スーパーマリオRPG
すーぱーまりおあーるぴーじー
1996年3月9日に発売されたスーパーファミコン専用ゲームソフト。
後々多数発売されるマリオRPGシリーズの先駆けかつ礎となった作品。
そして、名作揃いのスーパーファミコン専用ソフトの例に漏れず、発売から数十年も経った今でも名作として評価されている作品である。
マリオ伝統のジャンプを基本としたアクション、「アクションコマンド」を取り入れた戦闘、かつてのマリオシリーズにはないストーリー展開に豊富なネタまで完備。
また、サブイベントなどのやりこみ要素も多く、戦闘は主にシンボルエンカウントのために自由度も高い。本作の音楽・作曲は下村陽子氏が担当しており、「森のキノコにご用心」はユーザーからの評価が高い。
以上のことから、近年の作品と並べてもまったく見劣りしない見事な完成度を誇る。
ちなみにグラフィックは3Dでモデリングされているため、スーパーファミコンで描写したと思われがちだが、『スーパードンキーコング』シリーズ同様に3Dのグラフィックを取り込んだ2Dグラフィックである。
バーチャルコンソールでダウンロードすることも出来たが、Wii Uのニンテンドーeショップのサービスが2023年3月28日で終了したため、現在は購入不可となっている(ちなみに時を同じくしてニンテンドー3DSのeショップも終了している)。
なお、戦闘におけるアクションコマンド、ボケシーンでマリオが「バンッ」とコケる、モブキャラのノンストップで長ったらしく喋るセリフなどはこの作品から続く伝統である。
それまでほとんど台詞のなかったピーチ姫や、クッパに初めて明確なキャラ付けがされた作品でもある。
当時のSFC任天堂タイトルの中では珍しく、パッケージを横にしたレイアウトとなっている。
発売当時は、スーパーファミコン本体が4000円安く買えるクーポン券付きだった。
起動時には、「Nintendo」のロゴが表示されてモーフィングで「SQUARE SOFT」と変わる。
開発を行ったスクウェア(現:スクウェア・エニックス)はその後、ファイナルファンタジーシリーズのプラットフォームをプレイステーションへと移してしまったことから、任天堂とは断絶状態になってしまう(当時の表向きはそう見られていたが、実はスクウェア自身が蒔いた種によって起きていた。詳しくはスクウェアの任天堂出禁事件の記事を参照)。
そのため、続編として開発された「スーパーマリオRPG2(仮)」(=後の『マリオストーリー』)は任天堂のセカンドパーティーであるインテリジェントシステムズ(IS)の開発となり、後にペーパーマリオシリーズとして分岐独立した。
一方で、本作の製作に関わったスタッフの多くは後にスクウェアから離脱し、新たな会社を設立。
その中の一つである、本作のディレクターの藤岡千尋らが中心となって設立されたアルファドリームがマリオ&ルイージRPGシリーズの製作に携わっている。
こちらは作曲に本作と同じく下村陽子を迎えているなど、本作の系譜が色濃く受け継がれている。
また「ペーパーマリオ」シリーズのほうも、ISだけでなく、本作のイベントデザインを担当した工藤太郎氏(現・バンプール代表取締役社長。代表作『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』など)が協力しており、シリーズを通して工藤氏がオブザーバーとして携わっているため、こちらも本作の流れを汲んでいると言える。
スクウェア自身もエニックスと合併して「スクウェア・エニックス」となってからは、任天堂との関係も修復し、バーチャルコンソールに過去作品を提供、『いただきストリートDS』などの共同開発をしている。
さらに後年、マリオとツンツン頭(とそのストーカー)が競演する日がやってくることになる。
関係修復後にスクウェア・エニックスの公式サイトで作品ラインナップとして掲載しているが、このコラボの事実となった作品を堂々と掲載できる日が来たと感慨深いコメントをスクエニ側がしたこともある(見つけにくいが、スクエニの公式サイトで機種を「SFC」で検索すると出てくる)。
ニンテンドースイッチ版でのクレジットでも「©Nintendo/SQUARE ENIX」となっているため、オリジナル版以来のタッグ表記である。
これまでのシリーズ作品に見られるようにいつも通りピーチ姫がクッパにさらわれ、クッパ城へ助けに行くことになる。
そこでいつものようにマリオはクッパと戦うが、その途中で大きな衝撃とともにマリオ、ピーチ、クッパは城の外へ飛ばされてしまう。
その衝撃の原因は、なんとクッパ城に刺さった謎の大きな剣であった。
同時に、この世界の人々の願いを叶える星スターロードが7つに割れてしまい、人々の願いの叶わない世界になってしまった。
さらに各地で武器の姿をした集団が、人々を苦しめるようになる。
クッパ城を占拠し、マリオワールドの征服を狙う新たな敵・カジオー軍団と戦い、スターロードのかけら「スターピース」を集めるべく、マリオは新たな仲間とともに今までにない新たな冒険に出る。
パーティーメンバー
掲載は加入順。
なお、パッケージにはヨッシーの姿が描かれているが仲間にはならない。
ただし、アイテムを使えば呼び出して攻撃してくれるので、FF風に言えば召喚獣の立ち位置である。
最高レベルは30。
本作ではレベルアップでの能力上昇の他にHP、物理、魔法の3つのうちの1つにさらに能力を割り振れるレベルアップボーナスがある。
このボーナス基本的に物理→HP→魔法の周期で振れるステータスの数値が高くなり、マリオ、ジーノ、ピーチ姫といったバランス型のキャラは高い数値のボーナスを振っていくことで満遍なく能力を強化できる。
一方で、物理に期待できないマロや、スペシャル技の威力に期待できないクッパはそれらにボーナスは振らず、得意分野に特化させた方が強くなる。
レベル21以降は能力がほとんど成長しなくなり、また素早さはレベルアップでは成長しない。
