『Confirmed!』
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する変身ベルト。
フェニックス遺伝子工学研究所のジョージ・狩崎が開発したベルトの1つ。
「マイナスエネルギーとプラスエネルギーの反発を利用して戦う力を引き出す」というコンセプトに基づいて設計されている、狩崎当人曰く「悪魔に相応しいベルト」。
第26話ではカゲロウがフェニックス・スカイベースを訪れて予備のツーサイドライバーおよびバットバイスタンプを入手している。
機能
搭載した「ツーサイドエンジン」という内蔵プログラムにより「悪魔の悪意(マイナスエネルギー)を極端に増幅させる変身」と、その反作用を利用して「宿主の良心(プラスエネルギー)を倍増する特殊な変身」の2通りの変身を可能としている。
バックル右手側にあるツーサイドウェポンと呼ばれる武器ユニットは「エビルブレード」と「ライブガン」の二つの形態を持ち、武器を切り替えるとそれに連動して「ツーサイドエンジン」も切り替わりどちらに変身するか選択する仕組みになっている。
左右のバンド部分には紺色の「バイスタンプホルダー」がマウントされている。
運用方法
バックル左手側のライダーズクレストが刻印されたスタンプ台「オーインジェクター」にバイスタンプを押し、そのスタンプを武器ユニットのスロットに装填。武器をバックルから分離し、「ツーサイドトリガー」を引くことで武器のモード=選択したシステムに応じたライダーに変身する。
- ユニットの緑の面を表にした状態で引き抜いた場合、刀身が展開して「エビルブレード」となり、トリガーを引くとマイナスエネルギーの仮面ライダーエビルに変身する。
- 白と黄色の面を表にした状態の武器ユニット「ライブガン」を引き抜いてトリガーを引くとプラスエネルギーを利用する仮面ライダーライブに変身する。
第26話から登場するホーリーライブには、プラスエネルギーのみを増大させる「ホーリーウイングバイスタンプ」を使用するため長らくエビルブレードは使われず、ライブガンのみで運用されていた。
第44話で「ホーリーウイングバイスタンプ」が「パーフェクトウイングバイスタンプ」に変化しエビリティライブが誕生。プラスとマイナスエネルギーの同時並行出力と完璧な制御が可能に。
形態を変えずツーサイドウェポンの両方が使えるようになり、大元のコンセプトを最大限活かせるようになった。
ライダーズクレスト
バックル左手側のスタンプ台「オーインジェクター」に描かれたライブとエビル共通のライダーズクレスト。
リバイのクラッシャーの奥からバイスが覗く正面アングルなリバイスの意匠に比べ、「バーサスアップ」と言う変身音が表すようにこちらは互いに背きあった横顔の意匠。
遠目から見ると、羽を畳んで逆さにぶら下がった蝙蝠にも見える。
ドライバーへ押印時、カゲロウが行うとエビル側の顔が黒く発光。大二が行うと、逆にライブ側の顔が白く輝く(第10話のライブ初変身シーンではエビル側が発光している。ツーサイドウェポンがガンに移行した際ライブ側が白くなった)。
パーフェクトウイングバイスタンプを押印した際は両側がそれぞれの色に輝く演出がされた。
また、第8話でエビルがコングバイスタンプをクレストに押印したのみでスタンプの力を使用した描写も存在するため押印のみでも一定の力は引き出せる模様。
立体物
「変身ベルト DXツーサイドライバー」が2021年11月20日に発売。
セットでバットバイスタンプが付属する。リバイスのライダーベルトでは唯一のボタン電池式でクレストの発光は実装されていない。
ベルトから外した状態で切り替えるとエビルブレードなら「ブレード!」、ライブガンなら「ガン!」という音声が鳴る。
- 劇中では『スタンプを起動してクレストに押印→スタンプ装填→バックルから分離→トリガー」の手順で変身するが、玩具では「スタンプ装填→トリガー」でも変身音声が鳴る。
ローリングバイスタンプ、ギファードレックスバイスタンプ、クリムゾンベイルバイスタンプには非対応、サンダーゲイルバイスタンプとフィフティゲイルバイスタンプは装填できるが、パーツが引っ掛かり装填後の変形はできない。
また、音声もバットバイスタンプの基本フォーム用×2、ホーリー系スタンプの無音用、その他のバイスタンプの派生フォーム用×2の5つのみである。
劇中、玩具問わずライブガン装備中のツーサイドライバーは構造上押印が大変な難点もある。このため大二は必ず押印・装填してからライブガンに変形させていた。エビリティライブの初変身時も1回ブレードに戻してからカゲロウの手で押印されている。
余談
- 名前の由来は「善と悪の二面性」→「人間誰しもが抱え持つ表と裏の二つの側面」→「ツー(二つ)サイド(側・側面)」だと思われる。ちなみにつづりは「Two Sidriver」。
