「そのまさかの、鞍馬祢音です。ピカリ!」
『SET』
『BEAT』
『READY FIGHT』
道長「そのバックルは……!」
「戦わなきゃ、世界は変えられないよ!」
一徹「えぇ…?」
「たった一歩の勇気で、私達は変われる!」
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する形態。
デザイアドライバーにビートレイズバックルをセットして変身する。
第10話でナーゴが初変身し、以降ナーゴの実質的基本形態となる。
変身エフェクトはスピーカーと音符。
第33話ではジョンこと仮面ライダーガルン、ベンこと仮面ライダーランサーがビートフォームに変身し道長に戦いを挑んだが敢えなく敗退、IDコアを破壊された。ランサーはフィーバースロットレイズバックルによる「BEAT」の絵柄を引いて変身している。
スペック
ナーゴ
身長 | 192.1cm |
---|---|
体重 | 67.8kg |
パンチ力 | 1.4t |
キック力 | 3.6t |
ジャンプ力 | 10.1m(ひと跳び) |
走力 | 7.6秒(100m) |
随所にマゼンタやシアンカラーのスピーカーやイコライザーと一体化した装甲を纏った、メカニカルかつカラフルな見た目が特徴。
数値的にはニンジャフォーム程では無いもののスピード型の性能をしており、特にジャンプ力の強化は目覚しく、エントリーフォームからほぼ倍増している。
後述の機能によってバフや属性範囲攻撃が可能なためかパワーの上昇率は控えめだが、大型バックルを使用しているだけあり純粋な性能もアームド形態より高く、使い方次第でジャマトライダーに対してもダメージを与えることが可能。
物理的な直接攻撃でなく「音」に効果を乗せ周囲に様々な影を与えることで真価を発揮する特殊な形態で、胸や腿の拡張装備が音を増幅して左右に配置されたスピーカーで放ち、最大出力ではその音圧で物体を吹き飛ばすほどの大音量を誇る。
腕もしくは脛の装備は楽曲に特殊効果を加えて対象を鼓舞したり、逆に沈静化する音波を出したり、思わず踊り出したくなるほどの興奮など様々な影響を及ぼす。実際、音楽を聴いた海賊ジャマト達もノリノリで踊っていた。
肩あるいは膝の装備には周囲の騒音などを逆相違の音波で打ち消すノイズキャンセリング機能を搭載し、楽曲の音質を向上させ飛躍的に高めることができる。
総じて、頭部の機能で変身者を初心者でも一瞬でプロ並みの演奏者に変え、装甲から放つ音楽で周囲の状況を一気に逆転させる状況を生み出せる強力なバフ掛けに特化した形態といえよう。
なお、音符を広げて巨大な網を製作することも可能で、『ガッチャ大作戦』では音だけを頼りにレベルナンバー10のエクシードファイターを一度捕まえる活躍も見せた(厳密には祢音の戦闘経験ありきな使い方ではあるが)。
その能力上多人数戦において絶大な効果を発揮する半面タイマン戦はやや不得手としており、モンスターフォームにはやや苦戦を強いられていた。
パンクジャック
「そうだ、ヒロキの願いを…俺達の願いを…無駄にはさせない…!変身!!」
『ギーツエクストラ』にて、パンクジャックのビートフォームが登場。ウィンがギロリに支給されたビートレイズバックルで変身した。スペックは現状不明。
祢音と比べるとビートアックスは逆手持ちで使う場面が多い点、後のモンスターフォーム時代よりもキック攻撃を多用している違いが見受けられる。劇中ではエントリーフォーム相手ではあったが、警備隊ライダー5人を前に返り討ちにする活躍を見せた。
しかし、後に運営スタッフとして参加したウィンはビートレイズバックルは1度も使用せず、パンクロッカーとは無縁のモンスターレイズバックルを愛用することになる。
本編や『パンクジャック』では彼が元々音楽家として大成できなかったことが明かされており、ギターをフルに使い熟さなければ真に力を発揮するのが難しいビートバックルよりも攻撃力の高いモンスターバックルの方がウィンの性に合っていた様である。創生編においては英寿と共に生身でジットと激しい戦いを繰り広げる場面も多く、格闘戦がウィンの適正に合ったバトルスタイルだったと考えられる。