他作品の魔法に相当する「スペシャル技」を使うには「フラワーポイント(FP)」を消費するが、これは全キャラ共有かつ最高値が「99」とリソースが意外と少なめ。強力なものは12~16程度消費するので、使いどころはある程度見極める必要がある(オリジナル版は大量のFP回復アイテムを保有できたが、リメイク版では所持できる量に上限ができたので乱発しづらくなっている)。
武器:ハンマー、こうら、グローブ
防具:つなぎ
本作の主人公。マリオワールドの有名人。
バトルでは常に左上の位置におり、パーティーから外すことはできない。
いつも通りクッパ城にさらわれたピーチをいつも通り助けようとするが、いつもと違う予想外の出来事が起きたことでいつもとは違う冒険に出ることになる。
この世界では大変な有名人であり、特にジャンプを見せるだけでマリオ本人だと認められるほど。
一切言葉を発さず、マイムで感情などを表現する。
というか説明のためだけにピーチやクッパに変身できる(「変身はやめてください」と言われるシーンがある)。
窮地に陥ったジーノを助けたり、ジョナサン・ジョーンズとのサシの勝負に応じるなど正義感の強い熱血ヒーローである。
しかしながら大人気ない一面もあり、トイドー(子供)との人形遊びで相手を壁まで突き飛ばしたり、失言に対して拳を握り締め殴ろうとしたりしている。
さらに、(プレイヤー次第だが)ドロボーが盗んだ他者の財布を返さずに売る、主人のいない間に家にあるアイテムを盗むなど悪事に手を染めることも………
性能は主人公らしく、攻撃寄りのバランス型でステータスの上がりも良い。
スペシャルわざは、他のキャラと違い攻撃技のみかつ単体攻撃ばかりだが火力は高め。
属性は見た目通りでジャンプと炎。終盤に覚える「ウルトラ〇〇」系は唯一の全体攻撃だが、ターゲットがランダムなのでダメージが分散する。
初期に使える「ジャンプ」は2回使用するたびに威力が上がって行き、250回目で最高威力となる。
これを利用すれば、序盤からマリオを最強キャラにできる。操作の手間を省くためにもやるなら、マロを仲間にする前に達成させたい。
参考までに他キャラの最終スペシャルわざの威力は大体60だが、マリオのジャンプは150まで成長する(ただし表記上の威力は25から変わっておらず、いわゆる隠し要素となっている)。
この要素はリメイク版でも変更されていない。その後のバトルがヌルゲー化するので自己責任で。
「スーパージャンプ」は、30回の達成でチート性能なアクセサリー(マリオ専用)が、100回達成でさらにチートな防具(全キャラ装備可能)が手に入る。ただ20回飛べれば上級者と言われるレベルなので、特に後者の入手難易度は最早鬼畜という言葉すら生温い。
この他、中盤と終盤で強力な隠し武器も入手できるため、火力面ではかなり恵まれている。
リメイク版では改善されているようで容易に30回達成したという声も。
唯一の欠点は、魔法防御が全キャラの中でダントツに低いこと。魔法防御に難のあるジーノやクッパよりもさらに低い。
パンチでの戦闘スタイルは、『スーパーマリオ64』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに逆輸入された。
巨大なファイアボールも表現は異なるが、必殺技として登場している。
武器:つえ、シンバル、グローブ
防具:パンツ
リンク先ネタバレ注意。
白くてフカフカな体をしていて手が伸びるカエルの子供(自称)。
パーティーの中では最年少と思われる。身長もマリオよりずっと低い。
泣くと雨が降る。
冒険の途中で育て親(カエル仙人)から自分がカエルではないことを聞き、これを聞いたマロは本当の両親を探すためにマリオとともに旅に出る。
能力は魔法使いタイプで、HP、攻撃、防御と冴えないものの、雷と氷の魔法による攻撃が強い。
このためスペシャルわざが中心の戦い方になり、装備品は武器よりも防具を優先した方がいい。何なら武器は無料で手に入るものだけでも十分である。防具も防御を重視するなら固有防具を装備するのが良いが、魔法火力を重視するなら防御は貧弱だが魔法攻撃力と素早さが上がる「ばっちいパンツ」を装備するのも手。
単体への回復魔法も扱えるが、回復役には中盤から仲間になるピーチ姫(完全上位互換)がいるのでほとんど使わなくなる。
マロの本領は中盤から覚える強力な雷属性や氷属性の魔法を操り、的確に敵の弱点を突くことで発揮される。雷か氷のどちらかを弱点としている敵は多く、特に中盤の沈没船は雷、終盤のバーレル火山は氷で弱点を付ける敵が大半。敵の弱点属性を的確に突くのが大事という点では、上級者向けのキャラと言える。
最後に覚える「キラキラおとし」は無属性の全体攻撃で、マリオの「スーパージャンプ」のように連続でアクションコマンド(最大17回)を決めることでダメージが増加し、最終的に全体技では全キャラ中最大の威力を出せるようになる。
雑魚散らし能力に優れるのでFPの消費は激しくなるが、ジーノとともに全体攻撃を連発することで雑魚戦を素早く終わらせることができる。
この運用をする場合は素早さを高めるものか、FPを軽減させるアクセサリーを付けるといい。特に、終盤のクッパ城の6つの扉の内、2つ存在するバトルの部屋(雑魚ラッシュ)では比較的楽に進みやすくなるが、シロップなどのFP回復アイテムを用意すること。
魔法使いキャラなので、カカシ(通常攻撃ができなくなる)になっても問題ないがちんもく(スペシャル技ができなくなる)やキノコ、ねむり(何もできなくなる)の状態異常は絶対に防ぐ事。
そして、彼のアイデンティティはなんといっても「なにかんがえてるの」だろう。
一見するとネタ魔法のようだが、敵の残りHPと考えを読めるという、けっこう重要な魔法でもある。
リメイク版では物理面の火力も上方修正されており、序盤はパッとしないが武器を装備させると見違えるほどダメージを叩き出すようになる。
