曖昧さ回避
- 『ロックマン』シリーズに登場するキャラクター。本稿で解説。
- 『遊戯王GX』に登場するE・HEROの一体。→E・HEROスパークマン
プロフィール
長所:仲間思い
短所:忘れっぽい
嫌い:孤独
弱点とする特殊武器:シャドーブレード、スパークショック
概要
スパークマンとは、『ロックマン3』及び『ロックマンエグゼ4』に登場するボスキャラクターである。
ロックマン3におけるスパークマン
DWN.023
元々は充電用の作業用ロボットだったが、Dr.ワイリーが戦闘用に改造したもの。
とても大きな発電力を持ち、実にエレキマンの二倍の発電力だが、充電用のシステムを開放しているだけなので、エレキマンほどの攻撃力は無い。
改造後は「スパークショック」等の放電攻撃まで出来るようになっているが、常に電気を垂れ流していないとショートしてしまう構造になっている。思考回路にムラがあるらしく、戦闘の時以外はボーっとしている。普段はおとぼけ屋らしく、よくみんなを笑わせている。
また、仲間のロボットのエネルギーの補給も行っている。
ジャンプして移動しつつ足を止めて全方位弾→チャージショットを繰り返すだけという単純な行動パターンだが、ロックマンが左端にいる時に左から二段目に陣取られて攻撃されると、チャージショットが人間では実質不可能レベルで極めて回避困難になるという特徴がある。
初代のエレキマンよろしく刃物系統の武器に弱く、シャドーブレードが弱点。
デザインのモデルは自動車のエンジンに使われる「スパークプラグ」だろうが、スパークマンと違うのはこちらは電力供給ではなく点火プラグである事。
入手できる特殊武器
スパークショック
ロボットの回路をショートさせる電気弾。ヒットすると一定時間対象の動きを止めることができる。また、ショート状態の敵に別の敵が接触すると、後者にショートが入れ替わるという性質を持つ。なお、当たった敵の動きを止めるだけで攻撃力が無いというシリーズ全編通しても異様に使いづらい特殊武器。しかも、動きを止めた敵が画面内にいる間はメニュー画面を開くことができない。1に登場するアイススラッシャーも同様に動きを止めるだけの武器だが、スパークショックと異なり、武器チェンジが可能であったり、ステージギミックの火柱を凍らせることが出来たり等使い勝手は全く異なり非常に優秀。
なお、ボスに対しては動きを止める効果はなく、ダメージを与えるだけとなる。
外部からの電気を嫌うマグネットマンには効果大。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のロックマン参戦PVでロックマンが使用しており、フォックスを麻痺させ、動きを止めていた。
その後公開された桜井政博の解説動画を見る限りでは、上スマッシュワザとしての扱いになるようだ。モーションはスパークマンと同じく電極針を交差させて発射し、ダメージを与えて吹っ飛ばす。
また、3DS版ワイリー基地のBGMの1つに、ステージ曲が採用されている。曲名は「SPARKMAN STAGE」、編曲はゼノブレイドシリーズのゲーム音楽などを手がけた音楽ユニットACE。
また、GB版では敵をショートさせた状態で武器チェンジが可能となった。
スパークショックが有効なボスキャラクター
マグネットマン、ドクロボットK-176(エアーマン、バブルマン)
スネークマン(ワールド3)、ジャイアントスージー(ワールド3)
ラ・トール(スーパーアドベンチャーロックマン)
関連作品において
『ロックマンワールド3』では前半のボスの1人として登場する。
やはりキャラが大きくなったので攻撃が避けにくくなったが、ロックマンもチャージショットを得て攻撃力は上がっているので恐れる事はない。
『ロックボード』ではアイテムカードの1つとして登場。他のプレイヤーの建物を停電させ、使用料金を取れないようにする。
『スーパーアドベンチャーロックマン』ではボスの1人として登場。『2』『3』出身のボス16体の中で最後の1人として現れる。
CVは大森章督。
『ロックマンメガミックス』ではタップマンと並ぶおとぼけ役な存在。両腕の放電器はスライド式でコンデンサが内蔵された胴体にパイプで繋がっているなどのアレンジがされている。
「メタルハート」ではタップマンやスネークマン同様、車から振り落とされるが、後半でロックマン救出に一役買い、ロックマンの無事を確認し、安堵の表情を見せた。
