「…海堂……結花……俺は今まで何をやってきたんだ!!あぁぁあぁああぁあぁあぁあ!!!」
オ・ー・ガ! オ・ー・ガ! オ・ー・ガ! オ・ー・ガ!
『Standing by』
「変身……!」
『Complete』
「ようやく解ったんだよ 俺が生きていく道は一つしかない…俺はオルフェノクとして生きていく!!」
CV:泉政行
スーツアクター:伊藤慎
変身者
・木場勇治
・坂田健児(『仮面ライダーディケイド』)
概要
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する仮面ライダー。変身者は木場勇治。
帝王のベルトの1つ「地のベルト」オーガドライバーで変身する仮面ライダー。モチーフはギリシア文字のΩ(オメガ)。
後に名前の表記・読みの両方でカブり気味の『仮面ライダーオーズ/OOO』が平成仮面ライダーシリーズ第12作として製作されたが、オーガは「0(数字)」なのに対して、オーズは「O(アルファベット)」。
ちなみにデザインのモチーフは花魁だが、黒ベースのカラーや出で立ちからキルバーンを思い浮かべた人もいる事だろう。
なお、演じた泉政行氏は2015年7月28日に35歳の若さで逝去している。そのためか、ゲームなどでオーガが登場する際はやや特別な扱いになっていることもある(詳細は後述)。
全仮面ライダー大投票 | 80位(108票) |
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スペック
身長 | 202cm |
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体重 | 101kg |
パンチ力 | 4.5t |
キック力 | 9t |
ジャンプ力 | ひと跳び38m |
走力 | 100mを5.6秒 |
視力 | 眼部のクリスタルスコープはファイズの5倍の視力を誇る |
聴力 | モナークソナーの働きにより、周囲50km圏内の針の落ちた音も聞き分ける |
ギリシア文字のΩ(オメガ)のようなマスクが特徴的で、流動経路は金色のオメガストリーム。
天のベルトで変身する仮面ライダーサイガに比べて機動力やスピードは劣るものの、桁違いのパワーと防御力を誇りスペック上なら仮面ライダーファイズ・ブラスターフォームよりも高い(視力もブラスターフォームの5倍)。数あるフォトンストリームの出力でも最高ランクを誇る「オメガストリーム」が循環しており、基礎的な出力の段階でファイズのアクセルフォームの出力を上回る(後にパワー面なら次世代のネクストファイズやネクストカイザを上回っている)。
鎧の材質はサイガと同様に、「ルナメタル」(中でも最硬の「ルナメタル114」)が使われており、オメガストリーム用の流動経路にも用いられている。腰の「ワイズマンローブ」は理論上は太陽の表面温度に匹敵する攻撃を防ぐとされる他、過酷な環境下を想定してか、水から空気を取り出す他、有害物質を濾過し、呼吸を手助けする機能も備わっている。
また「いくら『天』の名を冠してもその羽をもいでしまえば、大地に抱かれ安らかな眠りにつくだろう。
つまり『大地』とはどんな万物すら帰す最終地点―――即ち≪最後≫を司どるもの。そう、Ω(オメガ)の意味するものは≪最後≫。 」という設定が込められているのも特徴。
必殺技
オーガストラッシュ
オーガの専用武器「オーガストランザー」から伸びるフォトンブラッドの刃で敵を切り裂く。設定上は無限に伸びるという。
劇中ではブラスタークリムゾンスマッシュと鍔迫り合いになり、その際に生じた大量のフォトンブラッドが拡散されたことで、戦いの場であった巨大ドームの壁の一部をフォトンブラッドで消し飛ばしてしまった。
また真理を救う為にエラスモテリウムオルフェノクを抑えつける程のパワーを発揮。撃破とまではいかなかったが、投げ飛ばす事には成功した。
下記のようにディケイド(とファイズ・ブラスターフォーム)の必殺技で叩き折られた『ディケイド』版を含めて、映像作品では単体で敵を撃破した事は一度もない技となっている。
(ただし、『超電王トリロジー』で仮面ライダーディエンド・コンプリートフォームに召喚されたオーガの場合、他の劇場版ライダー達の必殺技と一緒にだが、オーガストラッシュで敵を撃破している)
『シティウォーズ』では巨大化した刃で敵を切り裂く技として使用されている。
グランキック
『仮面ライダー シティウォーズ』で使用。空中から飛び蹴りを放つ。
後年の映像作品での登場
『仮面ライダーディケイド』第20、21話
「ネガの世界」に登場。光夏海の友人の一人である坂田健児の偽物が変身した。
コンプリートフォームとなったディケイドにオーガストラッシュを放つが、コンプリートフォームの召喚したブラスターフォームのファイズ(とディケイドが同時発動した2倍の威力)のフォトンバスターを相手に競り負けてフォトンブラッドの刃をへし折られてしまい爆死した。
因みに「ネガの世界」の脚本を担当したのは『パラダイス・ロスト』の脚本も務めた井上敏樹氏で仮面ライダーリュウガ、仮面ライダーダークカブト、仮面ライダーダークキバも井上氏が脚本を務めた作品あるいはエピソードで初登場した繋がりがある。