第12話ではフィーバースロットレイズバックルで「BEAT」を当てるより彼はフィーバーモンスターフォームを優先していたり、本編ではウィンがそもそもビートバックルを入手する機会が殆どなかった事情もあるので、一概にウィンとビートフォームの相性が悪かったとは言い切れないのだが(現に本編でもウィンはギターや音楽家としての道に未練がある場面が度々描写されている)。
なお、考察として『ウィンにとってはギターは人を喜ばせる物であり傷付ける物ではないという認識だった』とされている事もある。
リバイ
身長 | 198.2cm |
---|---|
体重 | 86.6kg |
パンチ力 | 3.4t |
キック力 | 12.2t |
ジャンプ力 | 10.7m(ひと跳び) |
走力 | 6.8秒(100m) |
『MOVIEバトルロワイヤル』にて、ギロリから渡されたデザイアドライバーとリバイコアID、ビートレイズバックルを用いて五十嵐一輝が仮面ライダーリバイの特殊形態として変身。
ビートアックスは近接武器としての活用が多かった。
変身エフェクトはアルティメットリバイと同様で、ギファードレックスが地面に叩きつけられると変身が完了する。性能そのものはアルティメットどころかレックスゲノムと比べ大きく落ちているが、元々一輝本人が武器を扱った戦闘をこなしていたことから相性は悪くなかったようで、特殊能力を使わずともナイトやシーカーにもある程度渡り合っている。 数々の強敵を打ち破った経験もあり単体の戦闘力で言えば最強のビートフォームかもしれない。
リバイとビートフォームには以下の共通点がある。
- 殆どの形態がビートレイズバックル同様水色とピンクがベースカラー。更に複眼の色が濃い目のピンク。
- 基本装備が斧。
- 決め台詞と家業が風呂を沸かすリバイ、フロアを沸かす能力を持つビートフォーム。
- 強化形態がビートアックスの属性と同じ「氷」「炎」「雷」。
これらの点から、何ともリバイとマッチしているチョイスである。
機能・外見
大型バックル形態の中でも特に色彩豊かだがシアン、次いでマゼンタやガンメタの割合が多い。
上半身時
ピンクに変わった複眼にはイコライザーや楽譜等の様々な形で音を可視化する機能があり、これにより初めて聴く楽曲でも容易に演奏することが可能。
また、頭部全体にビートレイズバックルの拡張機能を付与する「ビートヘッドガード」の特殊レッスンプログラムによりあらゆる楽器を使い熟す事が可能となる。
クラッシャー部分は内側が銀・外側がシアンに変化し、左側にのみ金色のヘッドセット(インカム)を装備している。
胸部に音を増幅してスピーカーで放つ「ファンダチェスター」を、肩部にノイズキャンセリング機能を持つ「アクティブビートA」が実装される。
腕部の楽曲に特殊効果を加える「スペクトルエフェクター」は拡張武装「ビートアックス」とのアンサンブルによりその効果を更に高め、音の持つ可能性を最大化が可能。
下半身時
両足の大腿部に音を増幅する「ファンダサイ」、膝部にノイズを打ち消す「アクティブビートA」を装備する。
「スペクトルエフェクター」も両脛部に実装されるのでビートアックスとのアンサンブルは不可能だが、音とキックを組み合わせた必殺技が繰り出せる。
使用アイテム
濃い水色(シアン)のレイズバックル。大型バックルに分類される。玩具版ではコレ単体で音が鳴る特別使用である。
ギター型の武器。ギターモードとアックスモードに切り替えが可能。
必殺技
- ビートストライク
『BEAT STRIKE』
ビートレイズバックルの鍵盤を弾いて、ディスクをスクラッチして発動。
第14話ではナーゴが上半身で発動。音符状エフェクトを両足に纏って蹴りを放つ。
最終話ではナーゴが下半身で発動。タイクーン・バッファと共にリガドΩへキックを放った。
『ギーツエクストラ』ではパンクジャックが上半身で発動。ピンク色のエネルギーを纏ったビートアックスで敵を切り裂きながら蹴りを放つ技を披露している。
ガンバライジングでは「ビートフォルテッシモ」の技名でナーゴが上半身で発動。
ファンダチェスターから音波状エネルギーを発射し再びレイズバックルを起動させ、足元から楽譜状エフェクトを広がせて走りながらビートアックスで斬り裂く。
デュアルオン
ビートブーストフォーム
『SET』
『SET』