- 待機音声の「Eeny,meeny,miny,moe」は英語圏での「どれに(あるいはどちらに)しようかな」の数え歌に当たる曲の1フレーズである。
- つまるところ、「エビルとライブのどちらに変身しようかな」ということだろう。
- ライブのみであるホーリーライブでは「Wing to fly!」、つまり「羽ばたくための翼」ということになる。
- カゲロウとの完全な融合形態エビリティライブでは「Wings for the future!」、「未来への両翼」となった。
- 公式HPのエビルの独立ページは第6話の段階で公開されたが、ツーサイドライバー(およびエビルブレード)のページはゲノムチェンジを行った第8話でも公開されず、第10話でライブが登場するまで存在していなかった。
- ライブもエビルもジャッカルゲノムという派生フォームに変身するが、リバイスが使用する派生フォームでもあるため、ライブ/エビルは初めて「派生フォームが専用ではない2号ライダー」になる(設定画やゲーム、一瞬のみの登場を除く)。
- "本編外の映像作品"を含むのであれば仮面ライダーゼロノスや派生どころか専用フォームを1つも持っていない仮面ライダーバロンがいる(本編限定であれば彼らにも専用のフォームはある)。
- ライブとエビルはそれぞれの頭文字を取り、一部のファンから「エビフライ」と呼ばれている(「フ」はどこから出てきた)。
- 劇中ではその武装によって変身するライダーが異なる特性上、「ブレード!」「ガン!」のコールは玩具限定と化していた。だがエビリティライブになった第44話でガンとブレードを切り替えて戦闘するシーンがあり、その過程で劇中はじめて「ブレード!」の音声が披露された。
- バイスタンプを使う変身ベルトの中で唯一リデコされていない。
- リバイスドライバー⇒キメラドライバー
- リベラドライバー⇒ウィークエンドライバー
- デモンズドライバー⇒ベイルドライバー
- といった具合に他の変身ベルトは全てリデコされている。
- 『リバイス』全体に広げるとサイクロトロンドライバーもリデコされていない。
関連タグ
仮面ライダーリバイス 仮面ライダーエビル 仮面ライダーライブ
ライダーシステム(リバイス) エビルシステム ライブシステム
関連・類似記事
- ノーサイドライバー:本ベルトが語源の『リバイス』ネタタグ。
- Vバックル:元号第3作目のコウモリがモチーフの2号ライダーの変身ベルト。
- ゼロノスベルト:装填するカードの向きによって宿主の意思か、宿った怪人の意思になるかが変わる2号ライダーの変身ベルト。後者になるには一度前者になる必要があり、後者になっても(むしろなった方が)正々堂々と戦う味方側…とツーサイドライバーとは似ている様で全く似ていない。ただ緑と黒の配色だけはエビルと若干近い。
- イクサベルト、エイムズショットライザー、聖剣ソードライバー:武器と一体化した2号ライダーの変身ベルト。順番にコウモリ関係の聖職者、銃武器、剣武器という繋がりもある。
- ダブルドライバー、ドライブドライバー:変身に二人の人格が関わっており、主体となる人格が変わる描写やフォームがある変身ベルト。
- 戦極ドライバー:銃使いの前垂れがあるサブライダーの変身ベルト、組織に属する科学者が開発した、兄弟ライダーの弟が使用する等の共通点が存在する。
- トランスチームガン:コウモリ(とコブラ)の擬似ライダーの武器兼変身ツール。
- 聖剣サイコウドライバー、ザイアスラッシュライザー、スラッシュアバドライザー:ギミックが似ている。なお後者2つはリデコあり。
- 龍虎之戟:30分後の名前に「ニ」を持つキャラとその心の闇が具現化した存在が使う、2モードに変形する武器を兼ねた変身アイテム。少し違うが刃を折り畳んでモードチェンジする点も共通。こちらは同一のアイテムが変身の起点となるが、あちらは付け替えなければならない。
仮面ライダーリバイスに登場する変身ベルト一覧
聖剣ソードライバー → ツーサイドライバー → デザイアドライバー
本編終了後のネタバレ注意
Vシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』において、ライブとエビルはバットバイスタンプとツーサイドライバー……ではなく、まさかのリバイスドライバーを使用して「ライブマーベラス」と「エビルマーベラス」へと変身する。これにはちゃんとした理由があり、ツーサイドライバーがムラマサとの戦いで無惨にも真っ二つにぶった切られてしまったため、ドライバー破損による緊急措置として兄である五十嵐一輝からリバイスドライバーを借用することとなった。
一連の騒動が終結した後、ツーサイドライバーは狩崎の手でちゃんと元通りに修復されている。