概要
KDDIの携帯電話ブランドであるauが発信しているテレビCMシリーズ。
『昔話でおなじみの英雄達が実はトモダチだった』という自由な発想の下、「桃ちゃん」・「浦ちゃん」・「金ちゃん」の三人の英雄が本家のストーリーを無視したコミカルな掛け合いをしていく。既成概念にとらわれず、それを超えていく”あたらしい自由”を提供していきたいと言う思いをこのCMを通じて届けたいと言う。
テレビCMの調査機関がCMの好感度調査にて好感度一位を獲得し、ネット上ではドラマ化してほしいとの声も。
2020年後半頃から5G時代の突入に伴い新たに作られた新CMでは5世代目となる移動体通信規格の5Gと掛けて5爺という三太郎シリーズに登場するお爺ちゃん達を派手に目立たした新時代に合わせた謎かけネタが生まれた。CM動画はこちらである。
5Gを未来とか言ったのは誰だ?をキャッチコピーとしたauの5G関連のCMではデジャブという演出で数秒程の一瞬ではあるが三太郎シリーズの主要人物である三人が登場している。放送されたのは5爺の後である。
関連するコマーシャル
auCM5GのCM映像
主要人物
桃太郎
演:松田翔太
通称「桃ちゃん」。三太郎の中ではイケメンポジションであり、クールなツッコミ役。
いつもキビ団子を持ち歩いているが、たまに忘れる。
かぐちゃんこと嫁の「かぐや姫」には一切頭が上がらない模様。
川からどんぶらこと流れてきた桃をかぐや姫が拾い、桃太郎がパッカーンとした所、
その中から「おちょく!おちょくー!」と謎の奇声を上げて泣く赤ちゃんが現れる。
そして、赤ちゃんは桃太郎とかぐや姫の子供(桃姫)として暮らす事となった。
浦島太郎
演:桐谷健太
通称「浦ちゃん」。ビーチフラッグのルールも理解できない愛すべきおバカ。
キャバ…もとい竜宮城に10年以上通い詰めている常連。
竜宮城に連れていってくれた亀はかなり小さい。
乙姫に対して、客と女将以上の想いを抱いている。
原作の活躍範囲が範囲のためか、砂浜での駆け足の速さはレギュラー三人中最速。
浦島太郎の演者である桐谷氏が歌う『海の声』がFNS歌謡祭にて生歌披露された後、一躍話題となった。
金太郎
演:濱田岳
通称「金ちゃん」。感受性豊かだが、若干ネガティブな性格。
自由すぎる二人に付いていけない時があり、他の二人に比べ、あまりパッとしないことにコンプレックスを抱いている。
とある時期から共学の寺子屋に通い始めた。
形から入るタイプなのか、寺子屋絡みの話題になると丁寧口調になる。
最近では「どんどん」というワードを聞くと儲け話をし始めてしまう癖が出てきた。
(通称「金(カネ)太郎」)
また、三人は幼なじみのような関係でもあり、
桃太郎は幼い頃に、いじめっ子たちに桃から産まれたのを理由に虐められていた所を
金太郎と浦島太郎の二人に助けられたのをきっかけに知り合い、仲良くなる。
その後、二人と友達になった桃太郎は友達の印として金太郎からドングリを、
浦島太郎からは貝殻をもらっており、
現在も桐箱にしまって大切に保管している。
その他登場人物
鬼
演:菅田将暉
通称「鬼ちゃん」。三太郎達が向かった鬼ヶ島に暮らすチャラ鬼。時々副業で雷様をやっている。
非常にノリが軽く、超フレンドリー。昔桃太郎に倒されたが現在は友人になっており、
金太郎が退治しに訪れた際も「鬼退治とかマジ勘弁ッスよ~。」と自ら鬼退治終了宣言をした。
妻子持ちのイクメンで、最近三つ子が生まれ、10人の大家族となった。
だが子供のネーミングセンスはぶっちゃけ微妙。
『auSTAR』の「鬼ちゃんの秘訣」篇では、なんと156歳(結婚歴25年)であることが判明し、お茶の間を驚かせた。
演者である菅田氏は子供に「鬼ちゃんだー!」とよく話しかけられるようになったそうだが、「お前ら鬼は怖くないのか」と少し困惑している。
かぐや姫
演:有村架純
通称「かぐちゃん」。桃太郎の妻であり、乙姫の妹。怒ると怖い所は姉と似ている。
桃太郎とは「パッカーン」繋がりで意気投合し、まさかの逆プロポーズによって結婚した。
最近、桃から生まれた子供(桃姫)が出来た。
乙姫
演:菜々緒
通称「乙ちゃん」。竜宮城の女将さんであり、かぐや姫の姉。
浦島太郎にはデレデレだが、それ以外の者には容赦がないドSの一面を持つ。いわゆるツンデレ。
