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目次 [非表示]

ここでは、本部及び日本支部独立前のマッド・カルテルについて記述する。

独立後の組織は裏神を参照。


注意

この記事は天京戦争編の重大なネタバレを含みます。






























概要

ヒューマンバグ大学にて登場したメキシコのマフィア。「京極の轍」と「華の天羽組」に登場している。


名前の通り、巨大な麻薬カルテルで全世界に販売網を持ち、久我虎徹地上最悪の巨大組織と評されている。日下孝次郎と共謀して黒焉街(京極組のシマ)に秘密裏で薬物売買をしていた。


更に日下は組員(敵対勢力も同様)にデマや極道の掟を悪用してこのマッド・カルテルが活動できるように誘導しており、その一環で一条康明にデマを吹き込み北岡隆太を殺害させた。これが天京戦争の引き金となる。


その後も協力者を何度か変化させながら日本支部が裏切りを断行。当該組織名は裏神となった。


組織の特徴

恐ろしさ

地上最悪の犯罪組織と評される悪辣さもさることながら、世界中に張り巡らせた独自の流通ルートで薬物をさばき莫大な利益を得ていることによる財力は他組織の追随を許さない。その実態として、潤沢な資金で戦力を買うのではなく、独自の戦闘員育成プログラムのために必要な設備などを購入し生え抜きのエリート暗殺者を育成するという手法でメンバーを鍛え上げている。死亡率も高いとのことだが、世界中から志願者を集めているため末端まで合わせれば構成員は万単位の可能性も高い。


また拠点がメキシコにあるため、パスポートを作れず海外遠征が物理的にできない日本の極道組織にはあくまでも派遣されたメンバーの迎撃しかできず本部の破壊はまず不可能と思われる。しかし中核ひいては戦闘員育成プログラム・麻薬販売ルートをなくさない限り永遠に新たな売人や戦闘員が送り込まれてしまうこともあり得ない話でなく、対処には非常に困難が伴う(もっとも、羅威刃のケースのように圧倒することができれば戦闘のリスクを警戒して撤退する可能性もあるが)。ただしエルペタスなどのアサシングループに対してはこのセオリーは通用せず、特に彼らは日本人を墜落させる者を決して許さないスタンスでいるため、依頼が来たり彼らを本気で怒らせたら本部にも危険が及ぶこともある。


全体的な戦力について

登場当初は小林や羅威刃精鋭に圧倒されるやられ役扱いで大した強さを感じられなかったが、最近では香坂・辰巳・タンタンといった狂人兄貴らと互角に戦える人物も登場している。更には、本部からダヴィッツが登場するなど、本部の強力な武闘派戦力も徐々に露わになってきている。公式情報によると、マッドカルテルは金で人員を雇うのではなくCODE-ELエルペタス同様孤児を買って戦力を育成するスタイルを採用しており、香坂やダヴィッツらは孤児の段階から鍛えられた精鋭の武闘派であった。


後述の膨大な人員や保有する大量の武器や兵器を加えるとなると最早一国の政府や軍隊とも戦争ができる程の武力を持つ可能性すらある。またカルテルの中には現地の警察組織やメディア果ては都市までも支配し軍や諸組織にスパイを送り込んでいる場合があり、情報力や諜報力すらも桁違いである(もっとも、完全ビジターの日本国内でそれがどの程度できるかは未知数だが)。風谷によると独自の訓練システムを持っているとの事であり、先述した辰巳の高い戦闘能力を裏付けている。


更に世界規模の裏社会組織ということで戦闘を担当する部隊のメンバー中にはヒューバグトップクラスの伊集院茂夫瓜生龍臣三門一郎太鶴城史之舞鵺兄(俊也)祇園織文クラスかそれ以上の猛者が所属していても何らおかしくは無い。上記のように現実の犯罪カルテルを基準にして考えるとするならば旧CODE-ELやエルペタスですら目ではないレベルのヒューマンバグ大学史上最大最強組織にすらなりうる。


規模・人員の数について

作中の日本の裏社会組織とは比較にならない圧倒的な規模である。これは世界各国に支部を置いた上でメキシコの本部が存在する組織構造、そして世界中から孤児を集めて戦力を育成していることからである。巨大アサシンギルドのエルペタスですら影響力を持つのは日本や中国を中心としたアジア圏のみであり、世界に大きな影響を持つマッドカルテルの規模の数分の1程度と見積もられる。


詳しい人員の数は不明だが、現実の犯罪カルテルを基準とするならば本部は最大で数万人から10万人程度の構成員を擁する可能性がある。作中の他組織と比較すると、城ヶ崎政権時代の羅威刃が推定1000人、京炎戦争前の戒炎が300人、CODE-ELが推定200人弱、全盛期の京極組天王寺組でも100人前後であるため、(構成員1人あたりの戦力もあるとはいえ)やはりその規模は圧倒的なものになるだろう。


