フランドール・スカーレット
ふらんどーるすかーれっと
「私も人間と言うものが見たくなって、外に出ようとしたの」
「何も出来るはずがないわ。私は495年間一回も、お外に出てないのよ」
「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
種族 | 吸血鬼 |
---|---|
登場作品 | 『紅魔郷』Exボス、『文花帖』書籍・LV Ex、『求聞史紀』解説、『秘封ND』悪夢日曜、『智霊奇伝』1章主要キャラ、『剛欲異聞』自機 |
二つ名 | 悪魔の妹(紅・求)、恐ろしい波動(文)、吸血鬼の破滅的な妹(智)、紅い血液の悪魔(剛) |
能力 | ありとあらゆるものを破壊する程度の能力 |
危険度 | 極高 |
人間友好度 | 極低 |
主な活動場所 | 紅魔館近辺 |
テーマ曲 | U.N.オーエンは彼女なのか? |
※危険度・人間友好度等の評価は作中人物である稗田阿求が行っている。
フランドール・スカーレット(Flandre Scarlet)。
彼女は紅魔館の主レミリア・スカーレットの妹で、姉と同じ吸血鬼。一応血縁はあるらしいので実妹とみていいだろう。
『東方紅魔郷』のread.txtには「吸血鬼にして魔法少女」とある。
『紅魔郷』本編には登場しないが、ラスボス戦後の後日談を描いたExtraステージにて戦うことになる。
紅魔館の周囲に豪雨が降り続けたためレミリアが帰宅できず、霊夢と魔理沙が調査に向かったことで遭遇する。
フランは地下にいたが本編中に主人公が紅魔館に来たのを知っており、そのことから人間に興味を抱き、館の外に出ようとしたためパチュリーが豪雨を振らせて閉じ込めた――というのが真相(一部の吸血鬼は雨の中を歩けないため)。
館内にて主人公と遊ぶために勝負を挑んで来る。遊ぶと言っても殺す気満々であり、魔理沙との戦いでは殺せなかったことを残念に思っていた(自分が知る歌の通りに魔理沙を首吊り死体にするつもりだったようだが、歌詞を間違って覚えていたことを指摘されている。また1人で寂しかったのも本当のようである)。
妖怪だけに長命で、少なくとも495年以上生きている(ただし妖怪としては若輩)。
性格的には少々気がふれている上に本人も引きこもり気味だった事から外には出してもらえず、その大半を紅魔館の地下室で過ごしてきたというまさに箱入り娘。
引きこもりゆえに与えられたものしか食べたことが無く、吸血鬼でありながら人間の襲い方を知らない。そればかりか生身の人間自体を見たことがなかったらしい(飲み物での形しか知らない=人間の血で作った紅茶でしか見たことがないとのこと。なおメイド長の十六夜咲夜は人間だが、面識がなかったのか、あるいは人間と認識していなかったのか)。
通常の吸血鬼(レミリア含む)が人間を殺さない程度にしか襲わないのに対し、加減することを知らない彼女は一滴の血も残さず吹き飛ばしてしまうとの事。
歯止めの効かない破壊力は姉を遥かに凌ぐとされるが、そもそも「あらゆるものを破壊する」なんて能力を持つのだからそれも必然というもの。
自分の力には自信を持っていたようで、『紅魔郷』で魔理沙に負けた時はショックを受けていた。
主人公たちとの決着後には、外界に本格的に興味を持った様子。
その結果「外に」とまではいかないものの、『東方文花帖(書籍)』で屋敷内を出歩いている姿が目撃されたり、屋敷のすぐ傍ながらも屋敷外にいる挿絵があったりする。
漫画『東方智霊奇伝』にて1章の主要キャラとして登場。久々にセリフが与えられ、ファンを驚かせた。きゅっとしてドカーンでも有名な書籍文花帖から実に14年振りのセリフであった。
それだけでは終わらず、5章でも引き続き主要メンバーとして登場。2人の協力者の依頼により命蓮寺に現れ、そこにいた魔理沙に攻撃を仕掛けた。
