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概要

藤子・F・不二雄作の漫画「ドラえもん」のテレビアニメシリーズ第2弾。

テレビ朝日系では最初のドラえもんのテレビシリーズであり、今作でのドラえもん役の声優大山のぶ代にちなみ「大山版ドラえもん」、略して「大山ドラ」や「のぶドラ」と呼称されることが多い。

1979年に放送を開始し、2005年4月に現行の水田版ドラえもんに替わるまで放送された。放送時刻の変化なしに水田版に替わったため、日テレ版ドラえもんを第1作、本作及び次作を第2作とし、その中で本作を第1期、次作を第2期と呼ぶこともある。


原作者死後の動向

原作者の藤子・F・不二雄は本シリーズ放送期間内の1996年に逝去しており、生前に見届けたアニメ版は日テレ版と大山版のみとなる。

本作は日テレ版の本放送から約6年とブランクがある上に、26年にわたる期間放送されたため、ドラえもんと言われてこの時期を連想する人も少なくはないだろう。次作が放送開始してからの初期の十年間は「本作こそドラえもん、次作は断じて認めない」という原理主義的な思考をするファンが多かった。これは藤子・F・不二雄氏が存命時、大山のぶ代女史のどら声を高く評価していた逸話があったからである。更に言えば、世代交代がされた2005年は藤子氏が逝去してから、既に九年の月日が経過していたからか、当時に既に大人であった世代には、彼が亡くなったタイミングであった1996年で思い切って、声優を一新していれば、大人のファンたちに『仕方がない』と受け入れられたのでは?という意見もあるという。


時代は既に本作の最盛期であった昭和をとうに超え、二世代後の元号の令和になり、次作の放送期間も15年を超えた。本作は時代の流れと共に、歴史の1ページになりつつある。メイン声優の大山のぶ代を知らない世代が視聴者層の主軸になっているのがその証拠である。だが、世間にドラえもんという作品のイメージを確立させたのは、紛れもなく本作と大山のぶ代女史の功績である。


メインの声優であったのぶ代女史が 役柄の勇退後に認知症を発症してしまい、自分が声優であった事すらわからなくなる悲劇に直面したからか、本作を視聴していたファンから『ドラえもんが続いていれば……』と嘆かれたが、実際の大山女史は2001年にガンを患ったのをきっかけに勇退を公言しており、世代交代は女史の意向でもあったのだ。しかしながら、結果的に彼女の後任となった水田わさび女史の声色は大山女史とはあまりに方向性の違う声色であったため、当時に作品を支えていた古参ファンの反発は必然であった。この反発は初期の10年ほどは影響を残し、水田わさび女史も精神的に悩んだほどであったという。この反発を他山の石としたのか、本作の後に世代交代(メイン声優が逝去、もしくは引退した場合)が起こった長寿アニメはいずれも前任者が培ったイメージを引き継げる技量を持つ声優を後任に充てる事が慣例となった。


年月の経過でその声は次第に沈静化していったものの、作者存命中のような壮大なスケールのストーリー仕立ての劇場版を望む層などからは未だに苦言を呈されている(藤子氏がキャリアの後半期に青年向けの漫画で成功を収めていたのもあって)。

(この辺りは制作陣も自覚しているようで、2010年代頃に制作スタッフの変動が起こっている他、緑の巨人伝は制作に反対であったスタッフの意見を押しのけての制作であったという。


映画について

映画ドラえもんは1980年の『のび太の恐竜』から2004年の『のび太のワンニャン時空伝』まで毎年3月に上演された。原作者の藤子・F・不二雄氏が存命の頃は『のび太のパラレル西遊記』を除いて直接脚本を手掛け、制作総指揮を務めており、執筆途中に亡くなった『のび太のねじ巻き都市冒険記』からは藤子プロに引き継がれた。



作風の変化

大山版でも放送時期によって比較的絵柄に変化があり、大きく分けると1980年代前半頃までの初期に見られる絵柄(ドラえもんのひげが比較的外側)、1980年代後半から2000年代初頭頃の絵柄(よく大山版の絵柄と言われるあれ、ドラえもんのひげが内側に集約)、2002年以降のデジタル作画化後の絵柄(水田版に近いと言われる)の3系統に大別される。帯番組の頃は回によって作画が安定せず、原作者から似ていないと苦言を呈されたこともあった。


今でも声真似されがちな大山氏によるドラえもんも初期と後期と全く異なり、1980年代中頃まではやや高めに演じていたが、お馴染みの作画への移行するに伴い声が低く演じられるようになった。

ドラえもん自体も初期はトラブルメーカーな面こそなかったがあまり冷静ではなく、のび太と一緒に馬鹿にしたり、ハイテンションなリアクションをするなど子供っぽい描写が多かった。

