G1
『超神マスターフォース』が初登場となる。
デストロン所属の勢力で、各々が海洋生物型のメカに変形する。メンバー共通で、ピンク・黒・緑を基調とした派手なカラーリングが特徴。
デストロン所属の勢力としては珍しく「●●トロン」と付かない部隊である。
リーダーであるタートラー以外は意思を持たない量産機で、いつもサイバトロン戦士達にあっけなく倒されている。
全員が合体する事で深海合体兵士キングポセイドンが完成する。
漫画版ではタートラーもペットのように餌をもらっていたが、その後デストロン最強合体スクランブル7を構成する時は母体となるタートラーが掛け声を出すだけでなく、ロブクロウとテンタキルも名乗ってターゲットオンしており、どの程度知能があるかは不明。
メンバー
シーコンズ指揮官タートラー
メンバーの中では唯一意思を持っている存在であり、剣とキャノン砲、レーザー砲を武器としている。
海外版ではスナップトラップという名前。
海中破壊兵オーバーバイト
海外版でも同じ名前。
海中爆破兵ロブクロウ
海外の名前はノーティレイター。
海洋工作兵クラーケン
エイに変形する。合体時は左腕に変形。メンバーの中では唯一飛行が可能。
海外版ではシーウィングという名前。
機雷攻撃兵テンタキル
イカに変形する。合体時は左脚に変形。
海外版でも同じ名前。
深海攻撃兵ガルフ
シーラカンスに変形する。合体時は右脚に変形する。
原語版ではスケイラーという名前。
ビーストウォーズⅡ
『ビーストウォーズⅡ』では第三勢力である「宇宙海賊シーコンズ」として登場。
宇宙を股にかける海賊集団で、アンゴルモアエネルギーを採取して売りさばこうと惑星ガイアを訪れた。
過去作と違いそれぞれのメンバーに意思があり、義侠心に厚く、親分たるハーフシェルを中心に固い結束を誇る。
ライオコンボイらサイバトロン部隊と敵対し、ガルバトロンたちデストロンと結託する事もあった。
玩具は上記のG1版の流用で、デストロン所属という扱いだった。
アニメ放映前のカタログにはキングポセイドンを流用した6体が載っていたが、商品化の際にロブクロウは省かれてしまった。
その影響かハーフシェル以外の各々の合体構成は若干異なり、「ターゲットマスターモード」に変形しない。
やたらケバかったG1から一転して、白・モスグリーン・黄土色・シルバーを基調とした海イメージの落ち着いたカラーリングとなっている。
ハーフシェル
CV:西松和彦
メカカメに変形するシーコンズの頭領で、部下からは「親分」と慕われる。
海賊としての誇りを強く持ち、利害関係が一致しない限りはサイバトロンにもデストロンにも決して協力せず独自の行動を取る。
計算高く、交渉によって相手を出し抜くこともあるが、一方で義理堅い性格で自ら約束を破るようなことはほとんどなく、破るとしてもせいぜい相手に約束を反故にされた時ぐらい。
裏設定によると、元々は生まれながらのデストロン戦士であったが、次第に自分の環境に違和感を募らせるようになり、自由を求めてデストロンから海賊に転身したとされている。
ゴッドネプチューンの胴体部を担当する。
シーファントム
CV:一ノ渡宏昭
メカサメに変形するシーコンズの切り込み隊長。
熱血漢で、表には出さないが実はスキュウレに気がある様子。
鋭い牙や背びれによる斬撃が得意技で、ゴッドネプチューンの右腕を担当する。
BWではサメモチーフのキャラが多かった(彼より存在が仄めかされたのはサイバーシャークのみだが)ことから、シャークやジョーズといった如何にもサメらしい名前にならないよう注意したという。オマージュ元であるオーバーバイトと違って銃に可変しない。
シーラゴン
CV:宮澤正
メカシーラカンスに変形するシーコンズの知恵袋。
他のメンバーに比べ随分と年老いており、普段は寝ていることが殆ど。
覚えている知識も曖昧で肝心な所が抜け落ちていたりもするが、それでもハーフシェルには敬われている。
老体ながら戦闘能力は他のメンバーに遜色はない。
ゴッドネプチューンの左腕を担当する。
シーラカンスモチーフであることから名前に「シーラ」を残している。また、シーラカンスのイメージと名前のゴンの響きから長老キャラになった。
テラマンダー
CV:上別府仁資
メカエイに変形するシーコンズの若手メンバー。
のんびりした性格で、シーコンズの中では唯一飛行可能な戦士でもある。
ゴッドネプチューンの右足担当。
リデコ元が"クラーケン"という紛らわしい名前だったことから、それを補正するという意味も込めてマンタレイを捩ったネーミングになった。