また、同作にてさとりが部屋を暗くしてフランを誘った際、「苦手なのは日光だけ、それもちょっとだけ」と発言しながら照明を付けており、明るい場所は特に苦手としていないらしい。実際に霧で遮ったくらいの天候で外を出歩く事が出来、後述する剛欲異聞にて太陽の力を操るお空が管理する灼熱地獄を通ったあとに肌荒れを気にする程度で済ませている。それでもやはり日光が苦手な点は変わりなく、霧が止むと同時に頬を焼いてしまい、不機嫌そうな表情ですぐに日陰へ隠れていた。
(因みに姉も日光に当たった翼から煙が出たり、本人の口から「太陽は苦手」と発言していたりしている)
また、流れているかいなか問わず水を苦手としており、隠岐奈からは水に慣れる特訓の為に様々な強敵と闘うことになっている。
一言で言えば幼女とかロリの範疇で、『求聞史紀』のレミリアの項目には「十にも満たない幼児のよう」、フランの項目には「背丈や年齢は姉のレミリアと同程度に見える」と書かれている。
身長は10代前半の人間で見るとかなり低い部類らしい。
ピンクの服に水色の髪といった姉と違い、全体的に赤が強調されている。
深紅の瞳に薄い黄色の髪を持ち、それをサイドテールにまとめ、その上からナイトキャップと呼ばれるドアノブカバーに似た独特な帽子(ZUN帽)を被っている。
服装も深紅を基調としており、半袖とミニスカートを着用。スカートは一枚の布を腰に巻いて二つのクリップで留め(ラップ・アラウンド・スカート)、足元はソックスに赤のストラップシューズを履いている。
背中には翼もあるが、翼というよりも「八つの結晶が下がった一対の枝」という方が合っているような特殊な形状が特徴。
また、武器(?)として、グネグネした黒い杖のような棒を持っており、先端にトランプのスペードのようなものが付いている。(後述するが彼女は吸血鬼であると同時に魔女である為、術を出すための道具、いわゆる魔法の杖のようなモノなのかもしれない。)
もしかして:レーヴァテイン
因みに『智霊奇伝』では、服装に微妙な差異がある。
『剛欲異聞』では、武器のリボンやスカートの形状に違いがある。
以下は公式設定からの抜粋。
吸血鬼にして魔法少女で、495年程、悪魔の妹をしています。
少々気がふれていて、通常は表に出してももらえません。 出ようともしません。
普段はあまり怒ったりしないのですが、常におかしいので他人には良く分かりません。
(『東方紅魔郷』のread.txtにある「3.キャラクタについて裏一言」から)
情緒不安定なので、通常は館の外に出してもらえない。
(『東方文花帖』のp52〜53から)
抜粋は以上。
発狂気味で情緒不安定とされているのだが、不安定な描写は少なく、意外にも教養のある性格をしている。しかし、
「あら、お礼にケーキと紅茶を持っていこうと思っていたのに。」
普段はこのような落ち着いた上品な口調であるが、
「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
突然気性の荒さを露わにすることがある。そのインパクトは凄まじい。
ちなみにこの台詞は『紅魔郷』で魔理沙と戦う直前のもの。
饕餮尤魔には「お前も随分と狂ってる奴だな」と言われているが、幻想郷には話の通じない変な人物や妖怪が多く、相対的にそこまで狂っている様には見えない。
『紅魔郷』でも魔理沙ら自機と「そして誰もいなくなった」に登場する童謡について上手く返したり、『智霊奇伝』では少ない情報で見事な推理をしたり、スペルカードの名称も化学的なものが多い上に、姉よりテクニック重視のややこしい弾幕ばかりで、知的な印象を受ける。
『剛欲異聞』では摩多羅隠岐奈に饕餮討伐を依頼され、「やったー!楽しそう!」と喜んだり、『智霊奇伝』では八雲紫にあっかんべーをしたりと子供っぽい言動や仕草を見せることもある。
自分を破壊神と自負するほど破壊する力には自信を持っており、あらゆるものを吸収する力で無敵を誇っていた饕餮を相手にした際には「誰もが破壊できなかったお前を破壊したいだけだ!」と高揚していた。
