亀仙人
かめせんにん
「我が弟子達よ!! よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休め!! 人生を面白おかしく 張り切って過ごせ!!!!」
漫画『ドラゴンボール』に登場する武術の達人。
亀仙流という独自の流派を開き、武術の神「武天老師」の尊称で世界中で知られている。
「仙人」の名とは裏腹に、外見は南国風の小洒落た出で立ちで、性格はスケベで俗っぽい。
だがその実力は本物で一般人ならものの数秒で倒し、天下一武道会でも好成績を収めている。
弟子には孫悟空を初め名のある武道家達を輩出している。
初登場は第3話で、ウミガメがカメハウスから背に乗せて運んできて、「ハロー」と初登場した(アニメのオープニングでは該当シーンでピースしている)。
年齡も然ることながら、体格も低身長で細身のいかにも老人といった風貌。
禿頭にウェリントン型のサングラス、もっさりと蓄えられた白い髭が特徴。
若い頃はフサフサの黒髪で、当時のピッコロ大魔王との戦乱期では剃っていた。
普段はアロハシャツに半ズボン、サンダルといったラフな出で立ちをしているが、悟空やクリリンの指導を開始してからは武道着も着用している。
彼のキャラクターデザインについて、元々作者の前作ドクタースランプにちょっとだけ登場していた神様(所謂ドラゴンボールの地球の神様とは全くの別モノ)を原型にして少しだけ手を加えてリメイクしたキャラあり、その点についてはコミックス巻末にて読者のファンレター質問に答える形で作者自身が言及している。
背中には名乗り由来となった大きな亀の甲羅を背負っている時もあるが、これは20kgの重りを兼ねており、常日頃身体に負荷をかけていた。その修行方法は、悟空など亀仙流の修練を受けた者たちも行っていた(後に天界の神様から与えられたアイテムとして、インナーやリストバンド、靴などを使い同様の負荷修行を行った期間もある)。ただし、亀仙人については第一線を完全に退いてからは外して暮らすようになった。
「亀仙人」の名は本名ではなく、作中で本名が語られたことはない。
世界的には武術の神「武天老師」と称されており、クリリンやヤムチャなどからは「武天老師様」と呼ばれている。
亀仙人本人も、免許証の名前を「武天老師」として登録したりと、戸籍上の本名として使用している。
海外では「Master Roshi」の名で呼ばれている。
木製の杖も常に携えているが、実際は足腰が衰えているわけではなく、それどころか超人並みの健脚。
悟空とクリリンの入門時に一緒に行った百メートル走のタイムは5秒6で、本人の感想は「まあまあかな、そんなもんじゃろ…」である。
杖は武器として使う場合もあるが、チチが本当に亀仙人か確かめる意味で行った背後からの攻撃に対応した際は、鋼鉄製のカッターに切断されて亀仙人の頭を直撃してしまった。
これは武器の相性が悪かったのと、いきなりすぎて対応できなかったのが原因。
趣味や好きなもの等については前述のプロフィールの通りで、非常に若々しい趣向を持つ。
喫煙者らしく、表紙絵で煙草やパイプをくわえていたり、アニメでも煙管をふかしている場面が描かれている。
伝説の「芭蕉扇」を鍋敷きに使って汚したので捨てたり、『超』では魔封波用に梅干し入れを使用したりするなどズボラなところもある。
加えてかなりのスケベであり、日頃からエッチな本やAVを鑑賞するなどしている。
作中の女性陣に対しても、初対面のブルマに良いものを渡す代わりにパンツを見せるように言い出したり、フライパン山の火事を消すためにブルマのオッパイを触らせるように条件付けたり、悟空とクリリンが入門するにあたって「ピチピチギャル」を連れてくるようにせがんだり、そうして連れてこられたランチに対して際は、「亀仙流の道着」と称して彼女にレオタードのランジェリーを着せたり…などなど、かなり大っぴらにスケベな要求をしており、その都度ウミガメに咎められている。ウーロンにも「俺よりスケベだぜ……」と呆れられている。
