概要
「ティマイオス発動せず」とは遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 第162話(2003年7月1日放送)のサブタイトルである。アニメオリジナルのドーマ編内の話であるため、原作にはこのエピソードは存在しない。
城之内克也VSダイナソー竜崎戦と闇遊戯VSインセクター羽蛾戦が並行して行われている最中で、いずれのデュエルもこの話で決着が付く。
そして、後述の理由である意味TV版遊戯王シリーズでは最も有名になりすぎた回で知られる。
城之内VS竜崎戦は、半ば逆恨みで真紅眼の黒竜に復讐を目論む竜崎が城之内の真紅眼の黒竜を倒した後わざと痛めつけるためだけに復活させるというビクティニ道場紛いの戦法に出る。
しかし城之内は召喚した鉄の騎士ギア・フリードを魔法カード「拘束解除」で剣聖-ネイキッド・ギア・フリードに覚醒。
さらに「ヘルモスの爪」で真紅眼の黒竜を武装カード「真紅眼の黒竜剣」として融合させ竜崎のタイラント・ドラゴンを特殊効果のみで倒し、そのままネイキッド・ギア・フリードのダイレクトアタックをかましデュエルに勝利する。
竜崎からひどい事をされているにもかかわらず、なお彼を救おうと奮闘する城之内。まさに漢である。
だが、この記事を語る上で多くの人がご存知なのはもう一つの闇遊戯VS羽蛾戦の方であろう。
「速攻魔法 発動!狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)!」
そう、第162話は遊戯が羽蛾を滅多斬りにした事で有名な「あの回」である。
追い詰められた闇遊戯によせばいいのに羽蛾が相棒(武藤遊戯)を封印されたカードと偽ったゴキボールを破り捨てるという挑発行為を働いたことでこの上ないほどに激怒させてしまう。
そして魔導戦士ブレイカーで魔法カード「狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)」を使った連続攻撃…所謂ずっと俺のターンで羽蛾を倒すが怒りのあまり攻撃を続行し、真崎杏子に止められるまで合計8300ものオーバーキルを仕掛けた。
一時期動画サイトで「俺の女装様が~!」「う…うわああああああああああ!(AIBOが封印されたと言われたカードを破られた時)」「HAGAAAAA!」「覚悟しろよ、この虫ヤロー!」「何勘違いしているんだ。まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!」「Suica攻撃!」「ドロー!モンスターカード!」「もうやめて!とっくにHA☆GAのライフは0よ!」「HA☆NA☆SE」「YEAHHHHH!AIBOはどこだあああああ!」などの迷言に限らず狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)¥発動時のBGM『クリティウスの牙』までもがMAD素材に使われ過ぎた事で一躍有名になってしまった回であり、遊戯王をよく知らない人でもこの話や登場キャラは知っているという人は多い。
また上述の説明通り、実際は相当シリアスな展開なのだがあまりにもMAD素材に使われ過ぎてしまった事や闇遊戯の主人公らしからぬ言動なども相まって該当シーンはおろかBGMの「クリティウスの牙」を聞くだけで笑いがこみ上げてしまうという事態まで発生している。
ネタ抜きにしても闇遊戯を担当した風間俊介氏の迫真の熱演も凄まじく、序盤の「なぁにこれぇ」から嘘のような成長ぶりに驚嘆した人も。「風間・ケンコバ&メンタリストDaiGoのつっこみ遊☆戯☆王」では風間氏も言及していたほか、製作者サイドも熱の入れ様を『千年の記憶』にて語っている。今でこそネタにされているが、あれくらいじゃないと伝わらないほどの本気だったとのこと。
ただし、その動画サイトで流行したのも2007~2008年と10年以上も前の出来事なのでさすがに最近では知らない世代も出てきている(下手をするとリアルタイムでは生まれてすらいなかった世代がいてもおかしくない)。
肝心のサブタイについてはこの戦闘中に闇遊戯がポイズン・バタフライと融合させるために召喚したティマイオスの眼が何故か発動せず勝手に消滅したシーンに由来する。
その原因については、心の闇に囚われた闇遊戯がデュエルモンスターズ界の精霊達との繋がりを失ったという見方がある。
そんなこんなでOCG版のティマイオスの眼は「ブラック・マジシャン」モンスターのみ対応となり、今後仮にポイズン・バタフライがOCG化したとしてもティマイオスは発動できなくなっている。
遊戯王原作20周年を記念してテレビ東京系列で放送中の20thリマスターでは2018年4月7日に放送。久々の放送に一部界隈のTLでは大いに盛り上がった。
関連タグ
魔導戦士ブレイカー バーサーカーソウル ずっと俺のターン オーバーキル HA☆NA☆SE HA☆GA
前川淳:当時この話を手がけた脚本家。
燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦(劇場版ドラゴンボールZ)…同じくMAD素材にされ過ぎた話繋がり
大佐マジギレ祭り(FULLMETALALCHEMIST)、ゴンさん(HUNTER×HUNTER)…ある意味似たような展開