「アステロイドブルース」では起動可能状態ではなかったガンマを充電する。
ロックマンエグゼのスパークマン
CV:風間勇刀
初登場は『ロックマンエグゼ4』。
上文テルオのネットナビ。ドSで残虐な性格をしており、相手を電撃で痺れさせてから嬲り殺しにするというサディスティックな戦法を好む。
また、言動も粗暴。
- テメエをブチのめして優勝は俺がいただくぜ!(ロックマンエグゼ4.5)
- ゴミはゴミ同士、戦ってゴミになれ。その間に俺は粗大ゴミの始末をするぜ。(アニメ版)
といった暴力的な発言が多い。
X字型に放電する機雷を飛ばす「スパークボール」、エリア全域を電撃で攻撃する「スパークウェーブ」、敵の影武者を作り出し背後から斬りつける「メイクシャドー」が必殺技。
デザイナーの石原氏曰く、「プロデューサーの稲船氏の息子さんがいたく気に入っている」とのこと。
作中での活躍
ロックマンエグゼ4
「ジョーモン電気」の御曹司、上文テルオのネットナビとして登場。
ナビのオペレーションがからっきしで、卑怯なことをしてでも勝とうとするテルオのことをあまり良く思っておらず、関係は良好とはいえない。
基本的にテルオのオペレートの才能はないため、一人で戦闘を行っている。しかし熱斗とロックマンのコンビネーションには敵わず、敗北。
テルオのために必死に戦うも、彼に「ボクのせいじゃない…、スパークマンが悪いんだ!ヒ、ヒヒヒ…、ボクが負けたワケじゃないんだ…」と詰られ、
「う、うう…テルオ…てめえ…!」
と怒りを露わにした。その際、光熱斗もスパークマンの肩をもち「スパークマンに謝れ!」と怒った。
ちなみに、1周目の決勝戦では必ずタップマンかスパークマンと戦うことになるのだが、周回制が前提となっている本作ではチップの攻撃力不足などの面からどちらも強敵となる。
ロックマンエグゼ(アニメ)
第二期で初登場。
ゲーム以上に口が悪く、人間をゴミ呼ばわりしたり、女性型ナビのロールに容赦なく攻撃をくわえるなどサディストっぷりに磨きがかかり、格段に傲慢かつ凶悪になった。その回ではモデルのイブ・モレシャン(CV:勝生真沙子)も襲っていた。そう言った悪逆非道っぷりや執拗に敵を煽る悪癖のせいでCFロックマンに「だったらお前は社会のゴミだ!」と自分が吐いた暴言をそのまま言い返された。手負いとはいえ、クロスフュージョンした熱斗と伊集院炎山に善戦したうえで勝利し、任務を成功させるなどかなりの実力者(CFロックマンやCFブルースに「ゴミの分際でしつこい奴らだな」と言っている辺り若干ながら苦戦しているところもあった)。
後に他のダークロイドとともにシェードマンを裏切り「ネビュラ」に寝返る。
航空宇宙管理センターに侵入したり、列車を暴走させたりするといった事件を起こす。列車暴走事件の際、天敵である木属性のウッドマンを戦闘不能にし、ロックマンをピンチに陥れるが、ウッドソウルの力を得たロックマンに敗北。デリートされた。最後の抵抗として運転手を気絶させて道連れにしようとしたが、熱斗の活躍で防がれた。
終盤に他のダークロイド達とともに復活し、ネット警察に侵攻を開始する。
第三期ではシェードマンが歴史を変えたことにより、量産型ダークロイドやアステロイドとして登場する。この点はバーナーマン、ボウルマンも同様である。
第四期ではファルザー軍のゾアノロイドとして登場する。獣化すると鳥のような姿になる他のファルザー軍のゾアノロイドと違い、鳥らしくない姿になる(どちらかといえばグレイガ軍のゾアノロイドに近い)。
グレイガ軍のゾアノプラントマンと同時期に熱斗達の世界に進行し、科学省にサイバーアタックを仕掛けて熱斗達の世界の防衛システムを調べていた。ロックマンとサーチマンと遭遇すると撤退し、ゾアノプラントマンの挑発に誘われて秋原通信タワーで彼と戦う。ロックマン達の横槍を受けると獣化して抵抗するが、ゾアノプラントマンが倒されると撤退した。
後にゾアノファラオマンがネットナビを自軍の兵士に改造する場に乱入。戦闘中にゾアノファラオマンのピラミッドに内蔵されたカモフラージュシステムを破壊するが捕まってしまい、ファルザーの獣化因子をグレイガの物に書き換えられた。ゾアノファラオマンに操られてロックマンを襲うが、最期はグレイガビーストに変身したロックマンによってナビマークを引き千切られて爆散した。
ちなみに担当声優の風間氏はロックマンゼロでゼロを演じている。
関連イラスト
ロックマン
ロックマンエグゼ