. 英語の"breath"に由来する、息、呼吸などを意味する言葉。
そこから転じて、ファンタジーなどでは攻撃の手法を指すこともある。本項ではこの意味を説明する。
散弾銃(ショットガン)における「ドラゴンブレス弾」についてはショットガンの「特殊弾薬」の内容、またはWikipediaを参照されたし。
概要
ドラゴンに代表される怪物系キャラクターのブレス系の攻撃技、もしくは必殺技。通常攻撃がこれという凶悪な奴もたまにいる。
作品によって扱いが様々で、ドラゴン系キャラの攻撃は全部だからよくある攻撃というものから、最強最大の誰も防げない超必殺技というものまである。
また、魔法的原理によるもの、生物的・種族的に特有のもの、物理的・化学的原理によるもの、どうやっても再現不可能なものなど、世界観(世界設定)により数多くの原理が考えられている。(架空の攻撃手段なので何でもありかもしれないが)
こうしたドラゴンが火を吐くというイメージは少なくとも10世紀頃には既に定着していたようで、スカンディナヴィアを舞台とする叙事詩『ベーオウルフ』では、「黄金の杯を盗まれた竜が怒り狂い、炎を吐きながら暴れまわり国中が荒らされた」というくだりがある。
その後も度々「火を吐く竜」が登場する物語が登場するが、15世紀以降になると、舞台演劇の装置やお祭りの出し物としてドラゴンの形を模したものが登場し、本当に火を吐き出すギミックのあるものも少なからずあったようである。
一方、中東周辺地域では火だけではなく毒を持つ竜が登場する伝説が数多く残っている。
一例として、ペルシア建国神話の中ではカシャフ川に住んでいたとされる毒竜が登場するが、豪傑サームによって打ち倒された後もその猛毒は残り続け、しばらくの間農作物を収穫する事ができなかったという。
なお、一般的なイメージと異なり、中国の伝承における竜においても、少数派ではあるが火炎や毒のブレスを吐くとする描写がされている場合もある。もっとも、毒を吐く東洋竜は西洋のドラゴンのイメージが伝わったのだと推測されることもある。
種類
原理分類
物理、化学、魔法
このあたりは強キャラなら再現可能なことがある。
生物・種族、その他
これらは種族特有だったり、そもそも再現不能だったりすることが多い。生物構造特有のものだと、狂科学者や狂魔術師でもない限り再現できないことが多い。
属性分類
炎、水・冷気、風・雷
よくあるやつ。炎の息吹。氷の息吹、雷の息吹。
土・砂、呪・毒、光・闇
変わり種。石化効果も付属していたり、威力はほぼないけど付加効果が凶悪だったりする。
その他(匂い、生命力など)
よくわからない謎効果のよわよわブレスや、原理不明・再現不可能な超威力とか世界を滅ぼす攻撃とかがこれに当てはまることが多い(あくまで著者の感想)。
おまけ
食べ物
インスタ映え(フォトジェニック)のある特徴的な写真を取ることができるとして、液体窒素を利用した「ヤンガリー菓子」がある。通称ドラゴンブレスアイス。
工芸ガラス
主に 19 世紀から 20 世紀中ごろまでに製造された特徴的な外観を持つガラスのこと。サフィレット、アイリスグラス、ドラゴンブレスと呼ばれ流通している。
ドラゴンブレス弾
ショットガン用の特殊な弾薬とその通称。
通常ショットガンに使用されるショットシェルにはペレットと呼ばれる小さい金属の粒が入っており、これが火薬の力で飛び散る事でターゲットを殺傷するが、ドラゴンブレス弾の場合はマグネシウム・アルミニウムなどが詰められており、発射すると銃口からド派手な炎を吹き出す。
言ってみれば銃から花火を発火させるようなもので、射程が非常に短く一瞬で燃え尽きる事から軍用・警察用等には使われる事がなく、娯楽や威嚇などに使われる程度である。
登場例
- ファイアハウンド等(elona)
大体群れで出現しプレイヤーよりも速い速度で其々の対応した属性ブレスを乱射する。
対応した属性耐性が無い内は他の階に逃げるべきだ。
攻撃手段の一つとして「エンダーチャージ」という紫色の火球を吐く攻撃をする。また、火球がぶつかった周辺に出てくる毒ガスを「ガラス瓶」で採取することで、「ドラゴンブレス」(ドラゴンの息)という名前のアイテムを入手することができる。
関連項目
外部サイト
ブレス(技) - アニヲタWiki(仮)
ドラゴンブレスは危険である - FoodWatchJapan
近代に生産された特殊な外観を呈するガラスについて - J-STAGE