リメイク版では新たな最強武器として「せんにんのつえ」が追加されたが、これは全武器中で唯一魔法攻撃も+15されるようになっており、スペシャル技が主体となるマロにはぴったりの武器になっている。
再戦ボスやその取り巻きは雷や氷属性で弱点を付けるのが多いので、再戦ボス戦では非常に頼りになる存在となる。
また、なにかんがえてるので弱点を知れる様になった。
武器:ショット
防具:マント
「スターロード」の住人。身体は人形のため、木でできている。
カリバーによって砕かれたスターロードを直すため、天空からマリオワールドにやってきた修理人。ジーノの姿と名前は借り物。少しキザな喋り方をするのが特徴。
能力的には、素早さが仲間の中ではトップ。
物理と魔法の両面で攻撃力が高いが、耐久力には難を残すという速攻型。
スペシャルわざはいずれも無属性なので、どの相手にもムラなくダメージを与えられるうえに、中盤から覚えるジーノブラストを使えば速攻型の雑魚散らしにもなれる。
ジーノウェーブは味方で唯一の攻撃力上昇技で、アクションコマンドを成功させれば防御力も上昇させるという非常に有用な技。
成長率が味方キャラの中で最も高く、ボーナスで成長率が高いものに振っていくバランス型では最終的に全キャラ中屈指の能力になる。このため、マリオ、ジーノ、ピーチの組み合わせがオールラウンダーとして人気がある。
ただの特攻要員ではなく、持ち前の素早さから速攻ジーノウェーブで味方をサポートしたり、耐久力の高いザコ敵をジーノカッターで一撃で倒したりと、加入から終盤まで頼れるナイスガイである。
欠点は武器・防具の性能が低いこと。
序盤から中盤は開き直って、「ばっちいパンツ(防御は弱いが攻撃・スピードが上がる)」を装備させるのも手。
彼へのダメージをいかに抑えるかというプレイングスキルも要求される、RPGをちょっとやりこんだ人向けのキャラクター。
リメイク版では「ステラ023」という新最強武器が追加されたが、他に新たな最強武器の追加で大きく火力を上げたマロやクッパとは異なり、攻撃力はオリジナル版の最強武器の「スターガン」から僅か+5されただけなので火力はほとんど変わらなかった。
武器:ワンワン、グローブ
防具:シェル(こうら)
クッパ軍団のボス。マリオの宿敵。
カジオー軍団に乗っ取られたため城を取り戻すべく、(都合上クッパ軍団の一員となった)マリオたちとともに戦うことになる。
カジオーを恐れて逃げてしまった部下を許すなど、軍団のボスとして度量の広い一面も。
なお、一人称で「ワガハイ」が使われたのはこの作品が初。
ピーチ姫への好意とマリオの人気の嫉妬も見せたり、意外とナイーブな面も見せる。
性能はRPG風に言えば戦士(タンク)タイプ。
他のキャラとは一線を画すHPに加え、物理面の火力と防御力に優れている。一方、パーティーで随一の鈍足。さらに魔法攻撃が低いため、スペシャルわざの威力が低く、魔法防御も低い。このため、通常攻撃を主体にデバフを掛けるキャラクターとなる。
攻撃と防御が大きく落ちる恐怖状態と通常攻撃ができなくなるカカシ対策さえしておけば、そのパワーを発揮しやすいため、初心者にも扱いやすいキャラクターと言える。
スペシャルわざはダメージこそ頼りないものの、恐怖や毒を敵に付与したりといった追加効果は、なかなか強力。
特に初期から使える「きょうふのしょうげき」は、多くのボスキャラにも有効で、上手く使えば大幅に弱体化が可能。ただ殴るだけが能ではない。
基礎能力は高いが、ジーノとは逆に成長率が味方キャラでは最低で、ボーナスの伸びも悪い。
さらに装備の性能もジーノ以上に低い(最強武器・防具ともにピーチ姫の初期装備と能力が同じ)。
このため、素の能力では攻撃・防御はトップなものの、装備も含めた能力では最終的に中の下レベル。
武器はともかく、防具に関しては最強防具よりも序盤のドゥカティで買える「ばっちいパンツ(攻撃と素早さがアップ)」を付けていたほうがまだ強い。
仲間になった直後はその圧倒的な物理性能で頼りになるものの、ストーリーが進んで他の仲間が育って装備が整ってくるとベンチ要因になりがちである。
リメイク版でも装備の欠点は改善されていないが、クリア後に手に入る「すごいワンワン」はひまんぱたコウラに匹敵する威力となる。ただし、さすがにジャンパースカーフを付けたマリオには及ばない(マリオとクッパを物理火力特化にした場合。ジャッキーベルトを装備させればほぼ互角にはなる)。
なお、すごいワンワンはブッキータワーで手に入るワンワンをパワーアップさせるという形で入手するので、ワンワンを入手していないとこちらも入手できないので注意。
一方でHPの伸びは凄まじく、能力の成長が鈍るレベル21以降も順調に上がり続け、ボーナスなしでも最終的に200を超える(他のキャラはボーナスなしだと最終的に150~180程で、レベル20までのボーナスをHPにほぼ全振りしてようやくクッパに並ぶ)。
魔法関係には期待できず、HPの高さは十分なので、ボーナスは物理に全振りしてしまうと良い。
下手にバランス型にしようとすると、却ってクッパの長所を潰してしまうことになる。
クッパ城に出現する一部の敵は、クッパがパーティにいると1ターン目で必ず逃走する。パーティに入れていない場合でも、クッパの気配を感じ取って混乱状態になることがある。
爪を使った戦闘スタイルは、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにて逆輸入された。
イベントシーンで見せたコウラタックルは使わないが、コウラ(トゲ)を使ったワザは存在する。
武器:グローブ、日用品
防具:ドレス
本作のヒロイン。キノコ王国のプリンセス。
いつも通りクッパにさらわれるが、予想外の出来事が起きたことでクッパ城の外へ飛ばされ、ブッキータワーに落ちてしまったことでブッキーの花嫁候補として閉じ込められる。
救出後は、家臣たちに内緒でマリオたちの冒険についてくる(影武者で誤魔化している)。
