概要
元々は特殊な進化を遂げた虚であり、下級大虚の巨大さ、中級大虚の変異性、最上級大虚の高密度を誇っていた。かつては第2十刃のバラガンと張り合うほど強く、増殖能力という老いの力と相性の悪い力で彼に対抗していたが、相性が悪いためお互いに戦いを避けていた。
かつて霊王宮に挑んで敗北してしまい、倒してしまうと魂魄のバランスが崩れるという理由から、和尚の能力で名前を「已己巳己巴」に変えられ、王悦に斬魄刀として封印された。
したがって、厳密には斬魄刀ではなく、同じ虚の力を持った斬魄刀でも仮面の軍勢の斬魄刀やホワイトとは経歴が異なる。
そのため、持ち主である彦禰の言うことは聞きたくないのだが、斬魄刀にされているため、名前を呼ばれると強制的に斬魄刀になってしまう。
斬魄刀になってもなお、漢字とカタカナを混ぜた口調で喋ることができる(アーロニーロなどの前例があるため、元々の口調であったとしてもおかしくはない)。
能力
黒腔を開くことが出来る。
3つの解号があり、それぞれ能力が変わる。
「星を巡れ(ほしをめぐれ)~」:虚の腕で攻撃する。
「葬送り記せ(おくりしめせ)~」:虚の全身が出てくる。
「孵り亡べ(かえりほろべ)~」:虚の分身を召喚する。大量に分身する。
- 帰刃『鳳落八景(ほうらくはっけい)』
解号は「已己巳己巴・鳳落八景」。
帰刃にしては珍しく帰刃名が日本語で、卍解を連想させる解号である。卍解には東仙要の「清虫終式・閻魔蟋蟀」などの前例もあるため、実は卍解でもあるのかもしれない。
解放すると産絹彦禰自身が不気味な姿に変貌する。
瞳孔の色はそのままだが、眼球が黒くなる。
服装は破面を彷彿とさせる白いものになり、霊圧の色は黒くなる。
爪は鋭く黒くなり、額には金色の結晶?がつく。
肌の色は変わらないが痣のようなデザインの仮面紋が肩につき、顔にも線が出現する。
帰刃にしては珍しく斬魄刀が消失することはなく、バットのようなサイズに変化する。そして、斬魄刀に黒い斑点がつく。
この状態だと、虚閃や虚弾を発射することが出来る。
応用として、それを霊子兵装(滅却師の放つ矢)として放つことも出来る。
末路
持ち主である彦禰を食らい、彦禰から霊王の欠片の一部を奪い、その効果で和尚の力が弱まり、本当の名前を取り戻した喜びで本来の名前を叫ぼうとする。
已己巳己巴「コレガ霊王ノ欠片カ!ハハ、ハハハ!ソウダ!思イ出シタ!思イ出シタゾ!」
已己巳己巴「絶望ト共二、ソノ身二刻メ。我ノ本当ノ名ハーーーー」
しかしその直後、背後にいる更木剣八に野晒で斬られ、霊王の欠片を含めた殆どの力を潰され、名前を名乗ることなくそのまま斬魄刀に再封印された。
剣八「なんだよ」
剣八「手前の名前なんざ、『雑魚』で充分じゃねぇか」