概要
日本国内ではXBOX360版は2009年2月19日に、PS3版は『スターオーシャン4 INTERNATIONAL』として2010年2月4日に発売された。CERO-B。
またPS3版を高解像度対応させた「4K&HDリマスター版」がPS4では2017年11月28日より、PC(Steam)では翌11月29日よりDL販売で発売された。
略称はSO4。PS3版を区別してSO4Iの略称が使われることもあるが、両ハード間の違いは多言語対応やゲームバランス調整といったシステム面のみでありpixiv上であえて区別して使われることはない。
ゲーム中のキャラクターイラストをエナミカツミが担当し、宇宙戦艦等のデザインに種田和宏が参加している。
地球人類が本格的宇宙進出の第一歩を踏み出そうとする宇宙暦10年(西暦2096年)を舞台に、SRF(宇宙開拓隊)の隊員エッジ・マーベリックと仲間たちの冒険と、スターオーシャンシリーズを通して登場する「地球連邦(のちの銀河連邦)」、「未開惑星保護条約」の成立までを描く。
シリーズ作品との関係でいえば第1作『スターオーシャン』の主要な舞台「300年前のローク」のさらに35年ほど前に当たる。時代設定としてはシリーズで最も古いものの、パーティキャラクターの出身惑星が最も多様であることが端的に示すように前作『スターオーシャン3』とは異なる方向性においてSF要素が強い。
システム面ではフィールド特技の「ダッシュ」「ピックポケット」の復活といったように『SO1』、『SO2』の要素が見られる。
またアイテムクリエイションは『SO3』が各町にあるファクトリーで行ったのに対し本作では拠点である宇宙船「カルナス」で行うよう集約された。SOシリーズでは同一アイテムは20個までしか持てないこともあり、結果として素材アイテム集めのマラソン距離は延びることになった。
シンボルエンカウント式の戦闘は3D戦闘ということもあり見た目は『SO3』に近いがプレイ感覚はむしろ『SO1』、『SO2』に近い。戦闘参加人数は4人だがバトル中に交代も可能。
本作戦闘の特徴的システムとして「サイトアウト」と「ラッシュモード」がある。サイトアウトは溜め動作ののち自分を狙うエネミーの背後に回り込むカウンター要素のシステム、ラッシュモードは攻撃を当てる・受けるなどでゲージが貯まると発動可能となる速度アップ、被ダメージ減少かつ攻撃を受けてもひるまない特殊状態である。関連して「BEAT」と名付けられたそれぞれに特化したスタイルを選べる育成システムも設定されている。
加えて『SO3』のヒートアップゲージ、ステップをそれぞれ発展させた「バトルボーナスボード」、「ジャンプ」なども導入されている。
この他、ゲームをスロット化した「SLOTスターオーシャン4」をユニバーサルが開発している。2017年1月30日より店舗展開され、同年2月27日にはアプリ版の配信も開始された。
このスロット台は新たなムービーや新録音声などにより(主にアプリ版で遊ぶ)原作ゲームファンから好意的評価を得る一方で、実際にホールに通う層からはおおむね一致して「糞台」と評された。
その後、ユニバーサル傘下メーシーによりパチンコ台「CRスターオーシャン4」が開発され、2018年12月3日から店舗展開された。
導入
2064年に偶発的に発生した核戦争により地球は大きく荒廃した。2週間で終結したとはいえこの第三次世界大戦の結果、人類は地球に代わる新天地を求め外宇宙開発へと乗り出していく。
戦後発足した拡大国連の下、USTA(国際科学技術局:The Universal Science and Technology Administration)が設立され、2087年ついに人類は超光速航行の技術を手に入れる。のちにこの年は宇宙暦元年と規定された。
以降技術的裏付けを得たUSTAは、SRF(宇宙開拓隊:Space Reconnaissance Force)及びその人員育成のためのUSTAアカデミーを設立するなど宇宙開拓計画を現実のものとしていく。
そして宇宙暦10年、幼馴染のレイミ、クロウとともにアカデミーを経て第1次宇宙開拓隊に選ばれたエッジは、人類の夢を背負いスペースシップ3号機「カルナス」のクルーとして「星の海」へと旅立とうとしていた。
登場キャラクター
パーティキャラクター
出身惑星は地球、エルダー、レムリック、EN2、ロークと上述のようにシリーズ最多。このうちロークは『SO1』の主な舞台であり、EN2は『SO2』に登場したエナジーネーデと関連を持つ。
従来作の仲間の一部は選択式であり全員加入は不可能だった。しかし本作は全員がパーティに加入する。ただしパーティ定員は8人で、エイルマット加入の際にフェイズが入れ替わるように離脱する。一応、ゲームをクリアすれば次周以降戦闘でのみのフェイズ残留を選択できる。なお物語に変更はない。
シリーズのマルチエンディング式のカップルEDから感情値やイベントフラグによるアンロック式のキャラクターEDに変更されている。時間軸上は未来となるシリーズ作への連続性、整合性は保たれるものの、このエンディング形式に対し賛否は分かれた。
- エッジ・マーベリック/エッジ
- レイミ・サイオンジ/レイミ
- フェイズ・シッファー・ベレス/フェイズ
- リムル・レムリ・ファイ/リムル
- バッカス・D-79/バッカス
- メリクル・シャムロット/メリクル
- ミュリア・ティオニセス/ミュリア
- サラ・ジェランド/サラ
- エイルマット・P・タナトス/エイルマット
NPCキャラクター
冒険の舞台となる惑星はエイオス、レムリック、カルディアノン、アナザーアース、ローク、EN2、バロックダークの7つ。惑星ロークでは時代的に近いこともあり『SO1』の関連キャラクターが登場する。
- スティーブ・D・ケニー(CV:楠見尚己)
- USTAに所属するムーンベース司令官でSRF計画にも深く関与する人物。40歳。
- ワープシップ実験において人類で初めて超光速を経験したパイロットであり、英雄として"光速のスティーブ"の異名を持つ。またシリーズお馴染みの"ケニー"のファミリーネームを持つ人物でもある。
- シマダ(CV:茶風林)
- ムーンベースに駐在する禿頭メタボ体型のUSTA副長官。スティーブの上官に当たる。56歳。
- 常に3人の取り巻きとともにスティーブに対し嫌味を欠かさないステロタイプな小悪党キャラ。ゲーム終盤ステーキを食べている最中に命を落とすことになるのだが、特筆すべきはその断末魔。エッジからの感情値が最も高いキャラクターが誰かを条件に変化し複数種類用意されている。
- ミラ・バークタイン(CV:久嶋志帆)
- 20世紀地球の女性で、超光速航行を実現させたトリラス・バークタイン博士の祖先。40歳。
- ゲームでは並行世界の彼女が登場する。軍服姿が印象的な女性で、夫クラウスとの子を失ったことによる精神的喪失から力を求めていた。「過ぎたる力を持つ/求める」ことの危険性をエッジに強く印象付けた。
- イレーネ・ファーレンス(CV:本田貴子)
- 惑星フェルプールに住む女性で、ラティクス・ファーレンスの先祖。
- ジオット・ヴァンディオーネ(CV:鈴木千尋)
- Exの意思を惑星モーフィス全体に伝える役目を負う青年。攻略本によると開発中では仲間になるキャラクターの予定だった。
関連イラスト
関連タグ
スターオーシャン スターオーシャンセカンドストーリー スターオーシャン3 スターオーシャン5