自分が行動する時は周りへ丁寧に説明したりすることはあまりなく、周囲を困惑させることも多い。
『東方文花帖』ではとある流れ星の爆発について射命丸文にインタビューを受けたが、支離滅裂な回答をして文を困惑させている。
だが隠岐奈のようなより変人の行動には、逆にフランが「え?え?」と困惑させられることもある。
初対面の魔理沙に「さん」付けをするなど、礼儀正しい面もある。
『智霊奇伝』で咲夜が殺人事件の容疑者になった時には、そのことを非難したり庇ったりせず、「思い切った事をしたねぇ」と感心したり、自分を犯人と疑ったレミリアには、「疑ってくれてありがとうね ひさしぶりに暴れても良さそうで」と好戦的な雰囲気を見せている。
またパチュリーを襲った犯人が美鈴だと思った時は「本性を現したと思った」ということで、キャハハ笑いをしながら首を締め上げるという狂気性を見せている。誤解が解けるとすぐに美鈴を解放した。
『智霊奇伝』では彼女の不安定さを表現するためか、台詞には独特のフォントが使われたり、戦闘中は狂気に満ちた表情で描かれている。
第2部から描き手が代わってしまい、キャラに変化が生じている。さとりが訪ねて来た時は喜んで応待したり、かと思えば実は紫からの依頼だった時は紫にあっかんべーするなど年頃の少女らしい仕草を見せる。
戦闘中や怒っている時は口調が変わり、狂気というよりは冷酷な雰囲気を見せる。
実はフランが協力したのは、パチュリーが襲われたことに腹を立てていたからである。そのため個人的な感情を垣間見せながらもさとりの言いつけは最後まで守っていた。
フランは普段地下室に幽閉されているのだが、実際の所は閉じ込められているというより好き好んで引きこもってるというほうが正しい。
このことについては公式の書籍である『東方智霊奇伝』にて明らかになった。
地下室は、弱点である日光も流水も当たらなければ、食事でも何でも欲しい物を持ってきてくれるという、非常に快適な場所だったので外に出る必要が無い。
そもそも何でも破壊できるので閉じ込めておく事自体まず無理な話と本人が語っている。
先述のように、外出を試みた際、彼女が外に出ないように阻止されている描写もあるが、外に出られなくて困ったり怒ったりする様子は特にない為、止められたら諦めるし、彼女自身はそこまで気にしていないのかもしれない。
『紅魔郷』で霊夢に負けた際は、姉と同じように自分も博麗神社に行きたいと言い出したが「いつでも遊びに来るから神社には来ないで」と説得された。
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
名称通り、対象が物(『求聞史紀』では全ての物質)ならば問答無用で直接破壊できる能力である。
人や妖怪にも目は存在するが、幽霊などの実体がない相手に対しても効くかどうかは不明。
「直接破壊する」といっても、キックやパンチで大きな岩もコナゴナに砕くとか、怪獣のようにすさまじいエネルギーを出してどんなものでもぶっ壊すとかそういう事ではなく、"その物の一番弱い箇所"を自分の手の中に移動させ、拳を握りしめることで対象を破壊することができるのだ。
この原理は『全ての物には「目」という最も緊張している部分があり、そこに力を加えるとあっけなく破壊することができる』と説明されており、現実の世界で言えば鉱物の「劈開(へきかい)」に近いものといえる。
劈開は「特定の方向にのみ割れやすい」という性質で、あれだけ固いダイヤモンドでさえその方向から叩けばあっさり割れるようなもの。
フランドールはその力を以って隕石をも破壊してみせたこともあり、本人いわく「きゅっとしてドカーン」との事。
阿求は「幻想郷縁起」にて、この能力に関連しフランが紅魔館内で孤立しているとしたうえで、「一緒に遊んでも作った物を片っ端から壊されてしまうので、誰も一緒に遊んでくれないのだろう」と考察している。