(チチの乳というギャグも、ベジータが言うよりずっと以前に回収している)
ブルマやランチの他にも、アニメでは成長後のチチや人造人間18号などもセクハラしている(手痛く殴られているが…)。
TVアニメ版16話「修行・石さがし」では執拗にランチの尻を触ろうしていた。
『ドラゴンボール超』でも、天津飯の道場を狙った妖術使いの美女・ユーリンと相対した際、格闘家としての力の差を見せつけたものの、パンモロに興奮した隙を突かれて妖術をかけられてしまった。
スケべが祟って実力を発揮できなかった良い例である。
しかし力の大会参加にあたってこれではまずいと思ったのか、美女に変身させたプーアルを相手に特訓した結果、ついにスケベを一応は克服、少なくとも試合や戦闘時は女の色仕掛けに決して心を乱さない精神力を手に入れた。
また、その後の物語である『銀河パトロール囚人編』では数名の女性の敵の服装がセクシーであった為についつい視線がそちらに行ってしまい苦戦したが、目隠しをした瞬間にスケベが一切無くなり相手を翻弄する実力を見せ付けている。
アクの強いコミカル描写も目立つが、武術に関しては真摯な姿勢を持ち、その力を私利私欲に使うことを禁じており、こうした厳しい姿勢は、かつての兄弟弟子・鶴仙人などと正反対である。
そのためか、滅多に弟子をとらないと世間でも知られており、悟空に対して修行をつけようと声をかけたのも非常に珍しいことであった。
結果的にたゆまぬ努力で神をも超える宇宙的レベルにまで成長したもののクリリンなどは弟子入りの当時の実力は亀仙人の達人基準には遠く及ばず、偶発的な弟子入り条件にパスしたものであったが、一番弟子の孫悟飯や二番弟子の牛魔王などは亀仙人が認めた実力者故の弟子であった。
時には弟子である悟空やクリリンたちに対して道を指し示し、同時に学問の大切さ、高慢さが身を滅ぼすことも伝えるなど、良き師としての姿もしっかりと描かれている。
特に一般常識に欠けていた悟空を人間として教育した点では特筆され、もし悟空が亀仙人と出逢っていなければその後の悟空の人生は間違いなく全く違うものになっていたと言える。
修行によって超人レベルの実力を手にした悟空とクリリンが奢ることが無いよう、変装して自ら弟子たちと対決した。
修行に関しても牛乳配達を行わせるなどちゃっかりしているが、アルバイトを経験させることで社会的な常識も教えたと言える(悟空の挨拶である「オッス」にも注意している)。
そうした経緯から弟子たちからの人望も篤く、いつしか悪魔の帝王と呼ばれるようになっていた2番弟子の牛魔王も、再会した亀仙人こと武天老師の言葉で人々への迷惑な行為を改め、悟空たち新世代の弟子たちも現在に至るまで亀仙流の武道着をアレンジして愛着し続けている。
他にも、第21回天下一武道会で戦ったナムが故郷の渇水状態を救うという大会出場の経緯を知った際には貯水タンクのホイポイカプセルと会場内の井戸水(利用無料)を与え、神様がピッコロを道連れに自殺しようとした際は誠心誠意で説得して止めるなど、俗な趣向を除けは非常に心優しい人格者であることが窺える。
神と大魔王の関係を知った後でも恨み言の一つも言わず、むしろ神が創ったドラゴンボールのおかげで絆が紡がれたのだと感謝を示していた。
…まあ、めちゃくちゃスケベなせいで筋斗雲には乗れないのだが。
原作最終回でも容姿の変化は殆どなし。唯一、サングラスのみラップアラウンド型のサングラスに変わっていた。
年老いた姿は別に気にしていないようだがドラゴンボールDAIMAでは若返ったことをいいことに若者向けのファッションを楽しんでいた。
