人物像
異名:超電磁の罠
元々はイレギュラーハンターに所属していたのだが、職務内容に疑問を抱いて辞職した後、エネルギー工学の研究職に就き平穏に暮らしていた。
ハンター時代、シグマの反乱に加担して破壊されたランチャー・オクトパルドとは親しかった。
破壊した本人であるエックスが詫びた際、「イレギュラーを破壊するのがイレギュラーハンターの役目」と語っており、オクトパルドの最期については自業自得と理解していた様だったが、イレギュラー時の言動を見る限り、どこかで彼の死を受け入れられずにいた部分があったのかもしれない。
諸々の言動をまとめる限り、「イレギュラーの処分自体は必要であり、任務に従っただけのエックスを恨んでもいないが、オクトパルドのように正気を保ったレプリロイドでも碌に説得もせず、あっさり破壊命令を出すハンター上層部のやり口が気に入らない」ということなのだろう。
奇しくもオクトパルドがシグマに従った理由もまた、「なぜ弱い人間のために自分が戦い続けなければならないのか」という、ハンターの職務に対する疑問に由来するものであった(イレギュラーハンターXでは「自身の持つ美学をシグマに認められたから」という、また別の理由になっている)。
エニグマ発射前に赴くとカートリッジの提供は(半ば自暴自棄だが)快諾するものの、既に感染していたウイルスの影響で、直後にエックス(ゼロ)の目の前でイレギュラー化してしまう。エニグマ発射後には対峙した時点で既にイレギュラーと化しており、完全に正気を失っている。
男性型だが女性の様な喋り方をしており、ゼロはその口調を苦手としていたが、イレギュラー化すると「イ・・・ィ・・・イレギュ・・・ギュギュ・・・!」や、「ゲハハハッ!ダッタラ死ニナ!始末シテヤルヨ!オクトパルドノ様ニネ!」と口調が荒々しくなる。また、イレギュラー状態に陥る前には「そんなの手に入れた所で、もう地球は御終いよ!」と、既に絶望状態に陥っている発言をする。
2本の触手から、様々な陣形で高電圧を繰り出す。
何気にエックス以外では初の「戦闘用レプリロイドとして実際に戦いを経験した上で、戦いを否定するようになった」という人物なのだが(アイリスは非戦闘型)、ストーリー上でこの点があまり掘り下げられたとは言えない……。
また、彼のいるステージの座標はホタルイカの生産地である日本海近くを示している。
使用技
トライサンダー
壁に当たると、電磁弾になる電撃を、3方向に撃ち出す。
接近
エックス、ゼロに接触して、帯電した身体をぶつけてくる。
電磁ブロック1
電磁石で形成した電磁ブロックを浮遊させて、行動を妨害してくる。
電磁ブロック2
ダメージ効果のある電撃を流して形成した、電磁ブロックを浮遊させて、行動を妨害してくる。
スピードアップ
体力ゲージが一定量少なくなると、全体的な行動の速度が上昇する。
グランドスパーク
腕部に集中させた電撃を、地面に流出。電磁トラップを仕掛けてくる。
また、一度に2回電流を流し込む事もある。
ウェーブサンダー1
背部の触手を上下に最大限伸ばして、電撃を流出し、6発撃ち出してくる。
ウェーブサンダー2
背部の触手を左右に最大限伸ばして、電撃を流出し、6発撃ち出してくる。
弱点武器
エックス:ジェルシェイバー
ゼロ:飛水翔
クラーケンの体は電流が纏っており、水系の弱点武器で攻撃すると、ショートしてしまいクラーケン自身も感電してしまう。
獲得武器
トライサンダー(エックス)
通常:電気エネルギーを前方と真上下の3方向に発射する。
壁や床に触れると球状に変化し、地形に沿って進む。
チャージ:画面内に一定間隔で落雷を6回放つ。
1発目はエックスのいる位置に落ち、それ以降発生する位置はランダム。
燃費は良い。
電刃(でんじん)(ゼロ)
地上で、上+通常攻撃ボタン。
上方向に電撃をまとったゼットセイバーで攻撃する。
電撃は地面から伸び、これにも攻撃能力がある。またボタンを押す長さによって飛距離が変化する。 さらに、マッコイーンステージにある沈没船の天井を破壊する事も可能。
前作(ロックマンX4)の龍炎刃と同一のモーション。
シャイニング・ホタルニクスの弱点。
余談
本作の取扱説明書においては「ヴォルト・クラーケン」と誤記されている。
また、彼のステージの前半のライドチェイサーエリアは前作のものより初見殺し度、純粋な難易度が上がっており、特に「READY」の文字が消える前にいきなり出現する落とし穴は、ステージのテーマになっている「超電磁の罠!」なんかよりよっぽどえげつない罠である。
ロックマンXDiVEでも彼のステージが登場するが何故かBGMはバイオラボラトリーの物になっている。ロックマンZXのエリアAでウッドマンのBGMが流れていたため恐らく同じバグ(と言う名の仕様)なのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
スティーヴン・アドラー:以前の英名での名前の由来。
グラビティー・ビートブード:兄・クワンガーが処分されたことは自業自得だとわかってはいた反面、親しかった兄であることに変わりはなく、その死を受け入れられなかった。
サイバー・クジャッカー:同じくオネエ。
ギガボルト・ドクラーゲン:ネーミングがそっくり、って言うか彼のパワーアップ版みたいな名前になっているが、特に関係は無い。
ボルト・クラゲール:同じくネーミングがそっくりの大型メカニロイド。こちらは進め方次第では登場しなくなるので知名度は若干低い。