概要
ルビコン解放戦線によって要塞化された交易拠点「壁」の頂上に構え、眼下の敵を片端から吹っ飛ばしていく重装機動砲台である。
プレイヤーはミッション「壁越え」にてこの兵器と対峙することになる。
正面に巨大な盾を備え、複数の大砲とロケットランチャーを前面に向け火力を集中しつつも、前後に向けられた大量のロケットブースターにより機動力を確保し、それを活かした突進はACと言えど巻き込まれれば一溜りもない。地雷散布装置により懐もカバーしている隙のない兵器である。
防御を前面に集中している分それ以外は疎かになっているが、胴部の回転と信地旋回により左右への回り込みに対してはある程度対応可能。
最大の隙となるのは上方向である。火器の仰角は小さく盾を上に向けることも出来ないため、上面を取られた場合にはなす術がない。
攻略法
ぬりかべみたいな形状からもわかるように正面に対しては攻守共に無敵であり、下手に撃ち合うとこちらの攻撃はろくに通らず、逆に敵の苛烈な弾幕と体当たりにより消し飛ばされることになる為、背後に回り込んで攻撃、あるいは正面を避けて攻撃できる装備で対処しなければならない。
幸い前半戦では高機動型の僚機がジャガーノートの注意を引いてくれるので、背後を取るのは難しくない。
しかしながら一定量のダメージを与えると僚機は途中で呼び出しを受けて戦闘を離脱してしまうので背後を取るのが難しくなり、それと同時にジャガーノートが地雷散布装置を解禁するので一気に難易度が上がる。ここからが本番。
引き付け役がいなくなったことで側面や背後を狙おうとしても即座に回頭して正面の盾で防がれてしまい、突進時には高威力・高衝撃の地雷(接触・時間経過で起爆)も散布される為、うかつに近づく事も出来ない。
しかしながら空を飛べば殆どの武装は対応できず、地雷も当然無意味であり、ダッシュで逃げる判断も遅れがち(編者体感)になるので、上を取るのが得策である。
各属性の耐性に関しても、実弾は比較的高いがENと爆発に対してはかのルビコプター以上に脆弱。上を取ってひたすらミサイルやグレネードを垂れ流すと非常に効果的である。
上面を攻撃してスタッガーに追い込めば、一定時間殴り放題になるので後はお好きなように。
ちなみに直前のミッションでショップで購入できる垂直ミサイルを持っていくと、頭上にミサイルの雨を降らせて簡単にスタッガーに追い込める。苦戦しているならお試しあれ。
余談
ジャガーノート【juggernaut】とは「絶対的な凶暴」「犠牲を求める恐るべき強者」等の意味を持ち、その語源はヒンドゥー教の神で維持神ヴィシュヌの分身(アバターラ)の一人・英雄クリシュナの幼児期である「ジャガンナート」に由来する。
ストーリー・ゲームの両面でも相応しい名前だが、ジャガンナートの祭りでは小さな家ほどもありそうな巨大な山車を引き回す事で知られ、14世紀のイエズス会の宣教師の記録では「救いを求めてジャガンナートの山車の前に飛び出して、轢死しようとする者もいた」と記され、正に正面からプレイヤーを轢殺しにかかるジャガーノートの威容にピタリと当てはまる。
上述のおどろおどろしいジャガーノートの意味も、この宣教師の記述が拡大解釈された事で生まれた。