「それなら得意中の得意だ。俺にお任せだぜリーダー!」
登場話数:第四章「アースの心」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。ムカデを彷彿とさせる赤いボディの上から、赤と黄のストライプと無数の棘が配された黒いロングコートを羽織った、目に優しくない出で立ちが特徴。
両腕から伸ばす触手で電気を吸収し、体内に蓄える能力を有している。蓄えた電気は攻撃に転用したり、膨らませた風船に蓄えて浮遊するといった応用も可能で、作中でもその能力を活用して魔獣ダイタニクス復活のために電気エネルギーを集める作戦に従事した。
もっとも、この能力にも「吸収量の限界値が低過ぎる」という弱点があり、作戦行動を通して判明したこの弱点をカバーするため、ブクラテスから授けられた樽型のアイテムを飲み込む事でその制限を解消し、さらに副次的ながら防御力までも向上させることにも成功している。
作中での動向
ガソリン、熱と立て続けに当てが外れる中、今度は電気によるショック療法に目星をつけたブクラテスからの助言を受け、電気のことならばとサンバッシュが呼び寄せたのがドレッドレッダーである。
かくして、住宅地の家々から電気を奪っては少しずつ風船の中に集めていくという作戦に乗り出したドレッドレッダーであったが、イエローを除くギンガマンによって阻まれたのみならず、集めた電気の量もブクラテスをして「このペースでは(必要量に達するまで)何万年もかかる」と酷評される程度であり、完全に当てが外れる格好となってしまった。
前述した致命的な問題を解消すべく、ブクラテスが授けた樽型のアイテムを飲み込んでパワーアップすると再度出撃、今度は以前とは比較にならない量の電気を吸収し、その影響で市街地は大停電に見舞われてしまう。
そこに先の戦闘の後、ハヤテと衝突したヒカルが、彼の鼻を明かそうと単独で挑みかかってきたためこれに応戦。ヒカルの放つ雷のアースを尽く吸収し、さらに起死回生の反撃として繰り出した星獣剣による刺突さえも、飲み込んだ樽による効果で無効化し窮地に追い込む。
転生も解除されたヒカルに止めを刺そうとしたところをハヤテに阻止され、そのハヤテも苦戦させるドレッドレッダーであったが、知恵の樹モークの言葉で奮起したヒカルが再度転生してアースの真価を発揮、炸裂天昇と引きずり攻撃を畳み掛けられ怯んだところに、疾風一陣と雷一掃を同時に喰らい大ダメージを負ってしまう。
それでもバルバエキスを飲んで巨大化し、駆けつけた星獣達になおも挑みかかるも、ギンガベリックには逆に左足を噛み付かれ、空中からのギンガルコンの体当たりを受けて怯んだところに強雷撃と轟旋風の連続攻撃に遭い爆散した。
備考
デザインは野崎明が担当。前年の『メガレンジャー』に引き続き2体目となるムカデモチーフの怪人であるが、野崎としてはムカデネジレの方が上手く行った気がする、と後に振り返っている。スーツは後にマンディガーへと改修されており、胸周りやブーツにドレッドレッダーとしての名残が残されている。
ネーミングはモチーフのムカデの漢字表記(百足)からの連想で、英語で100を意味するハンドレッド(hundred)にムチを意味するロッド(rod)を合わせ、さらに放送当時一世を風靡していたリズムアクションゲーム『パラッパラッパー』に倣って末尾を伸ばしたものとなっている。東映公式サイトにおいてもこのネーミングについて、「視聴者に出した命名法クイズの一部の解答には「足が多くて「どれ?どれだー」と悩むから」や「ドレッドヘアで赤色(英:red)だから」というのもあった」と語られている。
CVを担当した石井は、本作以前にも『ビーファイターカブト』など、東映特撮の別シリーズ作品への出演経験があり、スーパー戦隊シリーズにはこれが初出演となった。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
上級妖怪オオムカデ:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する敵怪人の一体。電気にまつわる能力を有する、ムカデモチーフの戦隊怪人の後輩に当たる