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妖姫・七殺天凌

ようきななさつてんりょう

妖姫・七殺天凌とは、人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』に登場する剣の姿をしたキャラクターである。
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タグに関して

後述の概要にも記載がありますが、レッドドラゴンの同名称武器である七殺天凌とは別の存在となっております。


マイナス検索の観点から、東離劍遊紀版に関してはこちらのタグを使用する事を推奨します。


概要

CV:悠木碧


虚淵玄が脚本を手がける人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』に登場。

第一期最終話にて、主人公殤不患の有する魔剣目録内にその名前が確認出来るだけで、本編に登場することはなかった。

本作における刀身はリプレイ版、アニメ版の中間のような幅広の長剣である。


第二期第二話より本格的に登場。

殤不患の持つ魔剣目録が蠍瓔珞により一部が奪われ、その断片から彼女が取り出した魔剣の二振りの内の一つが妖姫・七殺天凌だった。


七殺天凌は、蠍瓔珞を度々誘惑し自身を抜かせようと試みるが、蠍瓔珞の方からは「この剣だけは抜くべきではない」と危険性を察知され、その目論見は二回とも失敗に終わった。

しかし、諦空との問答、殤不患に敗北、嘯狂狷の裏切りなどで蠍瓔珞は心身ともに追い詰められてしまう。

この隙を突いた七殺天凌は蠍瓔珞を甘い言葉で唆し、第二期第七話で遂に自身を抜かせる事に成功する。

続く第八話では嘯狂狷をも魅了し、殤不患、蠍瓔珞とが、七殺天凌を巡って三つ巴の戦いを繰り広げる事になる。


そして第二期第九話、魅了の呪縛を振り切って我が身一つで殤不患と戦い、答えを得た蠍瓔珞の前に現れ、一刀のもと彼女を切り伏せたのは、七殺天凌を手にした諦空――――婁震戒であった。


この試みはレッドドラゴンとのコラボ出演ではなく、あくまで虚淵玄なりのスターシステムである。

妖姫・七殺天凌は、レッドドラゴンと設定の根幹部分のみを踏襲しているだけの、妖剣・七殺天凌とは別キャラクターである。なので、レッドドラゴン版では呼び名が「チーシャーティエンリー」だったのに対し、東離劍遊紀版では「ななさつてんりょう」と区別されている。

(Twitterにおける虚淵玄の発言1)

(Twitterにおける虚淵玄の発言2)


またいずれの媒体においても「ハート型の鍔と赤い刃の長剣」という特徴こそ同じだが、刀身と鞘の形状が大きく異なっている。


どうやらルーツが魔界にあるらしく、そのため魔界の軍勢と戦うために鍛えられた神晦魔械のことを苦手としている。独断で仙鎮城に攻め入った婁にもそれを伝えたものの、彼は退却するどころかむしろ己の技巧一つで神晦魔械を破壊せしめ自らの忠誠心を示してみせた。

多くの人間を惑わせ破滅させてきたであろう彼女もこれには流石に狼狽え、自らに心酔するが故に手綱を握ることができない危うさを秘める婁をいかに制御するか思案することになる。


関連タグ

魔剣 東離劍遊紀
















【以下、東離劍遊紀2の結末に関係するネタバレに注意】



























婁震戒に持ち主が変わってからは、彼の常軌を逸したような感情に対し彼女が恐怖する様な描写もあり、遂には「このまま、彼の所に居続けてもいいのか?」(意訳)という感情まで抱いた。


最終決戦では、殤不患たちに婁震戒が敗れ、封印寸前まで追いつめられ、恐怖のあまり思わず婁震戒の名を叫ぶ。そこへ瀕死の婁震戒が飛び込み、自らの片手と引き換えに彼女を救ったのである。


直後、七殺天凌は婁震戒と共に崖へと落ち、姿を消した。

「震戒……。そなた、そうまでして……」

自らを犠牲にしてまで彼女を守り抜いた震戒と共に奈落に落ちていく彼女の声は、持ち手を魅了し破滅させる魔剣ではなく、まるで真剣に自分を愛してくれる相手を最後にようやく見つけた乙女のようであった……。






















【以下、東離劍遊紀3に関係するネタバレに注意】




















しかし、彼女は生きていた。婁震戒と共に何とか生き延びて別の何処かへとたどり着くのだが、途中で婁震戒が剣を落とし、遂には彼のみが姿を消してしまう。結果、剣だけが残された状態となった。


その後、義手を装着した婁震戒は時空の狭間から帰還するが、魔剣を取られたと早とちりして今度は殤不患を追跡して西幽に転移してしまう。

一方、彼女は妖人・刑亥に発見されていた。


刑亥曰く、(剣には)魔族の魂が生きたまま封印されているというが———?


実は彼女の正体は、刑亥にとって思いがけない人物であった。


その後、刑亥の手にある事に関しては『婁震戒には告げるな!』(意訳)と忠告を行っている。彼の手には戻りたくないという事なのか。しかし……


「んっ……今のは、『媛』の声では?」


再び彼の手に戻ってしまった。婁震戒にとっては感動の再会だが、悲願達成の為一生手放さないと誓った彼と共に過去へ遡ることになってしまう。

未だ伏せている本来の姿。婁震戒は『媛』と慕うのかそれとも———

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