコナミ君
これまでの遊戯王シリーズの集大成である今作では、作品ごとに様々な設定のコナミ君が登場する。
遊戯王DM
既に遊戯や城之内たちとは友人関係であり、海馬のシナリオでは海馬コーポレーションに所属し彼の部下、家臣、そして仲間である。
決闘者の王国編では遊戯と共にペガサスと戦いそして双六、海馬、モクバを救い出した。
バトルシティ編では海馬や城之内のタッグパートナーとなり、見事バトルシティを制した。
舞のシナリオでは城之内を探し回るというものでラストでは完全に空気であった。
イシズのシナリオでは暴れるカードの精霊を封印するというどこかの少女漫画のようなもので共にカードの精霊と戦った。
遊戯王GX
十代の相棒となり片っ端にタッグデュエルを挑んだり、三沢と一緒にデュエル大会を開いたりカイザー亮のシナリオでは卒業デュエルの相手をしている。
ちなみに今作ではカードゲームもできるギャルゲー要素はかなり後退しているが、明日香とのイベントは我々を裏切らなかった。流石オベリスクブルーの女王である。
遊戯王5D's
どうやらタッグフォース6とは同じ時間軸であるようであり、遊星と鬼柳のイベントは実質タッグフォース6の後日談として、ジャックのシナリオではタッグフォース6のハート3からの分岐点と見ても問題ないシナリオとして、さらにアキやクロウのイベントはタッグフォース6では描かれなかった番外編として活躍するコナミ君が見られる。ちなみに遊星のハート4イベントは必見である。
遊戯王ZEXAL
遊馬のシナリオではアストラルを失った彼を支え、そして共にバリアンと戦うが、凌牙のシナリオではベクターの代わりにそのバリアン七皇の1人になる。
カイトのシナリオではトロン一家の紋章が通用しなかったり、行方不明のハルトの居場所が分かったり、小鳥の花嫁修業を手伝ったり、入院し眠り続ける璃緒の夢に中に登場し彼女と一緒にデュエルをしたりとやはり何でもありな人物である。
遊戯王ARC-V
遊矢のイベントでは遊勝塾に所属し、舞網チャンピオンシップへ向け遊矢と共にタッグデュエルをし良好な関係を築き、そして最後には遊矢と共に舞網チャンピオンシップの選手宣誓も行った。
しかし、柚子のシナリオでは柚子とタッグパートナーとなり仲良くなってゆくコナミ君をLDSでも見た事のないデュエルをする為、ユートと共に危険視されていた。また、このシナリオでコナミ君もまた遊矢シリーズの1人にされていた。という事はコナミ君がいた次元に柚子シリーズに該当するキャラも存在する? 今作には出ていないが、ズァークとレイが出ていたら彼にどう反応するか楽しみである。
素良はコナミ君の正体を知っている(彼如くデュエル以外何もいらないデュエルおばけ)ようであるが、自身のシナリオでは最後に弟子入りしている。
遊矢のシナリオでは遊勝塾に、権現坂のシナリオでは最終的に権現坂道場に入門したコナミ君ではあるがLDSには興味がないようである。
沢渡のイベントでは恒例ともいうべきか、当シナリオで仲間であるはずの遊矢や柚子や権現坂たちを平然と裏切り彼らとデュエルし、そして最後にはタッグパートナーであった沢渡ともタッグパートナーを務めた報酬としてデュエルを申し込んだ。
しかし、後日彼らは普通に接しており仲直りしたのかと思えばなんとコナミ君は他者の記憶を書き換えられることができることが判明。本当に彼は一体何者なのであろうか…?
遊☆戯☆王デュエルリンクスでのコナミ君
遊戯王デュエルリンクスでは様々な伝説を打ち立てた人物として、ノンプレイヤーキャラで登場する。
デュエルすることでモブのデュエリスト達と比べて経験値を多く稼げるため、レベルアップを目指すなら是非対戦したい。
本作での名称は「名もなき決闘者」。見た目はタッグフォースSPと同様に赤い帽子にゴーグルが付いている姿。
対戦の際にはこちらに様々なハンデをランダムで課してくる他、他のユーザーのデッキと思われるデッキを使用してくるので、そのデッキによっては非常に手強い相手となっている。
しかし敗北しても経験値は普通のモブより大量に入るため、勝敗を気にせず見つけ次第デュエルを挑むのがおススメ。
初期手札1枚のハンデの時に勝利するとかなりの経験値をもらえるため、それを狙うのもあり。
……というのも過去の話で、現在はハンデ云々の要素は削除されたものの、それに伴うかのように入手できる経験値の量も減ってしまった(それでもモブのデュエリストよりは数倍上)。
他のユーザーのデッキと思われるデッキを使用する。
デュエル前に使用するデッキの「持ち主の国籍」「持ち主の名前」「デッキ名」「ランクバトルにおける現在のランク」「デッキ内のカードから1枚ピックアップされたもの」を見ることができる。
使用してくるデッキがわかったならば是非勝ちやすいデッキにて挑戦したいが、そもそも他のプレイヤーと異なり、「名もなき決闘者はスキルを使用してこない」「CPU故のプレイングの隙」というわかりやすい弱点があるため、対人戦と比べると勝ちやすくなっている。
また、TF同様他のキャラクターと違い一切言葉を発しない。
ダメージを受けた際や敗北時に「!?」などといった僅かなリアクションを見せる程度である。
デュエル後は勝敗に関わらず、「(いいデュエルだったと言ってるような気がする)」とテキストが表示される。
彼と同一人物と思われる存在として、赤い服と赤い帽子を黒くした「名もなき訓練者」がおり、登場させるにはショップで挑戦権を購入する必要はあるものの、勝利すれば「名もなき決闘者」以上の莫大な経験値を獲得できる。
関連タグ
レッド(ポケモン):赤い服と赤い帽子が特徴的なゲームの主人公繋がり。ポケモンマスターズに登場した際もその赤い服と赤い帽子が特徴的だが、星6になるとEXカラーとして服と帽子の色が赤から黒になる。「名もなき訓練者」は決して「名もなき決闘者」よりも上位の存在というわけではないが、その変化の仕方には似たものがある。
主人公(遊戯王WCS):同じく遊戯王ゲームのオリジナル主人公。こちらは性別の概念が存在し、デュエル時には普通に喋る。また、ある条件を満たすと彼の衣装が使用可能になる。