少女のような女性語を話し喜怒哀楽が激しい性格。マロに匹敵する泣き虫だがマリオに対する好意と信頼は厚く、クッパがいてもマリオがいるなら安心と述べる。
性能は全体回復とデバフ解除に優れたヒーラータイプ。睡眠や沈黙のデバフも使える。消費FPもかなり低く、素早さもジーノに次ぐため先手を取りやすい。反面、物理における攻撃と防御が弱く、逆に魔力に関する攻撃と防御が高め。彼女をPTに加えるかどうかで、その後の難易度が大幅に変わる。
成長率がジーノに次ぐレベルで高く、特にレベル16~20の間でのHPと攻撃の伸びは圧巻。
弱い部分は後半になると劇的に解消され、物理でも魔法でも戦える万能キャラと化す(最終スペシャルわざ「ヒステリックボム」が全体魔法攻撃であり、最強武器もダメージにムラがあるが威力が高い)。
また、終盤で手に入る強力な隠し防具を装備すると、火力と素早さは下がるが鉄壁のヒーラーと化すため全滅の心配がまずなくなる。
中盤で手に入る「セーフティーリング」を装備させるだけでも、ヌルゲー化する。
両方装備させた時のヌルゲーっぷりはリメイク版でアイテムの所持制限が公開された時に
『フル装備のピーチ姫を使えばシロップぐらいしか使わないからふっかつドリンクの制限なんて特に問題ない』と言われた程(実際はシロップの所持制限も縛られるはずなので楽勝とは言えない)。
実際リメイク版の再戦ボス軍団はどれも『ピーチ姫を回復役としてしか運用していない』場合を逆手に取ったギミック持ちが多くなっている。
逆に言うとピーチ姫の使用を縛ると結構難易度が高い。終盤になってくるとガードし損ねると2発も喰らえば戦闘不能になるくらい攻撃力の高い敵が増え、全体攻撃も強力なものが増えるので単体の回復では追い付かなくなり、更に本作は状態異常を多用する敵が雑魚ボス問わずに多く、火力重視のアクセサリーを付けると状態異常の対策が甘くなるので、彼女を入れないと状態異常の嵐で雑魚戦ですら相当大変なことになる。
どんなタイプにも運用できるので、彼女をどう活躍させたいか考慮した上でステータスボーナスを振るとよいだろう。
ビンタやフライパンを使った攻撃、パラソルによる飛翔などは後の『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに逆輸入された。「相手を眠らせて体力を回復するワザがある」「ボム兵(爆弾)を投げつける」など表現を変えているが、効果だけを見ればピーチのスペシャルわざを再現していると言える。
サブキャラクター
ピーチの使いの者。冒険に関するアドバイスをしてくれる。城には、何人もの同じ顔のキノピオがいる。
そのうちの一人(セリフの頭に『〈キノピオ〉』が付く者)とは、序盤から終盤まで長い付き合いをすることになる。リメイク版ではそのキノピオとそれ以外のキノピオで服の色が差別化された(前者はデフォルトの青色で、後者は赤色(赤キノピオ))。
その他のキノコ族のキャラクターについてはこちらを参照。
ケロケロ湖に住む仙人。マロの育ての親でもある。
風がウワサを運んできてくれるため、なんでも知っている。冒険に行き詰ったときは、彼に話しかけることで次のヒントを教えてもらうことができる。
コオロギせんべいとコオロギようかんが大好物。
余談の項目にもある通り、彼に関するあるイベントをこなさないとストーリー進められなくなる。
ヨースター島に住む恐竜の一族。マリオの頼もしい相棒。ヨースター島で仲間とともにレースをしている。
今回は冒険の仲間にはならないが、アイテムを使うことによって戦闘の手助けをしてくれる。
マリオは他のヨッシーたちと会話できないが、緑色のヨッシーに乗ることで他のヨッシーと会話ができるようになる。
ヨースター島に住む、サングラスをかけたヨッシー。
かけっこでは1番の実力を誇り、それをいいことにタイマン以外で遊ばないよう強要していた。
しかし、レースでヨッシー(とマリオ)に負けてからは改心する。
ドゥカティの村の子供たち。姉がダイナで、彼女がいつもおぶりながら子守している赤ちゃんが弟のマイト。
スターピースが炭鉱に落下したために閉じ込められてしまうが、両親の依頼で2人を探しに来たマリオと出会い、トロッコで脱出することになる。
パタパ隊の隊長で階級は曹長。
カントリーロードの高い崖を「ヒゲヲガケニノボラセロ作戦」を実行し、マリオを崖に登らせてくれる。
一定の時間以内に彼に元にたどり着ければ、強力な「パタパタくんしょう」というアクセサリをくれる。
クッパ軍団の部下であるノコへい。
クッパ軍団から逃げ出した後は、ジャッキーの下で修行している。
クッパ軍団の部下。メスのクリボーで、色仕掛け担当。
クッパ軍団から逃げ出した後は、モンスタウンで店を開いている。
名前の由来は、「パリジェンヌ」からと思われる。
- アンデッド・3 (U3)
モンスタウンの部屋で出現する、テレサ・カロン・レイホーの3体。
アイテム探しクイズを出してくる。正解するとアクセサリー「ゆうれいくんしょう」がもらえる。
本編には基本的に登場しないが、SFC版の説明書に登場し、操作方法などについて解説している。
実はマリオの家の表札にはルイージの名前もあり、一緒に住んでいることが覗える。さらに、作品を最後までプレイすると……。
余談だが、星の降る丘の「兄さんのやくにたちたい」という願い事は、日本版においては誰の願いかはわかっていないが、英語版では明確にルイージの願いであるとわかるものになっている(「I wannabe a great plumber like my brother Mario.」)。
また、序盤のある町の建物の陰にはヒントをくれるキャラが隠れているが、これがルイージなのではないかという説もある。
敵キャラ
中ボス
自称世界一の怪盗ワニ。紫色の体をしており、赤いシルクハットを被るナルシスト。
一人称は「ミー」で、時折英語交じりで話す。
キノケロ水路に住んでいる巨大な怪物。
