シンシャ(Cinnabar)とは鉱物の一種である。
また宝石を題材とした漫画『宝石の国』の登場人物でもある。pixivでは主にこちらを指す。
『グランブルーファンタジー』の同名人物に関しては、シンシャ(グラブル)を参照のこと。
辰砂
硫化水銀(II)(HgS)からなる鉱物。朱砂。丹砂。丹朱。水銀の重要な鉱石鉱物。
別名に賢者の石、赤色硫化水銀、丹砂、朱砂、水銀朱などがある。日本では古来「丹(に)」と呼ばれ、朱色の顔料として古くから用いられる。水に溶けにくいため水銀の化合物の中では毒性は低く、伝統的には洋の東西を問わず薬に使われていた。
『宝石の国』の登場人物としてのシンシャ
深い赤色のセミロングで、切れ長の目が特徴。
いつも所在なさげに一人で佇んでいる。
体から銀色の毒液(元ネタから推測すると恐らく水銀)を無尽蔵に出せる能力を持ち、これを用いて光を反射し集めることで夜間でも行動が可能(宝石は動力源が光のため、夜は基本的に行動が鈍る)。攻撃・防御にも転用でき、戦闘能力は非常に高い。
しかしその毒液は周囲の自然を汚染する上、他の宝石達の身体に付着すると光を阻害してしまう。また、容姿をいたく気にする性質の宝石達の精神に強いダメージを与えかねない。
そして処置は洗浄では追い付かず、「削る」ことになるのだが、今度は削った大きさに応じた記憶を失うという問題が生ずる。
さらに厄介なことに、彼は自らの毒液を完全には制御できない(作中では本人の意思とは無関係に毒液が目や口から溢れ出たり体の表面から滲み出る描写が見られる)。このため日ごろ他の宝石達に危害を与えないよう距離を置いており、月人の現れない(とされる)夜に見回りをするという無益な仕事に一人で就いている。昼間も宝石達の本拠地にいることはなく、何処か野外で過ごしていると思われる。
自ら孤独な職務に就く一方で、他の宝石達も、彼と余所余所しくならざるを得ない現状を心苦しく感じている。
性格は奥手でぶっきらぼう、また聡明かつ思慮深い。自身の能力を恥じ、孤独な状況に閉じ籠っているのもひとえにその賢さゆえであり、精神的に不器用と言える。
それでも他の宝石への仲間意識は持っており、昼間であろうと月人を前にフォスを守って戦った。
上記の性格に加え、常に野外で過ごしているためか博識であり、フォスの博物誌作成を手伝ってほしいと頼まれた事から、不本意ながらフォスと交流を持つようになる。
その最中、「月でなら自分の価値を見出してもらえるかもしれない」「月人に攫われるのを待っている」と、自分の存在自体が迷惑であることに心を痛めている本心を零し、躍起になったフォスが「シンシャの仕事を見つけてみせる」と強引に約束するのが、本物語の大きな始まりと言える。
そんなシンシャは、フォスに完全に心を開いてはいないものの、何処かで気にしている様な素振りも見せている。
ダイヤと同じ年の生まれ。