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ハロウィン

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はろうぃん

ハロウィンとは、イングランドとアイルランドから発祥し、アメリカなどに伝わった祭りである。
ハロウィンとは、イングランドとアイルランドから発祥し、アメリカなどに伝わった祭りである。

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概説

概説

キリスト教カトリック教会における諸聖人の日(万聖節)の前夜、死者の日(万霊節)の前々夜である10月31日に行われるイベント。

10月31日(の夜)…ハロウィン

※教会暦では日没から1日が始まるため、「11月1日」に含まれる。クリスマスイブも参照。

11月1日…諸聖人の日

11月2日…死者の日

と行われるが、諸聖人の日や死者の日よりカトリック的意味合いは薄く、教会の正式な行事ではないし、盛大に祝う地域も限定される。


発音としては、「ハ」にアクセントのある「ハロウィン」よりも、「ウィ」にアクセントのある「ハロウィーン」の方が正確である(ただし、元になったhallow(聖人)は「ハ」にアクセントがある)。

日本でいう盂蘭盆会節分に近い位置にある祖霊信仰の祭事である。


歴史

歴史

ブリテン諸島(現在のイングランドアイルランド)のケルト人にとって1年の始まりは10月31日の日没であり、このには死者家族を訪ねたり精霊魔女が出てくると信じられていた。

その為、身を守る為に仮面を被ったり、魔除けの焚き火をしたりした「サウィン」がこのイベントの起源である。

その後、ケルト人が古代の自然崇拝からキリスト教へと改宗していく過程で、キリスト教との伝統と交じり合っていくようになった。

今日では旧来の宗教的な意味合いも薄れて、極めてポピュラーで大衆的なイベントとして親しまれている。

イングランドの大半では「ガイ・フォークス・デイ」という類似イベントに存在感を奪われていたが、今はハロウィンが逆襲傾向にある模様。


一方で「ハロウィンは「魔女や妖精といった非キリスト教的なものが跋扈する反宗教的なもの」とする考え方も根強く、現代のキリスト教会では、ハロウィンの習俗がキリスト教的ではないとの認識ではおおむね一致している、

たとえばカトリック教会では前述のとおり「諸聖人の日」が祭日とされているがハロウィンは無視されており、聖公会も同様で、プロテスタントも含めハロウィンに対する態度は、様々である。


現代ではカボチャ(本来はカブ)を刳り貫いてジャック・オ・ランタンを作り、魔女やお化けに仮装して子供達が近所の家を回り「Trick or Treatお菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子を貰って回ったりハロウィン・パーティを行ったりするイベントとなっている。

なお、子供達も無作為に訪問しているわけではなく、訪問していい家はあらかじめそれとわかる印を出すのがルール。

また、大人たちも仮装パレードなどで楽しんでいる。


日本におけるハロウィン

日本におけるハロウィン

日本においては明治時代文明開化時に他の洋風文化と共に流入したが、この時点では海外留学経験のある一部のインテリ層が存在を知るのみの「なんか西洋ではそんなんがあるらしい」程度の存在であり、世間一般はおろかインテリ等のニッチ層にすら知られるようなものでも無いほどの存在であった。それこそ一部の好事家が手記に記すほどなど単発的に話題にする程度のイベントでしか無かったのである。


これが曲がりなりにも世間において浸透にこそ至らぬものの「知る人ぞ知る」存在になったのは戦後の事。テレビの発展と普及に伴い1960年代後半から1980年代にかけて『奥さまは魔女』や『アーノルド坊やは人気者』などの海外(特にアメリカ)ドラマが続々と輸入放映されてからの事である。

また、これと時期を同じくして1970年代にチャールズ・シュルツの新聞漫画『ピーナッツ』(訳:谷川俊太郎)が輸入翻訳されて最初の人気を博した(日本での最初の翻訳出版は1967年から)。アメリカの子どもたちの日常を描いた『ピーナッツ』には当然ハロウィンの描写もあり、この存在もまたハロウィンを「知る人ぞ知る」存在に押し上げた一助となったとする見方がある。


そして日本におけるハロウィンのイベントが最初に行われたのが、その『ピーナッツ』関連商品を扱っていた「キデイランド」の原宿店と言われる。同店がハロウィングッズ販売促進の一環として1983年10月に行われたハロウィン・パレードを行ったとされている。


1995年にはテレビアニメ愛天使伝説ウェディングピーチ』がハロウィンネタを取り扱っている。(第29話「ハロウィンな魔女」1995年10月18日放映) この時代においては女児向けアニメがハロウィンネタを取り上げる事は珍しく(当時に人気を集めた『美少女戦士セーラームーン』ですら、ハロウィンネタは扱っていなかった)その初期例として挙げられる。


1996年では特撮ドラマウルトラマンティガ』の第8話「ハロウィンの夜に」(1996年10月26日放映)が放送されており、作中世界ではハロウィンが当時よりも一般化しているという設定で、ムナカタ隊長もクリスマスのようにハロウィンが一般的になるという予言を残している。やはり、男児向けコンテンツにおいてもハロウィンはまだ「異国の行事」という認識だったようだ。


1997年には、東京ディズニーランドでハロウィンパレードが初めて行われたことで各地のハロウィンイベントが増加し、くしくも同年(日本では99年)から「ハリー・ポッター」シリーズが刊行開始。社会現象を引き起こす程の大ヒットとなった影響により、魔法使いに対する関心が高まったことが追い風となって、ハロウィンの知名度が上昇。現在に至る。

これらの流行元などの理由から、海外とは異なり宗教色はほぼ皆無となっている(クリスマスも同様だが)。


2000年代以降の日本ではクリスマスバレンタインデーなどのイベントと比べると、それ程大々的に何かが行われる事はないようだが、近年ではパーティーグッズやお菓子メーカーなどがハロウィン仕様の商品を販売したり、仮装(コスプレ)を楽しむ者も増えていたりと世間への浸透度は高まっている。

公式に行われるハロウィンイベントは、前述した東京ディズニーリゾート(ランドとシー)における『ディズニー・ハロウィン』、ホラー系コンテンツに特化し、園内にゾンビが多数登場するUSJの『ハロウィーン・ホラー・ナイト』、池袋では昼間にアニメ系コスプレに特化したイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス』が特に有名。

コロナ前には毎年完成度の高い仮装者が多く参加する「カワサキ・ハロウィン・パレード」(神奈川県川崎市)が開催されていた。


経済効果で見ても、既にバレンタインと並ぶ、あるいは超えてクリスマスに次ぐ程だというデータもある。


しかし近年では、後述する渋谷ハロウィンによる暴動などから、ハロウィンイベントやハロウィン自体を否定的に見る人も増えている。


サブカルチャーにおけるハロウィン

日本のサブカルチャーの世界でも、恒例行事もしくは年中行事としてハロウィンが盛大に祝われており、その盛大さはpixivでもこのハロウィンタグの付いたイラスト数から見て取れる。

作品でのサブエピソードやアニメの関連グッズでは高確率で採用されており、数多くのハロウィン仕様のイラストやスマホゲームのイベント(と限定キャラ)が出回っている。


一方でハロウィンを主題とした作品は、Wikipediaのカテゴリー(外部リンク)を見たら分かるように数が少ない。


ハロウィンの賛否

ハロウィンの賛否

イングランドやアメリカなどでは盛大的に行われるハロウィンであるが、上述のように「非キリスト教的祭事」として否定的に捉えられる事もあり、アメリカなどでは、保守的なキリスト教系の学校が「ハロウィンの禁止」の通達を出した場所もある。

ヨーロッパでも大陸部では、元からの伝統行事ではない事もあり知名度は低いが、やはり同様の問題はある。


正教会ではそもそも「諸聖人の日」が「衆聖人の主日」となっており、「衆聖人の主日」が行われるのは、聖神降臨祭ペンテコステ五旬祭)の次の週に行われるため、関係はないと言える。特にロシア正教会のある司祭は「死のカルト」と批判している。