何でも舐めたり、口に入れるクセがある。マロが大好物ですずめが嫌い。
語尾に「なんだなあ~」をつけて話す。
ドゥカティ炭鉱の奥に居座る爆弾職人。有名になることを夢見て上京してきた。語尾に「ゲス」とつけて喋る。
様々なサイズのボム兵を作る技術を持っており、マリオたちを倒せば有名になれると言う理由で襲ってくる。
ゲーム上の役割としては3つ目のスターピースを守るボスだが、カジオー軍団とは特に関係ない。戦闘後は自身の作った巨大ボム兵に潰されて死亡したかに思われたが、後に星のふる丘にて彼と思しき願い事が確認できるため、一命は取り留めていた様子。リメイク版にて完全に生存している描写が追加された。
ブッキータワーの主。ピーチを幽閉した謎のヒゲ面の男で作中屈指の変人。巨大な塔に住み、多くのブッカーを従えている。一人称は「ボキ」。
マリオの顔を知りながら、タワーに来た彼を「たびのおかた」と勘違いしたり、侵入者であるマリオを見つけても同じ瞬間に見つけたマリオ人形に気をとられて肝心のマリオ本人に気づかなかったり、結婚の意味を「式場でケーキを食べること」だと勘違いしたりとかなりズレているが、憎めないキャラクター。
自分の心境を何かに例える癖がある。「なにかんがえてるの」で見れるセリフは、全敵キャラの中で最も長い。
彼には6人の先祖がおり、彼らの肖像画がブッキータワーに飾られている。つまり、彼は7代目である。
男気あふれる、サメの海賊船長。
落ちてきたスターピースを所持しており、これを賭けてマリオに勝負を持ちかける(戦闘中にマリオと一対一の勝負をすることもある)。マリオたちに負けた後は潔くスターピースを渡し、その後はリップルタウンの事件解決に協力してくれる。
ちなみに飲んでいるのは、ワインではなくグレープジュース。
モンスタウンのジャッキー道場の主で、ノコヤンの師匠。身体は小さいが、とてつもない実力の持ち主。
最初のうちは手加減しているが、マリオ一行と手合わせを重ねるうちに本気になり、3回目の手合わせでは道場の看板を賭けた本気の勝負を挑んでくる。本気の彼に勝利すると、アクセサリー「ジャッキーベルト」がもらえる。また、マリオのことを「師匠」と呼ぶようになる。
ドドを従える、ザマス口調で喋る悪女。髪のように見えるものは鳥。
自分勝手な立ち振る舞いから、ドドをはじめとする部下たちからは嫌われている。
マルガリータの手下で、まるまると太っている真っ黒な鳥。マルガリータには相当こき使われているようだ。
普段は喋らないが、「なにかんがえてるの」を使うと思考が読め、語尾に「ずら」と付けているのが分かる。
クッパ軍団の部下。
物語終盤でカジオー軍団に操られてマリオたちに襲い掛かってくる。その後はマリオたちに協力してくれるようになり、無限にコインが出る宝箱を出してくれたり、何度でもHPやFPを全回復してくれる。
「なにかんがえてるの」を使うと、『ヨッシーアイランド』のあのカメックを思わせるセリフが出てくる。
本作の隠しボス。戦闘では『彼の故郷』のアレンジBGMが流れるという、スクウェアファンサービスがある。
リンク先ネタバレ注意。
「ストーリー」での記述通り、本作の舞台はキノコワールド…ではなく、マリオワールドと呼ばれる。輪を描くように各地域が存在しており、リメイク版ではエリアごとで「○○周辺」と名付けられている。
キノコ城周辺
マリオの家 |
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宿泊は無料。リメイク版では持ちきれなくなったアイテムが転送される「あずかりボックス」が追加されている(但し、このボックスにも上限がありそれ以上入手しても自動的に破棄される)。 |
クッパ城の見える丘 |
カリバーによってクッパ城へ続く橋が壊された際、マリオはここへ避難する。 |
マッシュロード |
マリオの家からキノコ城へと続く道。ボスはハンマーブロス。 |
キノコ城 |
ピーチが住む城。城下町が存在する。マロとの出会いの地であり、クロコの騒動が終わるとケンゾール達に占拠される。1つ目のスターピースがある。 |
どろぼうロード |
マロの大事なカエルコインを奪ったクロコを追ってここに向かう。 |
ケロケロ湖周辺
キノケロ水路 |
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ケロケロ湖へと繋がる水路で、プクプクやアンデッドが生息。奥はワイン川に繋がっているが、ベロ~ムが水を塞き止めている。 |
ワイン川のほとり |
有料(30コイン)でワイン川くだりが出来る。フラワーやカエルコインが入手出来る。 |
ケロケロ湖 |
カエル仙人とオタマジャクシ達が住んでいる湖で、空から落ちてきたマロはここで育った。脇のメロディ・ベイではキノコフスキーがおり、音楽を作るミニゲームが可能。 |
ケローズ |
ローズタウンへと繋がる道。 |
ローズタウン |
キノピオたちが暮らす集落。ユミンパの弓が頭に刺さり、動けなくなる事件が起こっている。 |
ハナチャンの森 |
ハナチャンやキノコが生息している森で、ユミンパの本拠地。切り株から地下を経由したり迷路が存在。あちこちにキノコが生えており回復アイテムとして採取が可能。2つ目のスターピースがある。BGMは名曲「森のキノコにご用心」。 |
パイプダンジョン |
ヨースター島へと続く一本道の地下ダンジョン。ストーリー上は行く必要がない。 |
ドゥカティ周辺
ドゥカティ |
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モグラ達が生活している炭鉱の町。炭鉱にはスターピース落下の影響で炭鉱夫が閉じ込められている。トロッコレースが可能。3つ目のスターピースがある。 |
イガ谷 |
ブッキータワーへと続く道。リメイク版ではモンスターリスト記入代行サービスがある。 |
ブッキータワー |
ブッキーとブッカーが住んでいる塔。随所に罠が仕掛けられている。 |
