「千年宝物に秘められし真の力…それは結束の力!!」
概要
遊戯王に登場する千年アイテムの一つ。
元々の所持者は古代エジプトに存在したファラオ(アテム)である。
これを入手した武藤双六を介して孫である武藤遊戯の手に渡り、この物語が始まった。
(当の遊戯は千年パズルを「祖父の遺品(になる予定)」と称したため、双六から怒られている)
形状
ピラミッドを逆様にしたような正四角錐。
元々はパズルではなく「千年錐」と呼ばれていた。
『パズル』と名が付く通り、分解すると複雑な立体パズルになり、普通の人間には組み立てる事が不可能とされる程、難易度は高い。
パズルが閉まっているボックスには「我を束ねし者、闇の知恵と力を与えられん…」という言葉が刻まれている。
資格者以外はパズルのピースが繋がらなくなるため組み立てられず、無理に組もうとすると迷宮の幻覚に囚われ制裁を受ける。
遊戯は千年アイテムに選ばれたこともあってか独力で組み立てたが、完成に8年がかりだった。
ただし作中(漫画版では御伽の父、アニメ版では洗脳されたキースによって)千年パズルが砕かれて再び組み立てる際には一度パズルを組み立てた経験が活きているのか炎上する建物の中で短時間で完成にこぎつけた。
劇場版『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』では海馬瀬人が軌道エレベーターで無重力圏に用意した特別な施設まで赴き、重力による僅かな歪みすら排除し、ハイテクの限りを尽くしてパズルの組み立てに挑むのであった。
最終的に、欠けていた最後のピースはそれを隠し持っていた遊戯自身の手ではめ込まれたが、既にアテムの魂はなかったために何も起きなかった。
(資格者でない海馬が組み立てても制裁がなかったのはこれが理由と思われる)
能力
シャーディー曰く「結束」。
アニメなどの描写を見るに、他の千年アイテムと同様に人の精神に干渉する能力を持つと思われる。
闇のゲームに割り込む、仲間の心と繋がるなどの現象を引き起こしている。
内部に広がるのは闇遊戯ことアテムの精神領域たる「心の迷宮」であり、最奥部には失われた記憶への扉がある。
この一角は遊戯自身の精神と繋がっている。アテムの魂はこのパズルに宿っているため、遊戯の身から離れると精神の接続が切れ、意志の疎通も人格のスイッチもできなくなる。
もう一つの機能は恐らく後付で追加された「記憶の投影」。
アテムと共に封印されていたゾーク・ネクロファデスが復活した時に備え、失われた王としての名を記憶の迷宮の奥から見つけ出し、以て邪神を打倒するための備えであるが、バクラはこれを利用して闇のゲームを展開、アテムを葬りゾークを現実世界に復活させようと目論んだ。
余談
遊戯は普段、ネックレスとして身に付けている。当初は紐で繋いでいたが、2人の絆と称してゴッツい鎖に変更した。
しかしDDD編(アニメではバトルシティ前哨戦)ではこれが仇となり、危うく焼死しかける憂き目を見た。
杏子が箱の中身を見た時は宝石箱の中身を見たように見とれていた。後に遊戯王OCGを見た読者たちの反応がこれそっくりになるとは☆
千年パズルのような髪型をした城之内くんが最後のピースを握ると様になり、このエピソードは和希の実体験がモデルになっているらしい。
商品化
ULTIMAGIA
2021年8月にバンダイスピリッツから、プラモデル「ULTIMAGIA」ブランドで発売された。「超高難易度パズルの再現」のため、マニュアルにはパズルの組み立て方が書かれていない。
2022年2月には同ブランドで黄金櫃も発売されており、パーツ状態で収納することもできる。
関連イラスト
関連タグ
THE_DARKSIDE_OF_DIMENSIONS 千年ロッド 千年タウク 千年眼