実際にこの規模だった場合、傘下を含めて1000人程度の戦力で数十倍の数の敵を相手にするつもりの城ヶ崎は当時の日本支部トップからすれば極めてイカレてるように映っただろう(東雲も「本部が出てきたら厄介」と軽く懸念している程度でやれと言われたらやるつもりに見える)。無論、日本全国の裏社会を支配して構成員を万単位にしてから本格的に相手にするつもりだったのかもしれないが、現有戦力では逆に羅威刃のほうが殲滅されていただろう。


弱点

拠点があるメキシコをはじめとする中南米と比較したとき、日本は警察などのシステムが優秀なため入国や輸出をこなす時には正体が露呈し逮捕されるリスクを常に抱えている(距離や島国としての特徴により、工作にも限界がある)。


また仁義のかけらもない海外マフィアの特性として市街地などで問題を起こした場合にも警察に嗅ぎつけられることがあり、悪事の度合いや規模などによっては間違いなく国際問題に発展する。そして日本国内での危機管理の啓発が続くようになれば中毒などを恐れて買い手がいなくなり、見切りをつけざるを得なくなる。


メンバー

ここでは、マッドカルテル本体及び旧日本支部に在籍したメンバーを紹介する。

独立時点で生存し、裏神に移籍した主要構成員は裏神の構成員の項目を参照。


本国メキシコに多いメスティーソ(インディオと白人の混血)の構成員に加え、国外出身者と思われるアジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系などの構成員も複数在籍しており、世界中の言語の習得も必要事項とされている。CODE-ELやエルペタスなどと同様に世界中から孤児を集めて戦闘員に育てている模様。


中心部

  • マッド・カルテルのボス

CV.ヤシロこーいち

白髪をオールバックにしている黒服の男性。現時点では本名等の詳細は不明である。2024年5月17日の動画で声付きで本格的に登場した。

香坂達、日本支部の裏切りに激怒しており、ダヴィッツを粛清に送り込んだ。

なお、連絡手段においての名はEl capo(スペイン語でボスの意)としている。これはダヴィッツが設定したものか本人たちが元から設定していたものかは不明。


  • マッド・カルテルの構成員A

やせた体型にスキンヘッドが特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員B

中肉でアシンメトリー黒髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員C

中肉で金髪が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


  • マッド・カルテルの構成員D

やせた体型に坊主頭と右目の傷跡が特徴の、グラサンをかけたスーツの男。

紹介写真に写っていた。


本部

CV:畑耕平

金髪に赤いシャツを着て、胸と右腕にタトゥーを入れたヨーロッパ系の男性。2024年5月10日に判明したマッド・カルテル本部所属の構成員。ネームドとしては裏切った香坂たちを含めて5人目であり、武闘派としては初の外国人構成員である(後方支援要員も含めればデニスに次いで2人目の外国人構成員)。

香坂の同期でもあるかなりの武闘派。ボスの指名で裏切った香坂たちを粛清する為に先陣切って単身で来日した。


CV:小柴大始

確深緑色の服を着たアフリカ系の男性。

ダヴィッツの後から、裏切った香坂たちを粛清する為に来日した。


CV:酒味たろう

色白で端正な顔立ちをした男性。また、韓国人とのことから「パク」というのはコードネームではなく本名だと思われる(事実なら「朴」が苗字)。

ファビアンJr.と一緒に来日した。


CV.ヤシロこーいち

日焼けしたダンディーな格好をしたマッド・カルテル本部所属の幹部構成員。おそらくメスティーソだと思われる。ネームドとしては裏切った香坂たちを含めて4人目であり、初の外国人構成員でもある。ただし、本名が明かされたのは死後で、後述のダヴィッツより後である。

日本支部の視察に訪れたものの、マッド・カルテルからの独立を目論んでいた香坂慎太郎の離反により護衛(構成員H)を殺され、交渉も空しく自身も香坂によるグリンを食らって絶命した。


  • マッド・カルテルの構成員H ×

デニスの護衛として日本支部の視察に来たヨーロッパ系の男性。香坂の裏切りに気づいてデニスを守ろうとするも、自身が攻撃するより先に香坂が放った投げナイフを食らったことで死亡した。