連載初期においては作中最強クラスの実力者だったが、物語が進むにつれ徐々に弟子達に追いつかれていく。
さすがにまずいと思い密かに修行をして鍛え直し、第22回天下一武道会に参加する。
だが次世代の武道家たちの成長を見出すと満足し、ピッコロ大魔王戦で戦線を離脱。
以降は自らの戦いの経験を活かしサポート役へと回る。
サイヤ人編に入ると「す……すまぬ。ワシらには手も足も出なかった……」とラディッツが悟飯を誘拐するのを妨害することも出来ず、ベジータとナッパが襲来した時にブルマが近くまで応援に行くか?と聞いても「レベルが違いすぎる……ワシなどが行っても邪魔になるだけじゃ……」と苦々しげに答えるなどインフレの波に真っ先に呑まれたキャラと言っていい。
さらに物語の展開が、宇宙や未来・天界といった大スケールな世界へ干渉するようになると、もはや次元を超えたレベルに追いつかず戸惑う姿を見せる事が多くなった。
そのスケールに合わせて悟空たちにも遠い存在になってしまうまでにレベル差を開けられてしまい、本人も「武術の神と呼ばれていた時代が懐かしいわい…」と嘆いている。
しかし、戦線から一歩引いた現在でも、実力そのものが衰えることはなく「武術の神」と呼ばれた強さは健在。
悟空とセルの戦いをテレビ越しに見ていた時も「悟空は勝てない。悟空もそれに気づいている」と冷静に戦況を見極めていた。
また『超』では密かに修行を再開しており、大幅なレベルアップを遂げている。悟空も想像以上だったらしく驚いていた。
アニメ版ではピッコロ大魔王との戦闘に追加シーンが描かれている。
ピッコロ大魔王から挑発や被弾スレスレの攻撃をされても微動だにせず、常に睨み付けていた(直撃する攻撃は防御していた)。逆にピッコロ大魔王の方が不気味さや苛立ちから余裕を失くしていき、亀仙人に戦うように怒鳴っていた。
直接戦闘では勝ち目がないため自分から仕掛けるようなマネはせず、執拗な脅しにも屈することはなかった。そして武泰斗の名前を出すことでピッコロ大魔王は完全に怯え、精神的には勝利していた。
魔封波の準備は少し長いタメが必要なのだが、恐怖に駆られたピッコロ大魔王は何も出来ず、逃げを打ったところで魔封波の発動を許してしまった。
劇場版第5作『この世で一番強いヤツ』では当時としては貴重な戦闘シーンが描かれた。
Dr.ウィローの先兵である戦闘員バイオマン4体をまとめて打ち倒すという活躍を見せるが、伏兵によってブルマを人質に取られたため無抵抗を余儀なくされた。
連れて行かれた先で3体の凶暴戦士と戦わされ、善戦するもかめはめ波をミソカッツンに跳ね返され、躱したところをエビフリャーに殴り飛ばされ、最後はキシーメの電撃によって戦闘不能となった。
終盤では助けに来た悟空、クリリンと協力して師弟のかめはめ波を放っているが決定打にはならなかった。
通常時
外見こそ小柄で細身な「いかにも老人」といった風貌だが、銃火器を持った軍人達を一人で倒し、マシンガンの銃弾を全て素手でキャッチしたり、多数の残像を残すほど素早く動いてみせるなど、超人レベルの戦闘能力を持つ。
サイヤ人編にてブルマがラディッツのスカウターで計測した際の戦闘力数は139。
正体を隠してジャッキー・チュンとして第21回天下一武道会に出場した際には、決勝戦で悟空と激闘を繰り広げた末に勝利し、第22回大会では暗殺者を志していた天津飯とも好勝負を繰り広げた。
劇場版『この世で一番強いヤツ』ではその実力を見込まれ、Dr.ウィローの新たな肉体として狙われるがウィローの部下であるバイオマン達を一蹴し、凶暴戦士三人組ともしばらくの間戦い続けている。またDr.ウィロー本人との戦いでは弟子の悟空やクリリンと共にトリプルかめはめ波を披露した。