また、ハロウィンの起源とも言えるドルイド教は悪魔崇拝とも言える残酷で悪辣な行事「ウィッカーマン」(大量の人間や動物を神への生け贄として巨大な藁人形のようなものに詰め込んで生きたまま焼き殺す)を行っていたこともあり、ハロウィンを行うこと自体が、しかもそれを楽しむことは不謹慎極まりないという意見もある。


日本における問題点

主に2010年代後半あたりからは渋谷六本木などの繁華街を飲んで勝手にバカ騒ぎし、迷惑行為を起こしてトラブルとなる日と化してしまっている。


特に2014年では渋谷において混乱状態が続いた結果逮捕者が現れ、ゴミが散乱するなど社会問題となった。翌年以降も有志がゴミ袋の配布やゴミ拾いのイベントが行われたものの混乱自体は改善されず、とうとう渋谷のセンター街では、度重なるハロウィンでの迷惑行為に商店街振興組合理事長が2018年にそういった輩を「変態仮装行列」と揶揄する事態にまでなっている。

これらの対策として、2019年に渋谷において路上飲酒や迷惑行為を禁止する条例が成立している。


更に2020年には新型コロナウイルス感染拡大を憂慮した自治体(特に渋谷区)では、「ハロウィンでも渋谷に来ないで!」と呼び掛ける声明を発表。2021年もコロナウイルスに加えてハロウィン当日に衆議院議員総選挙が施行された為、「ハロウィンよりも選挙を」という風潮が高まった。


ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンに纏わる事件や事故としては以下のようなものがある。

日本人留学生射殺事件

1992年に日本人留学生が射殺された事件。


彼はホストブラザーと一緒にハロウィンパーティに出掛けたが、訪問先の家を間違えてしまったことから家主に射殺されてしまったというものである。


どちらかというとこの事件はアメリカの所持に関する問題(銃社会)の一つとして取り沙汰される事が多く、このような背景から外国でも近所の家に訪問するというハロウィンのイベントを自粛する動きもあるようである。


京王線刺傷事件

2021年に走行中の京王線の車内で乗客が刃物で刺され、その後犯人が放火し十数名が重軽傷を負った事件。車内は一時大パニックとなったが、幸いにも死者は出ず、容疑者は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。


犯人は「ハロウィンで電車に人が沢山いると思った」と語っており、またメディアアピールと思われる目立つ服装をしていたことから、この日を狙った計画的な犯行だった可能性が高い。


ソウル雑踏事故

2022年10月29日夜に発生した群衆雪崩の事故。日本人2人を含む150人以上が死亡する大惨事となった。

関連イラスト

関連イラスト

オリジナル

お化けやモンスターのキャラクター、または、お化けに深く関わるキャラクターが引っ張り凧にされることもある。

版権もの

版権もの(海外アニメ

最古シリーズ

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には、ハロウィン関連のものとして以下の作品群が該当する。

なお、pixivにおける「作品」はのジャンルと文章のジャンルの両方を指す。本節では「ハロウィン作品」と「ハロウィン絵」を明確に呼び分けていることに注意。

  • ちはや「ハロウィン☆」(2007年9月13日投稿、作品コード 336)は、確認可能な「最古のハロウィン作品」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の作品)。「最古シリーズ」タグ付き。「最古の恒例行事もの」「最古の年中行事もの」でもある。また、「最古の関ジャニ∞作品」「最古のジャニーズ作品」「最古のアイドル作品」であることも確認済み。ちなみに、現在「最古のアイドルタグ」が設定されている作品(2007年9月21日投稿、作品コード 12198)より古い(今は枠不足でタグ付けできていない)。
  • 葉「ヒロイン」(2007年9月15日投稿、作品コード 2413)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(版権もの)」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の版権もの)。Fateシリーズのハロウィン絵。「最古シリーズ」タグ付き。
  • ぼっしぃ/Bosshi「Halloween2004」(2007年10月14日投稿、作品コード 82343)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18指定)」「最古のハロ淫」で、吸血鬼かもしれない裸マントロリっ娘二人組を描いている。描いたのは2004年とのこと。表示は規制されているため、リンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のイラストが1点存在するが、ハロウィンの描写要素は全く無いと作者自ら認めている。
  • むつき「はろいん」(2008年9月2日投稿、作品コード 1517144)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18G指定)」。描かれているのは、刈り取った生首だらけの墓場ご機嫌ジャック・オー・ランタン表示はリンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のR-18G指定イラストが2点存在するが、一つはハロウィンの時期に投稿されたホラーもので、もう一つにはグロの要素が見られない。
  • あおば「ハッピーハロウィン!」(2008年10月5日投稿、作品コード 1786462)は、確認可能な「最古のハロ淫(R-18G指定)」。猟奇犯罪者斬首されてジャック・オー・ランタンのディスプレイにされてしまった少女表示はリンクを張るにとどめる
  • 鍵屋「こなかがSS ハロウィン編」(2010年7月29日投稿、小説作品コード 4483)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(小説」。『らき☆すた百合ものショートショート

関連企画・イベント

関連企画・イベント

公式

2010年

作品別

東方ハロウィン 東方projectハロウィン

ディズニーハロウィン

ハロウィン艦娘


表記揺れ

表記揺れ

Halloween / Hallowe'en

ハロヰン / はろうぃん ハロウィーン / ハロヰーン / はろうぃーん / はろゐーん

ハローウィン / はろーうぃん ハローウィーン / はろーうぃーん

ハロウイン / はろういん ハロウイーン / はろういーん ハローウイン ハローウイーン

ハロイン / はろいん ハローイン


関連タグ

関連タグ

オリジナル 記念日 イベント 仮装 衣装 コスプレ パーティー 祭り

トリックオアトリート / トリック・オア・トリート いたずら / イタズラ

ホラー ハッピーハロウィン  かぼちゃパンツ ハロウィンパンツ

ハロウィンパーティー


年別

ハロウィン2007 ハロウィン2008 ハロウィン2009 ハロウィン2010

ハロウィン2011 ハロウィン2012 ハロウィン2013 ハロウィン2014

ハロウィン2015 ハロウィン2016 ハロウィン2017 ハロウィン2018

ハロウィン2019 ハロウィン2020 ハロウィン2021 ハロウィン2022

ハロウィン2023


連想されるイメージ

小物・アイテム

お菓子 / 菓子 キャンディー / キャンディ マスク 棺桶 かぼちゃ / カボチャ / 南瓜 / パンプキン

カブ /  ジャック・オ・ランタン

背景

お城 / シルエット 墓場  月夜  / 満月

オレンジ色 / セピア 紫色 群青色 

キャラクター

妖怪 狼男 吸血鬼 / ドラキュラ 骸骨 / スケルトン

黒猫 蝙蝠 / コウモリ カラス 蜘蛛 / 蜘蛛の巣

シーツを被ったおばけ / オバケ / お化け フランケン / フランケンシュタイン 小悪魔

魔女 / 箒で飛ぶ / 魔法の杖 ケモミミ / ケモしっぽ

ミイラ / ミイラ男 ゾンビ 死神 西洋妖怪

ゴス ゴスっ娘 ゴスロリ モンスター娘 ギランボ


ハロウィンワルド/ダイハロウィンワルド


作品

ナイトメア・ビフォア・クリスマス E.T. ハロウィン(映画) 映画Go!プリンセスプリキュア えんとつ町のプペル 劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁 ハロウィンと夜の物語


その他

宝くじ:2017年10月11日から「オータムジャンボ」に代わり「ハロウィンジャンボ」を発売。以降は「ハロウィンジャンボ」の名で発売される。

地味ハロウィン


他の記事言語

他の記事言語

Halloween


外部リンク

外部リンク


真歴史?

