甘い!サイバー流にとって、攻撃力の制限など無意味!!
概要
遊戯王GXに登場する流派。
サイバー・ドラゴンを始めとした「サイバー」と名のつく機械族モンスター群を使用するデュエリストの流派である。リスペクトデュエルを大切にしている(その割にデッキの殺意が高いとは言ってはいけない)。
主にサイバー・ドラゴンを素材とする融合体により、1ターンキルも可能な超火力でガンガン押していくのが最大の特徴だったが、現在はカードプールの大幅な増加に伴い、かなり多彩な戦術をとることが可能になっている。
OCGにおいては機械族の中でも大所帯のテーマで、非常に多くのカードが所属する。特にサイバー・ドラゴンの派生種は多岐に渡り、テーマの大半を占めると言っても過言ではない。
アニメ終了後もOCGオリジナルの新規カードが度々登場しており、既に準環境クラスのカードパワーが有るにもかかわらずストラクテーマ投票を勝ち抜く等、今なお圧倒的な人気を誇る。
裏サイバー流
サイバー流の裏デッキ「サイバー・ダーク」シリーズの事。
主流のサイバー流とはデッキの方向性がまるで違うので、その実態はほとんど別物と言っていい。
ちなみにOCGプレイヤーの一部は、これと区別してサイバー流を「表サイバー流」と呼ぶこともある。
アニメでは
亮が師事する流派として登場しているが、内実が語られたのは第83話。
道場があるのはとある海外の山岳地帯(雪が降っているため、北欧近くの中華圏と思われる)であるが、辿り着くには自力で登山するしかない。
当代の師範はアカデミア校長の鮫島。
流派そのものは光の結社編の時点で門下生はゼロ、道場に来る者すらいないという凋落っぷり(鮫島曰く「サイバー流はゆえあって名を残すのみとなった」らしい)。
亮の年齢と免許皆伝の時期から計算すると、10年ほど前の時点ではまだ門下生がいたようなので、恐らく亮の独立に前後して門下生が去り、以後の入門者が現れなくなったのだと考えられる。
また、流派の基礎とされる「リスペクトデュエル」の精神とは、曰く「相手の心となって自分を見る」ことにある(原作漫画版で海馬が言った「相手に成り代わって己を見切る」ことと同じ)。
簡単に言うと、スタイルとしては自らの勝ち筋に拘り、その上で同じように拘る相手に敬意を忘れず、常に自分に出来る最大限の力でぶつかるというもの。
相手の立場になった時、自分が無様に見えるようなデュエルはするなという戒めでもある。
亮のデュエルにおける異常な攻撃力の多発はここに由来しており、サイバー・ドラゴンデッキでこの精神に忠実に従った結果がアニメでのオーバーキル・1ターンキルの多発である(わかりづらいがサイバー・エンド・ドラゴンはサイバー流において次代の師範となる後継者に渡されるものであり、門下生全てが持つわけではない。裏付けとして、鮫島はサイバー・オーガのデッキを持っている)。
ちなみに「裏サイバー流」とは、サイバー流道場に封印されていたサイバー・ダークを手にした亮がこのデッキを指して勝手に付けた名前であり、こういう名前の流派が別にあるわけではなく、サイバー・ダークも合わせた総称が「サイバー流」である。
言うなれば「サイバー流表派・裏派」と言ったところか。
このデッキはあくなき進化を望む貪欲な性質を持ち、デュエリストに対しても向上と努力を要求する。だがそのレベルが高いために使用者へのバックラッシュが酷く、このデッキを使い続けたヘルカイザーは自身のスタイルが完成していたのが裏目に出てその性質に応えられず、一方的に負荷を受け続けた結果ダメージが心臓に集中、まともに戦えないほど衰弱してしまった。
OCGプレイヤーからは
ヘルカイザーの使用する「キメラテック」シリーズの印象から、「ワンキルしてくる対話拒否のどこがリスペクトデュエルだ」「裏サイバー流デッキの方が対話してんじゃねぇか」と皮肉られることが多い。
関係者
二次創作では
GX関連の二次創作においては、一時サイバー流そのものが悪役として扱われるヘイト創作が多くみられる時期があった(83話でのヘルカイザーのデュエルスタイルへの評価としてアナウンサーが言った「アンチリスペクト」が総称として使われている)。
サイバー流の内実が語られたのが上記の通り83話のみであるためか、ここで語られた現状やリスペクトの定義が広まりにくかったのに加え、ネット小説の隆盛期にはGXの放送が終わっていた=アニメを見直す機会が乏しかったこと、プレイヤーとしてサイバー・ドラゴンに対するヘイトがあったことも原因と思われる。
関連項目
サイバー・エンド・ドラゴン(継承者に受け継がれるカード)
サイコ流(時を同じくして誕生したデュエル流派)