『DUAL ON』
『BEAT & BOOST』
『READY FIGHT』
ギーツ
「皆、伏せてろ!」
身長 | 205.2cm |
---|---|
体重 | 89.8kg |
パンチ力 | 2.2t |
キック力 | 58.5t |
ジャンプ力 | 78.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.7秒(100m) |
ブーストレイズバックルと併用した形態。
11話ではジャマトライダーを倒すためギーツ・ブーストフォームがナーゴのビートレイズバックルを借りて変身。ビートアックスのタクティカルサンダーで周囲のジャマト諸共一掃するが、再生されてしまった。
ナーゴ
身長 | 192.1cm |
---|---|
体重 | 74.3kg |
パンチ力 | 1.4t |
キック力 | 36.4t |
ジャンプ力 | 66.3m(ひと跳び) |
走力 | 2.8秒(100m) |
第30話でキューンから渡されたブーストレイズバックルで変身し、仮面ライダーキューンと共闘した。キューンとのコンビネーションでダンクルオステウスジャマトと壮絶な死闘を繰り広げ、相討ちにまで持ち込んだ。ブーストの能力により通常のビートフォームからキック力、ジャンプ力、走力が大幅に向上しており、「タクティカルファイア」といったビートアックス由来の技も強化されている。
必殺技
- ビートブーストグランドビクトリー
『BOOST TIME』
『BEAT BOOST GRAND VICTORY』
キューンのレーザーチャージのスピアと共に敵に向けて突撃する。
ビートゾンビフォーム
バッファ
「ビートか…」
身長 | 209.6cm |
---|---|
体重 | 105.7kg |
パンチ力 | 2.0t |
キック力 | 5.3t |
ジャンプ力 | 4.1m(ひと跳び) |
走力 | 9.1秒(100m) |
左側のゾンビレイズバックルと、右側の「BEAT」を引いたフィーバースロットレイズバックルでデュアルオンした形態。
射撃武器だろうと接近戦に使う道長らしくビートフォームのビートアックスによる近接攻撃がメインの形態…かと思いきや、単純に道長がギターを弾けなかったのかそれとも単に性に合わなかったのか(ファンダチェスターの機能と上記のように以前マグナムシューター40Xを鈍器みたいに使っていたことを考えると後者の可能性が高い)、劇中ではそもそも斧として使わずビートアックスを投げつけたばかりか素手でジャマトと対峙していた。
相性は悪くなさそうな組み合わせではあったものの結局目立った活躍は無いままスロット再抽選されてしまい、そのままフィーバーゾンビフォームに出番を譲った。
ナーゴ
第25話でゾンビビートフォームからリボルブオンして変身したと思われる形態(変身シーンはないが、同話に登場したゾンビビートフォームとバックルの組み合わせが左右逆のため)。
恐らくメタ的に同じ画面にゾンビジャマトフォームのバッファが写るため(スーツが一つしかないため)の措置だと思われる。
出番は一瞬であり、公式サイトにも長らく登場していなかったが、2024年8月2日公開の「仮面ライダー図鑑」にて鮮明な写真と共に改めて紹介されている。
フィーバービートフォーム
ビートフォームの状態で「BEAT」の絵柄を引き当てたフィーバースロットレイズバックルとデュアルオンを行った「フィーバーフォーム」の1つ。
この時は複眼が黄色に変わり、金色のバランサーが追加される。
ビートマグナムフォーム
『REVOLVE ON』
ダパーン
身長 | 197.6cm |
---|---|
体重 | 89.8kg |
パンチ力 | 1.3t |
キック力 | 4.2t |
ジャンプ力 | 6.6m(ひと跳び) |
走力 | 7.8秒(100m) |
マグナムビートフォームのままでは近接戦に強いナーゴ・ファンタジーフォーム相手に分が悪いと判断してリボルブオンした形態。ビートアックスによる近接攻撃や脚部のアーマードガンによる銃撃を繰り出して戦う。元バスケ少年だった奏斗にはギターはあまり馴染みがなかったのか、ビートアックスの演奏能力は使うことなくほぼ単なる近接武器として使用していた。