真歴史?

タイムボカン24では、ハロウィンに関して驚くべき歴史が判明した。詳細は作品タグにて。

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概説

概説

キリスト教カトリック教会における諸聖人の日(万聖節)の前夜、死者の日(万霊節)の前々夜である10月31日に行われるイベント。

10月31日(の夜)…ハロウィン

※教会暦では日没から1日が始まるため、「11月1日」に含まれる。クリスマスイブも参照。

11月1日…諸聖人の日

11月2日…死者の日

と行われるが、諸聖人の日や死者の日よりカトリック的意味合いは薄く、教会の正式な行事ではないし、盛大に祝う地域も限定される。


発音としては、「ハ」にアクセントのある「ハロウィン」よりも、「ウィ」にアクセントのある「ハロウィーン」の方が正確である(ただし、元になったhallow(聖人)は「ハ」にアクセントがある)。

日本でいう盂蘭盆会節分に近い位置にある祖霊信仰の祭事である。


歴史

歴史

ブリテン諸島(現在のイングランドアイルランド)のケルト人にとって1年の始まりは10月31日の日没であり、このには死者家族を訪ねたり精霊魔女が出てくると信じられていた。

その為、身を守る為に仮面を被ったり、魔除けの焚き火をしたりした「サウィン」がこのイベントの起源である。

その後、ケルト人が古代の自然崇拝からキリスト教へと改宗していく過程で、キリスト教との伝統と交じり合っていくようになった。

今日では旧来の宗教的な意味合いも薄れて、極めてポピュラーで大衆的なイベントとして親しまれている。

イングランドの大半では「ガイ・フォークス・デイ」という類似イベントに存在感を奪われていたが、今はハロウィンが逆襲傾向にある模様。


一方で「ハロウィンは「魔女や妖精といった非キリスト教的なものが跋扈する反宗教的なもの」とする考え方も根強く、現代のキリスト教会では、ハロウィンの習俗がキリスト教的ではないとの認識ではおおむね一致している、

たとえばカトリック教会では前述のとおり「諸聖人の日」が祭日とされているがハロウィンは無視されており、聖公会も同様で、プロテスタントも含めハロウィンに対する態度は、様々である。


現代ではカボチャ(本来はカブ)を刳り貫いてジャック・オ・ランタンを作り、魔女やお化けに仮装して子供達が近所の家を回り「Trick or Treatお菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子を貰って回ったりハロウィン・パーティを行ったりするイベントとなっている。

なお、子供達も無作為に訪問しているわけではなく、訪問していい家はあらかじめそれとわかる印を出すのがルール。

また、大人たちも仮装パレードなどで楽しんでいる。


日本におけるハロウィン

日本におけるハロウィン

日本においては明治時代文明開化時に他の洋風文化と共に流入したが、この時点では海外留学経験のある一部のインテリ層が存在を知るのみの「なんか西洋ではそんなんがあるらしい」程度の存在であり、世間一般はおろかインテリ等のニッチ層にすら知られるようなものでも無いほどの存在であった。それこそ一部の好事家が手記に記すほどなど単発的に話題にする程度のイベントでしか無かったのである。


これが曲がりなりにも世間において浸透にこそ至らぬものの「知る人ぞ知る」存在になったのは戦後の事。テレビの発展と普及に伴い1960年代後半から1980年代にかけて『奥さまは魔女』や『アーノルド坊やは人気者』などの海外(特にアメリカ)ドラマが続々と輸入放映されてからの事である。

また、これと時期を同じくして1970年代にチャールズ・シュルツの新聞漫画『ピーナッツ』(訳:谷川俊太郎)が輸入翻訳されて最初の人気を博した(日本での最初の翻訳出版は1967年から)。アメリカの子どもたちの日常を描いた『ピーナッツ』には当然ハロウィンの描写もあり、この存在もまたハロウィンを「知る人ぞ知る」存在に押し上げた一助となったとする見方がある。


そして日本におけるハロウィンのイベントが最初に行われたのが、その『ピーナッツ』関連商品を扱っていた「キデイランド」の原宿店と言われる。同店がハロウィングッズ販売促進の一環として1983年10月に行われたハロウィン・パレードを行ったとされている。


1995年にはテレビアニメ愛天使伝説ウェディングピーチ』がハロウィンネタを取り扱っている。(第29話「ハロウィンな魔女」1995年10月18日放映) この時代においては女児向けアニメがハロウィンネタを取り上げる事は珍しく(当時に人気を集めた『美少女戦士セーラームーン』ですら、ハロウィンネタは扱っていなかった)その初期例として挙げられる。


1996年では特撮ドラマウルトラマンティガ』の第8話「ハロウィンの夜に」(1996年10月26日放映)が放送されており、作中世界ではハロウィンが当時よりも一般化しているという設定で、ムナカタ隊長もクリスマスのようにハロウィンが一般的になるという予言を残している。やはり、男児向けコンテンツにおいてもハロウィンはまだ「異国の行事」という認識だったようだ。


1997年には、東京ディズニーランドでハロウィンパレードが初めて行われたことで各地のハロウィンイベントが増加し、くしくも同年(日本では99年)から「ハリー・ポッター」シリーズが刊行開始。社会現象を引き起こす程の大ヒットとなった影響により、魔法使いに対する関心が高まったことが追い風となって、ハロウィンの知名度が上昇。現在に至る。

これらの流行元などの理由から、海外とは異なり宗教色はほぼ皆無となっている(クリスマスも同様だが)。


2000年代以降の日本ではクリスマスバレンタインデーなどのイベントと比べると、それ程大々的に何かが行われる事はないようだが、近年ではパーティーグッズやお菓子メーカーなどがハロウィン仕様の商品を販売したり、仮装(コスプレ)を楽しむ者も増えていたりと世間への浸透度は高まっている。

公式に行われるハロウィンイベントは、前述した東京ディズニーリゾート(ランドとシー)における『ディズニー・ハロウィン』、ホラー系コンテンツに特化し、園内にゾンビが多数登場するUSJの『ハロウィーン・ホラー・ナイト』、池袋では昼間にアニメ系コスプレに特化したイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス』が特に有名。

コロナ前には毎年完成度の高い仮装者が多く参加する「カワサキ・ハロウィン・パレード」(神奈川県川崎市)が開催されていた。


経済効果で見ても、既にバレンタインと並ぶ、あるいは超えてクリスマスに次ぐ程だというデータもある。


しかし近年では、後述する渋谷ハロウィンによる暴動などから、ハロウィンイベントやハロウィン自体を否定的に見る人も増えている。


サブカルチャーにおけるハロウィン

日本のサブカルチャーの世界でも、恒例行事もしくは年中行事としてハロウィンが盛大に祝われており、その盛大さはpixivでもこのハロウィンタグの付いたイラスト数から見て取れる。

作品でのサブエピソードやアニメの関連グッズでは高確率で採用されており、数多くのハロウィン仕様のイラストやスマホゲームのイベント(と限定キャラ)が出回っている。


一方でハロウィンを主題とした作品は、Wikipediaのカテゴリー(外部リンク)を見たら分かるように数が少ない。


ハロウィンの賛否

ハロウィンの賛否

イングランドやアメリカなどでは盛大的に行われるハロウィンであるが、上述のように「非キリスト教的祭事」として否定的に捉えられる事もあり、アメリカなどでは、保守的なキリスト教系の学校が「ハロウィンの禁止」の通達を出した場所もある。

ヨーロッパでも大陸部では、元からの伝統行事ではない事もあり知名度は低いが、やはり同様の問題はある。


正教会ではそもそも「諸聖人の日」が「衆聖人の主日」となっており、「衆聖人の主日」が行われるのは、聖神降臨祭ペンテコステ五旬祭)の次の週に行われるため、関係はないと言える。特にロシア正教会のある司祭は「死のカルト」と批判している。


