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ワンド

わんど

片手に持つ短い杖で、神、精霊、妖精、宗教儀礼執行者、魔術師などが使用する。魔法の杖とも呼ばれる。魔力と権威を示している。タロットの小アルカナ・スートの名前でもある。
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曖昧回避

  1. 精霊などが、霊力権威を表す短い棒。魔法の杖とも呼ばれる。
  2. タロット小アルカナのスート(棒)。→小アルカナ参照。
  3. 乙女ゲームの『ワンド・オブ・フォーチュン』の略。→該当項目参照。

概要

ワンド(wand)は。魔法の杖とも呼ばれるが、より広い意味を持つ。ワンドは、短い棒で、形状は王笏に似ており、先端に華やかな飾りがついているのが通常である。片手で持って、霊力や魔力を発揮するためや、権威を示す。

歴史

先史時代からワンドは使用されていたことが分かっており、古代エジプトでも、魔法のワンドが使われていた。また古代ギリシアのホメーロス叙事詩、『イーリアス』、『オデュッセイア』には、ヘルメース神、アテーナー女神、キルケー女神が、ワンドを使っていたことが歌われている。古代ギリシア語では、ラブドース(rhabdos)と呼ばれていた。キルケーは魔法のラブドースを使って、オデュッセウスの部下を豚に変えている。


紀元1世紀のローマ時代には、宗教信仰に関連して、魔法の一般的な象徴としてワンドが使われていた。当時のミトラス教において特に顕著であった。紀元3世紀から4世紀頃には、石棺表面に彫られた絵のなかで、イエス・キリストが死者を甦らすなどの奇蹟を行うとき、ワンドを使っている図がしばしば描かれていた。中世後期には、イタリアの妖精物語中で、力のある妖精がワンドを手に持つようになった。

近代魔術団などでの使用

ワンドは、16世紀頃から西欧に導入されていたが、ジョン・ディーのエノク魔術や、19世紀の黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン, Golden Dawn)などが、魔術を行使する際の儀式道具としてワンドを使用した。

ここから、魔術師が、魔法をかけるとき、魔力を発揮するとき、ワンド(魔法の杖)を使用するというイメージが形成された。


しかし、歴史的には、ワンドはや、霊的な力のある精霊妖精が手にしていたものである。エリファス・レヴィ黄金の夜明け団などが、魔術の儀式でワンド(魔法の杖)を使ったのは、19世紀以降である。

タロットの小アルカナ・スート

ワンドのスートがタロットで使われるのは、1909年の「ウェイト版タロット」が最初で、以降のタロット・デッキでは、ウェイト版を参考にして、ワンドのスートを決めている。


参考サイト

https://en.wikipedia.org/wiki/Wand


関連タグ

 精霊 妖精 魔術 魔法の杖 魔術師

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