主に表現規制の変化により、現在では考えられない程濃厚な、お色気描写が多い事も特徴。


また、2002年10月にセル画からデジタル作画に移行した。1990年代に放送を開始した。原作漫画の出版社が同じ「名探偵コナン」(東京ムービー)や「ポケットモンスター」(OLM)、同じくシンエイ動画の「クレヨンしんちゃん」と同時期の移行であった。出版社の意向ではなく、シンエイ動画ではスタッフがセル画に慣れており、デジタル作業への移行に反対していたという理由のため、デジタル化が遅れた。

この頃にも作風が変化し、キャラがオーバーリアクションを行う、スラップスティック系の演出が目立つようになった。


放送形態と放送時刻

10分帯番組+30分番組(1979年~1981年9月)

関東ローカルなど、一部で日曜日を除く毎日18時50分より1話ずつ放送。1981年9月26日まで放送された。番組構成上必ず新作が放送された。

帯番組時代も、日曜日は全国ネットで帯番組から複数話をまとめて放送した。この頃の放送時刻は日曜日の朝で、1979年度は日曜8時30分(現在のプリキュア放送時刻に相当)、1980年度以降、金曜夜移行までは日曜朝9時30分(現在のスーパー戦隊放送時刻)

この時期のタイトルコールは、黄緑色、あるいは黄色を背景に、ドラえもんの静止画が表示される映像を使用していた。(スペシャルを除く) 背景色に関しては、放送初期のマスターを劣化が進んでも流用していたためか、媒体によっては黄色か緑か判別しづらくなっている場合がある。


30分番組一本化(1981年10月~)

全国枠で放送された。1982年以降は新作と再放送のセットによる構成が原則となっていた。

30分版一本化後は次作に世代交代後の2019年10月の土曜日17時への移動まで毎週金曜日19時より放送していた。なお、1987年10月から1989年4月までは、後続のニュース番組の尺の影響で、10分繰り上げて放送。こちらの枠は現在ではテレビ局こそ違えどほぼポケモンの時間と同じである。

タイトルコールは大きく分けて3種類あり、背景色によって俗称がつけられている。


  • オレンジタイトル

1981年10月から1992年9月まで使用。ドラえもんが画面下部左右にいて、振り返って手を挙げる。

このサブタイトル以降、ドラえもんが動くようになった。

30分一本化後の新規タイトルコールでは、一番使用期間が長かった。


  • グリーンタイトル

1992年10月から2000年6月まで使用。op曲の歌唱者が山野さと子へ交代したタイミングでの変更となった。

ドラえもんがどこでもドアを使い、画面右から左へ移動する。

グリーンタイトル末期、2000年3月以降はステレオ放送が始まった。


  • ピンクタイトル

2000年6月から2005年3月の声優交代前まで使用。

ポンプでどら焼きを膨らませて、食べようとするとどら焼きが爆発する。

2002年10月にデジタル作画に移行した後も、映像をデジタル作画で書き直している。

また、デジタル作画移行後のサブタイトルは必ずテロップで書かれるようになった。ちなみに、手書きタイトルを採用していた時期でも、本放送時に諸般の事情でテロップを使用ていた場合がある。その場合、ソフト化の時に手書き文字に変更されたケースがある。(1999年放送の「ポンプ地下室で街を作ろう」など)


サブタイトルに関して

後の水田版同様に一度放送した原作付きエピソードを数年後もしくは十数年後にリメイクして放送するという体裁は取られているが、その際にはサブタイトルが変更されている。

パターンとしては、元のサブタイトルの文章を少し変えたものにしている(「森は生きている」→「森は呼んでいる」、「あやうし!ライオン仮面」→「あやうし!タイガー仮面」等)か、作中で活躍するひみつ道具の名前が使われている(「一生に一度は百点を」→「コンピューターペンシル」、「「真実の旗印」はすべて正しい」→「真実の旗印」等)か、その逆パターン(「友情カプセル」→「ドラえもんはスネ夫のモノ!?」、「ドロン葉」→「泣くな、ベソ!」等)か、大きく改題している(「のび太が消えちゃう!?」→「パパの夢をかなえよう!」、「たとえ胃の中、水の中」→「しずかちゃん、大ピンチ!」等)の4パターンがある。

一方で水田版では同じサブタイトルを使いまわすケースが多い。


声の出演


※1 代役は丸山裕子

※2 代役は龍田直樹

※3 病気療養のため1992年10月に降板。1993年3月死去。

※4 途中までは旧芸名「横沢啓子」名義。

※5 1981年10月以降最終話まで担当。

前後のドラえもんテレビシリーズ


関連タグ

ドラえもん 大山のぶ代 テレビ朝日 シンエイ動画


外部リンク

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