  • マッド・カルテルの構成員K・L・M

ファビアンJr.&パクの付き添いとして来日した3人の構成員。


その他戦闘員から売人まで大規模な人員を抱えていると推測される。


旧日本支部

日下個人〜羅威刃が協力者だった頃のマッド・カルテル日本支部。一度は城ヶ崎・東雲・高城によって殲滅させられた。


  • マッド・カルテルの構成員E (日本支部先代トップ) ×

金髪と緑色のワイシャツが特徴的なヨーロッパ系の男性。日下及び城ヶ崎と関わっていた時の日本支部のリーダーだった。


かつて城ヶ崎賢志政権下の羅威刃と手を組んだが、ビジネスが軌道に乗ったタイミングでいきなり羅威刃を切り捨てる判断を下し、その結果として羅威刃による大規模粛清を受けて日本支部を壊滅させてしまった。なお、羅威刃を切り捨てるのは本部の判断だと城ヶ崎には説明していたが、後の香坂は彼の独断だと説明しており無能呼ばわりされている(真実か嘘か不明)。


  • マッド・カルテルの構成員F・G ×

協力者である日下孝次郎の護衛をしていた大柄な外国人男性2人組。一人はアジア系、もう一人はヨーロッパ系だと思われる。

奇襲を仕掛けてきた小林幸真に2人とも反撃する間もなく瞬殺された。


  • 多数の旧日本支部構成員 ×(全員)

竜桜町で羅威刃と共に麻薬を密売していたが日本での流通ルートを確保し次第羅威刃を裏切る。

しかし城ヶ崎賢志がそのようなことを許す訳がなく城ヶ崎・東雲竜政高城蓮太郎による戦力差が大きすぎるカチコミで壊滅した。


元日本支部

まっかるとりお

戒炎が協力者だった頃のマッド・カルテル。以前の失敗に懲りたか、武闘派構成員を数名用意している。


なお、協力関係にある戒炎トップの我妻京也の提案もあり、後にマッド・カルテル本部から独立、組織名を裏神に改名した。裏神改名時に生存していた構成員については当該項目を参照。


  • マッド・カルテルの構成員H ×

下っ端の売人。

空龍街で行われているクリスマスマーケットのバックヤードで女にヤクの売買をしている所を須永に目撃されて彼が問い詰めようとした時に香坂が現れて須永と互角の激突となり、そこへ青山琉己が救援に駆け付けた為、香坂に口封じの為に始末された。


  • マッド・カルテルの構成員I

下っ端の売人。

守若にいきなり襲われて情報を吐かされた挙句、頭にヘリポートを刻まれてしまった。


  • マッド・カルテルの構成員J

下っ端の売人。

伊武隼人に取引を見つかり両手首を粉々に砕かれる。


かつて協力関係にあった組織

京極組組長であり、天京戦争の元凶。黒焉街での薬物売買の独占を担保する代わりに金を払ってもらうという契約を締結していた。

が、自身が引き金となった天京戦争の最中、小林の襲撃を受けてグリンされた。


天京戦争にて日下が死亡したことでストップしてしまった日本での麻薬ビジネスを立て直すために手を組んだ半グレ組織だが、麻薬流通ルートの開拓が完了したことで協力関係を解消した。しかし、この判断が城ヶ崎の逆鱗に触れてしまい、最終的には日本支部の壊滅を引き起こしたうえに、苦労して開拓した日本の麻薬市場も羅威刃に奪い取られてしまうという大損害を被る結果となった。


先述のように羅威刃と提携していた半グレ組織。羅威刃の離反後、我妻が戦力の補充とカルテルの潤沢な資金に目を付けて手を組もうと画策し麻生や反町琥治郎を連れて香坂との会合に臨む。羅威刃の時と異なり今回は裏切らないと確約したうえで、資金提供と引き換えに日本市場の開拓を手伝ってもらうことで合意した。なお、分け前について少々揉めた(というより我妻に試された)ものの、最終的には「マッド・カルテル:戒炎=80:20」で合意した。その後は事実上合流していたものの我妻が戦死し組織はバラバラになり、独立した裏神が戒炎残党を吸収する形で組織を乗っ取った。


敵対者・敵対組織

  • ビリジアン ×(海野を除く主要メンバー全員)

海野がボスを務めるライバルの麻薬組織。どこの国のものかは明らかになっていない。

詳細は不明だが何らかの邪魔をしたことで目をつけられ、海野が辰巳との一騎打ちに敗北したことで、辰巳によって顧客名簿を没収されてしまう。残った構成員は我妻により全員排除された。


  • 千葉県北部の極道組織(名前不明) ×(全員)