MAXパワー(最大出力)
筋肉を増大させ、100%すべての力を発揮した姿。主にかめはめ波の威力を上昇させる際に見せる。
エネルギーの消費が激しく、かめはめ波でフライパン山の火や月を消し去った際には気をほとんど使い果たし、その後すぐに通常時の姿に戻っている。
ドラゴンボールヒーローズ及びスーパードラゴンボールヒーローズでは変身技となっている。
原作では、フルパワーのかめはめ波を放つ時以外にこの姿を見せる事は無かったが『復活の「F」』や『ドラゴンボール超』では時折この形態でも戦っている。
『復活の「F」』編ではソルベ率いるフリーザ軍の残党達をなぎ倒し、途中で長年修行をしていなかったクリリンと共に息切れを起こす場面も見られたが、なんとか悟空が到着するまでの間は持ちこたえていた。
宇宙サバイバル編では「力の大会」の第7宇宙の代表選手の一人として悟飯に選ばれる。
大会が始まる前、悟空がスカウトに向かった際には、鶴仙流のユーリンの妖術にかかってしまい悟空と天津飯と戦うことになるが、修行と洗脳の効果か天津飯を萬國驚天掌でひるませ、通常状態の悟空とも渡りあうなど、驚異的なレベルアップを見せた。
一方「力の大会」本番では、この姿をあまり披露せず多彩な術と長年の経験を活かし、力押しに強い悟空やベジータなどが苦手とするであろう騙しや策略、特殊能力で挑んでくる相手を引き受けるべく奮戦、老獪かつ堅実に場外送りを狙った戦い方で敵を倒していった。
ガノスとの戦いでは当初は優位に立っていたが脅威的な成長を見せたガノスを前に劣勢となる。
それでも亀仙流の意地でMAXかめはめ波を放ち、押し合いの末に勝利する。
しかしこれまでのダメージが積み重なり倒れてしまう。
これを見たクリリンは、最初に退場して観戦を余儀なくされていたにも拘らず助けに行こうとするも、ルール違反となるため界王神に静止される。
一方、この時マジ=カーヨに拘束されていた悟空も超サイヤ人ブルーになることで吹き飛ばし、すぐさま彼を心肺蘇生しに行く。
そして、なんとか息を吹き返した際には悟空もクリリンも涙を流して喜ぶという長年の師弟愛を感じさせる場面があった。
その後は最終的にフロストとの戦いで今度こそ体力の限界が訪れリタイアを選ぶ。
中盤での脱落となったものの、その見事な戦いぶりは破壊神であるビルスが素直に健闘を称え、それまで単なる爺さん呼ばわりだったところをきちんと名前まで覚える程であった。
漫画版『超』ではカーセラルにも勝利している。
更にジレン相手に全く敵わず単純に力を求めようとしていた悟空に対して亀仙流の教えで叱咤激励した上、なんと身勝手の極意と同じ原理の動きでジレンの攻撃を回避し、ある程度渡り合うというまさかの活躍を見せた。
流石に本来の身勝手の極意には程遠かったためジレンには敵わず、結局は倒されてしまったものの、悟空に大きなヒントを残した。
作中では亀仙人が悟空の師匠であるということにジレンは反応しており、悟空は亀仙人を誇りに思い、「オラは今でも亀仙流の…孫悟空だ」と見得を切り、身勝手の極意を発動させるに至った。
『最強への道』ではブルー大佐率いる艦隊に対して使用。海上から砲撃されて手も足も出なかった悟空に変わり、かめはめ波で海を割って艦隊を沈めさせた。
しかしまだ艦隊が残っていた上に力を使い切ったことで結局逃げるしかなくなってしまった。
得意技
武術から妖術系まで、様々な技術を会得している。戦士の中では珍しく相手の動きを封じるものが多い。
ただし、舞空術は会得しておらず、『超』で他の戦士と共闘できるまでにレベルアップしても未だに飛べるようになっていない。その煩悩から筋斗雲にも乗れない為、飛行には子ガメラを使用している。
亀仙人自ら、50年の月日を経て生み出した大技。本気で放てば月すら破壊できる。ゲームによっては「元祖かめはめ波」だったりもする。
