💔概要
失恋とは、恋する相手への気持ちが成就しないこと。また、恋愛が何らかの形で終止符を打たれること。あまりにも自分と立場がかけ離れた相手(有名人など)の場合も広義には含まれる。ただし死別は失恋に含まれない。また、狭義では恋人同士が別れる離別は含まれない。対義語は、「得恋」または「恋愛成就」がある。
思春期の失恋は感情の揺れ幅も大きく、人によっては自暴自棄になって生活が荒れたり、異性に対して苦手意識を持ってしまったり、諦めきれず振った相手にもう一度告白をしようとする場合もあるが、失恋を受け入れないと周りに叱咤される事もしばしばある。
失恋を乗り越える事で大きく成長を遂げる場合もあり、本人の気持ちの持っていきようで、その後の生き方や考え方がかなり違った結果になる。
良くも悪くも、自我の形成においてターニングポイントとなる事が多い。
失恋から立ち直るのに必要なのは「時間と新しい恋」というのが定説である。辛い失恋も数年も経つといい思い出になっている事が多い。
フィクション上の題材
小説において
小説で失恋が扱われるのは圧倒的に男性であり、特に近代文学では定番のテーマでもあった。有名な作品として夏目漱石の『こゝろ』が知られ、高校教科書の定番作品である。ほかに尾崎紅葉の『金色夜叉』、武者小路実篤の『お目出たき人』『友情』、田山花袋の『蒲団』など枚挙にいとまがない。
pixivでは
pixiv上では圧倒的に女性のイラストが多い(女性+涙という描写が絵になるからというのと、涙で枕を濡らす女々しい男性なんか見たくないという心理も少なからずある)。
その他
フィクションの世界では身勝手な異性に絶望する性嫌悪、愛され、大切にされる環境と真逆の環境のいじめとも繋げられやすい。
フィクションの中では髪を切るという行為もよく見られる。恋の対象だった相手との思い出を忘れ、心機一転して新たにスタートする事を表現するためと考えられる。また、髪の長い女性=清楚な女性というイメージが根強く、恋が実るまでは女らしくありたい(対象の気を惹きたい、魅力的に見せたい)という願掛けもあったため。これは昭和の価値観の延長線上の話で、映画やドラマでは定番の描写だった。漫画作品では電影少女、らんま1/2などにも色濃く残している。