勝手に玉手箱を開けようとした金太郎にマジギレした場面では、「イメージ通りすぎる…」と周囲を戦慄させたらしい。
最近では寺子屋の教師になったのだが、後述の海外のお姫様に影響されお姫様ヘアになったり、ムチを振るったり…とかなり暴走している。
織姫
演:川栄李奈
空から隕石のように落下した大きな桃が山を転げ落ち、「パッカーンする?」などと盛り上がる中、大きな桃が割れた中から現れる。
しかも彼女はかぐや姫の妹だったという事が発覚。
唖然とする三人を前に、早くも「織ちゃんって呼んでいいぞっ!」と大物キャラで接してくる。
一体何をしに来たのかとかぐや姫に聞かれると「カレシ探し!」に来たらしい。
金太郎は「そっか~、カレシ欲しいんだ~」と、自分の存在をアピールして握手を交わし、“織姫&金太郎”という新たな恋の始まりが…?
親指姫
演:池田エライザ
三姫の母親(ママ)。
鬼ちゃんが「やばい鬼」にやられたと、桃ちゃん宅へやってきたときに、その存在を現した。
実は画面のどこかにこっそりと写りこんでいた隠しキャラの一人。
彼女も鬼退治に参戦することになったのだが・・・?
やばい鬼の正体は娘のかぐちゃんであり、桃ちゃんに仕掛けた壮大なドッキリだったというオチ。
一休
演:岡山天音
通称「一休ちゃん」。
お坊さんでありながら現代的な29歳。
基本的に頑張らない性格で、諦めるのも早い。
桃太郎とは幼い頃からの友人で、「てへへへへ」と笑って頭を掻くのが癖。
子供の頃は「とんち」が得意だったが、今はそうでもないらしい。
浦島太郎に連れられて竜宮城で食事をした際、
乙姫の「一杯サービスね」の言葉を「いーっぱいですよね~」と言ってご飯のおかわりを要求。
「出た!とんち!」や「ヨッ、食べ放題!」など大いに盛り上がったが、
乙姫には全く通じず、「あ゛あん!?」とブチ切れられてしまう。
ちなみに、一休さんの本家のお話にあるこの橋を渡るなを元にしたCMがあるのだが本家のものとは内容が異なるようだ。
花咲か爺さん
演:笹野高史
通称「花じい」。桃太郎とかぐや姫が住んでいる家のご近所さん。
桃太郎が飼っていた柴犬を借りていたらしく、「おかげで小判ドンドンでウハウハ!」と喜びながら返してきた。
自ら持っていた灰を桜の木にふりかけ、時間差で満開にさせた。
兄弟に桃ちゃんの育てのおじいさん「桃じい」、「こぶとりじいさん」、「いじわるじいさん」がいる。
実は笹野氏がTwitterでつぶやいたことから実現したものだそうで、希望が叶った笹野氏は、ノリノリで演技しアドリブも連発だったとか。
一寸法師
演:前野朋哉
通称「一寸」。画面のどこかにこっそりと写りこんでいた隠しキャラ。
態度は大きいが、かなり気弱な性格。つまりヘタレ。
かぐや姫が花じいからもらった「何でも大きくなる灰」を浦島太郎が彼を真似て、「どーん!」と金太郎に灰を投げつけた際、その流れ弾を浴びたことで(当の金太郎は間一髪で避けた)念願の実寸サイズで姿を現わした。
だが、その外見は意外にも素朴で小柄な青年であった。
一同はてっきり美少年だと思っていたらしく、彼に対して冷めた態度をとり続けているが、本人は「変えてこうぜ!イメージ」とメゲずに(ウザ)明るく振舞っている。
しかし、すんなりと仲間入りを果たしたのも束の間、鬼が作った「雷おこし」を食べた時の電撃で、再び小さくなってしまった。
彦星
演:前野朋哉
織姫の元カレだが、一年に一度会う関係。
(演者が同じことからわかるように)顔は一寸そっくりで、三太郎も紹介されてびっくりしていた。
大黒様
演:荒川良々
初登場したのは「大黒天登場編」から。auPayカードをPRする「大黒カード編」では、金ちゃんが「英雄Payカード」を持った手を前にかざし「英雄Payカード!!」と叫ぶと大黒様がに迅速に英雄が召喚された事に興奮した金ちゃんは、調子に乗ってしまい何度も「英雄Payカード!!」を連呼し大黒様を問答無用に連続召喚をしてしまう。彼は金ちゃんのその言動に対し呆れた模様。
その後はauのポンタカードをPRとしたアニメーションを使ったCMにも登場する。
auじぶん銀行編では、手に持った打出の小槌を振って大判・小判がザックザクと無限に出し、三太郎達を興奮させた。大判と小判が無限に出る。
そのおかしな行動によりお茶の間にいる視聴者らを笑わせた。
もう一人の大黒様(?)