ブッキー坂 |
メリー・マリー村へと続く長大な坂。ピーチを攫ったブッキーを追ってここを登ることとなる。後にカブト虫キャッチャーの舞台となる。 |
メリー・マリー村 |
スイートルーム完備の宿と結婚式場がある。 |
星のふる丘周辺
星のふる丘 |
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この世界の住民の願い事が集約されてる丘。神秘的な雰囲気とは裏腹にモンスターたちが徘徊している。4つ目のスターピースがある。 |
リップルタウン |
海沿いの町。最初はヤリドヴィッヒ達が本物の住民を倉庫に監禁して成りすましている。 |
海 |
沈没船へと繋がる洞窟。 |
ちんぼつ船 |
タコつぼゲッソーによって沈められた船。現在はジョナサンと部下達の拠点になっている。5つ目のスターピースがある。 |
カントリーロード周辺
カントリーロード |
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モンスタウンとビーンズバレーへと繋がる道。どちらへも通常の方法では行けない。 |
モンスタウン |
改心したモンスターたちが住んでいる町。サブイベントが多く、封印された扉がある。 |
ビーンズバレー |
土管を行き来して進む谷。 |
クラウンカジノ |
ビーンズバレーから特殊な条件を満たすと行けるカジノ。メンバーズカードが無いとゲームが出来ない。 |
マシュマロの国周辺
マシュマロの国 |
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雲の上にある国で、ビーンズバレーから伸びる豆の木から行ける。「マロ」の出身地だが、マルガリータに乗っ取られている。 |
バーレル火山 |
マシュマロの国の温泉から入れる火山。ヒノピオがヒノマートを経営している。6つ目のスターピースがある。 |
クッパ城周辺
クッパ城 |
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冒頭でマリオがピーチを助けに向かったが、城に刺さったカリバーによって追い出され、武器世界で作られたカジオー軍団の通り道となっている。終盤ではラストダンジョンの前半として再度突入することとなる。 |
武器世界 |
カリバーの口から入れるカジオー軍団の本拠地。クッパ城から続けて攻略する。出現するモンスターたちはいずれも強敵であり、更に各通路にはボスたちが配置されている。まさにラストダンジョンに相応しい難易度を誇る。最後のスターピースがある。 |
序盤に発生するカエル仙人のおつかいイベントをこなしていないと、ピーチ姫を仲間にしてから物語が進行しなくなる。ケンゾールを倒さないとおつかいイベントを終わらせられない上に、スルーしたままストーリーを進められるので忘れてしまいがち。「カエル仙人に話しかけても何も起こらない」と悩んだプレイヤーも、多かったのではないだろうか?
リメイク版でもこの罠は健在であり、「ピーチ姫を仲間にしてから先へ進めなくなった」というプレイヤーが続出した(一応、たびのアルバムでおつかいイベントの事も書かれているため進めなくなった時はチェックしてみよう)。
任天堂とスクウェアがタッグを組んだ作品は、実はこれが初めてではない。ファミコンディスクシステムで任天堂から発売された『中山美穂のトキメキハイスクール』が先。ただし、パッケージにはスクウェアの名前がない。開発協力したのは、当時スクウェア開発Bチームだという。
クッパ城のクイズではスクウェアのお遊びがあり、ファイナルファンタジーのキャラクターが名前だけ登場する。
Q.パイプダンジョンに入って最初にあらわれるモンスターは? |
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クリボー |
バブル |
エクスデス |
Q.今回のぼうけんの敵は? |
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カジオー |
ルイージ |
ケフカ |
カエル仙人の好物でもあるコオロギせんべいは、本作から20年以上の月日が経った後に無印良品から実際に商品化された。
2023年6月21日のニンテンドーダイレクトにおいて、本作のフルリメイク版が発表され、11月17日に発売された。
PVは関連動画を参照。
リメイク版では以下の特徴がある。
- グラフィックが本当の意味で3D化されたことによりキャラクターの動きや表情が増え、表現が豊かになった。
- キャラクターの頭身はオリジナル版と同じく低めとなっているが、マリオなどの従来のキャラクターたちは現在のデザインに準拠したものに変更され、本作オリジナルキャラクターたちも本作向けにリファインされている。
- クッパとヨッシーは現在のシリーズでも馴染み深いボイスが使用されている。
- 一部の演出はオリジナル版から変更されたものもある。
- マリオを始めとするキャラクターのピースサインなど。ピースサインは国によっては侮蔑だったり、子供っぽい仕草だったりするため。後者は宮本茂も言及している(クッパの勝利ポーズは旧版の時点で海外版にて変更されている)。
- 敵専用の技「コロナ」が「フレア」に差し変わった。恐らく理由は2020年に世界的に流行した感染症によるもの。
- 一部の敵に「なにかんがえているの」の台詞に修正が入った。明らかに際どい下ネタやブラックジョークが該当している。ただし、それ以外はほぼ全て無修正(パロディネタ・メタネタに関してはモンスターリスト(下記参照)でさらに増えた)。
- クラウンカジノは施設こそそのままだが、オリジナル版ではカエルコインでの賭け事が賭博を連想させる為か、コインを使わない代わりに報酬もアイテムに変更され、更にはブラックジャックがリメンバーゲームに差し変わった。宝箱スロットは揃った絵柄に応じたアイテムが出てくる(カジノ以外では、有料のクリボー叩き等は健在)。
