側車付き二輪車
オートバイや自転車などに側車を備え付け、それに車輪を取り付けた変則的な三輪自動車である。この中には側車の取り外しが不可能となっているもの、単車として運用できるものがある。
その歴史は古く、四輪車が量産され世に出回るまでは庶民の足として幅広く使用されていた。
第一次世界大戦および第二次世界大戦においても、四輪車よりも小回りがきき、悪路に強く、補修も困難でないことから、特にドイツ軍にて大いに使用( ドイツの場合条約により軍用の四輪車が制限されていた事情もある )されており、pixivに投稿されているこの種の車両のイラストもミリタリー関連の物が多く占めている。
四輪車が普及した昨今ではあまり見かけることはなくなったが、それでも趣味の一環として愛好されている。
かつてはBMWやカワサキなどの大手バイクメーカーもサイドカーを開発していたが、現在は撤退している。
現在サイドカーを開発・販売しているバイクメーカーはごく少数で、日本では普通のバイクに後から側車を取り付けるタイプのサイドカーが主流となっており、一種の改造車として認知されてもいる。
免許証と法律に関しては日本の場合50㏄以上の後付けのものは「側車付き二輪車」となり、二輪車の免許が必要となる。
ところが、側車の取り外しができないものは過去においては三輪自動車とされていたが、現在では「側車付き二輪車」であるが免許はトライクと同様四輪車の免許が必要となっている。
あまり見ることがないが50㏄未満のものは原付免許で乗車可能であるが、定員1名であるため人を乗せることができず、荷物や犬などしか乗せることができない。
めったにないが自転車の場合リヤカーなどと同じく「軽車両」扱いとなり、座席があれば人を乗せることが可能である。
このようにサイドカーは法律的にかなり複雑なため、購入・使用する際は入念な確認を行う必要がある。
欧州ではサイドカーによるレースが盛んに行われており、かつてはWGP(ロードレース世界選手権、現在のMotoGP)の1クラスとしても開催されていた。側車に乗る「パッセンジャー」が運転者と息を合わせ、身体を車外に乗り出すほどの荷重移動を素早く行えるかどうかが勝敗のカギを握る。当然かなりの危険を伴うため、中途半端な覚悟では難しい競技である。
2017年には女子高生たちによる架空のサイドカーレースを描いた『つうかあ』というアニメが放送されていた。
カクテル
ブランデー、ホワイトキュラソー(リキュールの一種、オレンジの果皮の香味成分と、糖分を添加したスピリッツ)、レモンジュースをシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。
ホワイトキュラソーの華やかなオレンジの香りと、フレッシュなレモン果汁の酸味がマッチした爽やかでフルーティな味わい。
ベースとなるブランデーはメーカー、ブランドにより大きく芳香及び味覚が変わるため、カクテルの味も変わる。
またキュラソーは類似したリキュールに置き換えられることがある。
名称の由来は諸説ある。
・第一次世界大戦中に生まれ、サイドカーという名は、側車付き2輪車が事故に遭うと、運転者よりも側車側に乗っている同乗者( 女性が多い )の方が重い被害を受けやすいとされることに由来するという説。
衝突事故などの際には運転者に自己防衛の本能が働いてしまうため、側車側を障害物にぶつけて運転者自身を保護する結果になりやすく、側車に乗っている同乗者が亡くなる例が多いといわれる。
この「サイドカー=女殺し」という図式と、本カクテルの飲み心地の良さにより酒に弱い女性でも飲みやすく、結果として酔いつぶれることをかけあわせた、一種のシャレだと言われている。
- パリのハリーズ・マッケルホーンによって1933年に作られたという説。
「サイドカー」という名前は、常連客の将校がいつもサイドカーに乗って来店したことに由来する。