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  1. 1960年に公開された特撮戦争映画
  2. 1987年から発売されているシミュレーションゲーム

2者はタイトルが同じで太平洋戦争がテーマというだけで特に共通点はない。


映画『太平洋の嵐』

正式なタイトルは「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』だが本編のタイトルバックでも分割して表記されておりもっぱら「太平洋の嵐」と呼ばれる。

航空母艦「飛龍」の攻撃機搭乗員の視点から真珠湾攻撃ミッドウェー海戦を描いた超大作特撮戦争映画。1960年東宝・松林宗恵監督。

「豪華演技陣総出演」の煽り文句通り当時の東宝のオールスターが出演するが、あまりにもオールスター大集合な「赤城」のシーンについて松林監督は「社長シリーズみたいだ」と評したとか。


友永丈市に相当する友成大尉が真珠湾攻撃にも参戦するなど史実と異なる点も多いが、ミッドウェーへの出撃時に民間の漁船に見送られて堂々出航しているなど細かいところまで史実に忠実に描かれている。ただし機体の実物大模型は「飛龍」艦載機という設定ながら「加賀」艦載機を示す赤線二本が描かれている。尾翼の識別番号は「B2」と第二航空戦隊仕様になっているので考証ミスと思われる。

主人公の北見孝二のモデルはミッドウェー海戦当時に友永機の偵察員を務め、最後の攻撃では第二中隊の指揮を執った橋本敏男とされている。


本作の映像が1973年の『ミッドウェイ』にも流用されているほか、真珠湾攻撃などの特撮シーンはその後の東宝戦争映画にも流用された。

本作に登場する日本海軍の機体は零式水偵を除いて全てハゲチョロ迷彩のような緑色に塗られており後の作品でも判別しやすい要素になっている。


スタッフ

製作:田中友幸

脚本:橋本忍国弘威雄

音楽:團伊玖磨

特技監督:円谷英二

監督:松林宗恵


キャスト

北見孝二中尉:夏木陽介

松浦中尉:佐藤允

啓子:上原美佐

第一航空戦隊戦務参謀:小林桂樹

第一航空戦隊作戦参謀:加東大介

第一航空戦隊航空参謀三橋達也

深瀬大尉:小泉博

第一航空戦隊通信参謀:宝田明

南雲忠一河津清三郎

第一航空戦隊参謀長上原謙

山本五十六藤田進

藤作:志村喬

北見サト:三益愛子

校長:榎本健一

飛龍飛行長:平田昭彦

沢渡大尉:中丸忠雄

航空参謀:土屋嘉男

花田大尉:三島耕

通信参謀:伊藤久哉

梅崎軍医中尉:太刀川寛

加来止男(飛龍艦長):田崎潤

飛龍機関長小杉義男

第一航空戦隊整備参謀:堺左千夫

船本大尉:山本廉

赤城の士官:中村哲

偵察機偵察員:大村千吉

村長:林幹

電報配達員:佐田豊

機関参謀:大友伸

飛龍航海長:村上冬樹

飛龍副長:田島義文

脇中尉:瀬木俊一

添島中尉:八色賢典

片桐少尉:船戸順

谷川一飛曹:西条康彦

西原大尉:岡豊

渡辺一飛曹:三浦敏男

整備兵:松山恵介

警防団団員:高木弘

矢野中尉:上村幸之

三根中尉:桐野洋雄

山口多聞三船敏郎

第二航空戦隊先任参謀池部良

友成大尉:鶴田浩二


余談

多くの東宝特撮作品で使われた東宝大プールはもともと本作のために作られた。

撮影に使用された「飛龍」の模型は全長13メートルの巨大な模型であり、車に乗せられず江戸川から東京湾を横断して三浦半島まで自力航行したとされている。

脚本の初稿には『戦艦大和ノ最期』内のエピソードを引用し、「飛龍」から脱出した北見は運よく救助艇に引き上げられるが、次々殺到する漂流者の腕を士官が切り落としていくという凄惨な光景を目撃するという描写があった。しかし脚本第3稿時点で削除され、負傷したまま艦内に取り残された松浦と最後まで彼の治療を行った梅崎軍医の描写に変更された。

なお『戦艦大和ノ最期』の当該エピソードは事実無根であるとされている。初霜(駆逐艦)の項参照。


関連タグ

東宝 戦争映画

飛龍

太平洋三部作

太平洋の鷲 太平洋の翼


ゲーム『太平洋の嵐』

百戦錬磨の妖精さん達が「太平洋の嵐」に心を撫で切りにされる。

G.A.Mほかが1987年から2017年にかけて製作・発売した戦略シミュレーションゲーム。Windows移植版以降はシステムソフト・アルファーが発売している。

第1作はPC-9801PC-88VA対応。「太平洋の嵐2」からはWindowsにも移植され、ナンバリングタイトルとしては「太平洋の嵐6~史上最大の激戦ノルマンディー攻防戦!~」まで発売されている。

大日本帝国を操作して太平洋および東アジア・東南アジアで連合国との総力戦に挑む。題字は源田実が書いたとされている。

資源の採掘・兵站を重視したゲームであり、もちろん食糧輸送も要素として取り入れている。

さらには搭乗員の練度まで細かく数値化されており、熟練搭乗員を前線で活躍させるか、後方で後進の指導に当たらせるかなどの判断も可能である。

しかしできることが多いというよりはやることが多いゲームであり、1995年の「太平洋の嵐2」で物資輸送が省力化されたのを除けばほとんど手動のままWindowsどころかコンシューマのPS2PS3、果てはニンテンドーDSにまで移植されていることからいつしかクソゲーの烙印を押されるに至ってしまった。


余談

2005年にロシア・ブカエンターテインメントからWindows向けに発売されたRTS「Pacific Storm」はタイトルを日本語訳すると「太平洋の嵐」であり、ゲーム中の日本兵が「太平洋の嵐!」と叫ぶことがある。


関連タグ

太平洋戦争 シミュレーションゲーム

提督の決断 大戦略

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