- オートセーブに関する説明でキノピオが「いい時代になったものですね」と時代に合わせたメタ発言をする他、ユミンパ戦にて3人わざのチュートリアルを兼ねたあるイベントが追加された。
- 一部のイベントに仲間キャラの会話が追加された。
- カルディのクイズは当時のネタ誤答はそのまま、新たに3人技に関する問題が追加。代わりにばくれつかぶとむしの少年の携帯ゲーム機の機種問題が今となっては古くなりすぎて難問化してしまったのか削除されている。
- パッケージはSFC版を意識したものとなっているが、ヨッシーが削除されている。
- 説明書は付属しないが、SFC版の説明書を完全オマージュしたガイドブックが家電量販店等で無償配布された(パッケージに収まるサイズ)。
- ビックカメラでのパッケージ版予約特典として、SFC版パッケージと同じサイズのオリジナルラッピングBOXが付属した。
- 一部のイベントシーンがムービー化された。
- ボス戦の際に見え切りシーンが追加された。
- バトル方面でも画面のUIが変更された他、新要素としてアクションコマンドを「!」のタイミングで成功させると敵全体にダメージを与えることができ、さらにコマンドを成功させるたびにアクションゲージが溜まっていく。
- 「!」はアクションをある程度成功させると表示しなくなり、何度か連続で失敗すると再び表示される。
- アクションコマンドを成功させると「チェイン」が発生し、2以上になるとパーティに参加しているキャラクターごとに設定されたステータスが上昇する。チェインは次の戦闘にも持ち越されるが、アクションコマンドに失敗すると消失する。チェインが5以上の状態で戦闘に入るとBGMが少し豪華になる。
- アクションゲージが満タンになると、パーティー全員での合体攻撃「3人わざ」ができるようになり、パーティーの組み合わせによって様々なパターンがある。
- 「3人わざ」は+ボタンでムービーのスキップが可能。
- ジーノ加入前や戦闘不能などでパーティ内の行動できる人数が2人以下の場合は「おたすけキノピオ」に固定される(但し、マリオが戦闘不能の場合は使えない)。
- マリオ以外のパーティーメンバーを、バトル中にも入れ替えができるようになった。これにより『なにかんがえてるの』が使いやすくなった。
- 入れ替えられたメンバーは素早さに関係なくそのまま行動が可能。『なにかんがえてるの』はもちろん、マロやピーチ姫と交代して即座に回復技を使うなど、戦略に大いに活用可能。
- なお、一度入れ替えるとそのターン中は再度入れ替えることは出来ない。また、入れ替えて控えに入ったメンバーはすぐ次のメンバー(マリオ以外)のターンで再びパーティーメンバーと入れ替えることは出来ない。
- オリジナル版にあったスペシャル技発動時のトランプのスート+星のマークが省略された。
- 単体魔法攻撃がガード可能になった。もちろんタイミングが完璧なら0ダメージに抑えられるので、ダークスター等が大幅に弱体化。
- ザコ敵はエンカウント時たまに「きょうてき」というステータスが強化された個体が出現する。HPと攻撃力が大幅にアップしており、特に攻撃力は適正レベル帯だと一撃で瀕死或いは即死も珍しくないほど。その分経験値とコインが通常の2倍になり、倒すと必ずカエルコインを落とす。
- 難易度設定が選択できるようになった。エンジョイとノーマルの2つがあり、切り替えはいつでも可能。
- エンジョイでは敵モンスターのステータスが少し弱体化され、獲得経験値が25%アップしレベルアップしやすくなっている。ノーマルではモンスターのステータスはオリジナル版と同じだが各アイテムの所持数の上限がエンジョイより少なくなる。
- 「セーフティーリング」「ひまんパタこうら」「スーパージャンパー」に付いていた炎氷雷属性ダメージ無効は、ノーマルモードのみ効果がダメージ7割減に弱体化している。それでも従来の属性半減装備よりは強い。なおエンジョイモードではSFC版と同じく無効化のまま。
- セーブデータ数が4つから通常データ3つ+オートセーブ1つになった。またデータ作成時の名前入力もなくなった(ブッキーが使う呪文は、Switchに登録したユーザー名になる)。
- アイテムの所持数はそれぞれアイテムごとに設定されており、上限を超えたアイテムはマリオの家にある“あずかりボックス”に転送される。
- アイテムの上限は難易度によって異なり、ノーマルの場合はキノコは10個、ふっかつドリンクは6個となっているが、エンジョイモードでは殆どのアイテムの上限は30個になっている。
- 「宝箱を開けた時にアイテムが一杯」というオリジナルの問題点の1つが解決された。
- オリジナル版はふっかつドリンクが戦闘不能回復+HP完全回復という強力な効果にもかかわらず、序盤から買えるうえに値段も格安で、道具欄が許す限りいくつでも持てることが難易度を大幅に下げている大きな要因の1つと言われていた(ドラクエで例えるなら、「最初の町から世界樹の葉がやくそうと同じ値段で売っている」ようなものである)。
- オリジナル版は貴重品も含めて29個までしかアイテムを持てなかったので、考えようによってはノーマルでもオリジナル版よりアイテムを沢山持てるようになったという見方もできる。
- クリア後に、一部のボスキャラと再戦が可能になった。再戦時のボスキャラは、初戦時よりパワーアップしているとのこと。
- 再戦時のボスはどれも『ピーチ姫+ひまんパタこうら』に頼りっぱなしではまず勝てないレベルの強敵となっている。
- クリアデータをロードするとちょっとしたイベントが始まり、それを進めると星のふる丘に追加された紫色の星、更にカエル仙人がヒントを教えてくれる。
- モンスターリストが追加された。
- 「なにかんがえてるの」以外にも項目があり、解説コメントはリメイク版用に新たに書き下ろされている。