体内に流れる微量な電流を、両手で増幅させて放出、相手を宙に浮かせて動きを封じ感電させる非常に危険な技。物理的破壊力こそかめはめ波に劣るものの対生物の技としては最強クラス。その威力故、滅多なことでは使用しない。
元は亀仙人・鶴仙人の師匠である武泰斗が修行の旅に出で編み出した技。
相手を殺さず、札を貼った容器に封印する特殊技。ただし使用すると成功・失敗に限らず命を落とす。
亀仙人が使用する技の中でも珍しく技名がまともだったりする。
素早い動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる技。
一度に多くの残像を生み出す多重残像拳もある。
酒に酔った振りをし、その動きの中で相手を攻撃する技。酔いを知らない少年悟空では見切れないだろうとして使用したが、狂暴化した振りをした猿拳に破られた。元ネタは言うまでもなくあの映画。
- よいこ眠眠拳
歌と動きで相手を眠らせる技、即ち催眠術である。悟空との戦いで使用した際は、これで勝つのはどうなのかと審判に意見されたが「情けない技で負けるのが悪いんじゃ」と開き直っている。
相手を催眠状態に陥らせて暗示をかける技。男狼を人間に戻すために使った。
- 金縛りの術
上記のような術系の技ではなく、眉間のツボを突き相手の動きを一切を封じる技。
相手の心の中を読む超能力。これでナムの過去を知り「ギャグマンガにはならんわけじゃ」と真剣な顔でコメントした。
鶴仙人と喧嘩をするときに使用していた。
作中に登場する唯一の肉親として姉の占いババがおり、亀仙人とは180歳以上年が離れている。彼にしては珍しく「姉ちゃん、金くれよー」と甘えたことを言っていたり、占いババも悟空から如意棒の在処を尋ねられた際、ピッコロ大魔王を倒したやつと試合なんか出来ないというのもあったとはいえ、「弟の命もかかっておることじゃしな」と言って無償で占う等、仲は悪くないようである。
かつては武泰斗という武道家の下で修行をしており、その過程で彼とピッコロ大魔王の戦いを見届けている。また、兄弟弟子である鶴仙人はこの戦いの後に卑劣な性格に転じていったという。
また、カリン様の元でも、一時期、修行をしている。亀仙人は、カリン様から超聖水を奪うのに、3年ほどかかったらしい。
弟子には悟空の養父・孫悟飯と牛魔王がいるが、牛魔王は主に力任せなタイプなせいか、奥義である「かめはめ波」の体得までには至らなかった。
それ以降は、孫悟飯や牛魔王のような亀仙流の修行に耐えれる武道家がなかなか現れなかったため、長らく弟子をとることはなかったが、数十年後に悟空・クリリン・ヤムチャといった若い世代の武道家たちを育て上げている。
弟子たちに対しては武道だけではなく学問の必要さも説き、文武両道である修行を課してきた(もっとも、官能小説を教科書代わりに読ませていたが…)。
21回と22回の天下一武道会においては、自分の下で予想以上に強くなっていく弟子達が天狗になる事も既に予見していた為、自ら変装して“謎の老武道家・ジャッキー・チュン”として出場(武道会に出場できる程の老人なのに、全く無名だったため「謎」という表現が付いた)。特に悟空とは互角以上の闘いを繰り広げてギリギリのところで勝利し、世の中には「まだまだ上には上がいる」事を実戦を通して説いた。
ブルマは、初対面で彼女の勘違いでノーパン姿を見せられたり、フライパン山では彼女(に变化したウーロン)にパフパフしてもらったりなどエッチなやりとりが多く、以降は顔を合わせるたびにパフパフを要求するなどしている。ただ亀仙人はウーロンだとは気付いていないため、ブルマはパフパフしてくれる性格だと思い込んでいるものと思われる。
