概要
鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の「サイヤ人編」から「魔人ブウ編」、そして最終話までを原作とするテレビアニメ。
アニメ『ドラゴンボール』の続編として、1989年4月26日から1996年1月31日までフジテレビ系で放送された。全291話+スペシャル2話。次回予告の締めの台詞はほとんどが孫悟空の「見てくれよな!」で締められていた『ドラゴンボール』と異なり、スペシャルを除き、毎回孫悟飯が一言コメントするようになっている。
略称は「DBZ」。
当時原作が連載中で、途中でストーリーが完全に原作に追いついてしまったため、あらすじを長くとったり(これに関しては銀魂でネタにされた)、原作にはないシーンやストーリーを出したり、「ナメック星爆発まであと5分」といった、原作だと5分以内とされた話に10話かけるなどしていた。だがそれでも対処出来ず、最終的に1994年以降はプロ野球中継や特番休止を増加して時間を稼ぐといった、いくつかの苦肉の策がとられた。そして、プロ野球中継や特番休止の差し替えは次作にも悪影響を与える事になる。
...と、様々な媒体やSNSで過剰に語られたりしているのだが、
そもそも爆発までのの5分も原作ですら320話で5分と言い爆発したのが328話と9話分費やしている。
野球中継も全293話の中で11回、そのうち過半数の6回がブウ編で引き延ばしが語られる人造人間編では1度もなく、ナメック星編も83話の中で4回でフリーザとの戦闘が始まってからは1度だけである。
あらすじが長く終わると5分たっていると言われる事もあるが「オープニング・スポンサー紹介・CM・前回までのあらすじ」が終わると5分経っているという至極当然の事を引き延ばしと語られたりしている。
よく出てくる気を溜めるだけで何話と言う話も損な描写は存在せず、本作の引き延ばしは、一方その頃のカメハウスや界王星等原作で無かった別視点を挟む事で時間稼ぎをする事がほとんどである。
この様に引き延ばしに関しては当時を知らない者が虚偽の内容を語る事が多く注意が必要。
フランスでは視聴率が80%を超え、現地の小学生が学校を休んで視聴する事態が発生。フランス政府が放送禁止令の措置を出したほどであった。
果ては令和期になると娯楽色の欠片もない場末の歴史博物館にまで純粋な歴史の資料として放映当時の関連グッズが展示されるなど、もはやアニメファンの垣根を完全に超え、学術の領域に達している。
2009年4月から2011年3月まで、タイトルを『ドラゴンボール改』としたデジタルリマスター版を放送。映像は当時のものだがキャラクターボイスは新規で当てられている。ストーリーを原作漫画に近づける形として技のタメなどの引き延ばしシーンをカットして再構成し、HD放送が行われた。
オープニングに登場するアイコンに描かれた龍は、未だに伏線が回収されておらず謎が多い。
登場人物については、『ドラゴンボール』タグのページ参照。
TVスペシャル
タイトル | 主人公 | 敵キャラ |
---|---|---|
たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~ | バーダック | フリーザ |
絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス | 孫悟飯(未来悟飯)・トランクス(未来トランクス) | 人造人間17号・18号 |
劇場版アニメ
※「ドラゴンボール(劇場版)」の項目も参照。
※1~3作までは「ドラゴンボール」、4作目以降は「ドラゴンボールZ」のタイトルで制作されている。
タイトル | 敵キャラ | ゲスト | 公開年度 | |
---|---|---|---|---|
1 | 神龍の伝説 | グルメス王 | 1986年 | |
2 | 魔神城のねむり姫 | ルシフェル(ドラゴンボール) | 1987年 | |
3 | 摩訶不思議大冒険 | 桃白白 | 1988年 | |
4 | ドラゴンボールZ | ガーリックJr. | 1989年 | |
5 | この世で一番強いヤツ | Dr.ウィロー | 1990年 | |
6 | 地球まるごと超決戦 | ターレス | ハイヤードラゴン | 1990年 |
7 | 超サイヤ人だ孫悟空 | スラッグ | 1991年 | |
8 | とびっきりの最強対最強 | クウラ、クウラ機甲戦隊 | 1991年 | |
9 | 激突!!100億パワーの戦士たち | メタルクウラ | 1992年 | |
10 | 極限バトル!!三大超サイヤ人 | 人造人間13号・14号・15号 | 1992年 | |
11 | 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 | ブロリー | パラガス | 1993年 |
12 | 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 | ボージャック一味 | 1993年 | |
13 | 危険なふたり!超戦士はねむれない | ブロリー | 1994年 | |
14 | 超戦士撃破!!勝つのはオレだ | バイオブロリー | 1994年 | |
15 | 復活のフュージョン!!悟空とベジータ | ジャネンバ | ゴジータ | 1995年 |
16 | 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる | ヒルデガーン | タピオン | 1995年 |
17 | 最強への道 | レッドリボン軍 | ハッチャン | 1996年 |
18 | 神と神 | 破壊神ビルス、ウイス | ピラフ一味 | 2013年 |
19 | 復活の「F」 | フリーザ | 2015年 |
ただし、中には原作と分岐した世界の話と思われるもの(6作目など)や、時系列が前の映画より更に前である作品(10作目)も存在する。
特に無印時代の三部作はどれも完全パラレルかと言われている。
ちなみに、17作目は純然たるリメイク作品であり、原作とのつながりはない。
18作目と19作目は「Z」の名を冠してはいるが、時系列は原作漫画の続編である。
その他オリジナルアニメ
タイトル | 敵キャラ | ゲスト | 公開年度 |
---|---|---|---|
オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! | アボ、カド | ターブル | 2008年 |
エピソードオブバーダック | チルド | バーダック | 2011年 |
サイヤ人絶滅計画、超サイヤ人絶滅計画 | ハッチヒャック | Dr.ライチー | 1993年、2011年 |
アニメオリジナルキャラクター
ベジータ王 バーダック グレゴリー マロン パイクーハン ハイヤードラゴン
主題歌
オープニングテーマ
歌:影山ヒロノブ
歌:影山ヒロノブ
エンディングテーマ
歌:MANNA
歌:影山ヒロノブ