また、ハロウィンの起源とも言えるドルイド教は悪魔崇拝とも言える残酷で悪辣な行事「ウィッカーマン」(大量の人間や動物を神への生け贄として巨大な藁人形のようなものに詰め込んで生きたまま焼き殺す)を行っていたこともあり、ハロウィンを行うこと自体が、しかもそれを楽しむことは不謹慎極まりないという意見もある。


日本における問題点

主に2010年代後半あたりからは渋谷六本木などの繁華街を飲んで勝手にバカ騒ぎし、迷惑行為を起こしてトラブルとなる日と化してしまっている。


特に2014年では渋谷において混乱状態が続いた結果逮捕者が現れ、ゴミが散乱するなど社会問題となった。翌年以降も有志がゴミ袋の配布やゴミ拾いのイベントが行われたものの混乱自体は改善されず、とうとう渋谷のセンター街では、度重なるハロウィンでの迷惑行為に商店街振興組合理事長が2018年にそういった輩を「変態仮装行列」と揶揄する事態にまでなっている。

これらの対策として、2019年に渋谷において路上飲酒や迷惑行為を禁止する条例が成立している。


更に2020年には新型コロナウイルス感染拡大を憂慮した自治体(特に渋谷区)では、「ハロウィンでも渋谷に来ないで!」と呼び掛ける声明を発表。2021年もコロナウイルスに加えてハロウィン当日に衆議院議員総選挙が施行された為、「ハロウィンよりも選挙を」という風潮が高まった。


ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンに纏わる事件や事故としては以下のようなものがある。

日本人留学生射殺事件

1992年に日本人留学生が射殺された事件。


彼はホストブラザーと一緒にハロウィンパーティに出掛けたが、訪問先の家を間違えてしまったことから家主に射殺されてしまったというものである。


どちらかというとこの事件はアメリカの所持に関する問題(銃社会)の一つとして取り沙汰される事が多く、このような背景から外国でも近所の家に訪問するというハロウィンのイベントを自粛する動きもあるようである。


京王線刺傷事件

2021年に走行中の京王線の車内で乗客が刃物で刺され、その後犯人が放火し十数名が重軽傷を負った事件。車内は一時大パニックとなったが、幸いにも死者は出ず、容疑者は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。


犯人は「ハロウィンで電車に人が沢山いると思った」と語っており、またメディアアピールと思われる目立つ服装をしていたことから、この日を狙った計画的な犯行だった可能性が高い。


ソウル雑踏事故

2022年10月29日夜に発生した群衆雪崩の事故。日本人2人を含む150人以上が死亡する大惨事となった。

関連イラスト

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最古シリーズ

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には、ハロウィン関連のものとして以下の作品群が該当する。

なお、pixivにおける「作品」はのジャンルと文章のジャンルの両方を指す。本節では「ハロウィン作品」と「ハロウィン絵」を明確に呼び分けていることに注意。

  • ちはや「ハロウィン☆」(2007年9月13日投稿、作品コード 336)は、確認可能な「最古のハロウィン作品」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の作品)。「最古シリーズ」タグ付き。「最古の恒例行事もの」「最古の年中行事もの」でもある。また、「最古の関ジャニ∞作品」「最古のジャニーズ作品」「最古のアイドル作品」であることも確認済み。ちなみに、現在「最古のアイドルタグ」が設定されている作品(2007年9月21日投稿、作品コード 12198)より古い(今は枠不足でタグ付けできていない)。
  • 葉「ヒロイン」(2007年9月15日投稿、作品コード 2413)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(版権もの)」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の版権もの)。Fateシリーズのハロウィン絵。「最古シリーズ」タグ付き。
  • ぼっしぃ/Bosshi「Halloween2004」(2007年10月14日投稿、作品コード 82343)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18指定)」「最古のハロ淫」で、吸血鬼かもしれない裸マントロリっ娘二人組を描いている。描いたのは2004年とのこと。表示は規制されているため、リンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のイラストが1点存在するが、ハロウィンの描写要素は全く無いと作者自ら認めている。
  • むつき「はろいん」(2008年9月2日投稿、作品コード 1517144)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18G指定)」。描かれているのは、刈り取った生首だらけの墓場ご機嫌ジャック・オー・ランタン表示はリンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のR-18G指定イラストが2点存在するが、一つはハロウィンの時期に投稿されたホラーもので、もう一つにはグロの要素が見られない。
  • あおば「ハッピーハロウィン!」(2008年10月5日投稿、作品コード 1786462)は、確認可能な「最古のハロ淫(R-18G指定)」。猟奇犯罪者斬首されてジャック・オー・ランタンのディスプレイにされてしまった少女表示はリンクを張るにとどめる
  • 鍵屋「こなかがSS ハロウィン編」(2010年7月29日投稿、小説作品コード 4483)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(小説」。『らき☆すた百合ものショートショート

関連タグ

関連タグ

オリジナル 記念日 イベント 仮装 衣装 コスプレ パーティー 祭り

トリックオアトリート / トリック・オア・トリート いたずら / イタズラ

ホラー ハッピーハロウィン  かぼちゃパンツ ハロウィンパンツ

ハロウィンパーティー


連想されるイメージ

その他

宝くじ:2017年10月11日から「オータムジャンボ」に代わり「ハロウィンジャンボ」を発売。以降は「ハロウィンジャンボ」の名で発売される。

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    ハロウィンが近くなってきたので妄想。 久しぶりにテニプリ書きます。 リョ不二が主食。 リョ不二、誰か書いてください
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    ハンク×レディハンクシリーズ。まあハロウィンも近いしと安易な考えで書きました、ハロウィン仮装話です。ウルフパックとハンク、レディハンクが仮装して繰り広げるギャグな話かつちょっと見てて恥ずかしくなる恋愛話。 ちょっと展開が進んでまして、ベクルポ、スペバサ、ベルフォ全部くっついてます。うちのベクルポはベクターがヘタレだし(日本人にありがち←偏見)スペバサは何か基本的にオトナな雰囲気だしベルフォは中学生の恋愛みたいです。 ハンクさんはきっといい大人なんで超初心者のレディハンクを上手く育ててくれるでしょう。ちょっと怪しい描写がいくつか出てきますがR-18タグはつけません。 おまけでハンクさんがレディちゃんを襲っちゃう18禁話書きます笑
  • カオス・グリフィン

    ハロウィン戦役〜トリック・オア・デッド!!

    ハロウィンの仮装って何がいい? まぁ、死なない程度に頑張ってね
  • 兵団の天使とハロウィン

    これは進撃の巨人のお話です ミラという女の子が出てきます。 ハンジさんやエルヴィンがキャラ崩壊です
  • イベント系台本

    ビタースウィート・ほろ苦狼ルート

    より感じたのは苦み。 ご自由にお使いくだい。 アルファポリスにも同じものを載せてあります。
  • ハロウィン×シャイニング事務所

    part1. 音也の場合

    ハロウィン企画、全員終わるまで数年かかる模様。 少しでも多くの方に気に入っていただければ幸いです。
  • 可愛い怪獣さんとパパさん〜パパ目線〜

    どうしても怖がらせたい息子ちゃん なぜかというと? 微笑ましく息子ちゃんを見るパパさん目線です お読みいただきありがとうございます ~お読みになる方へ~ アレンジOK、人称変更OKです キャス、Twitter.YouTubeなどでご使用の際は一言お願いします 事後でも構いません 翠妃☆スイヒ(@kaon3915)で探していただき IDなど記載お願いします。 フリー台本ですが著作権はこちらにあります
  • アイマル詰め合わせ集

    トリックオアトリート!