どちらかというとスピード重視で物理的、体術が多い姉と比べ、こちらは純粋なパワータイプで魔法を多数使うテクニック型、とされる場合が多い。
尚、レミリアや幽々子などの能力なんかと同じように弾幕ごっこでは使えない無用の長物なので、ゲームというメタ的な意味ではあまり意味の無い能力だったりする。
基本的に閉じこもっている上に、孤独を苦にしない引きこもり気質なので対人関係は広がらず、公式な人物関係は姉を除いてほとんど存在しない(「食用に加工された人間以外の人間を見たことがない」という台詞から、主人公たちと出会う前は咲夜とも面識がなかった、もしくは人間にカウントしてなかった可能性がある)。
レミリアとはお互いどう思っているのか、関係描写がやや曖昧である。
姉の名前をレプリカと言い間違えた霊夢に 「レミリア! レミリアお姉様よ」 とわざわざ訂正したり「お姉様」と呼んでいる一方で『文花帖』では本人のいない所で 「アイツ」 と呼んでいる。
だがこの時はそれを聞いていたレミリアに「こらこら、お姉様をあいつ呼ばわりしないの」と軽く言われただけで、何事も無かったようにその後も姉妹で会話している。
尚、当のレミリアも紅魔郷EX.txtで 「ああ、そうか、あいつのこと忘れてたわ」 などと姉らしからぬ発言を言っており、レミリアからどう思われているのかは殆ど描写が無いが、『永夜抄』では上白沢慧音をフランドールの家庭教師にするのはどうか、というやり取りがある。
因みにこのレミリアの 「あいつ」 呼びは、メタな言い方をすればこれからExステージをやるプレイヤーに妹の存在を隠すためあえて使われたものと思われる。
東方紅魔郷以降では、博麗霊夢に興味を持っているとされており、霧雨魔理沙には特に関心がないとされ、公式に否定された悲しきカップリングとされた。一応その後もちょくちょく魔理沙との絡みはあるが、東方剛欲異聞では完全に雑魚扱いされ、東方智霊奇伝ではボコボコにした。
しかしそのおかげかは知らないが、とあるキャラクター達の強さが判明し、彼女使っている武器の正体も判明した。
咲夜には内密で一緒に花火大会に参加したり、姉妹仲自体は良好と思われる。
『鈴奈庵』では、一緒にチュパカブラを眺めており、フラン側は後ろ姿で表情は見えないが、レミリア側はリラックスした表情を見せている。
『智霊奇伝』では、二人の会話が展開されている。パチュリーの一件でフランを疑ったレミリアに対し、フランは疑われたことをむしろ暴れる口実が出来て嬉しそうにするなど、人外の姉妹らしい内容であった。
この他では、『求聞史紀』で魔理沙が紅魔館に忍び込むと「たまに会う」としている。
ただし魔理沙ですら「刺激しないように通り抜ける」「折角忍び込んだんだから出てこないで欲しい」などと、やや苦手意識を持っている。
また、先述のとおり『文花帖』で文の取材を受けた程度である。
尚、最新作の『東方剛欲異聞』から、博麗霊夢や摩多羅隠岐奈、饕餮尤魔など、交流関係も少しずつ広がっている。その際に投げかけた台詞から意外にも博麗霊夢との関係にも強く焦点が当たることになった(霊夢は強い妖怪たちに好かれやすいので、彼女もその例に当たるのだろう)。
なお、交友関係の大半がフランの様に重たい感情や対象へのこだわりを抱いているキャラばかりである(この為、紅魔館在住キャラの大半にその疑惑が浮上し始めている)。
二次創作では常連である反面、公式では一転してかなり出番が少ない。
彼女がセリフなどを伴って登場した作品は『東方紅魔郷』『東方文花帖』のみ…だったのだが、近年はセリフ付きでの登場回数がやや増えてきている。
『求聞史紀』によれば紅魔館の野外パーティにも参加せず館内を歩くそのシルエットのみが確認されていた他、『儚月抄』(漫画版)のロケット完成記念パーティ(紅魔館内で開催)でも姿は見られなかった。