こちらも詳細は不明だが何らかの邪魔をしたらしく、辰巳の襲撃で滅ぼされた。


京極組と抗争を繰り広げた関東の極道組織。

天京戦争時に協力者だった日下を小林に殺害された。また、羽王戦争時にも戦争を引き起こした張本人である大嶽徳史のケジメの自決を見届けて帰路に着く小林に対してカルテルからヤクを販路するブツを供給された丸高組と言う関東の極道組織2名が関東から関西にヤクを流すついでに弱った天王寺組の幹部数名を殺そうと話を持ち掛けるが、この時も小林の凄まじいグリンで両名が抹殺されているなど小林には二度に渡り阻まれた。


ただしこれに対して組織が報復したりすることは全くなく、全くの別件(空龍街のクリスマスイベント)で香坂と須永が衝突した。


協力者だった日下孝次郎が組長を務めていた極道組織。日下政権下では「シマ内での麻薬利権の独占」という形で(日下個人と)協力関係にあり、五十嵐幸光政権下でもマッド・カルテルに多大な損害をもたらした羅威刃を(自分たちに代わって)壊滅に追い込んでくれたことから、マッド・カルテル視点だと他の半グレ・ヤクザと比べてもかなり印象の良い組織だと思われる。しかし、京極組から見れば大義なき戦争に巻き込まれた挙げ句に相良颯誠を失うなど大損害を受けたため当然印象は悪い。京炎戦争時には戒炎とマッド・カルテルが協力関係にある事を京極組御用達である情報屋の風谷経由で知った時、現組長の五十嵐を始め六車謙信久我虎徹等の構成員は危機感を露わにした。そして旧日本支部と戒炎が合流してからは完全な敵対関係になった。我妻死後、裏神ともカルテル本隊とも対立することになる。


河内組。現在は京極組と同盟関係にある極道組織。戒炎とは内部戦争の頃から因縁こそあったが直接対決はなかった。京極組の近藤新平太に呼応して伊武隼人が売人粛清を行ったことからこちらも完全な敵対関係になった。そして我妻が戦死した2024年3月16日付のコミュニティで裏神と激突することがアナウンスされ「京獅子連合」誕生に繋がっていく。その後、鮫洲誠司阿蒜寛太が裏神の下部組織に報復中のダヴィッツと激突した。結果はダヴィッツの完勝であり、阿蒜は瀕死の重傷に追い込まれた。この一件で獅子王組が激怒し本格的に激突することとなる。


カルテル本隊が本格的報復に動き激突する可能性が高くなった。トップの香坂としては返り討ちにすることで地位を盤石なものとする考えである。そしてついに、2024年5月29日の動画にて香坂は暗殺の指示を出し、鳳崎桔平とダヴィッツが激突した。


余談

黒焉街での薬物売買における最大の協力者である日下は天京戦争の元凶として小林によって殺害されたが、これによって黒焉街での薬物売買の独占はかなり難しくなり、羅威刃が日下の後を引き継ぐまで日本でのビジネスは事実上ストップしていた。しかし1年以上の時を経て再度進出し、裏切るまでの香坂チームが中心となって商売をこなしていた。


実際にカルテルから仕入れたヤクをばらまき、ついでに天王寺組の幹部(ネーム有りの人物で狙われていたのは組長の三國貞治か)たちの命を狙って小林の逆鱗に触れてグリンを食らった構成員が所属していた丸高会のようにカルテルと繋がりを持つ極道組織もあった。


この組織がなぜ任侠組織である天羽組の人間に邪悪な計画を持ちかけたのかは不明だが、(かつての日下のように)恐らく暴対法による締め付けで資金繰り困っていた所を香坂につけ込まれたのだと思われる。但し過去の獅子王組で黒澤航太郎に粛清された舎弟の青木と木村はその貧しさ故に黒澤や組に無断でヤクの売買を行っていた事実から、小林に殺された丸高組の2人も組に無断でヤクを仕入れていた可能性ものある。


考察

他シリーズを巻き込んだ大戦争の可能性?

モーリーとエルペタスは戦争中だが両組織とも麻薬蔓延は嫌っており現にイヌワシや瓜生は単騎で麻薬組織を壊滅させたことがある。このために両組織ともカルテルまたは裏神と衝突する可能性がある。


伊集院茂夫の盟友の一人であるメキシコの拷問ソムリエフェルナンドはカルテル構成員と衝突したことがある可能性の指摘もあり、もし事実ならばカルテルに命を狙われても不思議ではない。


関連タグ

麻薬カルテル マフィア

天京戦争  京炎戦争

華の天羽組 京極の轍


裏神 - 元日本支部独立後の組織。


ナックル・アイ - 同じく悪魔の所業が原因で天羽組の和中蒼一郎をキレさせて大損害を受けた海外マフィア。


ブラッド・サタン - 姉妹チャンネルのバグアカデミアに登場したカルテル本体と同じメキシコの麻薬組織。装甲車を保有するなど強力な戦力を備えている。

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