「俺を信じろ。お前は、俺のデッキのエースだ」
概要
オベリスク・ブルーの優等生で遊城十代のライバル。
アニメ版と漫画版で性格・デッキが違うキャラが多いGXの中でもそれらが別人レベルで違うという漫画版の歴史の中でも稀有な存在。
以下はアニメ版を中心に解説。漫画版については後述する。
名家の三男に生まれ、デュエルアカデミアには中等部からのエスカレーター方式で入学。
序盤は立場に胡坐をかいて慢心しており、エリート主義で遊城十代を見下していたが、直接対決で敗北したことでそれまでの権力を失い、さらに三沢大地に敗れたことがきっかけで一度はデュエルアカデミアを去った。
その後、デュエルアカデミア・ノース校に流れ着きそこでの武者修行を経て「万丈目サンダー」(後述)として復活。十代にリターンマッチを挑むも敗北したがデュエルアカデミアに復学する。
しかし、長期不在により出席日数不足となった為、止む無くオシリス・レッドに転属となった。
一度どん底に落ち這い上がるという経験をしたからか、プライドの高さは相変わらずだが慢心が抜け、実力が上昇。十代たちへの態度も大分軟化している。
その後ブルー転属の機会は何度かあったがなんだかんだと理由を付けて物語終盤までの長い間レッド寮に居座り、十代の心強い味方であり続けた。
精霊が見える数少ない選ばれたデュエリストで、十代に続いて二人目。二期までは十代の独り言に唯一理解を示し、異世界編では皆に知られた。
万丈目自身のカリスマ性に惹かれ、彼の元に集まる精霊は非常に多く十代やヨハンにはない才能を秘めているのがわかる。この特性を使い、犯人捜しをしたこともある。
劇中で精霊が見える人間は基本的に(前田隼人、茂木もけ夫等の一部例外アリ)幼年期からで、何故万丈目に突然精霊が見えるようになったのか最後まで明かされなかった。(ちなみに十代やヨハン、ローズのように純粋な人間が主である)
名家の生まれだが家族には恵まれておらず長兄、次兄ともに社会的に地位はあるが性格には問題がある。
通称「万丈目サンダー」。
「サンダー」の由来は、彼が十代らに呼び捨てされた時に「“さん”だ!!」と文句を言っていたこと。及び、ノース校編入時に万丈目が「万丈目“さん”だ」と同じく訂正を入れていたものがノース校で若干訛りを帯びて定着。その後の十代とのデュエル時にノース校メンバーで行った「一、十、百、千、万丈目サンダー!!」コールで呼び方が固定されたと考えられる。
人物像
アニメ版
CV:松野太紀
作中では割と多くの人間の人望を集めており、彼自身も仲間意識や自分を慕う相手にはぞんざいに扱いつつも見切る事はせずリーダーとして行動していることが多い(ホワイトサンダー含め)事から、我が道を行く余り他人を顧みない部分がある十代とはまた違った意味での求心力があり、良くも悪くも高いカリスマ性を持っている事が判る。またストーリー上、十代の次にデュエルの回数が多い。その為か、立場上は十代のライバルポジションに立つ。
(が、ここぞという時の戦績はあまり振るわず、後期ジャック・アトラスや前期神代凌牙のように強敵に真っ先に目をつけられて敗北することもよくあった)
少々ズレていることもあるが基本常識人。
扉が壊れていたら「敷金戻って来ないぞ」と注意したり人の部屋が汚れていたら掃除してあげたりと結構律儀な面もある。一方で自分はテーブルに零れた醤油を制服でふき取ってそのまま着ている。(十代は目撃していたが黙っていた)
3年生の終盤ではオベリスク・ブルーに戻って翔や明日香と異なりプロデュエリストを目指す。
しかし、プロを目指すにあたり「自分の力が通用するのか」「プロの世界でやっていけるのかどうか」という不安を抱いており、それをダークネスに付け込まれてダークネスの世界へ取り込まれた。
ダークネスの世界では、「プロの世界に入ったものの1勝もできずに連敗続きでイカサマにまで手を出すに至る」というところまで徹底的に心を追い詰められ、最終的には恐ろしい社会へ出る必要はなくダークネスの世界に同化することを決めかける。
だが学生生活の中で、後述のおジャマや仲間達と培った経験から、「負けても何度でも這い上がればいい」という意志と答えを取り戻し、ダークネスの世界から脱出することに成功、プロの世界へ巣立っていった。