PontaカードのCMでは大黒様が二人が登場している様に見えるのだが、Pontaカードのキャラクターであるポンタが登場した上記のCMに登場したもう一人の大黒様はいったい何者なのだろうか…?
海外の人
三太郎&一寸がフェスに行こうとしたら森の中で倒れていた海外の人。眠れる森の美女か、はたまた白雪姫か。
日本語は話せないようだが、桃ちゃんが英語を話せたためことなきを得た模様。
海外の人(二代目)
演:アリー・マリー
金太郎はいつも通りに接していたが、桃太郎と浦島太郎が「金ちゃん、その人、別人だよ」。
赤鬼
演:鈴木福
鬼ちゃんの長男。勉強が好きな頭のいい子で家族思い。
家の為に働こうとしていたが父の強い勧めで寺子屋に通うようになった。
父は「成長したー!!」と非常に喜んでいる。
犬
声:波田陽区
猿
声:山田ルイ53世
雉
声:つぶやきシロー
桃太郎のお供達。
高杉くん
演:神木隆之介
auの別cm『高杉くんシリーズ』に登場する高杉くんの先祖。
三太郎と同じ寺子屋に通っている。
生徒会長選にて「0円改革」をしようとしており、学食を0円にしようとするなど子孫同様意識が高すぎ。
細杉くん
演:中川大志
これまた『高杉くんシリーズ』に登場する細杉くんの先祖。
生徒会副会長に就任し「0円改革」を推し進める会長をサポートする。当然、細か過ぎる性格の持ち主で、0円を0.000円と表現する。子孫と比較して、ロン毛がウネっているのが識別点。
余談
ソフトバンクがKDDIに挑発したと思われるCMが流れた時期があったが、
放映後、「あのCMにケンカ売りやがった!」と炎上寸前にまでなったという。
その内容というのは、白戸夫婦が岡山の奧津渓を訪れていた時、きび団子を食べながら桃太郎の話をしていると、川で洗濯をしていたお婆さんの所に大きな桃が流れてきた。
しかしその時にお爺さんから電話が掛かってきてしまい、大きな桃はそのまま流れてしまう。
流れに流れて行き着いた先は屈強な鬼達が暮らす鬼ヶ島。
その鬼達が桃を”パッカーン”とする場面で終了した。
以降、放送から僅か数回で幻のCMと化してしまったのがこちらの動画である。
ちなみに桃太郎の演者である松田氏はかつてソフトバンクのCMに「新しいおじいちゃん」役で出演していたことがある。
auのCMの桃姫は、『かってに桃天使』の桃姫あるいは『武者ケロ』の桃姫とは異なる。
CMソング
CMソングの楽曲自体については上記の再生リストのリンクにて公開されています。
三太郎メンバーによるオリジナルソング
- 「三太郎音頭」歌:浦島太郎(桐谷健太)
- 「海の声」歌:浦島太郎(※「桐谷健太」名義でも曲の内容は共通)
- 「お家をつくろう」歌:浦島太郎
- 「みんなってエブリワン」歌:親指姫(池田エライザ)
三太郎メンバー以外のCMソング
- 「笑おう」歌:yonige
- 「みんな自由だ」歌:halftimeold
- 「やってみよう」歌:WANIMA
関連タグ
桃太郎伝説・・・ベースにした元ネタの一つ?
仮面ライダー電王:メインキャラクターに三太郎をモチーフにしたキャラが登場することから連想する人も多い。
勇者ヨシヒコ:第3期でソフトバンクをも巻き込んだパロディが行われた。