概要
ワギャンランドとは、1989年にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアクションゲーム。
対応ハードはファミリーコンピュータ。
1980年代中盤に、ナムコが世に送り出したエレメカのキャラクター、ワギャンを主人公にしたアクションゲーム。
音波攻撃で敵の動きを止め、最後に待ち受けているボスとミニゲームで対決し、これに勝ってステージをクリアしていくのが特徴である。
数字探しや神経衰弱など、現在でいう所の「脳トレ」に近いミニゲームの数々や、ユニークで愛らしいキャラクターが人気を博し、ファミコンとスーパーファミコンとゲームギアで、シリーズ作品がリリースされている。
2020年6月18日から配信予定の『NAMCOT COLLECTION』の第一弾配信タイトルに本作が含まれている(ダウンロード版購入特典で本作がお試しとして無料で付いてくる)。⇒公式サイト内タイトル一覧
シリーズ一覧
ワギャンシリーズ
タイトル | 発売年 | 対応ハード | 特徴 |
---|---|---|---|
ワギャンランド | 1989 | ファミリーコンピュータ | |
ワギャンランド2 | 1990 | ファミリーコンピュータ | 数字探しが初登場。この作品にしかないミニゲームが2種類ある。なおストーリー的にはワギャン2世が主人公であり最も新しい作品。 |
ワギャンランド(ゲームギア版) | 1991 | ゲームギア | ファミコン版の続編。 |
スーパーワギャンランド | 1991 | スーパーファミコン | スーパーファミコンの機能を生かしたモザイク当てが登場 |
ワギャンランド3 | 1992 | ファミリーコンピュータ | 2人対戦が可能になった。宇宙が舞台。 |
スーパーワギャンランド2 | 1993 | スーパーファミコン | 宿敵のドクターデビルの発明品によりワギャンがパワーアップ |
ワギャンパラダイス | 1994 | スーパーファミコン | 主人公は「タクト」と「カリン」の兄妹。 |
ひらめきアクション ちびっこワギャンの大きな冒険 | 2009 | ニンテンドーDS | グラフィックが3D化。開発元はナウプロダクション。 |
関連作品
公式のシリーズ作品ではなく、バンダイナムコの企画「カタログIPオープン化プロジェクト」によって二次創作コンテンツの提供を許諾された作品。作品の公開期間は2020年3月末までと定められているため現在はいずれもサービス終了。
タイトル | サービス期間 | 対応環境 | 備考 |
---|---|---|---|
ワギャンってこんなに弱かったっけ | 2015~2017年 | iOS/Android | ザイザックス株式会社によるフライトアクションゲーム |
ワギャンのパネルしりとり | 2016~2020年 | iOS/Android | UeharaLaboによるしりとり特化ゲーム |
ワギャン しりとりで勝負だ! | 2016~2020年 | iOS/Android | 株式会社ステアシステムによるしりとり特化ゲーム |
主な登場キャラクター
主人公。個別記事にて詳述。
- Dr.デビル(ドクターデビル)
ワギャンの宿敵のマッドサイエンティスト。どこかこの人に似ている。大半の作品でラスボスを担当、上記の通り『スーパーワギャンランド2』では味方となる。
Dr.デビルの部下のひとりである、妖精の女の子。個別記事にて詳述。
- ビッグプロトワギャン
『2』のラスボス。Dr.デビルに勝った事もあるらしい。
ラスボス戦BGMは名曲として名高く『スーパーワギャンランド』や『ちびっこワギャン』でもアレンジされている。
- ヒソピソ
ワギャンの遠縁の種族。『3』・『スーパーワギャンランド2』に登場。パスワードの伝達役。
- ガルゴン
『スーパーワギャンランド2』のラスボスで四つ首の鳥。「ねむりそう」がないと戦えない(と言うか戦っても無駄)。
ミニゲーム「しりとり」
(※イラストはパロディではあるが、大体の雰囲気を感じ取ってもらえると思う。pixiv上でもしりとりネタは複数存在する)
しりとり。それは「ワギャンランドシリーズといえばこれ」と言われる程のミニゲーム。
画面上に表示されたパネルでしりとりを行い、規定のノルマポイントを突破すればクリアになる・・・というものなのだが、このパネルがクセモノで、なんと、このパネルには、「裏読み」と呼ばれる、特殊でヒトクセもフタクセもある読み方が用意されているのである。
例として・・・
表読み | 裏読み |
---|---|
とうだい(灯台) | うみのみちしるべ |
ロケット | あいしーびーえむ |
トロッコ | タイヤつきふろ |
うずまき | タイムトンネル |
リス | もりのおともだち |
一枚のパネルに、複数の裏読みが存在するため、これらはあくまで一例に過ぎない。
単純に読みを英語にしたものも少なくないが、英語読みがメジャーでなければ裏読みに当たらない事も多い。
また、裏読みの中には、「ん」で終わるものも少なくないので、安易に使用すると地雷を踏むことにも繋がる。敵に踏ませる事も可能だが。
加えて、トマトの裏読みのひとつ、イタリアントマト(現在も存在するレストランチェーンだが、かつてはナムコの子会社だった)のような、時代の変化によって意味がわからなくなってしまった、「発売当時の世代でなければ意味や関連がわからない」裏読みも存在する。
なお、過去にはこの「しりとり」に焦点を当てて、しりとりだけを楽しむことが出来るワギャン関連アプリがいくつか配信されていた。
わ、ワギャンしりとりおそるべし・・・。