以前から天上院明日香に好意をよせており、天上院吹雪に唆されてアタックしたこともあったが振られてしまった。その後も諦めずにアタックしているものの空回りで終わっている。
漫画版
ギャグキャラとしての面があったアニメ版とは違い、クールな性格をしていて生徒のランクの差別意識はまったく無い。
落ちぶれることもなければ明日香に片想いすることもなく、強敵に真っ先に蹴散らされることもない正統派ライバルをしている代わり、アニメ版のような妙なカリスマぶりはない。さらに言えばデッキも光と闇の竜を中心としたドラゴン族デッキ(固定)であり、おジャマのおの字もない。
アニメ版との共通点はドラゴン族がエースモンスターな点と、精霊が見えることぐらい。
漫画版の遊戯王シリーズがアニメ版とは違う路線である事を象徴するキャラクターと言える。
詳しくはこちらで。
主なデッキ
アニメ版ではデュエルの度にデッキを換えており、エースモンスターも複数存在する。
初期から使っているのは『地獄』と名の付くカードで構成されたデッキやVWXYZデッキ(『地獄』の方は途中から使わなくなる)。
ノース校で校長である市ノ瀬(初対面では姿は隠しているが、後に明かされる)と出会った後は、彼に力を認められてカードの精霊である『おジャマ・イエロー』のカードとノース校の歴代キングに与えられる秘宝のカードである『アームド・ドラゴン』を渡され、これらを中心として『ビートロン』などを混ぜたおジャマデッキ、アームド・ドラゴンデッキも使うようになった。
また、洗脳され「ホワイトサンダー」になった際は白騎士(ホワイト・ナイツ)と名のついたモンスターを使用していた。
OCG・キャラデッキにおいて
「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編2-」発売でOCGでもおジャマ、アームド・ドラゴン、VWXYZを組み合わせたデッキが作れるようになった。
主な使用カード
おジャマトリオ
『おジャマ・イエロー』・『おジャマ・グリーン』・『おジャマ・ブラック』など、万丈目の相棒にして精霊兄弟モンスター。
前述のようにノース校校長が『おジャマ・イエロー』を万丈目に託し、後に弱小カードの捨てられる井戸の底で『おジャマ・グリーン』・『おジャマ・ブラック』が発見されたことで三兄弟が勢揃い。専用魔法『おジャマ・デルタハリケーン!!』や後述の『おジャマ・キング』を用いて活躍するようになった。
万丈目からは「使えない」などと思われてるが実際には万丈目に勝利を導いている事が多く、特に『おジャマ・イエロー』は万丈目にとってエースカードに等しい。
おジャマ・キング
おジャマトリオが融合した姿であり、攻撃力0だが守備力3000とかなり高い。
始めは『首領・ザルーク』戦で登場し、『おジャマッスル』と『おジャマトリオ』とのコンボで攻撃力3000まで上げられフィニッシュとなり、明日香戦ではモンスターゾーンを3ヶ所も封じる効果を『おジャマトリオ』とのコンボでロックコンボをした。
アームド・ドラゴン
ノース校に伝わる秘宝のカードであり、レベルが上がる毎に強くなっていくカード。
VWXYZシリーズ
原作の登場人物、海馬が使用していたXYZシリーズカードがVとWが登場してさらにパワーアップしたカード郡。
当然のように合体する事で強力なモンスターとなる融合シリーズである。
実は実は十代を忌々しく思うクロノス教諭のカード買い占めにより、十代を倒す為に彼から託されたカードシリーズである。
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン
『VW-タイガー・カタパルト』『XYZ-ドラゴン・キャノン』が融合した、五重合体融合モンスター。
攻撃力3000などと、『アームド・ドラゴンLV10』と同じ攻撃力を誇る。
万丈目の切り札の1枚であり、その攻撃力の高さと効果を活かした戦術で相手を翻弄してた。
第三期でアモン・ガラム戦で1ターン目から一気に召喚された。さらには『次元破壊砲-STUスーパーサンダーユニット』や『ハイパー・コート』など専用カードも存在する。