ただし『儚月抄』4コマ版にて、同パーティ中に地下に迷い込んだ因幡てゐと鈴仙・優曇華院・イナバに襲いかかるシルエットとしてフランらしき影が登場している。
また『鈴奈庵』にて、イメージカット的かつ、うしろ姿ではあるが、レミリアとともにペットのチュパカブラを眺める様子が描かれている。
さらに『東方智霊奇伝』の「紅魔館事件は地の底に」においては、前述の通りセリフ付きで登場。フランの住んでる地下室は仮の地下牢としても使われているようである。
作中の会話はフラン好きには必見。
そしてついに…
「躱すな死ねい!」
「私を誰だと思ってる
フランドール・スカーレット
黙る子も泣く吸血鬼だ!」
何と黄昏フロンティア最新作、『東方剛欲異聞』にて、まさかの参戦。
初登場より約19年、ついにプレイアブルキャラクターとして彼女を操作できるようになった。
再登場に加えて、プレイアブルキャラクターに抜擢された事に界隈には大きな衝撃が走った。
フランドールが異変解決に乗り出す発端となったのは、あの摩多羅隠岐奈による誘い。誰にも破壊できなかった存在を破壊するため、全てを破壊する吸血鬼の長い一日が始まるのである。
本作によって、今まで姉や紅魔郷メンバーが中心だった彼女にも外へとつながるパイプができ、関係性が広がっていく可能性が示唆された。
またあるキャラクターに対する推しに理想を押し付けるかのような発言から、意外な組み合わせが再注目されるきっかけとなった。
自機の性能は移動時はふわふわとした挙動だが、霊力を消費してコウモリに変身する事で空中も素早く動けたり、攻撃のモーションも癖が少なく火力も高い。特に霊力を消費して使うきゅっとしてドカーンはダウン中の敵に連打すると凄まじい高火力を叩き出す。
このように高性能な万能型であるが、吸血鬼故に剛欲異聞でスペルカード発動の要となっていた水が弱点となってしまっており、触れると霊力が減ってしまうため注意が必要。
東方文花帖
スペルカード名 | ステージ |
---|---|
禁忌「フォービドゥンフルーツ」 | LEVEL EX SCENE-1 |
禁忌「禁じられた遊び」 | LEVEL EX SCENE-2 |
秘封ナイトメアダイアリー
スペルカード名 | ステージ名 | 備考 |
---|---|---|
紅魔符「ブラッディカタストロフ」 | 悪夢日曜、弾幕夢1 | レミリア・スカーレットとの合同スペカ。 |
紅神符「十七条のカタストロフ」 | 悪夢日曜、弾幕夢4 | 豊聡耳神子との合同スペカ。 |
紅星符「超人カタストロフ行脚」 | 悪夢日曜、弾幕夢6 | 聖白蓮との合同スペカ。 |
- フランドール(Flandre)
「frantic」と「dread」を繋げると「frandre」。
frantic:ひどく興奮した、気違いじみた
dread:恐れ、恐怖、不安
また、発火しやすく反応が暴走すると爆発の恐れがある環状エーテルの「フラン」(化合物)や、英単語の”frantically” (半狂乱になって、の意)などが挙げられている。
もしくは浅草のアサヒビール本社横に併設されたビルの屋上にある金色のオブジェクト。
フランスのデザイナー、フィリップ・スタルクの作品で、 題名は『フランドール(La Flamme d'Or)』。意味は「黄金の炎」。
ドラキュラ(Dracula)は、直訳すると「悪魔の子」(竜の子)。
- 495
カプレカ数の一つ。カプレカ数とは、整数の桁を並べ替えて、最大にしたものから最小にしたものの差を取り、この操作によって元の値に等しくなる数である。495は0に次いで二番目のカプレカ数。
- スペルカード
紅魔郷でのスペルカードがちょうど10枚なのは、元ネタの『そして誰もいなくなった』の小説の登場人物が10人いたからである。
フランの元となった人物として、レ・ファニュの小説に登場する女吸血鬼「カーミラ」や、そのモデルとなった16世紀に生きた実在の人物、”流血の伯爵夫人”こと「バートリ・エルジェーベト」を推す声が大きい(ただ、カーミラはどちらかというと多くの血をこぼすなどの点からレミリアに近い)。