    なんかここに書くことがなくなってきました。この話を本当は四時間ほどで書き終えたかったのに、保存するの忘れて、1からやり直しになり、1日かかりました。お待たせしてすみませんでした。
  • ハロウィンの午後

    ハロウィンだったらしいので。小ネタです。あまりハロウィン関係ない話になってしまった感が。
  • ハロウィン(バトスピメンバー)

    ハロウィン小説です、少しリハビリ。
  • 自分好みのTrick or Treat

    Trick or Treatをガイさんと千景さんに言って欲しかった! ハロウィンボイスネタ含みます。キス止まりですが、R-15あたりにしておきます。 ガイ千はいいぞ……。
  • 10月31日 ~ハロウィン交響曲~

    序奏は吸血鬼

    今回もシリーズなんですがおそらく二話くらいで終わると思います。 できればもう少し続けたい……
  • 手嶋の純ちゃん(♀)は愛されている

    恋のギルディ Love In The First Degre

    別のある舞台でやってたポーズを純ちゃん(♀)がやったら可愛いいなー相手は今泉くんだと合いそう!と思って 書いたら文化祭でハロウィンな設定になりました!間に合ってよかったー!! メインは今→→→手です! 今泉くんかっこよく出来んくてごめんなさい! 青→手もややあります、 4Pは古賀→手 のターンです! 地雷ある方はこのページ読まなくても話繋がります。個人的にはここスキ! 3人とも片思い中です。 妹寒咲さんの裏部長感! シリーズには入ってますが、直接的には繋がって無いので前作見なくて大丈夫です!趣向が違うのでむしろ見ない方がいいかと思います! 一応、前作の前の時間軸なので誰ともくっついてません! 最初のミーティング時に小野田くんと杉元くんもいる設定です。 なんでもありな方にみていだけたら幸いです! ダンスで使ってる曲はタイトルになってる曲でイメージしてます。 Love in the first degree/Bananarama この曲的貴方に恋して有罪的な感じだけど モテモテで他者から見ても罪作りな純ちゃんにはこの曲が合うんじゃないかと ! タイトルのままの日本語バージョンの方で考えてみたんですが、世代が被れば面白いはず!コレわかる方いますかね? 需要があれば並んでる人の撮影中のも話書きます! 閲覧ありがとうございます! ブクマ&いいねも本当に嬉しいです!

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ハロウィン
70
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はろうぃん

ハロウィンとは、イングランドとアイルランドから発祥し、アメリカなどに伝わった祭りである。
ハロウィンとは、イングランドとアイルランドから発祥し、アメリカなどに伝わった祭りである。

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概説

概説

キリスト教カトリック教会における諸聖人の日(万聖節)の前夜、死者の日(万霊節)の前々夜である10月31日に行われるイベント。

10月31日(の夜)…ハロウィン

※教会暦では日没から1日が始まるため、「11月1日」に含まれる。クリスマスイブも参照。

11月1日…諸聖人の日

11月2日…死者の日

と行われるが、諸聖人の日や死者の日よりカトリック的意味合いは薄く、教会の正式な行事ではないし、盛大に祝う地域も限定される。


発音としては、「ハ」にアクセントのある「ハロウィン」よりも、「ウィ」にアクセントのある「ハロウィーン」の方が正確である(ただし、元になったhallow(聖人)は「ハ」にアクセントがある)。

日本でいう盂蘭盆会節分に近い位置にある祖霊信仰の祭事である。


歴史

歴史

ブリテン諸島(現在のイングランドアイルランド)のケルト人にとって1年の始まりは10月31日の日没であり、このには死者家族を訪ねたり精霊魔女が出てくると信じられていた。

その為、身を守る為に仮面を被ったり、魔除けの焚き火をしたりした「サウィン」がこのイベントの起源である。

その後、ケルト人が古代の自然崇拝からキリスト教へと改宗していく過程で、キリスト教との伝統と交じり合っていくようになった。

今日では旧来の宗教的な意味合いも薄れて、極めてポピュラーで大衆的なイベントとして親しまれている。

イングランドの大半では「ガイ・フォークス・デイ」という類似イベントに存在感を奪われていたが、今はハロウィンが逆襲傾向にある模様。


一方で「ハロウィンは「魔女や妖精といった非キリスト教的なものが跋扈する反宗教的なもの」とする考え方も根強く、現代のキリスト教会では、ハロウィンの習俗がキリスト教的ではないとの認識ではおおむね一致している、

たとえばカトリック教会では前述のとおり「諸聖人の日」が祭日とされているがハロウィンは無視されており、聖公会も同様で、プロテスタントも含めハロウィンに対する態度は、様々である。


現代ではカボチャ(本来はカブ)を刳り貫いてジャック・オ・ランタンを作り、魔女やお化けに仮装して子供達が近所の家を回り「Trick or Treatお菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子を貰って回ったりハロウィン・パーティを行ったりするイベントとなっている。

なお、子供達も無作為に訪問しているわけではなく、訪問していい家はあらかじめそれとわかる印を出すのがルール。

また、大人たちも仮装パレードなどで楽しんでいる。


日本におけるハロウィン

日本におけるハロウィン

日本においては明治時代文明開化時に他の洋風文化と共に流入したが、この時点では海外留学経験のある一部のインテリ層が存在を知るのみの「なんか西洋ではそんなんがあるらしい」程度の存在であり、世間一般はおろかインテリ等のニッチ層にすら知られるようなものでも無いほどの存在であった。それこそ一部の好事家が手記に記すほどなど単発的に話題にする程度のイベントでしか無かったのである。


これが曲がりなりにも世間において浸透にこそ至らぬものの「知る人ぞ知る」存在になったのは戦後の事。テレビの発展と普及に伴い1960年代後半から1980年代にかけて『奥さまは魔女』や『アーノルド坊やは人気者』などの海外(特にアメリカ)ドラマが続々と輸入放映されてからの事である。

また、これと時期を同じくして1970年代にチャールズ・シュルツの新聞漫画『ピーナッツ』(訳:谷川俊太郎)が輸入翻訳されて最初の人気を博した(日本での最初の翻訳出版は1967年から)。アメリカの子どもたちの日常を描いた『ピーナッツ』には当然ハロウィンの描写もあり、この存在もまたハロウィンを「知る人ぞ知る」存在に押し上げた一助となったとする見方がある。


そして日本におけるハロウィンのイベントが最初に行われたのが、その『ピーナッツ』関連商品を扱っていた「キデイランド」の原宿店と言われる。同店がハロウィングッズ販売促進の一環として1983年10月に行われたハロウィン・パレードを行ったとされている。


1995年にはテレビアニメ愛天使伝説ウェディングピーチ』がハロウィンネタを取り扱っている。(第29話「ハロウィンな魔女」1995年10月18日放映) この時代においては女児向けアニメがハロウィンネタを取り上げる事は珍しく(当時に人気を集めた『美少女戦士セーラームーン』ですら、ハロウィンネタは扱っていなかった)その初期例として挙げられる。


1996年では特撮ドラマウルトラマンティガ』の第8話「ハロウィンの夜に」(1996年10月26日放映)が放送されており、作中世界ではハロウィンが当時よりも一般化しているという設定で、ムナカタ隊長もクリスマスのようにハロウィンが一般的になるという予言を残している。やはり、男児向けコンテンツにおいてもハロウィンはまだ「異国の行事」という認識だったようだ。


1997年には、東京ディズニーランドでハロウィンパレードが初めて行われたことで各地のハロウィンイベントが増加し、くしくも同年(日本では99年)から「ハリー・ポッター」シリーズが刊行開始。社会現象を引き起こす程の大ヒットとなった影響により、魔法使いに対する関心が高まったことが追い風となって、ハロウィンの知名度が上昇。現在に至る。

これらの流行元などの理由から、海外とは異なり宗教色はほぼ皆無となっている(クリスマスも同様だが)。


2000年代以降の日本ではクリスマスバレンタインデーなどのイベントと比べると、それ程大々的に何かが行われる事はないようだが、近年ではパーティーグッズやお菓子メーカーなどがハロウィン仕様の商品を販売したり、仮装(コスプレ)を楽しむ者も増えていたりと世間への浸透度は高まっている。

