概要
松戸狂授が盗んだ新素材を合わせ、仕上げに極性高分子結晶体ポンポコニウムを頭脳とした究極のロボット。ヒットロイド33号とも呼ばれる。何故か二代目麻宮サキよろしく土佐弁で話す。
美女の姿をして、グラマラスを極めた体にHR/HM風の衣装を包む。右手に野獣ヒーローのような腕輪をはめ、故郷を敵に回したヒーロー達の船と同名の戦闘バイクを駆る。人造人間兄弟よろしく高い場所で笛を吹く(しかし高所恐怖症)。
ATLady1号から6号までの能力を合わせ持つ(披露したのは1号の放電、3号の飛行、4号の加速。2号の演算処理と5号の武器との接続はともかく、6号の鑑識は悪のロボットに使い道はなさそうだが)。
しかし狂授製のロボットであるために動力はゼンマイ。
狂授と警察との間で起こった(ミサ完成前の)電子頭脳争奪戦で、電子頭脳を持った警部が「これは俺のものだ、誰にも渡さない」と言ったことを告白と受け取めた事で警部にぞっこんとなり、警部といつも一緒な7号を恋敵と決めつける。48手を習得して再登場した。粋な真似も見せる。
不遇のライバル
『AT Lady!』の読み切り版、連載版ともに登場する、いわゆるハカイダー的なライバルポジションのキャラクター。実際、実力も相当に高く、作品を盛り上げる存在と期待されたものの、連載版では登場編(前後編)の次の回がラストエピソードであったため、全く活躍できなかった。
あまりに不遇であったためか、単行本収録に当たって前述の“再登場編”が書き下ろされたものの、ページ数の割を食ったのか、今度は登場編が読み切り版と連載版の原稿を再編集した“短縮版”となってしまった。
その後、愛蔵版、完全版などの形で再版もされていないため、連載から四半世紀期が過ぎた現在でも、未だに“完全収録”が実現していないという不遇のキャラでもある。