その理由としては以下のようなものがある。
- 魔法少女
少女時代からかどうかは不明だが、バートリ・エルジェーベトは錬金術や黒魔術に傾倒していた。
吸血鬼が魔法の使い手であるというのは、吸血鬼ものでは珍しくない描写であるのも事実であり、魔法少女が「魔法の使い手」の意味だとすれば、元ネタとして「吸血鬼ドラキュラのドラキュラ伯爵も全く不自然とはいえなくなる(原作でのドラキュラ伯爵もまた、どちらかというと「吸血をする魔法使い」として描かれている)。
- 少々気がふれている
エルジェーベトは若い女性を殺しては、その生き血を浴びる快楽殺人者だったという。
彼女は幼いときから感情の起伏が激しく、エキセントリックな性格を有していた。
エルジェーベト以外にも、バートリ家には精神的に病んだ人物が多かったといわれる。
- 表に出してもらえない
エルジェーベトは晩年チェイテ城の扉も窓も完全に封鎖され、完全な暗闇になった自身の寝室に生涯幽閉されたとされる。大量殺人の罪により、自らの居城の一室に監禁され、そのまま獄死した。
カーミラは寝る時は部屋に鍵をかけ、部屋に他人が居たまま寝ることを拒絶する。
フランドールの有名なセリフ。
フラン「一緒に遊んでくれるのかしら?」
魔理沙「いくら出す?」
フラン「コインいっこ」
魔理沙「一個じゃ、人命も買えないぜ」
フラン「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
「コインいっこ」は、アタリのゲーム『スタンランナー』が由来。
この会社が注目された理由は、「Insert a Coin」を「コインいっこいれる」と訳すなど、直訳的かつどこか外した日本語テロップが支持を集めた。
東方ProjectのExtraステージは『紅魔郷』に限らずコンティニュー不可である。
つまりゲームセンターで「コインが今入れた分の一枚しかない」という事になる。
その一回分で自身を倒してみろ、という幻想郷流の挑発である。
フランのテーマ曲やスペルカードの多くはアガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』をモチーフとしている。
彼女のテーマ曲「U.N.オーエンは彼女なのか?」も、『そして誰もいなくなった』(1939年11月アガサ・クリスティ著)の犯人が使った偽名。
「Ulick Norman Owen」と「Una Nancy Owen」(アルファベット表記でUnknown(何者とも判らぬ者、アンノウン)のもじり)。
『そして誰もいなくなった』の犯人、U.N.オーエン(偽名)の正体は最後に本人が自白するまで分からない。殺人鬼はあいつなのか?といったニュアンスか。
また、自機として魔理沙を選んだ場合は、彼女を撃破した後もその小説絡みのショートストーリーが流れる。
フランは小説の中身は知っていたが、小説の元となった童謡までは知らなかった。
魔理沙は本当の歌をフランに教え、その意味通りにフランを外に連れ出そうとする。
彼女のスペルカードの一つとして、禁忌「レーヴァテイン」が有名である。
このスペカは見た目から巨大な炎を放つ枝状の剣として描写されていることが多く、 彼女のイラストにはその剣を持ったものも多い。
この解釈には、グリモワールオブマリサにおける魔理沙の「巨大すぎる炎の剣」という表現も関係があると思われる。
そもそもレーヴァテイン自体の形状と用途については元ネタの北欧神話ではほとんど語られておらず、その訳語から「裏切りの”枝”」ないし「害をなす魔法の”杖”」と表現されることが多い。
日本ではその訳に従い「魔法の杖」等とされることが多かったが、スルトの「世界を焼き尽し”破壊”する”炎の剣”(”炎”と”剣”という説も)」をレーヴァテインと同一視する説がゲームなどでは採用された。それによって「剣」でもあるという認識が強まったようである。