公式に行われるハロウィンイベントは、前述した東京ディズニーリゾート(ランドとシー)における『ディズニー・ハロウィン』、ホラー系コンテンツに特化し、園内にゾンビが多数登場するUSJの『ハロウィーン・ホラー・ナイト』、池袋では昼間にアニメ系コスプレに特化したイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス』が特に有名。

コロナ前には毎年完成度の高い仮装者が多く参加する「カワサキ・ハロウィン・パレード」(神奈川県川崎市)が開催されていた。


経済効果で見ても、既にバレンタインと並ぶ、あるいは超えてクリスマスに次ぐ程だというデータもある。


しかし近年では、後述する渋谷ハロウィンによる暴動などから、ハロウィンイベントやハロウィン自体を否定的に見る人も増えている。


サブカルチャーにおけるハロウィン

日本のサブカルチャーの世界でも、恒例行事もしくは年中行事としてハロウィンが盛大に祝われており、その盛大さはpixivでもこのハロウィンタグの付いたイラスト数から見て取れる。

作品でのサブエピソードやアニメの関連グッズでは高確率で採用されており、数多くのハロウィン仕様のイラストやスマホゲームのイベント(と限定キャラ)が出回っている。


一方でハロウィンを主題とした作品は、Wikipediaのカテゴリー(外部リンク)を見たら分かるように数が少ない。


ハロウィンの賛否

ハロウィンの賛否

イングランドやアメリカなどでは盛大的に行われるハロウィンであるが、上述のように「非キリスト教的祭事」として否定的に捉えられる事もあり、アメリカなどでは、保守的なキリスト教系の学校が「ハロウィンの禁止」の通達を出した場所もある。

ヨーロッパでも大陸部では、元からの伝統行事ではない事もあり知名度は低いが、やはり同様の問題はある。


正教会ではそもそも「諸聖人の日」が「衆聖人の主日」となっており、「衆聖人の主日」が行われるのは、聖神降臨祭ペンテコステ五旬祭)の次の週に行われるため、関係はないと言える。特にロシア正教会のある司祭は「死のカルト」と批判している。


また、ハロウィンの起源とも言えるドルイド教は悪魔崇拝とも言える残酷で悪辣な行事「ウィッカーマン」(大量の人間や動物を神への生け贄として巨大な藁人形のようなものに詰め込んで生きたまま焼き殺す)を行っていたこともあり、ハロウィンを行うこと自体が、しかもそれを楽しむことは不謹慎極まりないという意見もある。


日本における問題点

主に2010年代後半あたりからは渋谷六本木などの繁華街を飲んで勝手にバカ騒ぎし、迷惑行為を起こしてトラブルとなる日と化してしまっている。


特に2014年では渋谷において混乱状態が続いた結果逮捕者が現れ、ゴミが散乱するなど社会問題となった。翌年以降も有志がゴミ袋の配布やゴミ拾いのイベントが行われたものの混乱自体は改善されず、とうとう渋谷のセンター街では、度重なるハロウィンでの迷惑行為に商店街振興組合理事長が2018年にそういった輩を「変態仮装行列」と揶揄する事態にまでなっている。

これらの対策として、2019年に渋谷において路上飲酒や迷惑行為を禁止する条例が成立している。


更に2020年には新型コロナウイルス感染拡大を憂慮した自治体(特に渋谷区)では、「ハロウィンでも渋谷に来ないで!」と呼び掛ける声明を発表。2021年もコロナウイルスに加えてハロウィン当日に衆議院議員総選挙が施行された為、「ハロウィンよりも選挙を」という風潮が高まった。


ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンに纏わる事件や事故としては以下のようなものがある。

日本人留学生射殺事件

1992年に日本人留学生が射殺された事件。


彼はホストブラザーと一緒にハロウィンパーティに出掛けたが、訪問先の家を間違えてしまったことから家主に射殺されてしまったというものである。


どちらかというとこの事件はアメリカの所持に関する問題(銃社会)の一つとして取り沙汰される事が多く、このような背景から外国でも近所の家に訪問するというハロウィンのイベントを自粛する動きもあるようである。


京王線刺傷事件

2021年に走行中の京王線の車内で乗客が刃物で刺され、その後犯人が放火し十数名が重軽傷を負った事件。車内は一時大パニックとなったが、幸いにも死者は出ず、容疑者は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。


犯人は「ハロウィンで電車に人が沢山いると思った」と語っており、またメディアアピールと思われる目立つ服装をしていたことから、この日を狙った計画的な犯行だった可能性が高い。


ソウル雑踏事故

2022年10月29日夜に発生した群衆雪崩の事故。日本人2人を含む150人以上が死亡する大惨事となった。

関連イラスト

関連イラスト

オリジナル

お化けやモンスターのキャラクター、または、お化けに深く関わるキャラクターが引っ張り凧にされることもある。

版権もの

版権もの(海外アニメ

最古シリーズ

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には、ハロウィン関連のものとして以下の作品群が該当する。

なお、pixivにおける「作品」はのジャンルと文章のジャンルの両方を指す。本節では「ハロウィン作品」と「ハロウィン絵」を明確に呼び分けていることに注意。

  • ちはや「ハロウィン☆」(2007年9月13日投稿、作品コード 336)は、確認可能な「最古のハロウィン作品」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の作品)。「最古シリーズ」タグ付き。「最古の恒例行事もの」「最古の年中行事もの」でもある。また、「最古の関ジャニ∞作品」「最古のジャニーズ作品」「最古のアイドル作品」であることも確認済み。ちなみに、現在「最古のアイドルタグ」が設定されている作品(2007年9月21日投稿、作品コード 12198)より古い(今は枠不足でタグ付けできていない)。
  • 葉「ヒロイン」(2007年9月15日投稿、作品コード 2413)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(版権もの)」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の版権もの)。Fateシリーズのハロウィン絵。「最古シリーズ」タグ付き。
  • ぼっしぃ/Bosshi「Halloween2004」(2007年10月14日投稿、作品コード 82343)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18指定)」「最古のハロ淫」で、吸血鬼かもしれない裸マントロリっ娘二人組を描いている。描いたのは2004年とのこと。表示は規制されているため、リンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のイラストが1点存在するが、ハロウィンの描写要素は全く無いと作者自ら認めている。
  • むつき「はろいん」(2008年9月2日投稿、作品コード 1517144)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18G指定)」。描かれているのは、刈り取った生首だらけの墓場ご機嫌ジャック・オー・ランタン表示はリンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のR-18G指定イラストが2点存在するが、一つはハロウィンの時期に投稿されたホラーもので、もう一つにはグロの要素が見られない。
  • あおば「ハッピーハロウィン!」(2008年10月5日投稿、作品コード 1786462)は、確認可能な「最古のハロ淫(R-18G指定)」。猟奇犯罪者斬首されてジャック・オー・ランタンのディスプレイにされてしまった少女表示はリンクを張るにとどめる
  • 鍵屋「こなかがSS ハロウィン編」(2010年7月29日投稿、小説作品コード 4483)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(小説」。『らき☆すた百合ものショートショート