必殺技
- ビートマグナムビクトリー
『BEAT MAGNUM VICTORY』
ビートアームドプロペラ
『SET』
『SET』
『DUAL ON』
『BEAT ARMED PROPELLER』
『READY FIGHT』
リバイ
身長 | 198.2cm |
---|---|
体重 | 86.6kg |
パンチ力 | 3.4t |
キック力 | 12.2t |
ジャンプ力 | 10.7m(ひと跳び) |
走力 | 6.8秒(100m) |
プロペラレイズバックルと併用した形態。スペックは小型バックルを併用したためか全く変わらないが、レイズプロペラを装備したことで飛行能力を手にした。
『MOVIEバトルロワイヤル』にて、ギーツから貸し出されたプロペラレイズバックルを受け取り変身。仮面ライダーシーカーと対決した。
ビートBGM
ビートレイズバックルを参照。
余談
- 本編中において劇中でナーゴとビートフォームは相性が良い形態とは明言されていないが、雑誌では「ナーゴと相性が良いのはビート」と記載されている上にガンバライジングの参戦時やビート登場後のナーゴの商品展開上のキャラクタービジュアルでは一貫してビートであり、相性が良い組み合わせなのは確定的であった。
- 実際に初登場の第10話以降、本編中でナーゴはほぼ毎回ビートレイズバックルで変身している(本編中だけでも30回以上、他のライダーが使用したのを含めてもナーゴの使用率は9割)上、次回作以降のレジェンドライダーケミーカード、レジェンドライダーゴチゾウのナーゴの基本フォームもビートで統一されている。
- デザイン的にもナーゴの頭部にヘッドセット状のパーツがあったり複眼が金管楽器風である。
- 『MOVIEバトルロワイヤル』のパンフレットのみ「ナーゴと最も相性の良いフォームと思われる」と、推測する様な記載がされている。
- 第35話にて祢音が桜井沙羅にゲームの流れを紹介した際にも、大型バックルのページに大きくビートレイズバックルを描いていた(もう1つはブーストレイズバックルで上下合わせてビートブーストフォームになる様に描かれている)。
- 尚、『仮面ライダーギーツ特写写真集 創世』においてビートフォームに改めて「ナーゴと相性の良い形態」と解説が追加されており、公式情報としてようやく断定的に語られることとなった。
- 後にメインカラーの合致した形態が登場したが、こちらはそもそもデザイアグランプリに実装されていない非正規のバックルなので「相性が良い」では無く、「変身者のために造られた」と評するのが正しいかもしれない。
- 歌い手やミュージシャン等、アーティスト系のその手の人物が変身すれば十二分に力を引き出せそうである。作中でも変身者がパンクロッカーであるパンクジャックがおり、早速変身した予想図を描いた作品がpixivに投稿されている。
- pixivでは上記の通り、本来パンクジャックと相性が良いであろうモンスターと交換して変身する形でナーゴのモンスターフォームが描かれているが、ナーゴのディティールが金色である影響で黄色が主な配色のモンスターフォームも然程違和感が無い副次効果が発生している。
- なお、後に発表された『ギーツエクストラ 仮面ライダーパンクジャック』にて、パンクジャックのビートフォームが実現することとなった。
- 『ギーツ』の大型バックルの玩具のパッケージには必ずギーツが優先される様になっているが、ビートだけ唯一劇中で登場していない形態がパッケージに描かれている(劇中でギーツが使用したのはビート「ブースト」)である(なお、小型バックルの場合は未使用の形態がパッケージに描かれている回数が多い)。ソフビでも劇中で登場していないギーツ・ビートフォームのフィギュアが販売されたこともある。
関連イラスト
関連タグ
劇場版限定フォーム:リバイの場合はこれに該当する。
配信限定フォーム:パンクジャックの場合はこれに該当する。
ベートーベン魂:ビートフォーム以上に音に特化した形態。赤いブースト形態で強化された事もある。
ビートクエストゲーマーレベル3:脚本家が同じ作品のモチーフと名前繋がりのサブライダーの形態。心なしか色合いも一部類似している。
コブラゲノム ← ビートフォーム → ???