タッグフォースにおける万丈目準
GX時代を描いた『タッグフォース1』~『3』に皆勤。
スタート時にパートナーを選択する『2』『3』双方で最初からパートナーに選択可能だが、使用するデッキが純正おジャマデッキなので初心者には向かない。
特に『3』のパートナーデッキ「なんとかとハサミ」はおジャマ以外のモンスターを一切排して戦う無茶も同然のデッキであり、イベント戦の相手が強敵ぞろいなことも相まってメチャクチャ玄人向けのデッキである。
ちなみに『3』では名探偵万丈目サンダーとして活躍するメインストーリーのほかにもう一つ、オベリスクブルー時代のストーリーも隠し要素になっている。
こちらはコミカルな本編と違い、初期のアカデミア乗っ取りを画策していた頃の悪役としての万丈目なので、パートナーとしては心強いがストーリーは鬱END一直線である。
『TFSP』では天上院明日香に告白しようとしてフラれ、恋のジンクスがある場所で主人公に友情を誓うと言うシナリオになっている。
デュエルリンクスにおける万丈目準
GX実装後間もなくステージ6ボスとして登場。順当にいけば十代に続く二人目のプレイアブルとなるだろう。
解放条件は以下の3つを達成する必要がある。
- 遊城十代で万丈目準に1回逆転勝利する。
- 雷族のモンスターを合計3回召喚する。
- トラップカードを5回使用する。
雷族は闇遊戯のエレキッズなどを使えば簡単に達成可能。トラップも特に指定はないのでストラクチャーデッキなどに付属しているカードを使っていけばいい。
逆転勝利とは、自分のLPが相手より負けていてピンチの状態から一気に勝つこと。
レベル10の万丈目相手に挑めば、相手はモンスターを全部攻撃表示で出してくるので、わざとギリギリまで攻撃を喰らってからネオスを召喚して一気にトドメを刺してしまおう。
ここでも万丈目の主力はおジャマ三兄弟。各3枚ずつ入っておりデッキの半分はおジャマで占められている。
これに運よく「融合」が手札に加われば、相手のフィールド3マスを封殺できる「おジャマ・キング」を呼び出すと言うのが基本的な勝ち筋となる。
フィールドが5マスから3マスに短縮されているデュエルリンクスにおいて召喚と同時に3マスを封じ込められるおジャマ・キングは、ともすれば一撃必殺の威力を秘めた効果となっているが、そう簡単にはいかないのが遊戯王である。
そもそもこの理想的な流れが生み出せるのは先攻1ターン目で、かつおジャマ3兄弟と融合が手札にそろった場合と非常に限定的。先に相手が1枚でもモンスターを出していれば、残るおジャマたちでは防ぎようがない。
一応万丈目は初期スキルとしておジャマがフィールドにいる間だけすべてのモンスターの攻守を逆転させる「おジャマ・カントリー」を発動することが出来、おジャマ以外のモンスターもそれに合わせて攻守がほぼ揃ったカードで構成しているのだが、そのチョイスも微妙。特に攻守共に500以下のフレイム・ヴァイパーが無意味に3枚入っているのも頭が痛い。まだ「岩石の巨兵」や「Y-ドラゴンヘッド」が入っていれば違ったのだが。
おジャマで攻めるなら、やはりサポートカードの充実が必須。
1000ライフと引き換えに墓地から一気におジャマ3兄弟を呼び出す「おジャマンダラ」と、おジャマ3兄弟が揃っていれば相手フィールドを更地に出来る「おジャマ・デルタハリケーン!!」が上手く機能すればアニメのように相手フィールドを掃除できる。
入手困難だが「未来融合-フューチャー・フュージョン」があるならおジャマンダラの発動条件を整えられるので検討してみたい。
あとはモンスターの戦闘能力の低さを補うための攻撃阻害カードやモンスター除去も必須。
「分断の壁」「因果切断」「次元幽閉」などはあるだけデッキに突っ込んでおこう。
最初期の環境では固有スキル「行けおジャマ!」による遅延戦術も可能だった。
また、おジャマ・キングはデビル・フランケン&真崎杏子のスキル「ライフコスト0」とのコンボが存在した。
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