このスペカと対になるスペカとして、姉のレミリアが所持する『神槍「スピア・ザ・グングニル」』がある。
余談だが、作成途中は「ヒノカグツチ」という日本神話的な名称だったが、西洋風の名前に変更したという経緯がある。
咲夜同様二次創作でのキャラ付けがブレブレ。
カリスマの有無で人物像が変化する姉同様、「狂気」をどう解釈するかによって性質が変化するキャラである。
そして恐らく、大妖精やリリーホワイトと並び東方キャラの中で原作と二次創作での扱いにギャップが一番生じるキャラ。
キャラ崩壊を受ける事が極端に少ない姉とは対照的と言える。
洋ロリとしての可愛らしい魅力と、特徴的なモチーフ(羽・フリル・宝石?的なもの・所持する妙な形の武器)が多い容姿、そしていくらでも創作し甲斐のある設定から、人気のある東方キャラの筆頭であるため、二次創作での解釈も多種多様になるのだろう。
東方界で一、二を争うレベルのヤンデレ属性と無邪気属性。
無知だが好奇心旺盛で、普段は愛らしいのにスイッチが入ると発狂して暴れる、みたいなのが定番。
公式では一切そんな描写がないのにもかかわらず、物騒な能力が魅力的なのか、ケタケタと狂笑しながら血と狂気を孕み周囲を破壊していくフランのイラストが数多く見られる(初登場時から邪な笑みを浮かべてる描写はあるので、それを拡大解釈したのだろうか?)。
逆に見た目がロリっぽいことから、本来の狂気が無知と解釈され、ただの無邪気ロリになっている場合もある。
自身の狂気との付き合い方に思い悩む悲劇のヒロインだったり、力加減ができず危なっかしかったり……と現代的な精神障碍者のイメージに近い描かれ方をされることが多い。
これらの描写は適当なところで折衷されることが多く、書き手の解釈に委ねられる。
そしてどのような場合であっても、二次創作だとなぜか紅魔館メンバーの中で最も行動が自由という逆転現象が発生している。……が、最近ではとある人(?)達と繋がりを持った影響により咲夜程ではないにせよ本当にほぼ自由に行動出来るという現象が起こってしまった。もっとも制限時間は流石にあるようだが。
性格や作者が違えば姉をどう思っているかも違う。
シスコンだったり、姉をウザがっていたり、姉の言動に対して毒を吐いたり、とんでもない変態…とバラバラである。
原作では姉以外ほとんど絡みがないが、二次創作で比較的多いカップリングは姉のレミリアと共通点が多い(妹・狂気キャラ・無邪気属性など)こいし。
次点で魔理沙、美鈴も多い。 最近では隠岐奈や尤魔も候補に含まれている。
詳しくはフランドール・スカーレット(二次創作)も参照。
2003年に「第1回東方シリーズ人気投票」が開催、第11回からは東方project人気投票に改称され、ほぼ毎年オンラインで開催されている非公式人気投票イベント。
上位をキープしていたが、2022年に行われた第18回人気投票で人妖部門1位の称号を手に入れた。加えて、音楽部門では「U.N.オーエンは彼女なのか?」が、作品部門では「東方紅魔郷」がそれぞれ1位を獲得しており、フランドールによる3冠達成ともなっている。
なお音楽部門では、毎年のようにu.n.オーエンは彼女なのか?と亡き王女の為のセプテットによる1位争いが展開されている。
東方Project 東方紅魔郷 東方文花帖 東方智霊奇伝 東方剛欲異聞
U.N.オーエンは彼女なのか? ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
きゅっとしてドカーン コインいっこ あなたが、コンティニューできないのさ!
ポムポムプリン:2020年7月にサンリオと公式コラボを行うことになり、ポムポムプリンとのツーショットが公開された。
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