概要
麦わらの一味の航海士ナミの武器である魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)のホーミーズであり、クリマ・タクトを操り陰で支えるナミの相棒である。
元は四皇ビッグ・マムことシャーロット・リンリンの魂を分けた分身たる、帽子を被った雲(雷雲)のホーミーズであったが、後述の理由により魂の宿り先が変わった。
なお、降らせる雨が水飴であり、覇気を纏った描写がない攻撃(後述)が通用したりする事から、単なる雨雲のホーミーズではない様子。
プロフィール
本名 | ゼウス |
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異名 | 雷雲のゼウス |
身長 | 232cm以上 |
所属 | ビッグ・マム海賊団船員→麦わらの一味ナミの相棒 |
所属船 | クイーン・ママ・シャンテ号→サウザンド・サニー号 |
出身地 | 偉大なる航路 |
種族 | 雷雲のホーミーズ→魔法の天候棒のホーミーズ |
誕生日 | 6月26日 (雷記念日) |
星座 | かに座 |
好物 | ナミの作る雷雲 |
初登場 | 単行本84巻 第843話『ヴィンスモーク・サンジ』 |
CV | 水島裕 |
人物
普段はマイペースでのんびり屋だが、戦闘形態では漆黒の雷雲と化し、不気味な薄ら笑いを浮かべたような顔つきとなり、冷酷さが際立って浮き彫りとなる。
リンリンに似たのか非常に食い意地が張っており、大好物の雷雲を前にすると、リンリンの指示すら無視するほどに我を忘れてしまう。そのことでプロメテウスに怒られることも。
彼女の側近的存在の一体でもあることからか万国の国民からは様付けで呼ばれていた。
能力
身体から雨や雷を発生させて攻撃することを得意とし、その気になれば空を覆い尽くすほどの巨大な雷雲と化すことも可能。
リンリンの主な空中移動手段となるが、魂を与えたリンリン以外を乗せることは不可能。ただし物を乗せることはでき、サンジとプリンの結婚式では二人のゴンドラを乗せて登場した。
また、特殊な肉体による賜物故か、単純な物理攻撃に対しては驚異的な耐性を誇り、武装色の覇気を交えたものであっても効果が薄いが、ブルックのソウル攻撃は苦手とする他、エネルギーを消耗し過ぎると攻防共に大幅に弱体化するという弱点がある。
ただし、雷雲を取り込んでエネルギーを補充すると直ぐに回復出来るため、雷雲を生み出すことが出来るナミとの相性は、ある意味リンリン以上とも言える。
活躍
ナミに捕らえられるまで
万国編の最終盤にてナミの雷雲に釣られて利用され、プロメテウスとリンリンに特大の雷撃を浴びせてしまい、足止めに貢献するという失態を犯してしまう。
その後はプロメテウスに最後通牒を突き付けられたこともあり、気を取り直してリンリンを再び載せて追撃に参加、雷雲による餌付けを振り払ってナミに一撃を加える(ブルックが身代わりになっておりダメージを軽減させられてたが)ものの、ブルックの「鼻歌三丁魂の矢筈斬り」を受けて真っ二つにされ、ナミの技で強制放電させられ大幅に弱体化。
ブルックに掴まれてナミに囚われてしまう。そして…
ナミ「───あんた勘違いしちゃったのね…♡*
私、別に友達になろうって言ったんじゃないの
もう一度聞くわね……!
───私のしもべになる? それとも───しぬ?」
最早ゼウスに選択肢はなく、そのまま逃亡する麦わらの一味と共に万国を後にした…。
その後はなんやかんやでナミとの関係は良好で、ワノ国ではゼウスを用いた落雷でロビン達の逃亡を手助けした。
ただし、ゼウス本人には「リンリンを裏切った」という自覚や他意はなかった。
ビッグ・マムとの決別
リンリンの方も目を瞑ってゼウスの復帰を認める気はあり、ワノ国に乗り込んだ目的の一つにゼウスの回収も含まれていた。
そして、一度はナミの元を離れてリンリンと合流するも、既にゼウス自身気付かない内にナミを大切な仲間だと思うほどの情を持ってしまっており、そんな煮え切らない感情のままだったことが災いし、最悪の世代との戦闘の中で更なる失態を重ねてしまう。
結果、プロメテウスの提言もあってゼウスに失望したリンリンは彼の処分を決意。「役立たず」「寿命泥棒」と罵って絶縁を言い渡し、その証として後釜として創り出していた同じ雷雲ホーミーズのヘラを見せ付けながら絶望を誘い、ゼウスをヘラに食わせて寿命を回収しようと企む。
ゼウスはせめてナミだけでも逃がそうとヘラに挑むも、エネルギー不足で弱体化していたことで敵わず、そのまま喰われてしまった……
かと思われたが、ヘラに噛まれた拍子でナミがゼウスの方へ伸ばしていたクリマタクトの中に押し込まれ、クリマタクトの中にゼウスの魂が入った事でクリマタクトのホーミーズとなる。
これにより、クリマタクトがゼウスの意志でモーニングスターの様な形状に変形したり、クリマタクトから出た雲をゼウスを介して操作する事が可能となった(クリマタクトが変形する時はクリマタクトにゼウスの顔が出て、雲を出したらゼウスの顔が雲に移る)。
リンリンとの決別・敵対を決意したゼウスは、ビッグ・マムの攻撃でボロボロになっていたうるティの撃破に成功。この際に「ナミの右腕」を名乗っており、事実上麦わらの一味に正式に鞍替えし、同時にビッグ・マム海賊団からは脱退となった。
その際、ナミに「もう一度しもべにしてくれる?」と尋ねるもこれを拒否される。しかし、彼女から「相棒はどう?」と逆に提案されて喜ぶ姿を見せている。
なお生まれ変わった事でナミに新しい名前を貰おうとしたものの、ナミのネーミングセンスが皆無だった(因みにナミが名付けようとした名前は「わた」)ため、そのままゼウスを名乗り続けている。
その後、リンリンが最悪の世代の2人により倒された為、ナミの相棒となることが確定したと思われる。
決別はしたものの、長年仕えてきたリンリンにはやはり思うところがあったようで、彼女の敗北を知った際には涙を流していた。
ワノ国編以降
余談
名前の由来はギリシャ神話の主神・ゼウス。現在では雷神のイメージが強いが、実際には全天候を司る神であり、リンリンの異名「天候を従える女」の元ネタにもなったと思われる。
またそのマイペースな性格も、由来であるゼウスの浮気性な性格などに由来していると思われる。