CV:佐藤利奈
概要
クロスベル自治州クロスベル市を拠点とする劇団「アルカンシェル」に所属する新人アーティスト。初登場時17歳。
偶然劇団を見学していた際、天才アーティストであるイリア・プラティエに目を付けられ半ば強引に入団させられる(後述)。
零の軌跡
前述の通り、劇団「アルカンシェル」に入団してから、イリアの薫陶を受け、またリーシャ自身の天賦の才能もあり、公演「金の太陽、銀の月」にて主役の1人「月の舞姫」として鮮烈なデビューを飾った。
豪胆なイリアと違い、健気で控えめな性格をしているが、2人とも努力家なところは共通している。
イリアからは度々セクハラを受けてその都度辟易しているが、恩人として、そしてアーティストとして尊敬しており、彼女を何より大切に想っている。
しかし、リーシャがクロスベル市に現れた頃と前後して、カルバード共和国でもその名を通した暗殺者・「銀(イン)」がクロスベル市内に現れ、ロイド・バニングス率いるクロスベル警察特務支援課も「銀」を追っていた。その「銀」はクロスベルで暗躍する「黒月(ヘイユエ)」と協力関係にある。
終盤、マフィアに占拠されたウルスラ医科大学においてロイド・バニングス率いる特務支援課とわずかな時間ながら共闘し、占領していたマフィア構成員を「気孔」を突いて気絶させるなどの手さばきを見せた。
正体ネタバレ
リーシャ・マオの名前は表の顔で、その正体はカルバード共和国の東方人街で伝説の凶手とされる暗殺者・当代「銀(イン)」その人である(後述)。銀として活動している際には黒衣と仮面で顔を隠しており、気孔によって体格も操作しているためティオのセンサーですらも銀とリーシャが同一人物であることを見抜けなかった。しかし、時折垣間見える言動から雇い主であるツァオには正体を感づかれていた様子。また、体格操作によって普段と違う筋肉の使い方をしているため、銀の姿だと本来の力を発揮できない。
碧の軌跡
当初銀としてまた行動していたが、中盤・クロスベル湖対岸の湿地帯にて遊撃士救出のさいに、結社・第七柱である鋼の聖女と対決、仮面が割られ、ここで銀の正体がリーシャと正体が発覚する。その後は同じく幼い頃から殺し合いの世界で生きてきたシャーリィ・オルランドとの因縁・そして対決や、アルカンシェルの劇団員としての自分と暗殺者としての自分のどちらが本当の自分なのかという葛藤が描かれる。パーティメンバーとしてロイドたちに合流するのはこちらも終盤になる。
また、加入後に向かう星見の塔ではアリアンロード傘下の鉄機隊と対決し、最後に相手になった神速の筆頭に対しては「私よりも速い・・・!」とリーシャが言うほどであった。
過去ネタバレ
終盤のロイドとの絆イベントにてリーシャは自らの出自を語った。
幼少から先代《銀》…リーシャの実父であるモンド・マオによって母から遠ざけられ、各地を転々としながら父の下で暗器や符術の修練と鍛錬を積みつつ、日曜学校に通って人と接する術を学んでいた。これらは不老不死とされる《銀》という存在を継ぐためのもので、父から《銀》としての膨大な知識と記憶を受け継ぎつつ、いつ《銀》の座を継いでもいいように備えていたのである。
「零」の2年と少し前、モンドは不治の病によって倒れ、死を待つだけの身となってしまう。そして父から
「自分を殺して《銀》を継げ」
と命じられるが、そこでリーシャは初めて恐怖を覚える。それは《銀》になることや父を失うことへの恐怖ではなく、モンドが丹念に仕上げたはずの自分が《銀》として出来損ないだったのではないかと、死にゆく父を最後に失望させたのではないかという恐怖だった。
その悩みよりリーシャは命令を実行することができず、苦悩する姿に父は苦笑しながら
「それもまたお前だ・・・お前の《銀》はお前が決めるがいい。」
と遺言してこの世を去った。モンドの最期の言葉の意味はわからないまま、彼の持っていた仕事やコネクションを引き継ぎ、父の腕には及ばないものの滞りなく暗殺者として仕事を進める。
そして「零」の直前、クロスベルにおける裏の覇権を奪取することに協力するという契約を《黒月》と結んで、クロスベルにやってきたのである。
そうしてクロスベル到着後、下見のために劇団《アルカンシェル》を訪れたところでイリアにスカウトされたのは前述の通りだが、アルカンシェル入り後は予想以上に練習がハードで、《銀》との両立に苦労し、アルカンシェルという光を手に入れても、《銀》という父と祖先から受け継いできた闇の道は完全に捨てられないという光と闇、相反する道どちらも捨てられない葛藤を持っていた。