- イガ谷に3カエルコインでモンスターリストの未記入欄を記入してくれる代行サービスが追加され、マロ加入前しか戦えないモンスター、戦えるチャンスが限られてるモンスターも全て記入できる。
- マロ加入前のモンスターは初回利用時に無料でやってくれる。
- 「たびのアルバム」が追加され、今までのストーリー(+α)を振り返れるようになった。マロとジーノが語り部を担当する。
- メニュー画面の地図から、一度訪れた事がある場所へファストトラベル可能。
- ダンジョンの奥地からでも一瞬に戻れる他、ハナチャンの森の十字路や、ブッキータワーの最上階など、入口から遠い場所へも行けるようになった(フィールドからでは通常通り入口からなので注意)。ミニゲームの場所にもワープできるため、気軽にミニゲームしに行きやすくなった。
- BGMもオリジナル版に引き続き下村陽子氏が担当しており、全曲アレンジしたことを公表。
- リメイク版のBGMはオリジナル版をリッチにしたような感じで、されど忠実なアレンジといったモノとなっている。
- さらにオリジナル版のBGMに切り替えることも可能で、エンディング後に新旧のBGMを聴けるサウンドプレイヤーも解禁される。
- スイッチ本体上での知的財産表記に「アルテピアッツァ」の名前があり、任天堂と共に本作の開発元となっていることが判明している。ゲームエンジンも「Unity」を使用している。
- ゲーム開始時はいきなりタイトル画面になるが、しばらく放置するとゲーム冒頭のムービー、さらに放置するとOPムービーが流れる。
- SFC版に収録された小ネタや裏技ももちろん収録されている。ただし隠しコマンドは一部変更されている。
- それだけでなく、序盤の罠として名高いキノコ城の隠しブロックが後々にでも取れるように対策されている。これ以外にもオリジナル版では多数あった取り返しがつかなかった要素の殆どが後から取り返せるようになってる。
- 一方でオリジナル版では全滅しても経験値はそのままで最後のセーブ時の状態に戻るという仕様を利用し、スター取得後に全滅、復活したスターを取得してまた全滅を繰り返す通称「無限スター」というレベリング法があったのだが、リメイク版では全滅時に経験値もセーブ時の状態に戻るようになったのでこのレベリング法が使えなくなった。
上記の通り、ゲームの完成度や両者の権利関係もあってか、驚愕と歓喜の反応が大いに見られた。
ギャグ漫画『スーパーマリオくん』では1996年度のコロコロコミックと学年誌(3年生、4年生)でコミカライズされている。ただし掲載紙が異なるため話に繋がりがなく、別々のストーリーとなっている。
後にスーパーマリオ64編の開始に合わせたためか、ストーリーは大幅に簡略化されかなり早期に完結した(いずれも同じ期間)。
コロコロコミック版では原作通りマリオたち5人の物語を描いている。じっくりと物語が進められていたが、ゲームで言うところの中盤を過ぎる辺りで全てのスターピースを揃え完結となった。
4年生版はマリオ、マロ、クッパの3人旅となっておりクッパ城を取り戻したところで完結した。このためユミンパと戦うジーノやブッキーに捕まったピーチは放置状態(なお、両者ともかなりの悲惨な光景になっている)。中途半端なまま終わってしまった。
3年生版のみラストダンジョンに乗り込みラスボスを倒して完結している。しかしジーノが置き去りにされているためかなり出番が少ない。
これらのエピソードは長らく単行本未収録であり、作者の沢田ユキオ氏もいつか収録したいとあとがきに書いていた(コミックス14巻初版の巻末予告にマロの姿が描かれていたが、現在ははねマリオに変更されている)。
それから約20年時を得て、連載25周年となる第50巻~51巻でようやく収録された。
ネームはほぼ当時のままで、コロコロコミック版と学年誌(小学三年生、四年生)版、それぞれの決着が収録されているが、一部エピソードは収録されていない。これは「スーパーマリオくん スペシャルセレクション」の方に収録されている。
余談
実は仲間全員がピーチの格好をしたことがある。敵のカロンまで変装している。
- マリオ→事前にピーチの魔力を注入されており、ジョナサンとのサシの勝負中にピーチに変身した(コロコロコミック版)。
- マロ→クッパ城にピーチがいると思い込んでいたマリオに対して、自ら代わりになろうとした(四年生版)。
- ジーノ→ピーチ姫に無理やり変装させられて、身代わりとして城に残された(三年生版)。
- クッパ→ドゥカティの炭鉱にピーチがいると嘘をつくが、マリオにバレたのでピーチの格好になって代わりになろうとした(コロコロコミック版)。
- カロン→カツラをかぶって後ろ姿だけマリオに見せ、近づいて来たところで集団で襲い掛かった。
なお、リメイク版の2人わざで「キノピオが戦闘中にランダムでアイテムをくれる」が、これはマリオくんの定番ネタでもある。
本山一城氏は本作のコミカライズこそしていないが、「スーパーマリオ 4コマ大行進 2巻」にて“どのようなストーリーになるのか予想したイラスト”を描いている。
竹刀を持ったマリオが勇者で、クッパが敵として立ちはだかり、城にいるピーチ姫が助けを求めるというもの。
既にある程度マリオRPGの情報が出ていた上でのイラストなのだが、奇しくも本作ではなく次回作を予言したイラストとなった(やっぱり預言書なのでは……?マリオの武器がハンマーなら完璧だった)。
ちなみにマリオRPGで初登場したワッシーという名称も、本作の発売前に本山版6つの金貨3巻にて名前が使われている(ピョンタがヨッシーに変装した際の名前)。
オリジナル版
テレビCM
パックンフラワーが歌いながら宣伝するという斬新なCM。
ファンからパックンのスマブラ参戦時にネタにされた。
マリオくんではクイーンフラワーがこのネタをやっていた。
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