先述のようにアニメ版では、こうした仲間に対するセクハラともいえるやりとりが、チチ・18号・ビーデルにまで及んでいる。
もちろん亀仙人自身が根は凄い人物であり、そのスケベ行為も「ある種の可愛げがある憎めないお茶目さ」と理解している周囲の女性たちは、亀仙人の「どスケベ」に呆れてセクハラされれば怒って容赦なく殴り飛ばすが、決して仲間として見捨てたり嫌悪したりなどはしていない。
また、同じくスケベなウーロンとは気が合うのかよく二人で行動しており、アニメなどでもピチピチギャルやエッチな本など共通の趣味に興じている姿がよく描かれる。クリリンも基本的な女好きは変わらないため、彼も18号と結婚する以前は近い行動を共にする時もあり、ヤムチャも女性にデレデレする点では亀仙人と一緒に同じ反応を示す事まであった。
悟空を育てた孫悟飯も一番弟子だけあってピチピチギャルは好きらしく、悟空に「お前が女と出会う事があれば、優しくするんじゃぞ」と教えていた程。牛魔王も、アニメでは亀仙人とギャルをいやらしい顔で見るシーンがあり、娘のチチにどやされたこともある。
ウミガメとは長い付き合いで敬意を持って接されてはいるものの、エッチな趣向や齢不相応な行為を咎められることもしばしば。登場時は彼の甲羅に乗って海を渡ってきている。
その他、永遠の命を与えるという不死鳥がいたらしいが食中毒で死んだらしい。フライパン山へ向かう際には、筋斗雲以外の移動手段として子ガメラを呼び出し回転する彼の甲羅に乗って飛行している。
同居人としては、前述のカメハウスで長らくウミガメと二人だけで暮らしていたが、後に弟子入りした悟空とクリリン、二人が連れてきたランチを加えた3人を住まわせ、やがて悟空は修行の旅に出るが、新たに弟子入りしたヤムチャと子分のプーアルが3年間同居し、ヤムチャとプーアルが西の都のブルマの家へ帰った直後にクリリンも修行の旅に出る。
更に3年後にクリリンは再び亀仙人の下に残ったが、ランチは天津飯が好きになり、後を追ってカメハウスを出て行った。
それから更に7年以上後にクリリンが結婚したことで18号が、さらにその二人の間に生まれたマーロンが同居に加わっている。
しかし、『超』でクリリン一家はカメハウスを出て西の都に新居を建てて暮らし始めたため、結局カメハウスは、昔の様に亀仙人とウミガメと二人暮らしに戻ってしまう。
舞空術が使えないことと連載中盤で戦線離脱することからかプレイアブル化している作品は少ない。
『ドラゴンボールDS2 突撃!レッドリボン軍』ではifストーリーのボスとしてクリリンと対決する。クリリンが占いババの館を勝ち進んだというif展開となり、占いババから5人目の相手として指名される。当初はいきなりのことに困惑する亀仙人だが「姉ちゃんには逆らえない」「クリリンの成長を確かめる」ということで師弟対決を展開する(クリリンを操作する)。
戦闘は亀仙人の方から「きょ、今日のところはこの辺にしておくかのう」と手を引いたことで幕を閉じた。クリリンは「武天老師様は手加減をしてくれていた」と言って亀仙人に尊敬のまなざしを向けるが、亀仙人の方は「悟空どころかクリリンにまで……わしも修行をするべきか」と内心かなり焦っていた。
『ドラゴンボールゼノバース』シリーズでは、直接の登場はないもののヒゲや甲羅などアクセサリーが登場しており、見た目だけ似せることができる(さすがに体格までは無理)。
ドラゴンボールファイターズではDLCにてプレイアブル化。ピッコロを魔封波でK.O.すると特殊演出が発生する。
同じくDLC出演のゴクウブラックとの掛け合いでは、「ワシの弟子の肉体を好き勝手にしおって…!!」と怒りを露わにしている。
コメント
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