それを聞いたロイドは
「《銀》はすべてを受け継ぐというなら、リーシャが光を見出してしまった以上、《銀》もそれを受け入れざるを得ないのではないかな」
と述べ、あるいは「絶対に捨てられないと悩んでいるが、ここで《銀》という存在を完全に断ち切るのも1つの道だ」ともロイドは語り、「もしその道(《銀》を捨てる)を選んでも、亡きリーシャの父は『それもまたお前だ』と苦笑して気にしないのではないか」と語り、ここでリーシャはロイドの言葉から父の臨終の言葉をようやく理解することになった。
閃の軌跡Ⅱ
ロイドとともに外伝の操作キャラクターとして登場するが、これには理由があり、クロスベル自治州がエレボニア帝国に併合されたあと、ロイドたち特務支援課はクロスベル総督ルーファス・アルバレアの命による当局に厳重な監視を受けていたが、リーシャは比較的当局からのマークが薄かったために、地下活動にてロイドと共闘できたという。この時の目的はクロスベルの住民台帳データベースの初期化だが、そのデータベースのメインコンピュータ前にて、エレボニア帝国の臨時武官リィン・シュバルツァーとその補佐アルティナ・オライオンと対峙することになる。ここではリィン・アルティナを退けるが、メインコンピュータを機神ヴァリマールの召喚・一閃によって破壊されてしまい、リィンの進言によりロイドとリーシャは退却を余儀なくされた。
グラマラスな体格と「はいてない」と言われていた『銀』の衣装はそのまま3D化されており、特にクラフトアーツ始動時や梯子をつかんでいるときには紳士の社交場と化する。ロイドもダクトをくぐる際にリーシャを先頭にしてところを目の当たりにして内心で「見えてなかったけど際ど過ぎる」と思ったようだ。
※実際の映像では一人称視線で進行しています。ご安心ください。
その後、『閃の軌跡Ⅳ』では登場しなかったが、黄昏への抵抗のため独自に行動していたことが語られており、確認できることでは風の剣聖アリオスとともに、結社の執行者「痩せ狼ヴァルター」のクロスベル入りを阻んだことが挙げられる。
創の軌跡
創の軌跡のプロローグにて、劇団復活と共に舞姫の姿で登場。露出度の高い衣装と3Dモデル化により、更にグラマラスと共に動作も高くなっている。イリア曰く、まだ成長中らしいので、恐ろしい子と驚愕され、念入りにされそうになる。しかし、その後でイリアに異変が起き、リーシャは得物の大剣を再び手に取ることとなった。ただし、リーシャひとりではなく、かつて共闘した特務支援課のみならず、トールズ士官学院新旧Ⅶ組・そして自身の偽物を追う隠者≪C≫一派の共闘を得る。
本作の店舗特典DLC衣装に「ムーンライト・ウェディング」という、ウェディングドレス衣装が用意されているが、このウェディングドレスは軌跡シリーズのパーティメンバーで唯一のものである。
また、追加DLC「特務支援課の夏休み」では、3Dモデル化して初めて水着姿を披露している。
黎の軌跡
『創』から2年経って21歳となり、リーシャ・マオではなく銀として再登場。故郷であるカルバード共和国へ久々に訪れる。
仮面をつけているだけでかつてのように性別がわからない様な変装はしていない。
黎では第2章終盤でアルマータとの抗争で煌都ラングポートの東方人街への被害を出ることを懸念した黒月により雇われる。
「リーシャ・マオ」としても出番があり、シズナ・レム・ミスルギとも共通の知人がいるらしい。
また主人公であるヴァン・アークライドとは帝国との大戦で千の陽炎作戦の際に互いに見知っている。
何より共和国で映画女優を務めるジュディス・ランスターとは同年代で同じ裏稼業をしていたことから互いに少女時代からの友でありライバルでもある、裏稼業を始めた当初からジュディスは女優と裏稼業を兼任しており、リーシャが舞台女優を始めたのも彼女の姿を見ていた影響もあったと語っている。
界の軌跡
ガウラン(フェン・リー)と共に登場。今作では銀ではなくリーシャ・マオとしての出番が多い。
なんと強さを見込まれて「アンタとの間ならば間違いなく強い子らを儲けられるしどちらの末裔となっても使命を果たせる」という理由でガウランに求婚されたがあくまで《銀》としてのリーシャを見込まれての求婚との事でアルカンシェルのリーシャとしての一面を持っている自分には半端者にしかならないだろうとの事で断っている。
ガウランもそれを理解しその場は素直に引いて撤回したが、改めて《月の舞姫》としての彼女の姿を見極めてから改めて決めようと考えているようでありまだ諦めていないようである。