声優:松本美和
普段は女性らしい仕草を見せるが、一度怒ると恐ろしい形相とドスの利いた声でキレる。
本人曰く「コブシメの血を引く由緒正しいメスイカ」らしく、オスイカのスクーバに好意を抱き追いかけまわすが常に避けられてばかり。
それどころか嫌いなタイプのビッグホーンに惚れられ追い掛け回される始末で、なかなか不憫なイカ娘ちゃんである。
ゴッドネプチューンの左足を担当。
紅一点の女性キャラかつ、イカキャラが3体も出てきたことからネーミングには特に気を遣ったという。
ちなみに、シーコンズの中で彼女のみ単体での変身バンクが存在する。(ハーフシェルにも一応あるが、そちらは合体バンクをそのまま流用したもの)
シーコンズの5体が合体して完成する合体海神。
海神剣を振り回し、必殺のゴッドスプリットを繰り出す。
ジェネレーションセレクト
2020年にG1・BWともに玩具独自展開「GENERATION SELECTS」で発売された。「パワーオブザプライム」のテラートロンとムーンレーサーを流用している。
G1版は食玩で新商品が出ていたが、ジェネレーションズ系の形式でリメイクされるのは初めて。さらにBW版はその食玩を流用しての発売には至らず、そのため今回の商品化は、放送当時の玩具から約20年ぶりとなる。
BW版ではスキュウレのみ一部新規パーツで女性らしい姿になっている。後述の漫画では6人目が設定されているが、放送当時の玩具と同様に5体合体仕様であり、ロブクロウに相当する戦士は付属しない。
公式通販サイトの商品ページで公開された漫画「ジェネレーションセレクトスペシャルコミック」ではアニメの設定を補完しつつオリジナルストーリーが描かれた。
またその性質故か『超神マスターフォース』時代のデストロンでは地位が低かったらしく、見下されることに激しいコンプレックスを持つ。
そのため不本意ながらメガトロンから市民を守り、その市民から感謝された際には柄にも無く動揺していた。ハーフシェルに利用された事を知った時にも、むしろ実験動物として「見下されていた」事に対して怒りを露わにしていた。
キングポセイドン
ハーフシェルの協力で強化され大暴れをしていたが、最終的にはスーパーメガトロンとの戦いで一時的に手を組んだスターコンボイとなし崩し的に行動を共にすることになった。
その後ウルトラメガトロンの口からハーフシェルに利用されていた事を知り失望。ウルトラメガトロンオメガに倒され助けを求める彼を見放している。
今までは手足の5体のみが量産型として描かれていたが、本作ではタートラーもそれに近い増殖機能を持っている事が判明。
漫画内では一度スーパーメガトロンに粉微塵に破壊されたのち再生して再びキングポセイドンとして彼の前に立ち塞がった。
ゴッドネプチューン
ハーフシェルがタートラー達のデータを元に、失った仲間たちをアンゴルモアエネルギーの力によって再生・強化、更に自身も強化することによりジェネレーション版の姿になったとされている。
さらにハーフシェルの回想にて、6人目のメンバーとして「ロウブハンマー」が登場している。
ダンカンの裏切りにあい壊滅したシーコンズだったが、彼が庇ったおかげでハーフシェルのみ生き残った。
しかしその後「あの方の使い」と名乗る者に人質として攫われ、ハーフシェルは彼の奪還とメンバーの復活の為に手段を選ばず動く事になってしまう。
当初は「あの方」と呼ばれる謎の存在に従っており、パープル、ブルー以外の5人の司令官を倒し、彼らのマトリクスを奪い取る。
しかしウルトラメガトロンオメガに敗北し、尚且つ利用していたタートラーからも見限られた事で目を覚まし、「あの方」から離反、海神剣に宿ったホワイト司令官の助力とスターパワー吸収により仲間共々復活。
囚われたロウブハンマーを救うために完全体となったウルトラメガトロンオメガに戦いを挑む。
本作のハーフシェルは、ダンカンの裏切りにより瀕死となった仲間達と攫われたロウブハンマーを救う為になりふり構わない性格となっており、数少ない同型という事で懐いてきたタートラーを実験台として利用した他、5人の司令官達を殺害してマトリクスを奪い取っている。
しかしこれらの行動が海賊の流儀に反している事は薄々気付いており、タートラーに見放された後再び命を落とした仲間達を抱えながら自嘲していた。
しかし海神剣に宿ったホワイト司令官の魂から激励を受けて感動し、過去の自分を悔い改めた。