土着神
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どちゃくしん
土着神とは、神の形式の一つであり、遥か古来からその土地に棲みつく神のこと。一般的な宗教の神よりも性格は荒々しく、彼らに下手な真似をすれば容赦なく祟りを起こす。
古来からその土地に根を張って棲みついている神(精霊)のこと。
自然信仰(精霊信仰)の中で生まれた存在であり、特にその土地で強い存在感を示す岩や大木、湖などの自然物に宿る精霊とされることが多い。
こうした信仰は世界各国の原始的宗教にみられ、現在でも主流となる宗教とは別に地域の住民たちによって手厚く祀られていることが多い。
特に日本では『八百万の神』の信仰が強いため、各地方で様々な土着神たちが祀られている。最も有名なところでは諏訪大社のミシャグジ様が該当する。
祟り、食らい、犯す
土着神は自然霊としての特性が非常に強く、彼らに無礼を働くと十中八九で祟られる。
ゲーム会社・アトラスの"ミシャクジ様騒動"は、アトラスファンのあいだでは語り草である・・・。荒々しい『自然そのもの』の性格ゆえに人身御供を要求する神々も少なくはなく、信仰する側も恩恵を受ける身としてそれ相応の覚悟を要求される。
なお、彼らを呼ぶ際には"様(さま)"付けが基本。
祟られたくないのなら、下手に茶化すようなネタにすべきではないだろう。
いや、マジで(汗)。
こうした性格は古代における新興宗教においては格好の敵役とされ、現在の神話に見る多くの怪物や悪魔たちの中には、元を正せば土着神であったものたちも非常に多い。
また地域の土着神の神話や昔話が現代社会の都市文化などと結びついて変形し、いわゆる怪談や都市伝説と呼ばれる形態になることもある。
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