概要
『ブギーポップは笑わない』の登場人物。
統和機構の合成人間であり、本来の名前はユージン。未来の出来事が体に痣となって現れる<スティグマ>という能力を偽装して超能力者狩りをしている下級クラスの暗殺者。本来の能力は相手の血液を爆発物に変える能力<リキッド>。それにプラスして人体を貫通するほどの手刀。
能力は合成人間の中でも平凡なものであるにも拘らず、上層部での評価は相当に高く、作中最強存在であるフォルテッシモ曰く「俺と対等な強さ、隙を見せたら殺される」と云わしめるほどの実力者である。
フォルテッシモ以外他人と親しい関係性を持たない孤独な人生を送っていたが、超能力者狩りの任務中、標的だった5人の予知能力者たちと親密になり自分のアイデンティティを見つめ直すこととなる。
寺月恭一郎を暗殺したのも彼である。その際、寺月の残したビデオメッセージをあえて処分せず、意図的に放置していた。それは彼のささやかな統和機構への抵抗である。
彼が処分しなかったことでビデオメッセージに込められた寺月の意志は、歪曲王へと受け継がれることとなる。