ハチオージャー

はちおーじゃー

ハチオージャー(HACHI OHGER)とは、特撮テレビドラマ『王様戦隊キングオージャー』に登場するヒーローの1人。

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目次 [非表示]

1 概要

2 変身ポーズ

3 必殺技

4 余談

5 関連タグ

ハチ(Hatch it)!

「王鎧武装!」

You are the KING, You are the You are the KING!

ハチオージャー!

CV：佳久創、雛形あきこ(第49話)

スーツアクター：寺本翔悟、宮澤雪(第49話)

概要

本作の戦隊メンバーの一人である戦隊ブラック。その名の通りハチをモチーフとしており、マスクには補色でオレンジ色のボーダーが入っている。

農業の国「トウフ」の殿様であるカグラギ・ディボウスキが変身する。

キングズウエポンは爪モードをメインに使用する模様。歌舞伎や相撲を思わせる変幻自在かつパワフルな動きで戦う。

第49話ではギラ達の危機を救う為ハーカバーカから帰還したトウフ先代女王殿イロキがカグラギのオージャカリバーを借りる形で変身した。

これにより日本の本家スーパー戦隊シリーズではゲスト扱いとはいえ初めて女性ブラックが誕生した（海外版では正規の女性ブラックがいる他、日本でもゴーカイチェンジによりブラックに変身した事がある女性戦士はいる）。

変身ポーズ

左腰に携えたオージャカリバーを抜刀の構えで抜き出してスイッチを操作、刀を右手から左手に持ち替えて見栄を切る動作をしながらハチのスイッチを叩き、再び右手に持ち替えて脇を広げて剣先を上にして持つ構えで「王鎧武装」と発声。クワガタのスイッチを押すと、剣先に左手を添えながらオージャカリバーを横にし、天に捧げるかのように頭上に掲げて変身する。

イロキはオージャカリバーを横に構えるというシンプルながら優雅な物になっている(天野氏いわく琴を弾くイメージ)。

歌舞伎をイメージした派手な動作であり、その所要時間はメンバー中最長である。

必殺技

オージャフィニッシュ

オージャカリバーで放つ必殺技。大量のハチ型エネルギーが変化した炎を刀身に纏い、炎の剣技を見せる。ハチが炎になるのはニホンミツバチの「熱殺蜂球」が由来か。

オージャスラッシュ

キングズウエポン・爪モードで放つ必殺技。初登場は19話。紫色の鋭い斬撃で対象を攻撃する。

余談

昨今のスーパー戦隊シリーズにおいて、「2作品連続でブラックが戦隊メンバーに含まれる」というケースが殆どない中、追加戦士（かつ、他の色の要素を含むケース）を含めれば『動物戦隊ジュウオウジャー』（ジュウオウザワールド）と『宇宙戦隊キュウレンジャー』（オウシブラック）が最新のケースとなるが、「初期メンバーにブラックが連続で含まれる」という点で言えば、『高速戦隊ターボレンジャー』（ブラックターボ）から『恐竜戦隊ジュウレンジャー』（マンモスレンジャー）までの4年間に亘って連続したケース以来、約31年振りのこととなる。

ハチをモチーフとしたキャラクターの配色には、大抵の場合黄色と黒のツートンカラーが選ばれる事が多いが、本作ではクマバチ寄りであるブラックが選ばれ、サブカラーとしてオレンジを使用している。
- また本作では後に同じハチモチーフであるナガバジームが登場することとなった。

映像表現の都合上、戦隊ブラックの色表現は紫で代替される事も多かったが、ハチオージャーに関しては紫のパピヨンオージャーが初期メンバーに同居しているため、オレンジや白が使用されている。

生物学の観点的に真社会性のハチの場合、戦えるのは女王バチか働きバチであり、オスバチは基本非力な存在で、仮に男性戦士のモチーフには微妙であると見る向きもある。もっともハチに限らず、性別とモチーフの生物学からの見地が、ヒーローや怪人のデザインモチーフ選定の上で考慮されるケースはそこまで多い方ではない。モチーフだけではなく王ではなく殿と言う表現からパピヨンオージャーと同様に性別論争自体はあった。しかし、カグラギには妹が存在していた事が後に明らかになった為、女王バチに例えられる意味から彼女が本来のハチオージャーと言う考察も出来るようになった。

前述した「一般的にハチのイメージカラーは黄色」「モチーフとなった生物はメスの方が強い」という部分が、カマキリオージャーとも被っており、何かと因縁を感じさせるキャラ付けになっている（カマキリオージャーの記事も参照）。

音声の"Hatch it"のHatchは「孵化する」の他にも「(計画を)ひそかに立てる」という意味もあり、「人知れず策略を立て、チキューの命をつなぐ=食を齎す」カグラギを象徴するダブルミーニングともとれる。

スーツアクターの寺本は数々のライダー怪人を演じたライダー常連組で、仮面ライダーハッタリやオルテカが変身した仮面ライダーデモンズのようなライダー役を経験しており（ただし、メインの変身者からツールを奪っての変身のため、デモンズのメインアクターはダイゴーグとミノンガン・モウズの2体を担当した小森拓真である）、『リバイス』終了後は戦隊シリーズに活動の場を移して前作では未来のドンムラサメを担当。寺本がレギュラーメンバーとして戦隊ヒーローを演じるのは今回が初である。ちなみに、寺本は『仮面ライダーゼロワン』でヒューマギア役として顔出し出演しており、変身前を演じる佳久創と共演経験がある(この点については東映公式サイトでも言及されており、佳久はラブチャン役、寺本はオクレル役として出演)。両者の体格差もあって前作のブラックほどではないが変身すると背が縮んでいる。
- イロキ版を担当した宮澤は仮面ライダーサーベラ、仮面ライダージャンヌ、仮面ライダーナーゴなどを演じたライダー常連組で、本作にもネフィラ役として出演しているが、初の戦隊ヒロイン役にして戦隊ブラック史上初の女性ブラックを演じることになった(宇蟲王編の期間で同期であった「仮面ライダーガッチャード」には前作まで戦隊常連だった下園愛弓が出演し、当作で女性初の2号ライダー・マジェードでライダーデビューしている。)。