フェムテク装甲

ふぇむてくそうこう

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMに登場する装甲技術。

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概要

新興国・ファウンデーション王国のモビルスーツ・ブラックナイトスコードに使われている新世代の装甲技術。フェムテクはフェムトテクノロジー（femtotechnology）の略。

ビーム兵器の射撃を無効化してしまう装甲であり、ビーム兵器主体のモビルスーツ相手には相性がいい。ビームが当たった部分には薄紫の幕のようなものが生じてビームを弾く。

また、通常装甲なら突破できるアークエンジェルのイーゲルシュテルン、ムラサメ改のミサイルが至近距離で直撃してもビクともしておらず、実弾に対しても通常装甲以上の防御力を持っている事がうかがえる。

この装甲はフェムトメートル(0.000001ナノメートル)の領域を制御する技術を採用しており、ラミネート装甲と違って効力が装甲面積に左右されない上に、フェイズシフト装甲と違って電力を必要とせず半永久的に防御力を維持し続ける。前者の上位互換といえる機能を持つ上に、後者の実弾耐性はビーム兵器の普及以降些か過剰とも言えるものとなってしまっているため、必要十分な実弾耐性と優秀なビーム耐性を合わせ持つ本装甲はC.E.において最も耐性のバランスが良いモビルスーツ用装甲と言える。

通用する攻撃は対艦刀などの物理攻撃やビームサーベル、および高出力ビームの接射。

劇中ではここを全力で突いたデスティニーSpecⅡにより、アロンダイトの刺突攻撃や高エネルギー長射程ビーム砲およびパルマフィオキーナの零距離接射でルドラが次々と撃破されていった。

シヴァはインフィニットジャスティス弐式の頭部に仕込まれていた高出力ビームサーベルでコクピットごと両断され爆散。

カルラに至ってはマイティーストライクフリーダムのディスラプターがあまりにも威力が高すぎるためかフェムテク装甲が機能せずに左半身と左ウイングを吹き飛ばされ、フツノミタマで刺突攻撃を受けて爆散している。

また、バルカンクラスは耐えられてもレールガンのような高速実弾武装も脅威となるようで、ライジングフリーダムのヴァイパー3をピンポイントで無力化する場面があり、そして後に実際レールガンによって装甲を破壊されている。

この情報からか、ミレニアムが宇宙に上がる際には大量の試製35式改レールガンが積載されていた。

C.E.のビーム兵器の無効化技術だと他にもアカツキのヤタノカガミが存在しているが、あちらはどんなに出力が高かろうと最低でも拡散してしまうほどの高い防御力を持っており、実際本作ではレクイエムのビームを反射している。これと比べるとどうしても見劣りしてしまい、超技術ではあるが…という微妙な印象を残してしまった。しかし、ヤタノカガミの実弾耐性が通常装甲と同程度であることとコーティングだけで膨大なコストがかかることを考えると完全な劣化とは言えず、むしろ空戦用MSを平然と撃ち落とすほど苛烈なC.E.戦艦の対空砲火が効かないことから、マルチロール的観点ではヤタノカガミを上回る性能をしている。

いずれにせよ、初見では戦場においてビーム兵器が主体な事もあり無敵に近い強さを誇るが、対ビーム射撃に特化しているが故にタネがバレたらそうした事を意に介さない技量を持つエースパイロット相手には二度も通用しなくなる技術だったと言えよう。