CV:森篤夫
登場話:第12話「アーサー超変型」
概要
銀帝軍ゾーンの銀河闘士の1体で、まるでウナギに似た姿を持つが、口元はまるでヤツメウナギに似ており、目も8つとなっている。両手の機関砲と口元から伸びる髭も特徴の1つ。
ビリオンの配下で、巨大化した自身の姿をホログラフとして映し出す能力を持ち、しかもこのホログラフは只の幻に非ず、500万Vもの高圧電流を放出して攻撃する事が出来る。更に触手や両手の機関砲で銃撃し、おまけにウナギらしく柔軟な体であらゆるダメージを跳ね返す等、防御力も高い。
劇中ではビリオンと共にファイブマンを追い詰めるも、身を挺したアーサーから妨害を受けてしまうが、結果として彼を記憶喪失に陥らせた。
尚、本編では珍しく等身大で倒された銀河闘士である。
活躍
巨大化した自身のホログラフをファイブロボにぶつけて交戦。出たり消えたりを繰り返してファイブマンを翻弄するも、相手から偶然ビリオンの傍に居合わせる自身の存在に気付かれ、同時に目の前のデンキウナギンが幻であると見抜かれる。
「見破られたか。だがな、銀河闘士デンキウナギンの作るホログラフは只のホログラフではない!」
そう言って自らのホログラフが500万Vの放電攻撃を喰らわせた事でファイブロボは倒され、ファイブマンはその勢いでコクピットから投げ出される。そこへビリオンが止めを刺そうとするが、咄嗟にレッドがVソードを抜いて対応した事で未遂に終わり、改めてビリオンと共に5人を相手取る。満身創痍ながらも5人が繰り出したブラザーアタックをデンキウナギンは見事に無効化。そのままファイブマンは両者に止めを刺されそうになる。
するとそこにアーサーが現れて5人をかばい、自らの高圧回路のエネルギーを放出。その影響で生じた大爆発によってファイブマンをアーサー共々見失ってしまう。
一方、爆発の衝撃で吹っ飛んで行ったアーサーはゴミ捨て場で太郎と言う発明家の少年に保護され、太郎ポンコツ研究所なる秘密基地で修理を受けるが、記憶を失っていた……。
その後、デンキウナギンはビリオンと共にアーサーを見つけて取り押さえ、ファイブマンの居所を尋問しようとするが記憶喪失のアーサーは自身を「ポンコツ次郎」と答えて頓珍漢な発言しかせず、襲い掛かるも逆に投げ飛ばされてしまう。負けじと触手で反撃すると、アーサーはギャグを連発して完全に狂ってしまった。その姿を見たビリオンが「ポンコツロボットめ。つき合ってられるか!」と吐き捨てると、彼と共に撤退する。
やがてその場に駆けつけた学がアーサーを保護し、修理のために連れ帰ろうとする所へビリオンと共に再び現れ、ホログラフを作り出して襲い掛かる。
下の兄弟4人が駆けつけて加勢するも、ホログラフによる攻撃でファイブマン達を追い詰めるデンキウナギン。だが、その光景に20年前のあの悲劇的なシチュエーションを思い出したアーサーは遂に記憶を取り戻す。
変身した5人がバツラー兵と戦う中、太郎はアーサーの目に設計図が浮かんでいる事に気付き、彼に頼まれて自身のメモリを切り替えさせる。
尚もホログラフを操ってビリオンと共にファイブマンを追い詰めるデンキウナギンだったが、その場に現れたアーサーは「アースカノン」へと変形。その砲撃を叩き込まれたデンキウナギンは爆散し、同時にホログラフも消滅した。
余談
デンキウナギンの登場した第12話はアースカノンの初登場回となった。
尚、本編で記憶喪失になった際、アーサーは当時放送されていたアニメ『おぼっちゃまくん』のパロディーとしか思えない位に下ネタを連発していた。21世紀の現在では放送コードに引っ掛かるため、絶対に見られないだろう。平成初期のTVが下ネタに寛容だったことが窺える貴重な(?)シーンであった。
ちなみにアーサーの中の人はそのアニメだとびんぼっちゃまである。(こんなポンコツロボットに)おちぶれてすまん…
声を演じた森氏は昨年の『高速戦隊ターボレンジャー』にてネジクレボーマ、アギトボーマ、ドグウボーマ、ゴクアクボーマ、そして炎魔の声を演じていた。本作への出演はこのデンキウナギンだけだが、2年後の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ではドーラナイトとドーラユニコーンの声を担当することとなる。
関連タグ
ブロッケン妖怪のセマッタ霊:後のシリーズで巨大怪人の幻を見せ、戦隊を翻弄した後輩。