対人関係
特務支援課--イリアを巡るトラブルで依頼をしてからの付き合い。『銀』として正体を隠した状態でも何度か共闘し、正体が露見してからは正式に加わる。
ロイド・バニングス--支援課のリーダーで、『銀』とアルカンシェルで揺れる自分の迷いを断ち切ってくれてからは好意を寄せるようになる。リーシャにとってはロイドは正に英雄であった。
イリア・プラティエ--アルカンシェルに強引に誘った張本人。きっかけは強引だったが、これまで示された道しか進まなかったリーシャにとって彼女は違う道を示し、自分で進むきっかけをくれた恩人。『創』ではその恩に報いるべく奮戦する。
シュリ・アトレイド--アルカンシェルの後輩。何かと気に掛け、姉妹のような関係に発展する。
ジュディス・ランスター--自身と同じく女優として活躍する共和国人で同年代のリーシャのライバルであり友人。普段から同年代や年下相手でも敬語と敬称をつけるリーシャが珍しく呼び捨てにしてタメ口で接する程に親しい間柄。
ツァオ・リー--自身を雇った黒月の幹部。食えない人物だが一定の信用はある模様。
ガウラン--ツァオの弟でリー家の若き頭首。共闘して以降リーシャの強さを気に入っており彼女に求婚を申し込んだが断られる。相当見込んでいるのか端からは普段から闘志を燃やしている彼もリーシャの前では大分殊勝になている。
スウィン・アーベル、ナーディア・レイン--解放作戦後に知り合った元殺し屋。最初はお互いに刺客だと勘違いしたが、誤解が解けて以降は良き友人関係になる。
バトルスタイル
登場作品に共通して得物は大剣(降魔刀と呼ばれる)で、東方出身だけあり、服の中に仕込んだ暗器も用いる。
行動力の高さはスポット参戦するアリオスに次いで高く、回避力に優れ、カウンター戦法も狙える前衛キャラクターである。『零』・『碧』でのオーブメントの固定属性は「幻」。
『零』および『碧』でのクラフトの1つである「爆雷符」は90%の確率で即死を付加するという凶悪な性能を持ち、しかもそれは敵として登場したときにも反映される。そのため前衛ユニットが次々と爆雷符で即死させられるというトラウマをもたらしたほどである。『零』スポット及び『碧』終盤にてリーシャがパーティインする頃には即死耐性持ちが多いために即死による一撃撃破という活用は狙いづらいが、飛び道具系クラフトとしてはまずまずの性能である。またコンビクラフトは加入時期の問題かロイドとの物しか存在しない。
『閃Ⅱ』にてエニグマからアークスにオーブメントを変更しており、固定属性は幻×2、風×1で『創』も同じであり、回避率の高さを生かしたカウンター戦法と高い行動力による手数で立ち回る前衛キャラクターである。前述の「爆雷符」こそ削除されたが、暗器を放って敵を引き寄せつつ斬る「龍爪斬」、大剣をブーメランのように飛ばす「凰月輪」は『零』『碧』時代と変わらずの性能である。
リーシャと同タイプのキャラクターはフィー、シャロン、ヨシュア、クルト、スウィン、そして『碧』にて対決したデュバリィが挙げられ、「スピードによる手数・回避重視の前衛キャラクター」といえる。
『零』『碧』『閃2』及び『創』序盤までのSクラフトは「幻月の舞」。月を背に舞いを踊り、その後空から敵に暗器を投げて拘束したあと、大剣の一閃で斬り捨てるという技で、『創』ではその強化版「銀月の舞・極夜」を使う。これは「幻月の舞」の暗器を投げるところで、さらに符(おそらくは前述の爆雷符)を投げつけて拘束・そして斬り捨てた上でさらに魅了・混乱50%追加をもたらす。
黎の軌跡では第5章の謝肉祭にてヴァン率いるアークライド解決事務所が『黒月と共闘する』という選択を行った時と、終章の首都汎魔化時にパーティインし、その時のSクラフトは『秘技・幻朧舞踏』に変更され、この技は4分身した後敵に突撃し、相手を斬り捨てるものとなっている。
余談
草食系であるロイドですら目を釘付けにしてしまう程の巨乳の持ち主。海水浴でに日焼け止めを塗ってあげる際に、“凶器”と言われる。(心の中で)
(ティオ曰く「とらんじすたぐらまー」である)
それほど背丈が高いわけでもないのにこれでは、それだけでも天賦の才かもしれない。
ちなみに資料によれば身長159cm、いわゆる「サイズ」は92-57-86とのこと。
共和国出身のためか、現実における中華料理全般が得意料理であることも高ポイントである。
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