関連企画・イベント

関連企画・イベント

公式

2010年

作品別

東方ハロウィン 東方projectハロウィン

ディズニーハロウィン

ハロウィン艦娘


表記揺れ

表記揺れ

Halloween / Hallowe'en

ハロヰン / はろうぃん ハロウィーン / ハロヰーン / はろうぃーん / はろゐーん

ハローウィン / はろーうぃん ハローウィーン / はろーうぃーん

ハロウイン / はろういん ハロウイーン / はろういーん ハローウイン ハローウイーン

ハロイン / はろいん ハローイン


関連タグ

関連タグ

オリジナル 記念日 イベント 仮装 衣装 コスプレ パーティー 祭り

トリックオアトリート / トリック・オア・トリート いたずら / イタズラ

ホラー ハッピーハロウィン  かぼちゃパンツ ハロウィンパンツ

ハロウィンパーティー


年別

ハロウィン2007 ハロウィン2008 ハロウィン2009 ハロウィン2010

ハロウィン2011 ハロウィン2012 ハロウィン2013 ハロウィン2014

ハロウィン2015 ハロウィン2016 ハロウィン2017 ハロウィン2018

ハロウィン2019 ハロウィン2020 ハロウィン2021 ハロウィン2022

ハロウィン2023


連想されるイメージ

小物・アイテム

お菓子 / 菓子 キャンディー / キャンディ マスク 棺桶 かぼちゃ / カボチャ / 南瓜 / パンプキン

カブ /  ジャック・オ・ランタン

背景

お城 / シルエット 墓場  月夜  / 満月

オレンジ色 / セピア 紫色 群青色 

キャラクター

妖怪 狼男 吸血鬼 / ドラキュラ 骸骨 / スケルトン

黒猫 蝙蝠 / コウモリ カラス 蜘蛛 / 蜘蛛の巣

シーツを被ったおばけ / オバケ / お化け フランケン / フランケンシュタイン 小悪魔

魔女 / 箒で飛ぶ / 魔法の杖 ケモミミ / ケモしっぽ

ミイラ / ミイラ男 ゾンビ 死神 西洋妖怪

ゴス ゴスっ娘 ゴスロリ モンスター娘 ギランボ


ハロウィンワルド/ダイハロウィンワルド


作品

ナイトメア・ビフォア・クリスマス E.T. ハロウィン(映画) 映画Go!プリンセスプリキュア えんとつ町のプペル 劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁 ハロウィンと夜の物語


その他

宝くじ:2017年10月11日から「オータムジャンボ」に代わり「ハロウィンジャンボ」を発売。以降は「ハロウィンジャンボ」の名で発売される。

地味ハロウィン


他の記事言語

他の記事言語

Halloween


外部リンク

外部リンク


真歴史?

真歴史?

タイムボカン24では、ハロウィンに関して驚くべき歴史が判明した。詳細は作品タグにて。

曖昧さ回避

曖昧さ回避


概説

概説

キリスト教カトリック教会における諸聖人の日(万聖節)の前夜、死者の日(万霊節)の前々夜である10月31日に行われるイベント。

10月31日(の夜)…ハロウィン

※教会暦では日没から1日が始まるため、「11月1日」に含まれる。クリスマスイブも参照。

11月1日…諸聖人の日

11月2日…死者の日

と行われるが、諸聖人の日や死者の日よりカトリック的意味合いは薄く、教会の正式な行事ではないし、盛大に祝う地域も限定される。


発音としては、「ハ」にアクセントのある「ハロウィン」よりも、「ウィ」にアクセントのある「ハロウィーン」の方が正確である(ただし、元になったhallow(聖人)は「ハ」にアクセントがある)。

日本でいう盂蘭盆会節分に近い位置にある祖霊信仰の祭事である。


歴史

歴史

ブリテン諸島(現在のイングランドアイルランド)のケルト人にとって1年の始まりは10月31日の日没であり、このには死者家族を訪ねたり精霊魔女が出てくると信じられていた。

その為、身を守る為に仮面を被ったり、魔除けの焚き火をしたりした「サウィン」がこのイベントの起源である。

その後、ケルト人が古代の自然崇拝からキリスト教へと改宗していく過程で、キリスト教との伝統と交じり合っていくようになった。

今日では旧来の宗教的な意味合いも薄れて、極めてポピュラーで大衆的なイベントとして親しまれている。

イングランドの大半では「ガイ・フォークス・デイ」という類似イベントに存在感を奪われていたが、今はハロウィンが逆襲傾向にある模様。


一方で「ハロウィンは「魔女や妖精といった非キリスト教的なものが跋扈する反宗教的なもの」とする考え方も根強く、現代のキリスト教会では、ハロウィンの習俗がキリスト教的ではないとの認識ではおおむね一致している、

たとえばカトリック教会では前述のとおり「諸聖人の日」が祭日とされているがハロウィンは無視されており、聖公会も同様で、プロテスタントも含めハロウィンに対する態度は、様々である。


現代ではカボチャ(本来はカブ)を刳り貫いてジャック・オ・ランタンを作り、魔女やお化けに仮装して子供達が近所の家を回り「Trick or Treatお菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子を貰って回ったりハロウィン・パーティを行ったりするイベントとなっている。

なお、子供達も無作為に訪問しているわけではなく、訪問していい家はあらかじめそれとわかる印を出すのがルール。

また、大人たちも仮装パレードなどで楽しんでいる。


日本におけるハロウィン

日本におけるハロウィン

日本においては明治時代文明開化時に他の洋風文化と共に流入したが、この時点では海外留学経験のある一部のインテリ層が存在を知るのみの「なんか西洋ではそんなんがあるらしい」程度の存在であり、世間一般はおろかインテリ等のニッチ層にすら知られるようなものでも無いほどの存在であった。それこそ一部の好事家が手記に記すほどなど単発的に話題にする程度のイベントでしか無かったのである。


これが曲がりなりにも世間において浸透にこそ至らぬものの「知る人ぞ知る」存在になったのは戦後の事。テレビの発展と普及に伴い1960年代後半から1980年代にかけて『奥さまは魔女』や『アーノルド坊やは人気者』などの海外(特にアメリカ)ドラマが続々と輸入放映されてからの事である。

また、これと時期を同じくして1970年代にチャールズ・シュルツの新聞漫画『ピーナッツ』(訳:谷川俊太郎)が輸入翻訳されて最初の人気を博した(日本での最初の翻訳出版は1967年から)。アメリカの子どもたちの日常を描いた『ピーナッツ』には当然ハロウィンの描写もあり、この存在もまたハロウィンを「知る人ぞ知る」存在に押し上げた一助となったとする見方がある。


そして日本におけるハロウィンのイベントが最初に行われたのが、その『ピーナッツ』関連商品を扱っていた「キデイランド」の原宿店と言われる。同店がハロウィングッズ販売促進の一環として1983年10月に行われたハロウィン・パレードを行ったとされている。


1995年にはテレビアニメ愛天使伝説ウェディングピーチ』がハロウィンネタを取り扱っている。(第29話「ハロウィンな魔女」1995年10月18日放映) この時代においては女児向けアニメがハロウィンネタを取り上げる事は珍しく(当時に人気を集めた『美少女戦士セーラームーン』ですら、ハロウィンネタは扱っていなかった)その初期例として挙げられる。


1996年では特撮ドラマウルトラマンティガ』の第8話「ハロウィンの夜に」(1996年10月26日放映)が放送されており、作中世界ではハロウィンが当時よりも一般化しているという設定で、ムナカタ隊長もクリスマスのようにハロウィンが一般的になるという予言を残している。やはり、男児向けコンテンツにおいてもハロウィンはまだ「異国の行事」という認識だったようだ。


1997年には、東京ディズニーランドでハロウィンパレードが初めて行われたことで各地のハロウィンイベントが増加し、くしくも同年(日本では99年)から「ハリー・ポッター」シリーズが刊行開始。社会現象を引き起こす程の大ヒットとなった影響により、魔法使いに対する関心が高まったことが追い風となって、ハロウィンの知名度が上昇。現在に至る。

これらの流行元などの理由から、海外とは異なり宗教色はほぼ皆無となっている(クリスマスも同様だが)。


2000年代以降の日本ではクリスマスバレンタインデーなどのイベントと比べると、それ程大々的に何かが行われる事はないようだが、近年ではパーティーグッズやお菓子メーカーなどがハロウィン仕様の商品を販売したり、仮装(コスプレ)を楽しむ者も増えていたりと世間への浸透度は高まっている。