更にダークキバとは「変身者が強力な怪人」「カラーリングが黒」「マントを持つ」「怪人の為に開発された」「桁違いのパワーと防御力と主役ライダーの最強形態に匹敵するほどの強さを持つ」「普通の人間には扱えず、怪人でも素質のない者が変身すると瞬時に死に至る危険性・可能性がある」「当初は主役ライダーと対立していたが、後に共闘する(こちらは変身者の変更が理由)」など共通点が多い。
『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』
ディエンド・コンプリートフォームの召喚により登場。
因みに今作で共演した仮面ライダーアークとは脚本家が同じ作品の黒い劇場版限定ボスライダーで白いダークライダーの副官がいる繋がりがある。
ゲーム
『オール仮面ライダー ライダーレボリューション』
ホースオルフェノクの必殺技で変身する形で登場している。
声優は代役だが仮面ライダーバロンとは真逆のサプライズであった。
『仮面ライダー シティウォーズ』
参戦したが声優は代役である。
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』
バーストライズ05弾から参戦。泉政行の後述の発言をスタッフが汲み取った為か、効果音以外はボイス無しとなっている(観客のオーガコールはある)。
『仮面ライダードライブ スペシャルショー』
泉政行氏が逝去してから2ヶ月後、2015年9月23日によみうりランドで行われたヒーローショー。公式の脚本ではないが、オーガが実質的にラスボスのような役割で登場するストーリーが急遽製作されることとなった。
仮面ライダーファイズと対峙した際にオーガは「乾、俺とお前は何も違わない。なぜそちら側にいる?川を渡ってこちら側に来い!」と発言している。
ショーの閉幕は『555』当時に木場勇治(泉政行)名義で歌唱されたキャラクターソングである「cross a river」が飾り、それに合わせてベルトさんは以下のように発言した。
「君のことは忘れないよ、『木場勇治』。」
上記のオーガの台詞は、生者と死者を分かつ三途の川に、キャラクターソングの歌詞を重ねたものと思われる。
演じた人物
俳優 | 作品 |
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泉政行 | 『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 |
坂本恵介 | 『仮面ライダーディケイド』 |
スーツアクター | 作品 |
伊藤慎 | 『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 |
押川善文 | 『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』 |
泉政行 | 『仮面ライダー555』ジャンクション |
余談
初のテレビシリーズの主要人物が変身する劇場版限定ボスライダー。
同様のケースは後の『劇場版 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』の仮面ライダードラドが存在する(ドラドの変身者もTV本編では別のライダーに変身している)。
『仮面ライダー555』のTV本編で木場勇治は仮面ライダーファイズ、仮面ライダーカイザに変身、またこれらのライダーはほかにも変身者がいたが、オーガは変身者が木場だけでほかに誰も変身していない(同じく帝王のベルトの仮面ライダーサイガもレオのみである)。
そのため木場を演じた泉政行氏は「俺だけのオリジナル」として特別に思い入れがあると、インタビューで語り、『仮面ライダーディケイド』にオーガが出た際には、そういった話が制作スタッフ側から無かったことを明かした上で「俺だけのライダーなのに。他人に変身させるくらいなら俺呼んでくれよ!」とも冗談交じりに語っている。
ディレクターズカット版のメインビジュアルには堕天使を思わせる黒い翼を生やした姿で描かれている。
スタジアムのディスプレイに金色の文字でデカく「Ω」の文字が表示され、観客からオーガコールが上がり、木場が入場して来るシーンはファンの間で語り草。その為か、オーガが登場するシーンでは劇中の観客のように「オーガ!オーガ!オーガ!」とコールするファンも多いという。
また『555』本編では何度も木場を唆した草加雅人/仮面ライダーカイザ役の村上幸平は、毎年9月13日に開催しているカイザ祭冒頭にて、これのオマージュとして「カーイーザ!カーイーザ!」というコールを行っているのだとか。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(仮面ライダー555)
劇場版限定ライダー サブライダー ダークライダー 怪人ライダー
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単独劇場版ボスライダー