公式に行われるハロウィンイベントは、前述した東京ディズニーリゾート(ランドとシー)における『ディズニー・ハロウィン』、ホラー系コンテンツに特化し、園内にゾンビが多数登場するUSJの『ハロウィーン・ホラー・ナイト』、池袋では昼間にアニメ系コスプレに特化したイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス』が特に有名。

コロナ前には毎年完成度の高い仮装者が多く参加する「カワサキ・ハロウィン・パレード」(神奈川県川崎市)が開催されていた。


経済効果で見ても、既にバレンタインと並ぶ、あるいは超えてクリスマスに次ぐ程だというデータもある。


しかし近年では、後述する渋谷ハロウィンによる暴動などから、ハロウィンイベントやハロウィン自体を否定的に見る人も増えている。


サブカルチャーにおけるハロウィン

日本のサブカルチャーの世界でも、恒例行事もしくは年中行事としてハロウィンが盛大に祝われており、その盛大さはpixivでもこのハロウィンタグの付いたイラスト数から見て取れる。

作品でのサブエピソードやアニメの関連グッズでは高確率で採用されており、数多くのハロウィン仕様のイラストやスマホゲームのイベント(と限定キャラ)が出回っている。


一方でハロウィンを主題とした作品は、Wikipediaのカテゴリー(外部リンク)を見たら分かるように数が少ない。


ハロウィンの賛否

ハロウィンの賛否

イングランドやアメリカなどでは盛大的に行われるハロウィンであるが、上述のように「非キリスト教的祭事」として否定的に捉えられる事もあり、アメリカなどでは、保守的なキリスト教系の学校が「ハロウィンの禁止」の通達を出した場所もある。

ヨーロッパでも大陸部では、元からの伝統行事ではない事もあり知名度は低いが、やはり同様の問題はある。


正教会ではそもそも「諸聖人の日」が「衆聖人の主日」となっており、「衆聖人の主日」が行われるのは、聖神降臨祭ペンテコステ五旬祭)の次の週に行われるため、関係はないと言える。特にロシア正教会のある司祭は「死のカルト」と批判している。


また、ハロウィンの起源とも言えるドルイド教は悪魔崇拝とも言える残酷で悪辣な行事「ウィッカーマン」(大量の人間や動物を神への生け贄として巨大な藁人形のようなものに詰め込んで生きたまま焼き殺す)を行っていたこともあり、ハロウィンを行うこと自体が、しかもそれを楽しむことは不謹慎極まりないという意見もある。


日本における問題点

主に2010年代後半あたりからは渋谷六本木などの繁華街を飲んで勝手にバカ騒ぎし、迷惑行為を起こしてトラブルとなる日と化してしまっている。


特に2014年では渋谷において混乱状態が続いた結果逮捕者が現れ、ゴミが散乱するなど社会問題となった。翌年以降も有志がゴミ袋の配布やゴミ拾いのイベントが行われたものの混乱自体は改善されず、とうとう渋谷のセンター街では、度重なるハロウィンでの迷惑行為に商店街振興組合理事長が2018年にそういった輩を「変態仮装行列」と揶揄する事態にまでなっている。

これらの対策として、2019年に渋谷において路上飲酒や迷惑行為を禁止する条例が成立している。


更に2020年には新型コロナウイルス感染拡大を憂慮した自治体(特に渋谷区)では、「ハロウィンでも渋谷に来ないで!」と呼び掛ける声明を発表。2021年もコロナウイルスに加えてハロウィン当日に衆議院議員総選挙が施行された為、「ハロウィンよりも選挙を」という風潮が高まった。


ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンにまつわる事故・事件簿

ハロウィンに纏わる事件や事故としては以下のようなものがある。

日本人留学生射殺事件

1992年に日本人留学生が射殺された事件。


彼はホストブラザーと一緒にハロウィンパーティに出掛けたが、訪問先の家を間違えてしまったことから家主に射殺されてしまったというものである。


どちらかというとこの事件はアメリカの所持に関する問題(銃社会)の一つとして取り沙汰される事が多く、このような背景から外国でも近所の家に訪問するというハロウィンのイベントを自粛する動きもあるようである。


京王線刺傷事件

2021年に走行中の京王線の車内で乗客が刃物で刺され、その後犯人が放火し十数名が重軽傷を負った事件。車内は一時大パニックとなったが、幸いにも死者は出ず、容疑者は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。


犯人は「ハロウィンで電車に人が沢山いると思った」と語っており、またメディアアピールと思われる目立つ服装をしていたことから、この日を狙った計画的な犯行だった可能性が高い。


ソウル雑踏事故

2022年10月29日夜に発生した群衆雪崩の事故。日本人2人を含む150人以上が死亡する大惨事となった。

関連イラスト

関連イラスト

最古シリーズ

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には、ハロウィン関連のものとして以下の作品群が該当する。

なお、pixivにおける「作品」はのジャンルと文章のジャンルの両方を指す。本節では「ハロウィン作品」と「ハロウィン絵」を明確に呼び分けていることに注意。

  • ちはや「ハロウィン☆」(2007年9月13日投稿、作品コード 336)は、確認可能な「最古のハロウィン作品」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の作品)。「最古シリーズ」タグ付き。「最古の恒例行事もの」「最古の年中行事もの」でもある。また、「最古の関ジャニ∞作品」「最古のジャニーズ作品」「最古のアイドル作品」であることも確認済み。ちなみに、現在「最古のアイドルタグ」が設定されている作品(2007年9月21日投稿、作品コード 12198)より古い(今は枠不足でタグ付けできていない)。
  • 葉「ヒロイン」(2007年9月15日投稿、作品コード 2413)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(版権もの)」(ハロウィンをテーマにした全作品中現存最古の版権もの)。Fateシリーズのハロウィン絵。「最古シリーズ」タグ付き。
  • ぼっしぃ/Bosshi「Halloween2004」(2007年10月14日投稿、作品コード 82343)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18指定)」「最古のハロ淫」で、吸血鬼かもしれない裸マントロリっ娘二人組を描いている。描いたのは2004年とのこと。表示は規制されているため、リンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のイラストが1点存在するが、ハロウィンの描写要素は全く無いと作者自ら認めている。
  • むつき「はろいん」(2008年9月2日投稿、作品コード 1517144)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(R-18G指定)」。描かれているのは、刈り取った生首だらけの墓場ご機嫌ジャック・オー・ランタン表示はリンクを張るにとどめる。なお、本作より古い「ハロウィン絵」名義のR-18G指定イラストが2点存在するが、一つはハロウィンの時期に投稿されたホラーもので、もう一つにはグロの要素が見られない。
  • あおば「ハッピーハロウィン!」(2008年10月5日投稿、作品コード 1786462)は、確認可能な「最古のハロ淫(R-18G指定)」。猟奇犯罪者斬首されてジャック・オー・ランタンのディスプレイにされてしまった少女表示はリンクを張るにとどめる
  • 鍵屋「こなかがSS ハロウィン編」(2010年7月29日投稿、小説作品コード 4483)は、確認可能な「最古のハロウィン作品(小説」。『らき☆すた百合ものショートショート

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トリックオアトリート / トリック・オア・トリート いたずら / イタズラ

ホラー ハッピーハロウィン  かぼちゃパンツ ハロウィンパンツ

ハロウィンパーティー


連想されるイメージ

その他

宝くじ:2017年10月11日から「オータムジャンボ」に代わり「ハロウィンジャンボ」を発売。以降は「ハロウィンジャンボ」の名で発売される。

地味ハロウィン


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真歴史?

真歴史?

タイムボカン24では、ハロウィンに関して驚くべき歴史が判明した。詳細は作品タグにて。

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